絶縁状態から…
“関係性の再構築を描く”のがやはり、
吉田恵輔監督作品の醍醐味だなと。
最近、初期作を見返しているけど、
世界観が変わっても、
登場人物同士の関係性の描き方は
一貫している印象を受け>>続きを読む
「昔から取り扱う題材は
そんなに変わっていないけど、
演出力が成長しているから、
見せ方の面でそれっぽく
観客に届けられるようになった」
「昔の作品は見返して、
恥かしくなる時がある」
インタビュー>>続きを読む
「あの子の撮った写真は
たくさんあるんだけど、
映っているのは全然なくて」
「巻き戻しできるの?」
「変換中だから、
今は無理かな。何で?」
「見たことある
景色があったから。
これってア>>続きを読む
多様化する現代で、
感情も更に繊細化しているが、
その繊細さを取りこぼさない。
光の使い方が巧み。
山添くんが初めて自転車に乗り、
歩くことしかできない世界が
拡張される瞬間…
その際に、街に差し込>>続きを読む
「彼(東出昌大くん)には、
ずっと矛盾を抱えながら生きて欲しい」
by森達也
生きるという意味を
追求する上で
1種の完成されたドキュメンタリーと
思わされたな。
2つの環境下で
生きる姿が切り取>>続きを読む
中絶が違法だった1960年代の
フランスが舞台。
中絶がもし発覚したり、
医者であっても手助けをすれば、
刑務所行きという
恐ろしい時代。
妊娠してしまった
大学生が
選択する権利すら与えられず…>>続きを読む
良くも悪くも
“決定打のない”ことが、
観客の想像力を掻き立てている。
法廷映画だから尚更、
明確な答えを求めがちだが、
構成や演出を見ていると、
この映画が投げかけている
コンセプトはそこではない>>続きを読む
眠っている記憶を呼び起こす
セッション。
記憶喪失で役者時代のことを
覚えていない男性と、
売れているとは言えない
監督の化学反応を
スクリーン上で見るという。
自分自身が映画を見て、
内に眠る感情>>続きを読む
『バレエは完璧を求めて、
頑張ることができる。
でも、僕らのダンスは違う。
弱さや恐れを乗せることこそが、
良い表現に繋がる』
自分たちが話す言葉に、
色んな種類・表現があるように、
ダンスの世界も>>続きを読む
『毎年、地球3周分の距離を走る。
12キロ。
この国から出たことはないが』
『娘のおかげで
パリを再発見できた』
タクシー運転手ならではの
会話を引き出しつつ、
客視点でタクシーという空間が
どのよ>>続きを読む
戦争シーンで死の描写を
残酷に切り取るからこそ、
生にしがみつく主人公たちの行動に
より深みが出ている。
グロテスクとまでは言わないが、
気付いたら、
爆破で身体の一部が損傷したり。
争いにおける暴>>続きを読む
『何か、味が違う』
『これは春さんのオムレツ。
私のとは違う。それぞれの味が
あるんだよ』
杉田監督の作品って不思議。
登場人物たちの
後ろ姿を切り取ることや、
顔がよく見えない
引き映像が多いんだ>>続きを読む
もうあの頃には戻れない
思いを乗せたカラオケ(紅)、
声変わりという要素、
巻き戻しできないビデオ、
子供から大人の階段を
登り始める部活引退というタイミング、
ヤクザの事務所がある
アーケー>>続きを読む
役者として死体の役を
演じることが多い主人公。
バイトでも道路工事の警備員として
全く動かない様が、
生きたまま死んでいる
意味合いを感じ取れる。
風俗でも
言われるがままに
オプションを追加して、>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督の
実験的な世界観が良い…
実験的だけど、
人間の本能と知性が
なぜ身に付いていくのか…
必要なのかを
問いかけてくる。
生まれ変わった大きな子供。
逆名探偵コナン。
束>>続きを読む
バレエの音楽を活用し、
華やかなバレエを練習するシーンと、
賭け事(闘羊)をするシーンを
組み合わせる演出が
印象深く残っている。
バレエダンサーになる
夢を持ち、
オーディションに合格するため、>>続きを読む
『自分たちのルーツを
知ることは大切よ。
過去を知れば、
現在を容易に理解できる』
そう語るのは、
考古学を学ぶ学生の主人公。
古代の人々が
岩に掘った彫刻
『ペトログリフ』を見に行くため、
列車へ>>続きを読む
枯れ葉が
若葉になる瞬間を
何度も見ることができて、
満たされるこの幸福感…
喪失から、
再び生きる目的を見出していく
再生の物語。
廃棄を不正に持ち帰り、
スーパーを首になる女性。
酒を飲みなが>>続きを読む
石井裕也監督らしい演出や…
構成が前面に
反映された作品だった。
同時期に『月』という作品も
監督しており、
そちらで衝撃を
受けたばかりだったので…
『愛にイナズマ』の方が
平常運転だが、
個人>>続きを読む
加害者としての日本。
地震による災害時、
『朝鮮人が井戸に毒を入れたり、
家の物を盗むために襲ってくる』
という噂が広がる。
その姿を直接、
見た者は登場せず、
噂だけがどんどん広まっていく。
結>>続きを読む
市子として新たに生きるための
伏線が、説明的になることもなく、
上手く張り巡らされている。
時間軸も
幼少期から現在に至るまでの
生い立ちが明かされていくので、
演じ切った杉咲花さんの
芝居が見事だ>>続きを読む
迫力ある映像の世界観に
引き込まれる。
神木隆之介さん演じる主人公が
ファーストシーンから
向き合わないといけないものから
逃げ続ける。
逃げ続けた結果、
戦争に貢献できず、戦友を失いー
更には親>>続きを読む
息苦しさも
多様化している現代だからこそ、
偏愛というものを
しっかり『普通』と受け止められる
ようになりたい。
そもそも、
当たり前だと思っているものに
『それって、おかしいよね?』って事が
たく>>続きを読む
深い森の中にある、
重度障害者施設。
“森の中に隠されているような”
意味合いから、
“人間の向き合いたくないもの…
見たくないもの”を
職員たちが障害者の方々を
介護する描写を通して、
切り取られ>>続きを読む
『声が出ないです』
『歌う時だけ、声が出る。
不思議だね』
この辺に明確なリアリティーを
求めるかどうかで、
好みが分かれそう。
『私がマネージャーやろうか』
と切り出すあたりから、
“岩井俊二ワー>>続きを読む
『生きている世界が違うから』
『じゃあ、私は?』
誰かと誰かの世界が…
影が重なり、
その日のルーティンが乱されたり、
PERFECT DAYSになったり。
小さな瞬間に幸せを見出している
主人公>>続きを読む
『彼ら(宇宙人)の正体は分からないが、
きっと私たちに害は加えないと思う。
人間や地球がどんなものか
気になっただけだよ』
『どうしたの?その傷』
『ただのメイク。作りものよ』
アステロイド・シテ>>続きを読む
喜劇だよ。
後半になればなるほど、
登場人物達の悩みが可視化され、
一見それを真正面から
向き合うように撮影しているんだけど。
そういうシーンに限って
クスクスと笑い声が
聞こえてきた周囲の反応が
印>>続きを読む
人間世界を知ったケンが
先にバービーランドに帰ってしまい、
ケンランドに。
しかし、今度はケン同士で
格差が生まれる。
男らしさ、女らしさ、
男らしく、女らしく、
メッセージの主張が
想像以上に>>続きを読む
『私がどんな仕事をやっているか
知っていますか?』
『客の要望や不安に応える
仕事だろう』
現実では客の解約を防ぐため、
会社利益で対応してしまう
ブラックなコールセンターという
環境下。
感情が失>>続きを読む
・卒業まで1日…
取り壊される校舎…
という前提が作り上げられ、
メインキャラクターにフォーカスが。
・『先生、バスケットボールとか
持ち帰っていい?』
『ダメだぞう〜区のものなんだから』
→机の>>続きを読む
・社会そのものが怪物に見えてくる
という構成。
グレーのグラデーションで世界を描く。
ディスカッションドラマ的な要素も。
・街で起きた象徴的な火事を切り取り、
消防車のサイレン音をきっかけに
時間>>続きを読む
まるで家族のように
仲が良かった少年2人。
地元の環境から、中学1年生になる事を
きっかけに環境が変化することで、
彼らの関係性に疑問を持つ声が。
『お前、女みたい』『気になっていたん
だけど、2人>>続きを読む
『ここにいる人は毎日の練習の積み重ねで
強い足を作る。足が痛くなるかも
しれないけど、頑張らないとね。
指を切るわけにはいかないし』
『私達の裸を毎日見てるのに、
あなたは見せてくれないの?
どう見>>続きを読む
このアシスタントに、後輩が出来た時に、
同じく機械的に物みたいに指導を
してしまうのだろうか…
環境の中で、
人は価値観が形成されていく。
彼女がこの環境でもし、
何年間も生き残るとしたら、
そういう>>続きを読む