HitomiOgawaさんの映画レビュー・感想・評価

HitomiOgawa

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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.8

二郎さんや息子と弟子たち、彼らを取り巻く一流の仕事人たちに、敬意を払いながらも、決して媚びない映像が小気味よい。

シンプルを極めるとピュアになる、という二郎さんの仕事観が存分に表されつつ、次世代への
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

4.1

統率者がいるようには見えないのに、怒号が飛び交うこともなく、毎日10万食の食事が作られることに驚く。そしてびっくりするくらいアナログ人海戦術。信じる、ということの力なのか。

一日中玉ねぎを刻み続ける
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浮雲(1955年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どうしても離れられない男と女。
すべての男性が自信を失った時代に、その弱さを受け入れ強くあらねばいけなかった女性の、でもそれでも男性に頼りたい諦めきれない想い。
唐突に見えるシーンも、その重なりから二
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

ロス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ。何の繋がりもない5つの物語。ただ、全員「タクシーに乗っている」。今この瞬間にも世界中のタクシーの中で新たな物語が生まれていると思うと、一生会うことのない大>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.2

代わり映えのない日々。
でも一日として同じ日はない。

アダム・ドライバーがとても良かった。

サタンタンゴ(1994年製作の映画)

-

よくわからなくてスコアがつけられない。なんだか凄いものを観た気がするんだけど、この7時間18分は何だったのか?感も非常に強い。とても疲弊。
色々な暗喩が込められていて、現代に対する痛烈な批判のようにも
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リーベンクイズ/日本鬼子 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白(2001年製作の映画)

-

もし彼らと同じ状況に置かれたとしたら、自分だったらあんなに残虐なことは絶対にしない、と言えるか。

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.0

周囲の人々を通して描かれるサシャの死。
輪郭だけを描くことで際立つ喪失感が、美しく物悲しい。

個人的にはとても好きだった。

ただ、他の人のコメントを読んだら、途中で出てきた登場人物がマクデマルコ?
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主戦場(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

慰安婦問題に関して、どういった経緯があって、誰が何を主張しているのか、観客自身がどう感じているのか、時に感情のモヤに隠れてしまうものが、とてもクリアになる。

重いテーマであるが、重い(トーンの)映画
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.5

期待を裏切らない面白さ。
3大カーン サルマン・カーンも健在。

チキン(鶏肉)をめぐってあんなにドラマチックに歌と踊りが繰り広げられるだなんてインド映画ってすごい。楽しい。

雨月物語(1953年製作の映画)

4.6

観ていると幻想の世界にすいこまれ、どこまでが現実かわからなくなる。

演出やカメラワークの知識はないけれど、最後のシーンはぞくっとした。

パリの映画館で鑑賞。小さいところだったけど満席、上演30分前
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悪夢の香り(1977年製作の映画)

4.5

とても不思議な映画だった。文明や進歩といった概念をあつかいながら、決して説教くさくない。あと若い頃の監督(主演)の髪型がカワイイ。(今、現在の監督の髪型はなんだか違う意味でスゴイ)
「アジア・インディ
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0

死を身近に感じ、身を削りながら生きる若者達。悲しく切ない。役者陣が良かった。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

新年1作目。社会的なトピックを扱いながらもなんとも完成度の高いエンターテイメント。面白かった。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

どなたかが書いていたように主人公には全く共感できなったけれど、何故かとても心に残った。

観終わった後しばらくは、ふと気が付いたときにこの映画を思い出して、人間の本質について考えてみたり、、そんな作品
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

ノーラン監督ならではの戦争映画だなあと。
海・空・陸のストーリーがまじりあう構成、時計の音、会話(ほとんどない)。冒頭から引き込まれ、観終わったあとは疲労感を感じたほど。。

伝えたかったメッセージが
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ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

3.5

色々な要素が満載で、どのジャンルの作品として認識したらいいのかいまいち謎だけど(いちおう冒険映画らしい)、人生をかけるほどの何かに出会った男の人生について。

実話を基にしていて、実在したパーシー・フ
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.2

人生は孤独だ、
それでも、人はお互い寄り添い合って生きていく。
父は娘の心の機微をとらえることができない、それでも、
父は父なりに娘のことを懸命に考える。
娘も、そんな父の気持ちを汲んでやろうとする。
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.3

映像は上品で、そこはかとなく漂う霊の気配も、おどろおどろしくなく、綺麗に表現されています。ただ、最後まで誰に共感をしていいのかよくわからず。。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.3

ハリウッドらしいエンターテイメント。
途中までは評判倒れか、、と思っていたものの、ラストまで観て、ああ、いい映画だったなと、素直に感じることができる、そんな映画。
そして、ライアン・ゴスリングがかっこ
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.0

人の心の深淵を覗き見るよう。
ただ、この映画の良さをきちんと理解するには、人間としての経験値が足りず。。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

成長しても人間としての根っこの部分は変わらない。
外見は全く違う3人の役者が、同じ人物に感じられる、彼らの演技力に脱帽。

ただ、揺れる系のカメラワークが、体調不良の身にはきつかった。
調子がいい時に
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

2.5

多くの人に原作を読んでほしい。
原作に忠実にあろうとするばかり本質的な部分が抜け落ちてしまったと感じた。あるいは、そもそも理解できていなかったのか。

「信仰とは何か」、「弱き者はどう生きればいいのか
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君の名は。(2016年製作の映画)

2.9

前評判がよすぎた。
映像は綺麗だったけど、物語の奥深さはジブリにはかなわないのでは。

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