ほりーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

「花束みたいな恋をした」とはまた違ったアプローチをしたとても「普通」の恋を描いたお話。見終わったあと、じんわり幸せな気持ちになれる映画。

全く行ったこと無いけど、たぶん下北沢でしか撮れないのではと思
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

不況によって故郷を奪われ、夫も亡くしたファーンが、日雇いをしながら各地をノマドし、同じノマドや自然との繋がりを通して見つめ直すお話。

ドキュメンタリーとフィクションが混ざりあった感じなので、何が起こ
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

殺人を犯して久々に出所した三上が現代社会に復帰するところを描くお話。丁寧な生活する役所広司さんが見れます。

道を外すときは周りの小さい歪な不幸の積み重ねと大きなのトラウマがきっかけになるのが王道で、
>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

推測や曖昧な断定はしたくない普通じゃない数学予備校師・大野と、斜に構えて誰かの情報で推測しまくる普通のJK・香住のラブコメ。

基本的に2人の会話劇で進んで行くため、2人の演技がすごい際立ってた。清原
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

普通にホラーかなと思ったけど、SFスリラーみたいなありえそうかなという設定で面白かった。

一見寛容で認めているようでも、違いとして見ていることが実は差別になり得るのかもしれないという視点は新しいなと
>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.0

警官殺し2人組を捕らえるためにマンハッタン島封鎖しちゃうお話。レインボーブリッジも封鎖出来ないのに21も封鎖出来るんかいなって思うけど、エリアを限定する設定なのでそれはOK。

話の筋はたしかに読める
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.7

予告ほど騙し合いとか大どんでん返しってほどではないんだけど、テンポよく次の展開が広がるし、最後に向けての伏線もしっかり張ってて面白かったです。

特に強いメッセージ性がある訳ではないけど、所々でセンシ
>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

監督・脚本・音声ほぼ1人で7年かけて作られた脅威のストップモーション映画。そのバックボーン抜きでもすごい面白かった。

「ニャッキ」以来のストップモーションで、独特の世界観も相まって序盤入りづらかった
>>続きを読む

トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.5

トムとジェリーと実写版の融合作品。
実際に現実でやったらこーなるよなっていうハチャメチャ具合。

いろんなパターンのトムとジェリーが見れるし、総集編みたいな感じ。でも音楽とか言葉とか結構大人向けで子供
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

「貴族社会」に囚われる華子と「地方」から抜け出したい美紀のシスターフットもの。

色んな構造的な「格差」や「偏見」にとらわれずに生きていくようになる過程で、女性同士の連帯が描かれていたり、不必要な男性
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

ヤクザに対する条例や法律の変遷と共に居場所が無くなっていく主人公を描くお話。「すばらしき世界」も見たくなりました。

抜群に全員の演技力が良すぎる。それぞれの年代ごとにちゃんと年齢や時間を感じるし、悪
>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

3.8

王道のスポーツ漫画みたいな設定で、初めての韓国女子プロ野球選手を目指す女子高生のお話。

プロになれず挫折したコーチ、ずっと一緒にやってきて自分だけプロになった幼なじみ、現実的で早く諦めて欲しいお母さ
>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.4

すごい良いと聞いたけど自分にはちょっと合わなかったかなー。

ストーリー展開にしてはスローテンポで主人公バディの会話劇を楽しむんだけど、そこがあんまりハマらなかった。

冷酷でなんの躊躇もなく人が死ん
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

「真ん中」ではない「はし」の子たちが野球の応援に乗せて成長する青春映画。

元が高校演劇ということもあって、同じ場所で会話中心に見せていくものを映画にしてもなぁというのがちょっとあり、もとの演劇を生で
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

車の窓を素手で割れるほどパワフルなソシオパスDV元彼がもし透明人間になってストーカーしてきたらっていうお話。

もしかしたらそこに何かいるかも、誰かに見られてる感じがするという、普段の生活でもふと感じ
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

話としてはこれ系としてはありきたりで、政府の圧力に負けずメディアと若手が頑張りますみたいな話。

引きの画が多くて、その分寄りの表情が際立ってカット割がキレイだなと思った。

「あの頃。」でも思ったけ
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティとか金田一耕助ばりの超古典的設定で、古畑任三郎っぽく現代に落とし込みましたみたいな話でした。意外とコメディ寄り。

実はこの話の主人公は探偵じゃないので、あえてなのかもしれないが、も
>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

モー娘オタクの映画ってよりかは、そこから派生する自伝的な青春映画。この映画を通して彼らの青春を一緒に味わってる感じが楽しめる。

アイドルに限らず、自分はここまで何かに熱狂的にハマることはなかった分、
>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

あらゆる不幸が重なるドン底の一日から、お医者さん田中圭との幸せな結婚まで駆け登り、一転ドン底までまた落ちてく話。

全員が“母親“と歪な関係・トラウマを抱えていて、それがゆえの理想の母親像に苦しみ、モ
>>続きを読む

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

3.7

初イラン映画。麻薬王と警察の逮捕劇から死刑まで描く社会派の映画。

たぶんイランではこういう問題点があるっていうのを世界的に発信したいのかなって思うけど、前提知識が無さすぎて全部フィクションとして面白
>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.7

「人生に意味はあるのか」という重いメッセージにピクサーなりに取り組んだ完全に大人向けの作品。

夢や目標を達成したとしても人生に意味を見いだせないかもしれないけれど、「きらめき」は人生の目的ではないと
>>続きを読む

監視者たち(2013年製作の映画)

3.9

王道の少年マンガくらいキャラ立ちがしっかりしてて、ストーリーも適度に緊迫感あって面白かったです。

冷酷無比で神経質&ワケありげな「影」に対して、超記憶力いい主人公チームが地道に追跡していく話。

>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

一貫して“普通の”“どこにでもある”大学生カップルを丁寧に描くことで、自分の過去とリンクさせてエモくなる映画。

映画的な特別な何かが起こる訳ではなく、よくある起承転結なんだけど、あの最後のファミレス
>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.6

韓国の大統領暗殺事件を元にした映画。韓国の民主化までの流れは全然知らなかったので少し勉強になった。

メンヘラ&パワハラの閣下の裏切りと、ナンバー2の座席を争う同僚の当てつけに、プッツンしそうな七三イ
>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

「金持ち御曹司の理想の奥さん」になる為に努力するものの、様々な「あるべき像」ハラスメントを受け、異食症という形で自分なりに消化していく。

映像のショッキングさはあるけれど、実際は構図からメッセージま
>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.7

梨泰院見てないけど視聴。
前半のゆっくりなテンポで大丈夫かと思ったけど、思った以上の後半異能バトルで巻き返してきました。
ほんとに続編はやるのかな

ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

ヘイリー・ベネットの予習。
サイバーパンク2077を映画にしましたって感じ。パルクールは意外と一人称視点は向いてないのかも。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.6

映像すごい系の映画なので特になんでもないんですが、SFの世界観をゼロからいきなり理解させるのは難しいんだなと。
リアーナのダンスすごいです。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7

メキシコの麻薬カルテルを潰すために違法捜査しまくるCIAに対して、自分の正義感と葛藤する女性警官の話。色んな意味でボーダーラインのこちら側と向こう側の話。

エミリー・ブラントの映画と思いきや、やっぱ
>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.6

今となっては結構ベタになってしまったが、当時はすごい斬新なんだろうなというオチ。ラストシーンはどういう終わり方してんねーんって感じでしたw

モノや金に囲まれ精神的に貧困にさせられていく資本主義に対し
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

いやー、面白かったけど理解が全然追いつかなかったなー😂

時間を逆行してくるものと対峙する映像としての面白さや、ノーラン節ゴリゴリのBGMはさすがで面白いけれども、1回見ただけではモヤモヤが晴れないま
>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

思った以上に面白かったし感動した。
最後のオチから全体の構想を作ったらしく、それに見合うくらいの「そうくるかー」という感じでした。テンポのよさとか細かいネタ、伏線回収はさすがのピクサー映画🙆‍♀️
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

思った以上にいい映画だったなー。脚本が素晴らしく、前半の伏線(特に靴)がちゃんと効いてるし、コメディとリアリティのバランスも絶妙。戦争映画としての役割もありつつ、家族愛や少年の成長も描かれててすごい。>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.5

まさかの設定でクローズドサークルを作っているので、ミステリーだけでない映画でした。

明智のキャラが結構しっかりしていたので、少しもったいないかなという印象。トリックや設定は結構ベタだった。

原作読
>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.8

日常系のオムニバス青春映画って言えばいいのか、雰囲気系の映画でした。10代の不確かなふわふわした気持ちとか存在が上手く出てたのかなと。

生と死とか、大切な人を大切にしようっていうメッセージが、はっき
>>続きを読む