ABBAッキオさんの映画レビュー・感想・評価

ABBAッキオ

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スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)

3.8

2004年アメリカ。監督自身が体を張って1カ月間マクドナルドしか食べない人体実験をしてみた、という風刺的ドキュメンタリー。特に店員から「スーパーサイズいかがですか」と言われたら断らない、というルール>>続きを読む

フォーン・ブース(2002年製作の映画)

3.8

2002年アメリカ。ジョエル・シューマカー監督、コロン・ファレル主演。ニューヨークでうまくやっている宣伝男がいつものように街角の電話ボックスから浮気相手に電話をかけようとして奇妙な男から電話を受け、電>>続きを読む

エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS(1995年製作の映画)

3.7

 1995年佐藤嗣麻子監督。古賀新一原作のエコエコアザラクの映像版としては結局本作が一番かもしれない。吉野公佳、菅野美穂のペアでインパクトがある。佐藤嗣麻子の演出も切れがあった。今は配信とかしていない>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.5

 2022年韓国。若手監督イ・ソルヒの監督脚本作品にベテラン女優キム・ソヒョンが主演。彼女演じるウンギョンは息子が少年院から出所し、アパートを借りて暮らす日を夢みてビニールハウスに暮らす女性。精神的負>>続きを読む

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.6

 1992年アメリカ。海兵隊を指す a few good menをタイトルに、軍基地内で起きたしごき事件をめぐる軍事裁判を描いた映画。被告を弁護する若いエリート弁護士にトム・クルーズ、そのバディにデミ>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.5

 1989年アメリカ。バブルの絶頂期に日米俳優共演映画としてリドリー・スコットが監督した作品。死期を悟った松田優作の鬼気迫る演技で知られるが、日本は高倉健、若山富三郎、アメリカはマイケル・ダグラス、ア>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

 2023年アメリカ。クリストファー・ノーラン監督が原爆の父と称されるロバート・オッペンハイマーを描いた長編(3時間)作。映像技術を追求したキューブリックの後継者に一番近いと思われるノーラン、本作では>>続きを読む

ガメラ対大魔獣ジャイガー(1970年製作の映画)

3.8

 1970年大映湯浅憲明監督。大阪万博公開に合わせて3月に封切られ、リアタイで見た記憶。経営状態悪化で倒産必至の状況下で作られたそうだが、低予算の中で工夫が見える作品と思う。子ども向けに徹していてガメ>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

 2001年アメリカ。リドリー・スコット監督が1993年のソマリアでの米軍軍事作戦を映画化したドキュメンタリー・タッチの作品。ソマリアの国連平和維持活動を支援するためクリントン政権は米軍を派遣、平和合>>続きを読む

ゴジラ2000 ミレニアム(1999年製作の映画)

2.5

 1999年大河原孝夫監督。アメリカでのゴジラのあまりの出来の悪さに怒ったファンの要望で東宝が再開したミレニアム・ゴジラ・シリーズ。当時から評判が悪く、敬遠していたがBSで放送されたので視聴。
 とも
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.3

 2008年アメリカ。スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演、1980年代を代表するシリーズの一つ、インディ・ジョーンズ3部作から約20年して作られたリブート作。インディ・ジョーンズらしいノンストッ>>続きを読む

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

4.0

 1964年本多猪四郎監督、円谷英二特撮監督。核実験で破壊された島の希望だったモスラの卵が大台風に巻き込まれて日本へ。返却を求めに来た小美人(ザ・ピーナッツ)を日本人は冷たく追い返すが、今度は日本がゴ>>続きを読む

ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

3.8

 1988年アメリカ。1958年のマックイーン主演B級映画のリメーク版。チャック・ラッセル監督、フランク・ダラボン脚本で上々のエンタメに仕上がっている。田舎町に落ちた隕石から出てきたアメーバ状の物体が>>続きを読む

マックィーンの絶対の危機(ピンチ)(1958年製作の映画)

3.8

 1958年アメリカ。「人喰いアメーバの恐怖」といったタイトルで何度もテレビで見た記憶。最初に人が食われるところが怖かった。いつの間にタイトルが変わってしまったのか。原題は1988年のリメーク版同様、>>続きを読む

ファウスト(1994年製作の映画)

4.0

 1994年チェコ。冴えない中年男(ピーター・セペック)が町で配られている地図が何となく気になり、場所を訪れて悪魔と出会うところから始まる。ゲーテのファウストに想を得た内容だがストーリーは奇想天外で予>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

2023年フランス。フランスの山荘で転落死した夫。夫婦は夫がフランス人、妻がドイツ人の作家夫婦で、一男と一匹の犬がいる。この転落死は自殺か他殺か事故か。妻が疑われ、この妻と以前から知り合いらしい弁護>>続きを読む

ウホッホ探険隊(1986年製作の映画)

2.9

 1986年根岸吉太郎監督。女性作家干刈あがたの原作を森田芳光脚本、根岸監督で映画化。離婚がまだ珍しく、重かった時代背景ならではの作品だろう。家族ゲームの主題とも重なるそれまでの家族関係の変化を描いて>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

2023年アメリカ、アリー・アスター監督。ヘレディタリー、ミッドサマーと家族の重さをホラーサスペンス調で描いてきたアスター監督。本作はさまざまなサブ/プロットが組み合わさっているが、全体を通して母と息>>続きを読む

雨あがる(1999年製作の映画)

3.8

 1999年小泉堯史監督。山本周五郎の原作を黒澤明が脚本化していたが映画化できずに終わっていた作品を映像化。小林監督のデビュー作らしい。以前見ていたがBSで再見。腕は立つが世渡り下手で仕官に失敗し続け>>続きを読む

ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

3.3

 2003年黒沢清監督。よく分からないが何となく愉快になる映画。役所広司演じる早崎は企業の研究者で人工人体の研究中だが行き詰まってイライラをつのらせる。そこに出会ったら死ぬ、というドッペルゲンガーが見>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

4.2

 1962年黒澤明監督。三船敏郎主演、仲代達矢が敵役。古い時代劇はそれほど詳しくないが、それまでの時代劇を集大成し、その後の時代劇のモデルになった作品と思う。孤高の浪人椿三十郎が義によって悪を倒そうと>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

2023年日本、ドイツ。ヴィム・ヴェンダース監督がユニクロ系列財団の誘いで今の東京の公共トイレを舞台にした映画を制作することに。東京の風景を監督ならではの視点で切りとっている。役所広司演じる平山は公>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.8

 1986年テリー・ギリアム監督。サイバーパンクで正面から政治を風刺っした映画の傑作。ローテクのパイプが絡み合った姿は今のインターネット時代を予見しているかのよう。見た目こそきれいだが、中身はパイプの>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

 2023年古賀豪監督。水木しげる生誕100周年記念として制作された鬼太郎劇場版。水木しげる大先生が霊界取材に旅だっている間に、オリジナルの墓場鬼太郎を翻案し、鬼太郎が生まれる前の物語をアニメ化した。>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

 2023年山崎貴監督脚本。東宝ゴジラ70周年記念作品と銘打たれており、シン・ゴジラ以来の東宝ゴジラ。日本でもヒットしているがアメリカでの大ヒットが伝えられる。実際に見るとなるほどと思わせられた。
 
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

1984年宮崎駿監督脚本。ジブリ・アニメの出発を画す作品。戦争と環境破壊という現代人類の二つの原罪であり、宮崎アニメの基本モチーフが提示されている。前年の幻魔大戦とならんで、平成時代の日本アニメへの>>続きを読む

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.0

1962年本多猪四郎監督。日本のゴジラとアメリカのキングコングを戦わせるという当時としては話題だったろう組み合わせの映画。キングコングは熱線も吐かないので正直怪獣プロレスしかできないのが限界で、クラ>>続きを読む

の・ようなもの のようなもの(2015年製作の映画)

3.5

 2016年杉山泰一監督。森田芳光監督のデビュー作の続編をスタッフだった杉山監督が制作。伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんの3人組が揃って出演がうれしい。秋吉久美子の代わりにヒロインは北川景子だが、映画と>>続きを読む

の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.7

 1981年森田芳光監督。森田監督の初メジャー作品とのこと。落語修行中の若者(伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんら)が深い悩みではないが、何となく生きながら、時が移ろうさまを描いたような作品。秋吉久美子の>>続きを読む

逆噴射家族(1984年製作の映画)

3.5

 1984年石井聰亙監督。若き日の小林よしのり原案、脚本で日本ATGから配給の作品。夢の中古一戸建てに引っ越した平凡な家族(小林克也、倍賞美津子、工藤夕貴、有薗芳記)、そこに祖父・植木等が転がり込んで>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.1

 1983年森田芳光監督。本間洋平原作。一列に並んだ家族の食卓で時代を代表するイメージを刻印した森田監督の代表作。大藪春彦のバイオレンス・アクション映画の主演をしていた松田優作を大学7年生の家庭教師に>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

3.7

 1999年森田芳光監督。貴志祐介原作を角川のメディアミックス手法で映画化。生命会社社員の内野聖陽に接触してきた大竹しのぶと西村まさ彦の夫婦。妻の連れ子が自殺し、その保険金を執拗に請求してくる。次第に>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

2023年石井裕也監督。辺見庸の原作を主人公の視点を変えて脚本化したという(原作未読)。堂島洋子(宮沢りえ)は311の被災地を描いた小説で賞をとった作家だがそれ以降書けなくなり、重度身障者施設で非常>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

3.5

 1984年池田敏晴監督、白都真理主演。白都さんのインタビューで本作の存在を知り、早速視聴。アート・ディレクターズ作品で荒削りだがともかくパワーが凄い。本作は主演の白都真理の鬼気迫る演技なくしては語れ>>続きを読む

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.0

 1995年大河原孝夫監督、大森一樹脚本。平成ゴジラの最終話に位置づけられ、その流れを受けたゴジラジュニアが登場するが、ストーリーとしては1954年第1作の40年後を意識。1作の山根博士、芹沢博士の衣>>続きを読む

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.3

 1989年大森一樹監督。平成ゴジラ第1作(実質的には1984から新シリーズの流れ)。平成ゴジラはパスしてきた自分だが、BS12で放送されたので視聴。出演者はそれなりに豪華だし(沢口靖子の出落ちと昇天>>続きを読む

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