ほさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「さらにいくつもの片隅に」とはよく名付けたもので、メインビジュアルではリンさんの存在が大きくなっているけれど、テルちゃん、水原さん、知多さん、刈谷さん、すずさんの実家に身を隠していた戦災孤児までも、こ>>続きを読む

<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作のこうの史代さん、すずさんたちキャラクターに命を吹き込むことに取り憑かれたような片渕監督やスタッフ・キャストの方々、作品を上映する地方の小さな映画館の方々、そこに日本中から足を運ぶファン、様々な言>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.6

ラジオで監督が「翔べない時代の魔女の宅急便」と仰っていたと記憶していたので、ひとりの女性の旅立ちと成長の物語だと期待して観たらちょっと思ってたのと違った。

この映画で最も美しい、というかたぶん監督が
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脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)

3.5

ストーリーはかなりベーシックだけど、脳内会議の5人が可愛くてずっと観てられる。特に神木くんよかったですね
メッセージというか話の終着点もシンプルかつ腑に落ちる落ち着き方をしていて、ええやんと思った
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.5

思ったよりオカルトで草
チープなレーザービームとか、化け物とか、なんかこういう偽物が偽物だとわかる時代っていいなあと思ってしまった。すごくエネルギーを感じる気がして

ゴーストバスターズのマークがかわ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.3

3回目くらいの鑑賞
美味しいコーヒーを淹れたりおにぎりを握ったり鮭をジューッと焼いたり、フィンランドの光がヘルシーな色鮮やかさを包み込んでいて、穏やかな微笑みが溢れた映像だと思った。
嫌なことはやらな
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

とにかくビートルズの音楽はいつだって最高なんだー!って終始叫び続けてるような映画
それ以外に何かあるかと言われると…

エド・シーランの着メロがShape of Youなのは笑った

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

アメリの壁紙、コーンウォールの海辺の家、クセがあるけど愛らしいキャラクターたち、面倒くさいことを1つずつ決める事に服を脱いでいく遊び、雨の中の結婚式、家の中での父との卓球

ああ、映画だな〜、いいなあ
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何者(2016年製作の映画)

3.2

就活映画、なんとタイムリーな…
私の人生たったの1分間で表現できてたまるか!ってぐらいの気持ちで就活しなきゃダメですね。

ずっと不穏な撮り方をするので何かあるのかなあと期待しながら観てたのに、驚く
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水グモもんもん(2006年製作の映画)

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水グモのせかいの、キラキラ。
水をゼリーのように捉えるのはやっぱりジブリ流!
生き生きとした動きを描くのは簡単そうに見えていちばん難しいんだろうなと、某他スタジオの水中の生き物のアニメを思い出して感じ
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.5

初ウディ・アレン。そんな捻ったストーリーの映画じゃないけど、魅せ方が上手いのかずっと観ていられた。
サラリと滑稽に見せてるけど結構深刻な悲劇

ケイト・ブランシェットの美しくも虚栄まみれの残念な女性像
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.7

劇中ほとんどコンクールのシーン、なかなかにストイックな音楽映画。
これはピアノ聴きたくなるし、弾きたくなりますわ!劇場から出た後、世界の音に耳をすませてみちゃったりして。

映えるシーンが作りづらいス
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.7

原作小説が小さい頃からある種心の支えみたいに大すきなので、それが壊されるのが怖かったのか、ずっとちゃんと観てなかった作品を今更。
郵便屋さんのくだり以外は結構原作に忠実で、静かに時が流れる感じを優しい
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.6

大御所役者さんの芝居も脚本も、映画的な”狙い”が透けて見える感じがして、あまりすきじゃないと思った

そんでテーマが圧倒的に難しかった。「ホンモノじゃない家族」は是枝さんの長年のテーマなのだと思うけど
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.7

今回牧のよさがあんまり活かしきれてない気がするし、怒涛の独特のカット割りはちょっとくどかった気もするし、やっぱりテレビ特番とかでよかったんじゃないかなあとも思うんだけど、めちゃくちゃ面白かったからよき>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.7

アメリカの大地にひたすら広がる畑と一直線に伸びる道みたいに、流れる時間が私の生活とは全く違う映画だった

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.5

グレイテスト・ショーマンは「普通」ではない人たちの見世物ショーをかなり綺麗に見せていた印象があるが、この映画ではショーのシーンがほぼない。ずっと見世物師たちの生活部分に焦点を当てていて、そこが魅力!>>続きを読む

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.0

枠組みはよくありがちな感じだけど、とてもすきだ!!
個展でのテオの一芝居で完全に虜にされた

ひとつひとつのエピソードがキラキラしてて可愛いし観客にとっても忘れられない。こういうフランス映画はフランス
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.6

家、病院、バレエ学校の行き来の中でずっと口の端っこをキュッとして何かに耐えるようにニコニコしてるララが目に焼き付いてる
結構ララを大きく捉えるカメラワークが多い中、バレエ学校の食堂での引いたカットはラ
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アラジン(1992年製作の映画)

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久しぶりに観たけど、やっぱりジーニーはワハッハッーって歌ってほしいね
アニメーションだからこそ輝くキャラクターな気もする。歌い終わってからの "Applause"がだいすき
ウィル・スミスもよかったけ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自分の能力で人の役に立って受け入れてもらえる喜びと、自分の生き方を社会に受け入れてもらえない遣る瀬無さ・怒り。
はみ出し者は社会の均衡のために淘汰されるか、オトナになって社会に適合していくかの世界で、
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.7

日本のミュージカル映画とは如何なるものぞ…!と鑑賞
舞台設定とか俳優さんとか遊び心とか、かなり好きだったのですが、肝心の音楽はここ?ってところで始まって、ただの人物紹介とかよくわからない状況説明に留ま
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.4

邦画で映し出される恋愛って、共感できた方が面白そうな気がするけど、私はまったく共感できない…正直またこういうのか〜という感じ
だけど劇団めばち娘はよかった。松坂桃李と峯田さん。

アラジン(2019年製作の映画)

4.1

バチバチのハッピーエンドを届けてくれる映画がある世界でよかったーーー!!映画館で観たのも大正解!!!

メナ・マスードが困った風にニカッと笑った時、アラジンだ!って思ったし、ウィル・スミスの指先を見た
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海街diary(2015年製作の映画)

3.8

綺麗な光に包まれた綺麗なひとたちを見てると、自分も綺麗になりたくなるね〜

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.8

この作品にしろ最近だと『フロリダ・プロジェクト』にしろ『パンズ・ラビリンス』にしろ、子供のフィルターを通して見た世界って綺麗で危うくてドキドキする。

アナのどこか不安げな、ぱっちりとした目で見た世界
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.8

北と南、父と娘
お腹と背中みたいにどちらかが存在して初めて存在し得るものの間には見えない「国境」があるみたい。そして境の向こう側にはどこか好奇心と憧れを覚えるものなのかも

アングルを固定して、光と音
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.5

わるくない…けどよくもないような…
オードリーヘプバーン風の綾瀬はるかがすごく綺麗。

単純なストーリーで、スクリーンの中の綺麗な役者さんたちに憧れて、観る人によっては感動を得られる…そういう映画も映
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

淡々とした映画はすきだけど、この作品はちょっと退屈だったかなあ
アルバイトしかしてないのにお着物を何枚も買って、お月謝も払っているんだろうか…とか変なことが気になってしまった。
お茶以外のことをできる
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.6

どんなにひどいことがあってもぜんぶシュールで滑稽に見える面白さ

安い!安い!百円!百円!
あんな曲聴きながら仕事してたら自分のこと言われてるみたいで泣きたくなる

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.7

花火を下から見るか横から見るかなんてどうでもいいんですよね、好きな子に素直に好きって言えるかが問題で。そういうかなり純粋でどうってことない話だと私は思います。

だからこそ、花火が丸いか平べったいかな
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

3.5

いつもより余計に爆発してます、派手すぎわろたという感じ。ツッコミながら毎年観るのが楽しいある種イベントみたいな映画です。
今回も園子だけまったく役に立たない(つまり普通)。

今回も前作に引き続きlo
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

なんで友達としての「すき」なら一緒にいられるのに、恋としての「すき」じゃ一緒にいられなくなるんだろう〜〜わかるけどわからん、むしろわかりたくない!
一緒にいたい人とみんなが邪念なく一緒にいられる世界だ
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.5

タイトルとヒロインの可愛さに惹かれて鑑賞。無邪気で心地いいフランス語の響き。
40年以上も前の映画なのに新しいナァ…って思いながら観てました

『エデン、その後』と同じく、割れた瓶の破片をちぐはぐに継
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エデン、その後(1970年製作の映画)

3.3

デジャヴュの嵐、一瞬の混乱の後、それが仕組まれたものと知りました

映画が終わった後、劇場で偶然出会した先輩がひとこと、「俺たち一体何を観てたんだろう…」

ほんとそれな