hiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

青い塩(2011年製作の映画)

3.8

怒らすと怖いソンガンホ、大好き。

歳の差ロマンスものかと警戒してしまったが、相手に幸せにって欲しいと思うなら、それはそれで大きな愛よね。
劇中のドゥホンの台詞、「愛にはいろんな色がある」が良い味を出
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

2.9

前作が90分以内だったので、2時間もアレが続くのかと思うと見る前から胃もたれしてしまった。
案の定、冗長に感じる部分も少なくなかった。

人体損壊のグロテスクな描写は相変わらず派手で、見応えはバッチリ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

ミア・ゴス劇場。
特にロングショットの独白からのエンディング、本当に圧巻だった。

パールはしきりに「自分は他の人と違うんじゃないか」「他の人にあるものが自分には欠けている」と語る。実際そうかもしれな
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.1

「兄弟(姉妹)だから私はあなたが好き」という物語に弱くて。(マリオとかアナ雪とか)
家族の束縛とか結局は血筋とか、そういうところに帰結してしまう危うさはあるが、個人的にはかなり共感してしまう話である。
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.8

変な映画だったが、ニコラスケイジが大好きすぎるペドロパスカルの愛らしさを心から堪能できた。

「パディントン2」見て号泣するシーンと、スパンコールクッションカバーのシーンと靴交換のシーン、ずっと見てい
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.8

人類がエイリアンから植民地支配を受ける世界のシュールコメディ。
あらすじにある“恋愛リアリティショー”のくだりは一部に過ぎず、その他にもエイリアンから搾取される人間たちの縮図を延々と見せられる。

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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.3

眼光鋭いピーター・ディンクレイジが三度の飯よりも好き。

人々が普通に生きていた頃はずっと孤独だった(≒1人きりの今は孤独じゃない)と語るデルの気持ちに、なんだかとても共感してしまい、ちょっと辛かった
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.4

SF設定はフレーバー。
あるひと組の夫婦の生活をメインに据えた大胆なプロットで、結婚による関係性の変化を鋭く抉る怪作。
エンタメ性は削り、ただ淡々と“2人”を描く。

個人的には、不遜な謎の男テランス
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.4

昔に見たのだが、内容をほぼ忘れていたため改めて。
ドミニク・モナハンの顔が可愛くて集中が削がれるが、良いホラーサスペンス。

人の心につけ入り相手を支配する術と、歪んだ愛情がどろりと融け合う様は秀逸だ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

ジェマの“子どもがほんのり苦手で子育てに不向き”感がすごくて、個人的にとても共感できるキャラクター造形だった。

後半まで割と予想できる展開だなあと見ていたが、ラストの盛り上がりが想定外に良くて、声出
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スコーピオン・キング(2002年製作の映画)

3.7

ハムナプトラシリーズを久しぶりに一気見したのでスピンオフのこちらも。

マサイアス(スコーピオンキング)が強靭すぎて、敵対する最強の戦士があまり強そうに見えないのが逆に面白い。(マサイアスの見せ場で流
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ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(2008年製作の映画)

3.6

舞台がエジプトじゃない……と当時ショックを受けていたのを思い出した。
エヴリン役のレイチェル・ワイズの降板も悲しかったなあ。(もちろんマリア・ベロは素敵だ。)

久しぶりに見たら、ミシェル・ヨー?!リ
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ハムナプトラ2 黄金のピラミッド(2001年製作の映画)

4.0

「ハムナプトラ」に続き、2も久しぶりに。
幼少期はなぜか「ハムナプトラ」よりも回数多く見ていた気がする。

前作に引き続き、砂漠ピラミッドアドベンチャーと、トラウマ級なグロい死に様の連続を楽しめる。
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ハムナプトラ 失われた砂漠の都(1999年製作の映画)

4.4

懐かしの名作を久しぶりに。
残酷でグロテスクなホラー描写はあれど、子どもの頃かなり冒険心を刺激させられた本作。今見ても変わらない面白さであった。

リック・オコーネル(演ブレンダン・フレイザー)は、今
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

面白かった!
短くてサクッと見れるけど、ちゃんとエンタメ作品としてオモシロ要素が盛りだくさん。
私はゲームの知識はうっすらとしかなかったが、それでも全然楽しめた。

「ザ・スーパーマリオ“ブラザーズ(
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.4

全然違う!!
元は同じ作品なのに受ける印象がこんなにも違うことがあるのか……と色んな意味で感動してしまった。
個人的にはジョスウェドン監督の劇場公開版の方もけっこう好きなのだが、それとはまた違う表情が
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

4.3

久しぶりに。
オープニングの“Everybody Knows”の絶望感がすごく好き。

当時はこのメンバーが活躍する映画があと2作くらいは見れると思っていたのに……とても惜しい気持ちになる。

ブルー
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

そういえば、本作のテーマソングだけ幼少期やたら聴いていた時期があった。
今日初めて本編を観て、ひっくり返ってしまった。すごく良かった。

ホモフォビックなホモソーシャルの環境下での、敵同士とされる男た
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ブラザー・ベア(2003年製作の映画)

4.3

幼少期、DVDを買い与えられてから繰り返し見ていた。好きが高じてノベライズも買って繰り返し読んでいた。
そんな思い入れのある作品を久しぶりに。

一番好きなのは“変身”のシーン。
イヌイット語の美しい
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.2

敵対する国同士の政略結婚もの、とは聞いてワクワクしていたが想像以上の面白さがあった。

まずキャラデザが良い。原作は未読だが、サーラのビジュアルがとっても良かった。
あまり日本のアニメ作品では見かけな
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.3

久しぶりに鑑賞。
いつ見てもセミッシラの美しさには心躍る。

文字通り神話の中から抜け出してきたダイアナの無邪気さ、純粋さに魅了される。
毅然とした反戦のメッセージが公開から数年経っても響くのが秀逸だ
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

4.0

久しぶりに。
ジェームズ・ガン版も露悪的で面白いが、本作も(思うところはあれど)正統派エンタメ要素満載で楽しい。
特にメンバー紹介のパートはワクワクする。
特にエル・ディアブロ、すごく良いキャラだ。
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

4.1

久しぶりに鑑賞。
今となっては叶わぬ夢だが、このバットマンとアルフレッドの単独オリジンが見たかった。

見せ場のどこを切り取っても動く西洋絵画のようだ。
特に好きなのは、冒頭で少年ブルースが散らばる真
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.0

超高文明のクリプトン星の崩壊から始まり、スーパーマンが人間の救世主となるラストまで、一貫してシリアスな重厚感が続く。

初めて観た時は正直あまりピンと来なかったが、改めて今見るとこの唯一無二の雰囲気の
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

ワンショットで繰り広げられる展開がリアルで臨場感たっぷり。
「ゲットアウト」「アンテベラム」と同じくらい、もしくはそれ以上の悍ましさのレイシストホラーであった。

ラスト手前の30分ほどぐだぐだが本当
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

ずっと不変だと思っていた天秤の均衡がじんじわ崩れていく“嫌”さを味わった。

人生の妥協点が一致してる相手って稀有。
誰かと一緒に人生過ごすことで得られる安らぎへの憧れはあるが、それが有限のものである
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マンハント(2018年製作の映画)

3.6

ノワールサスペンスかと思いきや、割とエンタメ要素強めな映画だった。

豪華俳優陣によるド派手なアクションが映える映える。
チャン・ハンユーと福山雅治の敵対バディはもちろんだが、特にハ・ジウォンとアンジ
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.3

最初から最後まで、半端ないディズニー映画ファンへのサービスシーンで構成された映画。

私が気づいたオマージュはほんの一部だろうが、白雪姫やピーターパン、シンデレラあたりのオマージュシーンが多いように思
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.3

絶妙にパブリックサーチしづらいタイトル。

宇宙船が墜落してからはかなりわざとらしい演出が多用されるが、一周回ってちょっと面白い。
ただ最も盛り上がるのは冒頭で、アダム・ドライバーとアリアナ・グリーン
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.9

アトラスの娘たち(不仲)と神話のクリーチャーたちが爆イケで良かった。

屈強なヒーローたちの中身はティーンの子たちなので、脅威に晒されるたびにとてもハラハラした。良い子達なので今後も危険な目に遭ってほ
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

久しぶりに。とっても良いバディムービーだなあ。

ジュディの警察学校にトイレの小さいサイズが無いのとか、警察官の仕事を振ってもらえないのとか、そういった演出がなんだかリアルで落ち込む。

前半は、都会
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

なんとなく「セッション」みたいなものを想像していたが、タイトルの「TAR」にふさわしく、“リディア・ター”の物語であった。
パンデミックがあった世界である描写やSNSでの情報拡散の描写などが細かく、こ
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.8

フローレンスピューの初主演作品ということでマークしていた本作。

彼女の輝きは本当に唯一無二だなと改めて感じる。
フローレンスピューの魅力的な笑い声が響き渡ると、なんだか元気になる(別に超楽しいシーン
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スピリット(2002年製作の映画)

4.7

数年ぶりに鑑賞。
大地を力強く駆け抜ける野生馬たちの美しいことと言ったら。
本作の曲(作曲、ハンスジマーだ!)はよくテレビ番組で流れるのだが、本編もそれくらいの知名度があっても良いのにと思う。
とにか
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

4.2

久しぶりに鑑賞。
そういえば、この物語も「星に願いを」をテーマにしていたなと気付いた。

ディズニーのセル画アニメならではの美麗な映像をたくさん堪能できる。
全体的には色彩豊かで陽気な雰囲気があるのに
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.7

幼少期から何度も見ていたお気に入り作。
思い出補正があるのはもちろんだが、改めて名作であるなと思うに至った。

美術と音楽の素晴らしさは言うまでもなく。
天までそびえるノートルダム大聖堂の幻想的な絵と
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