冬のしじまさんの映画レビュー・感想・評価

冬のしじま

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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.9

細かい辻褄や簡単な物理法則など無視し、逆に見せ所を過剰に演出した物語は勝者によって編纂された歴史、もしくは神話に見える。ただし主人公には良い意味で神々しさはなく、しかし王たるものとして勇気と優しさ、な>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

2.9

実際のテロ事件を扱った映画。
稀に見る速度で犯人を逮捕した顛末を描いているが、近代的な捜査というよりは事件の周囲にいた人々の事件前後の数日間を丁寧に描いている。単に爆弾の威力というのではなく、テロが日
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.8

奇抜なシチュエーションをウリにした映画かな?と思ってみたらびっくり、(確かに奇抜な設定だが)中身は至極真っ当なホラーだった。人間はわからないものが怖いわけで、死体を切り開いて調べるという行為がむしろ逆>>続きを読む

夜に生きる(2015年製作の映画)

3.0

ギャングものだが原作小説の無骨なロマンス(ハードボイルドさ)をうまく映像化している。ベン・アフレックは結構原作を読み込んだのではなかろうか。かくいう私もデニス・ルヘインが大好きでこの映画の原作も勿論読>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.4

1人の男性の少年時代から長じて大人になるまでを3つの年代に分けて撮っている。どの年代も淡々と主人公シャロンの日常を映し出していく。シャロンはひどい環境に生まれ育つが、この映画ではどの問題にも解決が全く>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人のナチに対する復讐譚。
ナチは世界的に何をしてもいいサンドバッグになっているので、当然この作品でも嫌なヤツしか出てこない。クリストフ・ヴァルツは魅力的なキャラクターだが、アウグスト・ディールと
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.0

冒険活劇でありつつも、親子・家族の関係を内包しているのでドラマチック。登場人物たちの見た目が派手なので、大きい動きで動けば楽しい。ただ青い肌、突き出た触覚など分かり易い異様さは極端なキャラクター化の延>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

3.2

一人称視点で銃を撃ちまくる、といえばハードウェアの進歩で昨今臨場感をぐいぐい増してきているFPSゲームの手法。撮り方もそれなら、結構何でもありなストーリーもゲームのそれ。よく動く画面にショッキングな描>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.3

原作を読んだけどもうすっかり内容を忘れてたので新鮮な気持ちで見れた。エイリアンと人間の違いを提示するのは面白い。往々にして上下関係があり、その落差で物語が生まれる。今作は異種間の緊張をしっかり抑えつつ>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.4

「沈黙」は神の不在に寄る辺のない人間の孤独と信仰心(への試練)を描いた。一方今作は複数の神性(あるいは悪魔)と奇跡(あるいは黒魔術)を提示し、そのいずれが神(つまり絶対善)なのか悪魔(つまり絶対悪)な>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.0

恥ずかしながらいい歳で初めて視聴。「深い映画だよね〜」とうそぶきたかったが、「わからない…」ってなっちゃった。キリスト教が強い力を持つ亜欧米ではGod VS Scienceなんていうらしいが、モノリス>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

なるほど煽られているような予告やポスターから「アメリカン・スナイパー」のような物語を期待すれば裏切られる内容だろう。
これは(従軍しているが)普通の若者たちが偶然(極めて狭い範囲の)世界を救う話である
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

アメリカの青春ホラー。主人公はイケてる美人で姉妹と幼馴染はちょっと冴えない系かな?スクール・カーストは描いていない(画稿が舞台ではない)から雑味(カースト間の抗争)がなくて個人的には良かった。
青春な
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.9

若さに暴走した男女の破天荒な逃走劇かと思いきや、中盤辺りから雲行きが怪しくなり幻想の世界に突っ込んでいく様はまさにデヴィッド・リンチのやり方。可愛らしい主人公の女の子は「ツイン・ピークスThe Ret>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

「レザボア・ドッグス」を彷彿とさせる密室劇。
あの雪に振り込められた狭い服飾店の中に、北軍と南軍、白人と黒人、犯罪者と賞金稼ぎ、男と女という様々な対立が、単に善悪の彼岸を超えて様々に入り組んでいる。そ
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

3.7

この映画の主人公の5人の若者は愚かだし、無軌道だし、粗暴で自己中心的な割には流されるし、夢も希望もないし、強くもない。あまり共感て切る要素がないのだが、見ていると非常に面白かった。彼らには未来がないの>>続きを読む

エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)

3.5

実際の麻薬王パブロ・エスコバルの映画。
彼とその王国を主人公にするのではなく、全くカタギの外国(カナダ)人(彼はほんとうの意味でエスコバルのサイドにはいない)を主人公に据えたことで、エスコバルの異常性
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まさにゴシック・ロマンス。しかも主人公をアメリカ人にして最先端のアメリカに対して、負けることが決まっているゴシックの古式ゆかしさ、退廃、維持することすら難しい時代錯誤な貴族意識が強調されている。映像の>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.2

不器用で孤独だが、抜群に強い男がきれいな女性を守り、悪を打ち倒す話。典型的なヒーロー譚だが、この物語では主人公をADHDにしたのが変わっている。いわば彼の強さ、独特さの理由としての自閉症。非常に現代的>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.2

主人公がサイコパスなのかは素人には判断できないが、いわゆる快楽殺人者とは違う。この作品は現代社会のハイソサエティの虚無を描いていて、そこに耐えられない主人公が代償として殺人をしているように思えた。彼が>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

2.0

暗闇で移動できるという個性のもたせ方は良かったのだけど、瞬間移動はできる、けど扉は抜けられない、みたいな細部が結構曖昧であまり怖くない。(なんでもありかよ、って興ざめしてしまう)せっかく良い設定なのだ>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

ゴジラは子供の頃見た以来。大抵はゴジラが出撃すると自衛隊が迎え撃つのだが、全く効果がない。今作はその自衛隊が一発を打つまでも非常に丁寧に描いた作品。そこに面白さがあったのか!という驚きで、全く効果がな>>続きを読む

13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.5

ジェイソンは仕事が早くどんどん人を殺していく。
ホッケーマスクをつけた大男が派手に登場して血の海に、という先入観だったが、実際には彼の姿は見えず隠密に一人ずつ確実に殺していくというのが斬新。ジェイソン
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.4

結局は警察官だからハッタリだったはずの”悪さ”がどんどん板についていき、どんどん落ち込んでいく主人公の姿が良い。ラストまで見れば転落していると思ってしまうが、少なくとも途中までは上手くいっていたはず(>>続きを読む

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

4.5

本編では世界で一番美しい死体とも評される単なる被害者だったローラ・パーマーにスポットを当てた映画。小悪魔的な美少女でしかなかったローラがものすごく魅力的に見えてくる。学校に飾られている額に入っている写>>続きを読む

ハイエナ・ロード(2015年製作の映画)

3.4

広大な基地の内側を含めて戦争のリアルさを描いた映画。地味で目立たない主人公の属するチームの働きぶりがよかった。中盤の市街戦は緊張感があるが、それというのも個人的な視点で非常に大きなネタである”戦争”を>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

2.2

特にシリーズ1作目は人間に制御しきれない自然という意味で恐竜がうまく機能していたが、今回に関しては登場人物の行動に納得できないことが多くただの人災という感じ。映像は派手だがただそれだけ。パニック映画と>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.0

ストーリーは普通(悪い奴を倒しにいく)なので別にそこは構わないんだけど、悪人の定義がちょっとアメコミを知らない人にはわからないのでは。(私もアメコミ原作はほとんど読んだことない。)ヴィランというのはヒ>>続きを読む

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

4.2

この映画には生と死が混ざり合っている。仲間が死んで自分も何人も殺した撃ち合いの後に妙に気の抜けたような笑いや歌がやってくる。つまりこの映画は生き死に含めた人の人生を短い時間の中で描いている。登場人物た>>続きを読む

BLAME! ブラム(2017年製作の映画)

4.2

思い入れのある原作でみる前は期待と不安が入り混じった状態だったけど、電基漁師たちのブーツが金属の床を走る音で引き込まれ、霧亥が重力子放射線射出装置をぶっ放すところでじんわり感動。ぶっきらぼうな原作をう>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.5

1に比べて麻薬の描写が減った。劇中薬を打ってハイになるサイケなシーンもあるが1回きり。もはや麻薬でも打ち消せないくらい生活が重くなってきた主人公たち。閉塞的で孤立した状況を高いすべく動きだす。状況は明>>続きを読む

バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.2

一つの出来事を色々な人の視点で繰り返していくやり方で作られた映画。「藪の中」とは違ってちょっとずつ物語が進行してく側面もあるからオチも含めてはっきりしている。(映画的なカタルシスがある。)こういう時の>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.6

同じグラインドハウスでもタランティーノ監督の「デス・プルーフ」と比べるとB級感が強め。というよりは意識的にキャラクターや演出を強調している(B級感をパロっている)。だから演技過剰だし、危ない薬品は毒々>>続きを読む

CAVE ケイブ(2016年製作の映画)

2.0

てっきり洞窟探検に行ったら地底人みたいなクリーチャーに襲われるのかと思ったら、三角関係愛憎劇だった。それはそれで構わないんだけど、全体的に説明不足。説明不足で良いやつもあるんだけどこの映画の場合、テン>>続きを読む

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

1.0

せっかくお金をかけているのに人類がやられている描写がない。(別に流血・残酷表現を導入しろといっているのではない。)これでは緊迫感がない。地球のコア云々ってなんなんだ。
おまけにご都合主義が全編にわたり
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.2

第四の壁を越える不死身の男ということで神様かと思ったらスーパー強い人間だった。強いし、危険だし、バカっぽく見えるが知性(ユーモアとウィット)があり、誰にも屈せず、口が達者でモテるけど一途という男性の夢>>続きを読む

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