ひろさんの映画レビュー・感想・評価

ひろ

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親愛なる隣人の凡人

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密使と番人(2017年製作の映画)

2.9

劇中で流れる曲が、ビート効きまくりでカッコいいと思ってたら、OMSBだった。
傑作『THE COCKPIT』へ想いを馳せ、『Think Good』を聴きながら、これを書いている。

これは時代劇ではな
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.2

車に置いて行かれて、車を追い掛けて、車の荷台に乗るまでを、カットを割らずにやる。雪上で走りにくく、大変だっただろう。サービス精神がある。
車を盗まれたことに気付き、店の外で、画面奥へ走って探しに行く人
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

大傑作『PASSION』からレベルが少し落ちてる。つまり傑作。

麦が消えて以降、麦の幻想を追い求め、彼を追い続ける夢の中で生きてるみたいになってる。麦が戻って来たら、それまでの夢がどうなるのか、とい
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緋ざくら大名(1958年製作の映画)

4.2

前半で、大川橋蔵が大川恵子の手を引いて橋の上を歩いていて、大川橋蔵が
「一体どうなさるおつもりだ。いつまでも無言の行じゃ困るのぉ。拙者もう行きますぞ。」
と言って立ち去る時、
大川恵子がすぐ後ろを追い
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素ッ裸の年令(1959年製作の映画)

3.2

これは赤木圭一郎の初主演作品だが、どう見ても主役には思えない物語だった。
バイクの爆走は最高で、中学生のバイク走行スタンドインがデカくて、それもまた味わい深い。

万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

入浴時に数えていた「いち にい さんまのしっぽ ゴリラの息子 菜っ葉 葉っぱ 腐った豆腐」が繰り返される時の切なさ。

万引きは、店員が別方向に視線を向けてる時に実施するが、
花火はその場に居る人が皆
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

1.0

冒頭の長回しからスベってるから、きっと全編ダメだろう……と思ったら、やっぱりダメだった。何も昂ぶることの無い長回しに、染谷将太のラップが乗る。
長回しの終盤で雨が降ってくるのだけれど、染谷将太の立ち位
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性犯罪法入門(1969年製作の映画)

3.7

まさかのダイヤモンドが主役。(マクガフィンではないが)
ダイヤモンドの所有者が移ると、その所有者の物語へと変わっていく。
痛快ボーイ・ハントに始まり、フィルムノワール、にっかつロマンポルノ風をごちゃ混
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.0

劇場版の名探偵コナンを観るのは初めてだった。

上映時間が110分であることは事前に知っていたが、
映画が始まり、爆破が起きて話が進んでいくにつれて、
「この壮大な話を110分間でまとめられるのか?」
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砂の女(1964年製作の映画)

4.4

今回、クライテリオンから発売されているBlu-rayで見たが、約10年前にVHSで見た時には感じなかった衝撃がそこにはあった。
Blu-rayの高画質により、砂と汗の生々しさが鮮明に映し出され、崩れ落
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愛の予感(2007年製作の映画)

1.4

タル・ベーラと同じ性向で、インテリを引っ掛ける術を知ってる映画。
「セリフを発さないこと」が目的化していて、新藤兼人『裸の島』を観た時の感覚と同じく、とてもつまらない。
入浴後、部屋に戻っても扉を開け
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.5

欠点が多いものの、それを上回るだけの魅力もあるから推してしまうシリーズ。今回は3作目。

相変わらず、逆光がえげつない。白飛びで見辛い。
序盤、新田真剣佑が広瀬すずに告白するシーンで、画面奥の窓からの
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昼も夜も(2014年製作の映画)

3.0

「『雨月物語』かよ!」とツっこんだ後、過去と共に生きる男と素性すら分からない女が交じり合う様に感動したものの、
ラストで自転車に乗って去るのを瀬戸康史が見てしまうのは果たして正解なのか考えてしまった。

風に濡れた女(2016年製作の映画)

2.5

小賢しい。神代辰巳を真似しても、激しく動き回っても、そこから何もエモーションが起きない。
やっぱりロマンポルノリブートなんて塩田明彦はやらない方が良かったんだ。『月光の囁き』というエロティックな傑作を
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ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013年製作の映画)

2.0

「パスタ冷めちゃう」を繰り返して、最後にそれを言った時にシーンをぶった切る編集は、バラエティ番組でよく見られる。映画でやる必要があるのかは謎だが、本作のココでの使い方は全く面白くない。

主人公は、シ
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僕らのごはんは明日で待ってる(2017年製作の映画)

2.3

全体的にセリフが堅い。万田邦敏の『接吻』や『UNloved』みたいに、論理的なセリフを俳優が不自然に発するのとも異なり、本作のセリフの不自然さは意図が見えない。小説のまま飛び出して来たような感じで映画>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.4

『トウキョウソナタ』と『贖罪』で全ての才能を使い果たしたのか、2013年からは才能の出涸らしで撮ったような作品ばかりだったが、今回はまあまあ面白い。
人間が持つ「概念」を、ふてぶてしさとデタラメさ全開
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.9

生真面目な映画だった。
傍聴を希望する人々の列が、テオ・アンゲロプロスの映画みたいに、不自然に立ち尽くしていて動かないとかをやってくれたら、とても面白いのだけれど、そういう事をやったら是枝裕和さんでは
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がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)

3.1

色々と考えたが、やっぱり冒頭の現在シークエンスは要らない。

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

4.1

ドイツでの仕事で、協力者に情を持たないように言ったロバート・レッドフォードが、ブラッド・ピットを助けようとするのは何故か。
CIAとして最後の1日だったから、それまでのプロ意識にこだわる必要が無いと考
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.4

赤が弱い。赤が綺麗でない。鮮やかに撮ることが出来ないなら、赤をフィーチャーしなくて良い。
序盤で、宮沢りえが杉咲花に「好きな色は?」と聞き、「水色」と杉咲花が答えた後、宮沢りえが「私は赤色」と言う。言
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国道20号線(2007年製作の映画)

2.4

国道20号線を横切って渡る描写が何回か出てくる。主人公が、とても大きな決断をした時に、国道20号線を横切るとかで物語が大きく動く……というわけでもない。
国道20号線を破滅へ向かう道として描いて、国道
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クレールの膝(1970年製作の映画)

4.4

クレールの膝を触りたいという欲求を満たすなどというどうでもいい話が、こんなに面白くなるんだから、映画は不思議だ。
初めて膝を触る瞬間の驚きと妙な喜び、クレールを慰めながら膝を触る時のサスペンス&視線が
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昼顔(2017年製作の映画)

4.1

斎藤工が初めて現れる時、音(話し声)から画面に入って来るのだが、その時のドキドキとワクワク感が凄い。ココは彼の声質が活かされてる。低くてエロい声だからこそ引き立っている。
数ヶ月後になった直後のシーン
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博徒外人部隊(1971年製作の映画)

4.4

冒頭、刑務所前の落ち葉が舞う道を歩いてくる鶴田浩二のローポジションからのロングショットが凄まじくキマってる。落ち葉の舞い方も見事。「肌寒い」という鶴田浩二の声の後、裸足に下駄で歩くアップのカットになる>>続きを読む

SYNCHRONIZER(2015年製作の映画)

4.0

マウスと自分の脳波を同期させたら、マウスの脳の萎縮が解消されたので、主人公は認知症の母の脳と自分の脳を同期させて、認知症を直そうとするっていう話。
何のこっちゃ……って話だが、これが不思議と面白い。
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鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

4.3

冒頭の飲食ショットやウサギが餌を頬張るショットから怠惰な生活を批判的に映し出して、鉄砲玉として宮崎へ行った渡瀬恒彦の生活そのものを嘲笑ってるようなのが面白い。

帰宅した渡瀬恒彦が、ウサギに餌をやった
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大悪党(1968年製作の映画)

4.0

本作の裁判シーンは、被告と弁護士と検察の攻防だから、傍聴席の人々が一切印象に残らない。ほぼ傍聴席のショットは無い。
裁判シーンでは、画面奥に田宮二郎、真ん中に緑魔子、画面手前に北村和夫という配置のショ
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イヌミチ(2013年製作の映画)

3.5

セックスシーンの無いポルノ映画的で面白い。

犬になる催眠術をかける時、一度目は催眠術アイテムのコインをメインに撮っているが、二度目は催眠術をかける男と催眠術をかけられる女を撮っていて、コインは一切撮
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殺人者(1946年製作の映画)

4.4

冒頭から陰影の効いたショットの連続で最高。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.2

エマ・ストーンとライアン・ゴズリングが2度目に出会った時、ライアン・ゴズリングがJ・K シモンズと話した後、ライアン・ゴズリングが画面奥の店の出入口付近に居るエマ・ストーンをチラッと見るのだが、その時>>続きを読む

階段通りの人々(1994年製作の映画)

4.5

バレエダンスを挟んで、時間の流れをすっ飛ばす大胆ぶり。こんな事を出来るのが凄い。
大勢の人々が階段を一斉に登り下りするだけのシーンがめちゃくちゃ良い。曲も面白い。

メゾン ある娼館の記憶(2011年製作の映画)

2.8

一言で言うと苦手。漆黒の画面の中に浮かび上がるように男女が話してるショットは良いのだが、それ以外のショットが、絵画コンプレックスみたいに見えてしまうから苦手。

ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

4.6

最高に興奮するローラースケート競技と青春ドラマぶりに感動した。
ピントが合ってない画面奥で、登場人物が何かしてるのは「加藤泰かよ!」とツッコミたくなる嬉しい驚き。例えば、店でアリア・ショウカットとカル
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女教師 汚れた放課後(1981年製作の映画)

3.6

世捨て人に優しい眼差しを向ける映画。
「昔のことだから忘れた」と言って、風祭ゆきを気遣う三谷昇の優しさが辛い。被害者だけど加害者意識も持ち合わせる風祭ゆき、イイ人なのに転落人生を歩んでしまう三谷昇、2
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侠女/俠女 第二部:最後の法力(1971年製作の映画)

5.0

信じられない。それまでの展開とはまるで別物で、ひと続きの作品とは思えない。
超絶武闘派坊主は金色の血を流すし、色は反転するし、ストーリーを語ることから解き放たれた(放棄した?)この終盤は、唖然と感激と
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