サイコパスVS連続猟奇殺人鬼。どんな心理戦があるのかと楽しみにしてたけど、何となく先が読めてしまった。古びた洋館の地下室、マッドドクター、燃える実験室。ゴシックホラーのお膳立ても揃ってて好みの雰囲気だ>>続きを読む
粗筋を読んでコメディー映画だと思っていたが、考えさせられる内容だった。異分子を炙り出して排除しようとする心理は、先日見た「福田村事件」と同じだと思った。見た目や出自とかではなく、その人を「心の目」で見>>続きを読む
そこそこの時間でストーリーがサクサク進んでコンパクトにまとまっていて見やすかった。飛行機の不時着と武装テロ集団との戦いのミックスで、予想通りの展開ではあるけど見所も多くて面白かった。機長とテロリストと>>続きを読む
前作にも増してエグかった。伝説パートの演技の濃い~こと! 俳優さんたちスゲェ。武蔵野線誕生秘話とか誰も知らない埼玉のタワーとか、埼玉県民なので(心の中で)大笑いしてしまった。おそらく滋賀県の人達も、あ>>続きを読む
戦場から還ったもの、戦場へ行かなかったもの、それぞれ心に深く重い傷を抱えながら生きていかなければならない戦後すぐの様子が重く暗い。画面が明るくなるのはラストの闇市のシーンくらいか。その時の時勢にあわせ>>続きを読む
男で男が好き、その一点だけでどうして人間性を全否定されなければならないのか、あまりにも切なすぎる。あんなに可愛がって信頼していた相手がゲイだと知った瞬間にまるで汚物を見るような手のひら返し、シチリアで>>続きを読む
目から鱗的な発言が多かった。「職員に残業しないように言ってるのだから子どもに宿題を出すのはおかしい」とか「校長の機嫌が悪いのは犯罪だ」とか。学校は子ども達が笑顔で過ごす場所、子ども達の笑顔が見たくて仕>>続きを読む
予告編を見て、絵の美しさが印象に残り、ぜひ見たいと思った。古代エジプト、中世ヨーロッパ、18世紀モロッコの3つの王子と王女の物語はそれぞれ面白かったけど、やっぱり絵の美しさが際立っていた。エジプトの壁>>続きを読む
あれ、最初はある舞台を上演するまでの裏側を描くテレビドラマ風ドキュメンタリー? そんな始まりで面食らった。そしてそのまま何が何だかよくわからないうちに話は進み、終わってしまった。僕って頭悪いから、僕の>>続きを読む
出演者の顔ぶれであとはタイトルの印象で見た。大きな出来事も大感動もなく大笑いするわけでもなく淡々と進んでいった。でも終わってみると妙にジワる。俳優さん達いいなぁ。同じアパートの住人同士、お互いに深入り>>続きを読む
ほとんど何の予備知識なく見たのだが、思わぬ拾い物だった。震災から12年半経っても深い傷を負って暮らしている人もいるのだと改めて思い知った。津波で今だ行方知れずの両親が眠っているかもしれない海のものを食>>続きを読む
久しぶりに見たけど、やっぱり中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの掛け合いが楽しい。悪徳古美術商を騙す話だけど、二転三転でその過程も嫌らしさがなくさっぱりしていて楽しかった。また、それを陰で支えるおっさん達>>続きを読む
妻の突然の余命宣告を機に、日常の底に埋もれてしまったお互いの愛に気づき取り戻していく、静かだけど慈しみに満ちた感動作。と勝手に思って見たらまさかのミュージカル! 突然歌って踊り出したのには面食らった。>>続きを読む
「自分らしく生きる」と「自分の好き勝手に生きる」とは似て非なるものなんだろうな。「普通」ってなんだろう。僕の場合、社会の一員として生活する以上、どこかで折り合いをつけて、自分のなにかを隠している。LG>>続きを読む
当時のかの大国は戦争で勝って10年、ヒロシマとナガサキの人や町を地獄に突き落としたあの爆弾を戦争を終わらせた正義の兵器と信じ、原子力や核こそ輝ける未来と思い、その更なる開発に勤しんでいた。戦争でこてん>>続きを読む
本多猪四郎監督の第一回監督作品ということで見た。小さな島での濃密な人間関係や昔からの因習や言い伝えが濃霧のように纏わりつく。昭和20年代半ばの地方の様子がよくわかる。一人の男をめぐる二人の女の話。一人>>続きを読む
ウクライナやガザ地区の話題でつい忘れがちだけど、ミャンマーの軍部によるクーデターで市民がどんな目に遭っているか、忘れてはいけないことだ。こういう映画はできれば見たくない。でも、見ないふりして通りすぎる>>続きを読む
名前は知っていたけどなかなか見る機会がなかった作品。先日見た「ラストエンペラー」とも時代が重なる部分も多く、興味深かった。1924年から1977年まで、まさに激動の時代。日本だと関東大震災の翌年から日>>続きを読む
予告やチラシを見て面白そうなミステリーだと思って見たのだが、なんだかいまいち乗れなかった。はじめの方のロースクールでの誰かを吊し上げて血祭りにあげるような雰囲気、隔離されたエリート集団って異様で怖い。>>続きを読む
難しかった。若いアフリカ系女性の子殺しの裁判だけど、その陰にいっぱいあって、僕の頭では追いつかなかった。裁判記録をそのまま台詞にしているらしいので、作家のラマの視点で裁判の傍聴をしているみたいだった。>>続きを読む
ロードムービーでこんなに暗くて寒々しい映画は初めて。主人公の陽子はずっと暗い顔だし、天気はほとんど曇りか雪だし、見える景色は震災で避難区域になった廃屋のような町や積み上げられた除染土の山や高く続く津波>>続きを読む
中国映画でも珍しい分野の映画だ。セミドキュメンタリーっぽい感じの映像が面白かった。純粋にオタク道を歩む姿がなんかかわいい。そして何回か行ったことのある中国西部の四川省の風景。南部とも北部ともなにか違う>>続きを読む
これは怖い、そして熱い! 戦争を生き延び、戦後を必死に生き抜いた人達の思いがドラマとしてずっしりくる。まさかゴジラ映画で泣くとは思ってもみなかった。「生きろ、未来のために生きろ」とはあの戦争で犠牲とな>>続きを読む
女達のしたたかさ、男達の間抜け面。面白かった。本当は誰が犯人か、とか、まだ描かれていないウラがあるんじゃないか、とか思ったけど、事件の謎よりも登場人物達のわさわさ感に重きが行っていた。でも、1930年>>続きを読む
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の2度目の映画化。ルネ・クレール版から20年経ってファッションもそれっぽくなり、舞台も雪の中の絶壁の上に建つお屋敷になっている。イギリスの映画らしくサスペ>>続きを読む
昭和48年はこんな雰囲気だったなあ、と思いながら見た。ゴジラは目がパッチリして人間の味方でジェットジャガーとコミュニケーションもとれる。孤高の絶対的存在のゴジラとは似ても似つかない。やっぱりあれはミニ>>続きを読む
何回も映像化されてるけど、このルネ・クレール版が一番好き。よく考えるとかなり陰惨な殺人でもクリスティはなんかホンワカとしたユーモアで包んで書いているけど、その雰囲気が一番近いと思うから。冒頭の船上の登>>続きを読む
こんなに苦しい映画だとは予想してなかった。1978年パートがあるからまだ救われるけど。ポーランドとウクライナの関係がよく分からなかったのではじめは戸惑ったが、ソ連やナチスによる非道さはよく分かった。は>>続きを読む
ものすごい映像体験だった。そしてアメリカが、西洋文化が嫌いになりそう。排除か共存か、ただ穏やかに暮らしたいだけなのに。AIと人間として描かれているけど、宗教、民族、思想、いろんなものに置き換えられる根>>続きを読む
全編に緊迫感が漂う面白い映画だった。タリバンに拉致された人質を奪還するために外交官や工作員が動くが、身代金を横取りしようとする詐欺師とか、国の名誉を優先させようとする国家とか、どんどん近づくタイムリミ>>続きを読む
人魚伝説、千年の不老不死、八百比丘尼など、柳田國男っぽい興味が湧いたので見た。千年生き続ける男達と100年ごとに転生を繰り返す女、それを見守る八百比丘尼、悪くない。けどけっこうアッサリした感じだった。>>続きを読む
上映時間90分足らず。展開が速くコンパクトでいいけど、その分ドラマ部分は取って付けたよう。ミレニアムのゴジラは良くも悪くもゲーム感満載かな。冒頭の展開はとても面白い。昭和ゴジラ世代の僕にとっては旧作の>>続きを読む
なんか周りの連中嫌なやつばっかし。助監督とプロデューサーとか、社長とか、自殺しようとするのを笑って見ているやつとか、自分の考えは絶対に正しくてそれに反する人は悪として罵りまくるやつとか。なんか胸くそ悪>>続きを読む
幼児誘拐は決して許されない非道な犯罪。この映画では政治家の家族の幼子が誘拐されてその子と母親は気の毒だけど、それ以外の家族にはなんとも思わなかった。だって政治家だもん、どうせ陰で悪いことやってんでしょ>>続きを読む
なんの予備知識もなしに、アルジェリアがどこにあるのかさえ知らずに、予告編だけで見た。だから映画の中で出てくるテロも、密航のことも、歴史や文化も分からなかった。そういうことをきちんと予習していたらずっと>>続きを読む
当時は「怖いゴジラ」のリアル路線回帰を狙っていたけど、あんまり面白くない。ゴジラが東京湾から上陸して銀座に来てるタイミングですぐ近くの東京駅から新幹線が出発するとか、ソ連の核ミサイル誤発射を受けて都民>>続きを読む