冬のしじまさんの映画レビュー・感想・評価

冬のしじま

冬のしじま

映画(66)
ドラマ(0)
  • List view
  • Grid view

狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.0

凄腕の殺し屋という設定のブロンソン。能ある鷹は爪を隠す、といった趣で落ち着いて格好良いのだが、なぜだか惚れた女性にはとことん弱い。かなりまったり進むなあと思っていたらあのラスト。ほぼあのラストのために>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

2.8

私は長い原作の冒頭の部分しか読んでないのでなんとも言えないが、原作を変更しつつもその魅力を残そうとしている作品だと思う。ガンスリンガーはイラストなどから原作では白人の男性のイメージだったが、映画の主人>>続きを読む

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.7

短編小説の「猿の手」やインターネットで見かける押すと誰かが死に代わりにお金がもらえるという小話を思い出した。
彼にとって銃は売ってもその先のことは本当に気にならないのだ。主人公の冷静なビジネスマンとい
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.2

なんとなく頭の中にある古き良きスパイ映画を形にしたような感じ。秘密基地や監視装置、多機能な車など機能自体は今風だけどギミック自体と見た目はレトロ感。そういった意味ではパロディだが、戦闘シーンは息を飲む>>続きを読む

REC レック4 ワールドエンド(2014年製作の映画)

2.5

手持ちカメラを完全に捨てたのは潔くて良いかもしれない。
部隊を船にしたのは閉塞感を出したかった(予算の関係というのもあるのだろうか)のかもしれないが、あまりその舞台装置を活かしきれてないなという感じ。
>>続きを読む

米軍極秘部隊ウォー・ピッグス(2015年製作の映画)

2.1

戦争を題材にしたおとぎ話みたいな映画。
落ちこぼれたちを古強者が一流の兵士に鍛え上げて敵地に潜入。痛いシーンも出てくるし、装備や車両などは結構重量感があるのだが、特にこちらに訴えかけてくるでもなく淡々
>>続きを読む

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.9

とにかく泰良が良かった。ほぼ彼に関しては内面が行動から伺えない(異常に暴力的なやつだとしかわからない)ため、途中まではキャラクターが見えないのだが、結局ただの暴力的な男でしかなかった。それが最高。彼な>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.2

原作を読んだのは何年前なのかもう思い出せないが、結構よく原作の雰囲気が再現されているのではなかろうか。キングといえば個人的にはあの河を渡る屋根付きの橋なんだけど、ラストのシーンでそれが映ってテンション>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

前作に引き続き鑑賞。
前作で王国は各地を平定し、今作でもいよいよ宮廷内での兄弟王子の権力争いとその遺恨を晴らすことがメインになる。極彩色の世界で人間以上の力を発揮する主人公たちはもはや人を超えて神の世
>>続きを読む

KUSO(2017年製作の映画)

3.2

Flying Lotusが映画を撮ったという。ちょうどSonic Maniaで目にした彼のステージングはとても素晴らしいものだったので、映画も見に行くことに。
巨大な地震で大きく変容した世界を舞台にい
>>続きを読む

人間機械(2016年製作の映画)

3.7

インド生まれのラーフル・ジャイン(1991年生まれでまだ27歳だという)が監督として、インド、ドイツ、フィンランドの3か国で制作されたドキュメンタリー映画。

原題は「Machines」で2016年に
>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

初めて「エイリアン」を見たのは小学生低学年の頃。暗がりからエイリアンが襲ってくるのではと怖くてその夜は眠れなかった。
今作は私的にはダメだった。映像は申し分ない。後味が悪いラストも全然良いと思う。でも
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

平気で嘘をつく、人を殺す汚い大人の世界で自分のルールで戦う主人公が格好良かった。誰よりもうまく車を操れるのにどこにもいけない、そんなベイビーが出会ったのがデボラで、彼女と一緒なら今の境遇を脱して好きな>>続きを読む

スレンダー 長身の怪人/都市伝説:長身の怪人(2015年製作の映画)

2.0

残念ながら面白くない。途中で見るのを諦める程つまらなくはないのだけど。
というのもホラーだけど化け物に対してルール(縛り)がない。例えば暗闇の中だけ動ける、走ることはできないが徒歩でどこまでも追いかけ
>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

苦境にある女性をナイトたる男性が助けるという王道的な話ではある。ただしナイトの方はトラウマと孤独で半分おかしくなっている。面白いのは女性がただ助けられる存在ではないこと。

物語の中盤から合法なのか非
>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.5

戦争の恐ろしさについて描いた作品。
「ハート・ロッカー」というタイトルは苦痛の極限状態という意味もあるらしい。しかし人間とはどんな極限状態にもなれることができる。800以上の爆弾を解体したジェームズは
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

通常の作品は世界観は一つ持っている。しかしこの作品には二つの世界観がある。
家族の世界と、その外側の世界だ。世界、世界観は何か?それは視座の違いだ。万引きは悪いことなのは百も承知だが、あなたは映画見進
>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.9

細かい辻褄や簡単な物理法則など無視し、逆に見せ所を過剰に演出した物語は勝者によって編纂された歴史、もしくは神話に見える。ただし主人公には良い意味で神々しさはなく、しかし王たるものとして勇気と優しさ、な>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

2.9

実際のテロ事件を扱った映画。
稀に見る速度で犯人を逮捕した顛末を描いているが、近代的な捜査というよりは事件の周囲にいた人々の事件前後の数日間を丁寧に描いている。単に爆弾の威力というのではなく、テロが日
>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.8

奇抜なシチュエーションをウリにした映画かな?と思ってみたらびっくり、(確かに奇抜な設定だが)中身は至極真っ当なホラーだった。人間はわからないものが怖いわけで、死体を切り開いて調べるという行為がむしろ逆>>続きを読む

夜に生きる(2015年製作の映画)

3.0

ギャングものだが原作小説の無骨なロマンス(ハードボイルドさ)をうまく映像化している。ベン・アフレックは結構原作を読み込んだのではなかろうか。かくいう私もデニス・ルヘインが大好きでこの映画の原作も勿論読>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.4

1人の男性の少年時代から長じて大人になるまでを3つの年代に分けて撮っている。どの年代も淡々と主人公シャロンの日常を映し出していく。シャロンはひどい環境に生まれ育つが、この映画ではどの問題にも解決が全く>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人のナチに対する復讐譚。
ナチは世界的に何をしてもいいサンドバッグになっているので、当然この作品でも嫌なヤツしか出てこない。クリストフ・ヴァルツは魅力的なキャラクターだが、アウグスト・ディールと
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.0

冒険活劇でありつつも、親子・家族の関係を内包しているのでドラマチック。登場人物たちの見た目が派手なので、大きい動きで動けば楽しい。ただ青い肌、突き出た触覚など分かり易い異様さは極端なキャラクター化の延>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

3.2

一人称視点で銃を撃ちまくる、といえばハードウェアの進歩で昨今臨場感をぐいぐい増してきているFPSゲームの手法。撮り方もそれなら、結構何でもありなストーリーもゲームのそれ。よく動く画面にショッキングな描>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.3

原作を読んだけどもうすっかり内容を忘れてたので新鮮な気持ちで見れた。エイリアンと人間の違いを提示するのは面白い。往々にして上下関係があり、その落差で物語が生まれる。今作は異種間の緊張をしっかり抑えつつ>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.4

「沈黙」は神の不在に寄る辺のない人間の孤独と信仰心(への試練)を描いた。一方今作は複数の神性(あるいは悪魔)と奇跡(あるいは黒魔術)を提示し、そのいずれが神(つまり絶対善)なのか悪魔(つまり絶対悪)な>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.0

恥ずかしながらいい歳で初めて視聴。「深い映画だよね〜」とうそぶきたかったが、「わからない…」ってなっちゃった。キリスト教が強い力を持つ亜欧米ではGod VS Scienceなんていうらしいが、モノリス>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

なるほど煽られているような予告やポスターから「アメリカン・スナイパー」のような物語を期待すれば裏切られる内容だろう。
これは(従軍しているが)普通の若者たちが偶然(極めて狭い範囲の)世界を救う話である
>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

アメリカの青春ホラー。主人公はイケてる美人で姉妹と幼馴染はちょっと冴えない系かな?スクール・カーストは描いていない(画稿が舞台ではない)から雑味(カースト間の抗争)がなくて個人的には良かった。
青春な
>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.9

若さに暴走した男女の破天荒な逃走劇かと思いきや、中盤辺りから雲行きが怪しくなり幻想の世界に突っ込んでいく様はまさにデヴィッド・リンチのやり方。可愛らしい主人公の女の子は「ツイン・ピークスThe Ret>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

「レザボア・ドッグス」を彷彿とさせる密室劇。
あの雪に振り込められた狭い服飾店の中に、北軍と南軍、白人と黒人、犯罪者と賞金稼ぎ、男と女という様々な対立が、単に善悪の彼岸を超えて様々に入り組んでいる。そ
>>続きを読む

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

3.7

この映画の主人公の5人の若者は愚かだし、無軌道だし、粗暴で自己中心的な割には流されるし、夢も希望もないし、強くもない。あまり共感て切る要素がないのだが、見ていると非常に面白かった。彼らには未来がないの>>続きを読む

エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)

3.5

実際の麻薬王パブロ・エスコバルの映画。
彼とその王国を主人公にするのではなく、全くカタギの外国(カナダ)人(彼はほんとうの意味でエスコバルのサイドにはいない)を主人公に据えたことで、エスコバルの異常性
>>続きを読む

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まさにゴシック・ロマンス。しかも主人公をアメリカ人にして最先端のアメリカに対して、負けることが決まっているゴシックの古式ゆかしさ、退廃、維持することすら難しい時代錯誤な貴族意識が強調されている。映像の>>続きを読む

>|