KeithKHさんの映画レビュー・感想・評価

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凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

重苦しく、陰鬱で暗澹たる空気が終始充溢し続ける、決して笑って楽しめる映画ではありません。
己の才、己の知、そして己の縁を浪費し喪いつくして社会の底辺で蠢き、のたうつ中年男が、世の中から見放された孤独と
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輪違屋糸里 京女たちの幕末(2017年製作の映画)

3.5

1200年の歴史を刻む京都が日本の帰趨を決める中心となった最後の栄光の時代・幕末。政治と軍事と経済が複雑に錯綜し、多くの男たちの野心と欲望と虚栄と高慢が渾然と渦巻く火薬地帯となっていた京都。
1200
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.2

若い頃に罹患した重度の筋ジストロフィーのために自力だけでは生きることが出来ないにも関わらず、その境遇に甘んじず自ら確固たる信念をもって自立生活を営む覚悟と決意の下、自分で大勢のボランティアを募って集め>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

単に曲がヒットし成功することだけを夢見る野心と熱気に満ちた無邪気な若者たちが、一縷のチャンスを掴み王道を歩み始めた時、メンバーの一人・フレディ・マーキュリーの強烈な個性が、伝説のバンド“クイーン”を生>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.7

『ザ・ファブル』 (2019年)

週刊ヤングマガジンに2014年から連載され、単行本が18巻発刊されている人気コミックの実写映画化で、今最も油が乗っている役者である岡田准一を始めとした安田顕、柳楽優
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泣くな赤鬼(2019年製作の映画)

3.7

人は屡々「してしまったこと」を後悔しますが、それは寧ろ日常生活の中での軽い躓きに過ぎないことが多いでしょう。心の奥底から後悔し人生の桎梏となるのは、「しなかったこと」「やれなかったこと」に対しての悔恨>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

『長いお別れ』(2019年)

認知症の親と介護する家族・子供を描いた作品ですが、このジャンルでは『花いちもんめ。』(1985年)という先達する佳作があります。「おじいちゃんが壊れていく、家族の戦争が
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.5

初心でぎこちなく不器用な少年と少女の青春恋愛ファンタジードラマであって、決して際立って端正な主人公同士の整然としたラブストーリーではありません。
片や純真にして素朴で、何より純粋に周囲に利他を実践する
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.5

寄稿された方々が悉く酷評している”大話題作“にして“大問題作”の本作ですが、私なりの評価・意見を投稿させて戴きます。

昨年100歳で大往生された日本映画史を代表する脚本家・橋本忍氏が唱える映画制作の
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

池井戸潤作品の映画化では、昨年の『空飛ぶタイヤ』は、”起きてしまったこと”への大企業と個人(下請零細業者)との壮絶で無謀な闘いの記録でしたが、本作は、”起きるかもしれないこと”、見方を変えると”起きな>>続きを読む

あの日のオルガン(2019年製作の映画)

4.0

大災害の日として3月11日は強烈な印象がありますが、その前日の「3月10日」は、実体験した人も数少なくなってきた東京大空襲に見舞われ、10万人に及ぶ死者を出した日です。
既に空襲を予想して東京の多くの
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ソローキンの見た桜(2018年製作の映画)

3.5

桜は人を魅了し、桜は人を陶酔させ、桜は人を幻惑し狂わせる。そして桜は人を弄ぶ。何故なら、桜の樹の下には屍体が埋まっている。
ソローキンが、実は見ることの叶わなかった日本の桜は、人々を苦悩させ、人々を迷
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君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

3.5

100分を通じて光に包まれ、光に溢れ、そして透明で純白の光の輝きによって物語が綴られた作品でした。

奇病・難病に侵され余命いくばくもないヒロインに偶然出会った少年が、天真爛漫の陽気な明るさに翻弄され
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.5

ありがとう、温もりを
ありがとう、愛を
代わりに俺の生命を
置いてゆけたなら
男は誰も皆、無口な兵士
笑って死ねる人生
それさえ、あればいい

ああ、瞼を開くな
ああ、美しい女(ひと)よ
無理に向ける
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.0

世紀のディスり映画、今世紀最大にして平成最後の茶番劇という謳い文句通り、荒唐無稽、奇想天外、空前絶後、驚天動地、気宇壮大、傍若無人、狂喜乱舞、支離滅裂、言語道断、横断歩道、弱肉強食、焼肉定食、笑門来福>>続きを読む

嵐電(2019年製作の映画)

4.0

京都市西郊に、開業109年の歴史を持ち、支線を合わせても僅か11kmを走るローカル鉄道線があります。京都でも屈指の景勝地・嵐山に通じているため通称・嵐電(らんでん)と呼ばれる、その鉄道名をタイトルとし>>続きを読む

コンフィデンスマンJP(2019年製作の映画)

4.0

コンフィデンス・ゲーム(Confidence Game)、略して「コン・ゲーム」という、騙し騙されてゲームのようにストーリーが二転三転する、スリル性とサスペンス性に加え滑稽さと痛快さを伴ってカタルシス>>続きを読む

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

3.6

まだ焼け跡も生々しい戦後直ぐの、破壊され荒廃した瓦礫の残る東京に、荒んで強欲に塗れた悉く狡猾な人心と博奕・麻雀の世界。罠、駆け引き、恫喝、そして裏切りと陰謀が渦巻く無頼の世界に生きる男たちと彼らに群が>>続きを読む

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)

4.2

M.I.シリーズや、今一世を風靡するアメコミ原作の実写版作品群、そして半世紀以上に亘り作り続けられている007シリーズ、これらは“アクション映画”といわれ、古今東西遍く人気を博している映画ジャンルです>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.0

半世紀以上昔の、嘗ての日本映画全盛期の『釈迦』(1961大映)『秦・始皇帝』(1962大映)『明治天皇と日露大戦争』(1957新東宝)等々を彷彿させる、日本映画としては久々の大スペクタクル映画です。>>続きを読む

居眠り磐音(2019年製作の映画)

4.0

1950年代の全盛期東映時代劇を現代風に擬えた作品といえます。

明朗快活、痛快無比、勧善懲悪の、老若男女問わずに感情移入でき、居住まいを正して端坐して臨むのではなく、少なくとも後半の江戸篇は茶の間気
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武蔵-むさし-(2019年製作の映画)

4.5

これまで数多く映画化されてきた剣豪・宮本武蔵ですが、本作は全く異なる視点と演出による新たな武蔵像と彼を取り巻く人間ドラマを、「剣の道」を緯糸にして見事に織り上げた、近年稀にみる本格正統派時代劇の秀作で>>続きを読む