昼寝さんの映画レビュー・感想・評価

昼寝

昼寝

殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

5.0

フランス人とドイツ人を主役にイタリア人が作ったアメリカのウエスタン!消音処理されるトランティニャンの叫び声!カメラが近づくと雪も偽物!暴力以外全部嘘のイカれた世界!

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.0

揉め事になりそうな火種がちゃんと全部揉め事に発展するのでおもろい。最初からぶっ壊れ切ってる夫婦。それでもこの映画では「女」に重心があるってことが大事なんだと思う。カサヴェテスはいつだって飲み会は最悪だ>>続きを読む

墓地裏の家 4K レストア版(1981年製作の映画)

4.0

まだフルチはこれで2本目だけど、両方とも冒頭でほとんど意味なく人が死んでいて律儀さを感じる。父親が息子の頭に斧を振り下ろす、ところまでは流石にやらないあたりにギリギリの道徳が見える。ただ「この監督なら>>続きを読む

スラック・ベイ(2016年製作の映画)

2.5

カニバリズムをおもちゃにして文化人ぶるのをやめなさい。喚き叫んでいるジュリエット・ビノシュの眼が渇ききっていて、一滴も涙を流さないのが気持ち悪かった。知恵遅れっぽい男の所作とかやばそうなおじさんが漏ら>>続きを読む

ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.5

気持ちの悪い予知夢の映像なんだから別になんでもアリなのにやたらと堂々としていて謎のドヤ感がある脚本、サラッと撮ってるふうに見えるのに時折挟まれるロングショットや風景ショットが美しくてハッとする感じ、全>>続きを読む

花ちりぬ(1938年製作の映画)

4.0

言葉がわからなすぎてキツかったけど聞き取ることを諦めてからはかなり引き込まれた。
男性がただの一度もフレームに現れず、何度も呼ばれている「お客さん」の姿は全く見えないので、全体的にお茶屋のオフショット
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.5

面白かった! 役者の肉体を写すよりも、プールを、水そのものを捉えるような撮影で良かった。しかしなにより、題材に対して設定が重すぎて、「でも、息子死んでるしな……」がずっとチラつく。長谷川博己が水中で涙>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

フィリップ・シモーア・ホフマンの息子が主人公ってだけで泣ける。「LSDはやめとけ、大麻にしとけ」という台詞があった。
PTAが久しぶりに俗っぽい映像で俗っぽい話を撮ってくれて嬉しい。初期の作品(『ブギ
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犬王(2021年製作の映画)

4.5

歌が微妙とか、熱狂する民衆の表現が単純とか、叩き上げ感がないとか、色々気になるところはあったけど、大好きです!
アニメーションが本当に素晴らしくて、音の出る物にだけ空想の色が付く友魚視点の映像なんかた
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ザ・グリード(1998年製作の映画)

3.5

ファムケ・ヤンセンが女泥棒だとか、傭兵軍団がやけに多国籍だとか、魚雷が9発もあるだとか、面白くなりそうな設定を大して活かさないあたりがなによりB級だと思う。良い意味で。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

5.0

初登場シーンだけでその死に様まで予想できるジェームズ・コバーン!
山賊も爆弾魔も、歯がピッカピカだった。

(1972年製作の映画)

5.0

これは凄いかもしれない、ちょっとゾクゾクした。映画を編集している男女がエッチな雰囲気になっちゃう下世話な話でありながら、珍奇な実験映画の傑作。狭いスクリーンに閉じ込められているのは役者ではなくて私たち>>続きを読む

(1971年製作の映画)

4.5

老婆に生きた兎が〆られ、5秒前まで泳いでいた金魚が無邪気に断首されるショッキングさがまずは印象に残る。牧歌的な風景の中で生き物が死ぬ瞬間をありありと写す。上流でおしっこされてるのに平然と川に浸かったま>>続きを読む

(1969年製作の映画)

3.5

四季シリーズ全てに言えることだけど前作よりもアクが抜けて見やすくなった。ただ、モノクロ⇄カラーの繰り返しのラディカルさと手数の多さにはまだまだ疲れる。白鳥の死姦シーンが一瞬あった気がする。

(1968年製作の映画)

3.0

編集の奇抜さが先行していて全然面白くない。1968年の映画なのに、既に革命を懐かしむようなノスタルジーを感じる不思議な距離感がある。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.5

かなり楽しみにしてたけど、正直期待を越えてはこなかった。話は良かったけど、描写としては肝心のオダギリジョーと蒼井優の物語よりも男だらけの職業訓練校のくだりの方がずっと魅力的で、やっぱり山下敦弘は同性ば>>続きを読む

レフェリー(2008年製作の映画)

3.0

全く意味わかんなかったけどサッカーの描写はなかなか気合が入っててよかった。制作がカルチョポリの2年後で、内容としてはそのあたりも関係してるんだろうか?

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

5.0

いやらしくギトギト光るキャバレーの夜を湿っぽく捉えるカメラ。夜の闇に沈んでいくベン・ギャザラ。

ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年製作の映画)

3.5

市民の暴動を散々長回しで見せた最後に、細くてちっちゃいジジイのミイラで落とすの面白すぎる。VHSの特典映像の劇場予告が「世界一巨大なクジラバッジをプレゼント!」と謳っていて、正直本編よりもそっちの方が>>続きを読む

さよならモンペール(1991年製作の映画)

5.0

よすぎ。いけ好かないけど正直気になるイケメン君が彼女と別れたことを知って嬉しさを隠しきれないマリー・ジランがめちゃくちゃ可愛すぎ。今年の夏は水上スキーがしたくなった。

野蛮人として歴史に名を残しても構わない(2018年製作の映画)

4.0

『アンラッキー・セックス』『アーフェリム!』とこの監督の作品を見てきたが、これがダントツで面白かった。主人公の演出家が参加者と口論を繰り広げる長回しの途中で雨が降ってきて、突然ブラスバンドの音が聞こえ>>続きを読む

長い見送り(1971年製作の映画)

4.5

母親が煙草を吸いながら父親と息子が2人で写る写真を扉に映写している。息子が帰ってきて慌てて隠そうとすると、自分の体に映写されて家族写真みたいになって、しかも煙草の火が引き出しに燃え移る。この一連の流れ>>続きを読む

灰色の石の中で(1983年製作の映画)

-

序盤で意識が遠のいてそのままほとんど気を失っていたが廃墟と緑がかってジメジメとした霧のロケーションが美しかったと思う

沈黙(1962年製作の映画)

3.0

ベルイマン久しぶりに見たけどこんなに意味わかんなかったっけ、なんもわからん……。まずこの監督が何を撮りたいのかがずっとわかんなかったんだけど、今回、人間の顔面を撮りたいのではないかと思った。ベルイマン>>続きを読む

心の指紋(1996年製作の映画)

5.0

冒頭、車の中で熱唱するウディ・ハレルソン。なぜか監督マイケル・チミノのクレジットが2回出てくるタイトルロール。想定外のアッパーなテンションと大胆な音楽の使い方に戸惑ったけど、その後の雑な構図とカット割>>続きを読む

女子大寮VS看護婦学園寮(1984年製作の映画)

4.0

バーに集う大学生と大人たちのひと夏のあれこれを切り取った群像劇で、決してドラマチックでない瞬間をだらだらとくっつけて繋げていく感じが良い。ここまで性のある生活じゃなかったけど学生の頃の夏ってこんな空気>>続きを読む

君たちのことは忘れない(1978年製作の映画)

-

寝てしまって記憶がおぼろげだがお兄さんが帰ってくるあたりの展開がすごかった気がする

妄想少女オタク系(2007年製作の映画)

4.5

話としては、ラストに主人公甲斐麻美の妄想の強固さがそのまま現実を信じる根拠になっていたのが良かった。そこにあんな強引な切り返しを重ねられると、主人公の妄想が本当に世界を変えてしまったような迫力があって>>続きを読む

処刑の丘(1976年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく顔、顔、顔、の連続で、全ての罪を被ってキリストよろしく吊られたパルチザンがニヤッと笑うところなんか最高すぎて心の中でガッツポーズしたけど、ラストは泣き叫ぶよりほかに何か見せて欲しかった。

死者からの手紙(1986年製作の映画)

3.5

ずっと見たかった映画だけど、期待しすぎたのもあるのかいざ見るとこんなもんか、と拍子抜けしてしまった。意外とタルコフスキーっぽさはそんなになくて、どちらかといえば画面はソクーロフやゲルマンを連想する。た>>続きを読む

大地(1930年製作の映画)

-

途中で寝てしまってからは何もかもわからなくなり、そのまま何だか凄そうなラストシーンだけを目撃してしまったので、また見直しますごめんなさい……。若い男が死の直前に夜の農村で踊り狂うのが良かったのと、髭面>>続きを読む

がんばれかめさん(1970年製作の映画)

5.0

これはとんでもない映画ですよ! 亀のどアップ→ソリで坂道を滑り降りる子供たちの群れ→街を歩く女教師とその後ろをつける生徒2人組を写した軽やかな移動撮影の冒頭から多幸感がすごい。それにしてもなかなか恐ろ>>続きを読む

ダスト 塵(2007年製作の映画)

3.0

本当に塵のことだけを追ったドキュメンタリーで、なかなかすごい。戦争の話題になれば撒き散らされる劣化ウラン弾の塵の話の話、9.11の話題になれば塵になって飛び散ったビルの建設材の話、芸術の話になれば美術>>続きを読む

インディアナ州モンロヴィア(2018年製作の映画)

4.0

初ワイズマン。インタビューやナレーションなど交えず早いカットの連続で土地の色を浮かび上がらせる手法は先日見たオリヴェイラの短編『ドウロ河』のようで実はドキュメンタリーとしてはかなり古典的な手法に思える>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

冒頭、コクピットに乗るトム・クルーズを窓外から捉えたCG感溢れるショットになんだか萎えてしまい、前作から自然と生まれてくる話だけをやってる途中まではあんまり乗れなかったけど、任務が始まってからは最高。>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

音楽に合わせてスローモーションでビーチバレーする感じの映画を久しぶりに見た。俺も自分のコールネームが書かれたヘルメット欲しい。

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