丸木さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

大空港2013(2013年製作の映画)

3.4

ザ・ドタバタコメディ

グランドスタッフ大活躍。

今は新作を見れなくなってしまった竹内結子・香川照之がメインで登場。

松本空港を貸し切って撮影したものなので、行ったことのある人、これから行く人はよ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

3.8

禁酒法時代を駆け抜ける人間ドラマ

【時期】1920年代、1933年、1968年頃
【出来事】1933年 禁酒法廃止

ギャング映画の中でも人間同士の関係を丁寧に、かつ見応えのある場面を定期的に持って
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コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.7

先生、サッカーがしたいです……

【時期】1874年

イギリスで現代サッカーに通じるルールが確立されてから約10年。ドイツの学校教育にサッカーを取り入れようとする教師がいた!(史実ではラグビーだった
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.4

有閑階級の再解釈

遺伝子操作によって、みんなミヒャエル・エンデ『モモ』の灰色の男たちのように時間を追い求めて生きる存在になってしまった世界。
設定が面白いので、すごく可能性を秘めた映画に思った。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

夫婦円満の秘密

サスペンス映画の至宝。
野生動物のような求愛の仕方をする夫婦のお話。
実際恋愛の駆け引きというのはお互いの本性の暴き合いなのかもしれないし、そんな本性を知って役割を演じながら日々を生
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アサシン クリード(2016年製作の映画)

3.0

ゲームは面白いよ

【時期】1492年、2016年(現代)
【舞台】スペイン:アンダルシア

原作ゲームファン。
原作ゲームではよく知る歴史上の偉人との交流が魅力なのだが、特に日本ではあまり有名でない
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バッドボーイズ(1995年製作の映画)

3.0

マイケル・ベイ初監督作

思ったよりもコメディ要素が強い。

笑い、アクション、大爆発、バディもの面白さの基本が詰まっているが、今見ると大味な感じがしてしまう。

この監督の映画ではトランスフォーマー
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

3.7

政治的影響力を証明した映画

【時期】2005〜06年

『殺人の追憶』『パラサイト』など韓国映画界は現実の問題を映画にするのがうますぎる。

加害者の裁判の見直し、問題となった学校の廃校、児童への性
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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

3.4

科学という放射能

【時期】1893〜1934年
【出来事】
1898年 新元素ラジウムとポロニウム発見
1903年 ピエールがノーベル物理学賞受賞
1911年 マリーがノーベル賞物理科学賞受賞
19
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

山あり谷あり海あり

絵面は美しいのに印象に残りにくい映画でした。サスペンスもロマンスもどっちつかず。
崖から転がり落ちる場面のB級感があるのに、死体に虫がたかる映像は気合いが入ってる。

それにして
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.2

記者 セルフ変声 娘

【時期】1989年(昭和64年)、2002年
【元ネタ?】功明ちゃん誘拐殺人事件

半分くらい記者との揉め事。
ヤクザ映画のような記者たちの群れ。
俳優陣が豪華だったが、前編と
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.1

誘拐 パワハラ 家庭内不和

【時期】1989年(昭和64年)、2002年
【元ネタ?】功明ちゃん誘拐殺人事件

映画でやるには少し印象が薄く、ドラマ版鑑賞していないが締まりが良くないように感じてしま
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.6

しあわせの隠れ場所の隠れ場所

日本語タイトルのポップさよりもかなりシリアスな現実を描いた映画。
それをかなりコメディチックに描いているので見やすい。

この手の映画では珍しく、主人公夫婦が成人君主と
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.2

斬新さが今や古典に

【時期】1862〜63年
【出来事】英国公使館焼き討ち事件
【原作】古典落語 居残り佐平次

今では少し理解の難しい古典落語の映像化。現代ではオチの理解が難しくて、コメディとして
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王になった男(2012年製作の映画)

3.5

韓国版影武者

【時期】1616〜18年頃
【人物】李氏朝鮮第15代国王光海

時は豊臣秀吉による朝鮮侵攻終結から約20年後くらい。外敵を退けても宮廷内の政治争いが行われていた。

イビョン・ホンの好
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

家族による束縛 家族による解放

夢か家族どちらを選ぶかに留まらない話。
というのも主人公は初めからどちらかというと家族を何よりも大事にしていそうだから。
毒親的な問題もあるけど、家族が困っていたら助
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.3

独特バランスの平成映画

俳優陣が豪華。

コメディとシリアスのバランスが絶妙。
『探偵はバーにいる』をコメディ寄りにした感じ。舞台劇感もある。

あまり物語のテンポが良いとは言えず、どんでん返しまで
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ダイアナ(2013年製作の映画)

3.2

ダイアナの晩年

【時期】1996〜1997年

チャールズ王太子との離婚後、交際を始めた外科医のハスナット・カーンとの話。マスコミとの駆け引きなどがメイン。

一番スキャンダラスな部分だけに焦点が当
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.8

腐女子×ゲイ

LGBT当事者の苦悩を扱った映画は近年立て続けに公開されてきたが、その中でも本作は日本で生まれ育った人にとっては一番感情移入しやすい映画なのではないかと思う。

当事者でない人にとって
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

監視国家

【時期】2004〜2013年

陰謀説はマジだった。
利用規約読み飛ばしてSNSで個人情報を勝手にばら撒き続ける世の中で、国家がそれを利用しないわけがなかった。

国家の安全のためという大
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晩春(1949年製作の映画)

3.7

新しい幸せ

これまで見た中で笠智衆と原節子の掛け合いのベストアクトかもしれない。

結婚しない人が増えるご時世に響く物語だと思う。
「結婚することが幸せじゃない。新しい夫婦が新しい人生を作り上げてい
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.5

遂に舞台はアメリカへ

【時期】1964年

これまで香港を舞台に様々なライバルと対峙してきた今シリーズ。
中華街の他流派武術とアメリカ海兵隊の空手とのバトルがメイン。ボクサーとの戦いはすでにやってし
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機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.4

もはや戦争の煉獄

【時期】宇宙世紀0123年

逆襲のシャアが0093年なので30年後が舞台。
主人公が登場するガンダムF91は、モビルスーツの小型化を実現したフォーミュラ(Formula)計画のF
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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

3.5

家族あっての武道

【時期】1959~60
【舞台】香港

話の内容は実際のイップマンとはほぼ関係ないらしいが、お陰で映画としてまとまりが良い。詠春拳の正統性と家族との話が主軸。
マイクタイソン演じる
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ズーランダー(2001年製作の映画)

3.1

頭が空っぽになる映画

全編コメディなのに、物語の基盤は労働環境を改善しようとするマレーシア首相を殺害するというセンセーショナルな内容。

以下ただの一例だが、下記のような意味不明な展開がツッコミ不在
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.2

不条理の闇鍋

【時期】2020年頃(コロナ禍)

さて次はどんな不幸が起こるんだ?と思わされるほど仕事とプライベート関わらず次から次へと不幸が訪れる。

不幸はわかりやすい悪意という形を持って現れる
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.4

子ども時代の自由な心を取り戻す

【時期】1949年
【舞台】イギリス:ロンドン

プーさん映画で、第二次大戦に従軍するクリストファー・ロビンを見ることになるとは思わなかった。
本作の中で児童文学仕立
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スマイル(2022年製作の映画)

3.2

最期は笑顔で

冒頭のインパクトが強く引き込まれる。
その後は突然の音や映像で驚かせるタイプのB級ホラーと化した。

コンセプトが面白いので、ただのホラー映画に留めずに社会派要素入れたら良作になりそう
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

3.1

カオス

グレムリンは変身後の凶暴化した姿で、変身前の愛らしい姿はモグワイと呼ぶらしい。
結構パロディ多め。
かなりめちゃくちゃしてるが、死人はいなそうなので、基本的にパニックコメディとして楽しめる。
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.6

それでも戦争は繰り返す

【時期】1914〜18年頃
【出来事】第一次世界大戦:西部戦線
【場所】ベルギーおよびフランス北東部

戦争映画の原点的作品。
第二次大戦前の1930年アメリカ公開であること
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利休(1989年製作の映画)

3.8

利休と秀吉のすれ違い

【時期】1582〜91年
【出来事】
82年 本能寺の変
85年 正親町天皇へ禁中献茶
87年 バテレン追放令
90年 小田原征伐
   山上宗二、死去
91年 秀吉の弟、豊臣
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

2.4

仲良し脱獄劇

独特な笑いが散りばめられているのがわかるが、退屈に感じられてしまった。
ジャームッシュ監督の後の作品ミステリー・トレインとナイト・オン・ザ・プラネットの方が理解できて絵としても印象的で
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浮草(1959年製作の映画)

3.5

小津監督の映画では珍しくキスシーンや男女が正面切ってぶつかり合うシーンがある。今でいうと小さな劇団みたいな雰囲気と推察する。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジブリ風ネバーエンディングストーリー

と思いきや最後にどんでん返された。
賛否両論という前評判だけ聞いての鑑賞だったが、納得の内容。

混乱を維持したまままとめると、
風立ちぬのような戦時下での始ま
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アクション多めの序章

探偵不在のオリエント急行が今回の見せ場。車両が落ちていく中でのアクションは、昔プレイして感動した『アンチャーテッド2』を思い出す。車両の中に色んなギミックが詰め込まれていて、視
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

時をかけるインディ

【時期と出来事】
1969年 アポロ11号人類初の月面着陸
(過去1944年 ノルマンディ上陸作戦)
(過去 紀元前212年 シラクサ包囲戦
第二次ポエニ戦争において、カルタゴと
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