HorikawaYukiさんの映画レビュー・感想・評価

HorikawaYuki

HorikawaYuki

『アップリンク渋谷』にて監督作品『朝に決まる後付け』1日限定上映。
今年から『アップリンク渋谷』と共同企画で発表された『渋谷ミクロ映画祭』ノミネート作品。
4月14日(日)第2部20時〜チケット予約↓ https://shibuya.uplink.co.jp/event/2019/53987

映画(658)
ドラマ(1)

メランコリック(2018年製作の映画)

3.9

【銭湯の受付で静かに客対応する映像】
【ヤクザの事務所で激しく殺し合う映像】
この2カットの組み合わせは、良い意味ですごくギャップがあって、今でも思い出せる。

アイデア勝ちというか、
東大出身なのに
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よこがお(2019年製作の映画)

4.2

人間の『黒い感情』が見え隠れして、
その瞬間が見えてしまった時って、ゾッとする。
その『ゾッとする』瞬間が、この映画には何度も登場する。そこが恐ろしい。

『黒い感情』が見えるまでの過程…
その瞬間の
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.8

映画の題材自体はとにかく壮大という印象。頭の中を整理しながら、このレビューもまとめているが、まず忘れていけないのは、この作品は『私の夏休みが始まった』や『私の夏休みが終わった』という一人称視点で作品が>>続きを読む

ある子供(2005年製作の映画)

3.7

やはり、『手持ち』と『音』という情報源のピックアップ(引き出し)が印象的といったところだ。
ファーストシーン、若い女性がアパートの階段を上がる手持ち映像からスタートする。
そこで赤ちゃんが大声で泣きわ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.6

『カメラを回す』という最大限の意味合いを、この作品は提示してくれている。
『映像を撮る』=『記録に残す』
とは他者にもたらす影響力となり、
小さな集まりが撮影した一つの映像でも、時には全世界に真実を伝
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.6

【作品メモ】
ファーストシーンから、
主人公の内なる2面性を引き出す『財布を盗む』というアクション。
そして、ラストシーン、不法滞在者である黒人の妻を故郷に帰すというアクションで【起承転結】が成り立つ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.3

【作品メモ】
身内が敵の一員だという深刻的なオチを、面白おかしく見せれるのは最強だな〜
別次元のスパイダーマンたちが揃って、
『君の気持ちは私にしか分からない』
『私の時は父だった』
『私の時は親友だ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

【作品メモ】
彼女が幼少期の頃に落ちた井戸は本当に、
存在したのか、
存在しなかったのか。

ビニールハウスを2ヶ月に1回
燃やしていると語る彼は、
真実を語っているのか、
嘘を語っているのか。

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サンセット(2018年製作の映画)

3.5

【作品メモ】
兄の行方を追いかける内に、
彼女自身が兄の存在に近づいていき、
周りに害をもたらしていく。
忠告を何度受けても、それをガン無視する彼女の行動ループを見て、正直イライラが止まらなかった。
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.9

【作品メモ】
ラストシーンの子供の台詞が非常に印象的。犯人の目撃者である人物の台詞が『普通の顔だった。どこにでもいる普通の顔をしたおじさん』という台詞をラストシーンに持ってくる残酷さ。
人の本質を見抜
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TOKYO!(2008年製作の映画)

4.4

【作品メモ】
外国人監督が『東京』という街をテーマに短編を制作した3部作。
3作品目のポン・ジュノ監督『シェイキング東京』がとにかく圧巻だった。
脚本面では【引きこもり】にスポットを当てていく訳だが、
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天気の子(2019年製作の映画)

4.3

【作品メモ】
この映画の恐ろしいところは
『100%の晴れ女』という非現実的なテーマを掲げた中でも、一つの作品(映画)として成立させてしまっている部分にあると思う。

『天気って不思議だ。
ただの空模
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.9

【作品メモ】
仲間想いのウッディが、
仲間のためではなく、自分のために大きな『決断』を最後に選択する映画。

今作で、
新しく登場するおもちゃたちの表情や個性も本当に魅力的で、ストーリーの内容関係なく
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリー番組『セブンルール』で山戸監督が、『私みたいに弱い立場にいる女性のために作り続けていきたい』という言葉を思い出しました。

本日の鑑賞途中で、
おじさん二人組みが映画の途中で出て行きま
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.8

長久監督が求める演出…この作品になると芝居面になると思うのですが、子供達が虚無的に台詞を吐き出す姿にはどうしても違和感を感じてしまった。
『そうして私たちはプールに金魚を』の場合は、ループ的な日常に嫌
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

改めて鑑賞。
個人的には、『やっぱり映画は2時間以内に収められてベスト』という考え方があるが、この映画を観ると、4時間映画も全然アリだなと思わされてしまう。
2時間半や3時間ものの映画になってしまうと
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.7

ラストシーンの『無音』を利用した空間演出が素晴らしかった。
声にならない声を必死に絞り出し、実際には台詞がある空間で、あえて台詞を聞き取りさせない『無音』の演出。
ラストシーンの松坂桃李(彼)の表情に
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.1

ファーストシーンの画作りと意味合いの深さが非常に印象的。
ボケたお爺ちゃんが、ふすまに穴を開けようとするファーストシーン。
死に向かう人々…歳を重ねるごとに子供に戻っていくような感覚や行動の原理が掴め
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ある日本の絵描き少年(2018年製作の映画)

4.6

あの頃の自分をふと思い出し、泣いてしまうような作品だった。
無気力になった自分を変えてくれるのは、きっと自分自身の力ではなくて、『青春』とも言える、後先考えずにがむしゃらに何かに向かっていたことを共有
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.4

【作品メモ】
ファーストシーンから
絵作りのまとめ方が非常に上手い。
ファーストシーンに入る前に、
キャストとスタッフロールが導入され、
そのバッグには一つの街並みの風景のカットが積み重ねられていく。
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.6

【作品メモ】
エドワード・ヤン監督の作品は、
ワンカット、ワンカットごとにセンスの塊を感じさせる。
ファーストシーンとセカンドシーンだけで、何もない空っぽの部屋から(空き部屋から)私有物で溢れた部屋内
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西北西(2015年製作の映画)

3.9

【作品メモ】
「慣れればいける」という台詞の引き出し。
イランのしょっぱいヨーグルトと、日本の甘いヨーグルトの比較を利用して。
僕らは、まだまだ偏見が先行して、何も分かっていないものが多すぎる。
LG
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.5

【作品メモ】
・「生活感」…映画内における空間作りを主人公の後ろ姿におけるカメラ追いで、
主に構築している。
ファーストシーンは、木工技術を教えている先生(主人公)と人事の女性が話している後ろ姿から始
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ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.8

【作品メモ】
・録音したバンド内におけるドラムの練習音…そのドラム音が何とも素人感が満載で、主人公のロゼッタ(彼女)と彼の距離感がまだ打ち解けていない状況下で、更なる気まずさ・シュール感を引き出す材料
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お早よう(1959年製作の映画)

3.8

反抗期の子供が、大人と口きかないゲームを映画内でやってしまうという作品。
『大人は無駄なことばかり言っている。
おはようございます、こんにちは、こんばんは』
『でも、その無駄で世の中が循環している。無
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.9

ワンシーンごとの空気感や時間経過が、
良くも悪くも心地良いもので、作品全体を通すと、統一力とインパクトには欠ける。
しかしながら、シーン毎にはずっと浸っていたいような場面も出てくるため、目を離せない空
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