話のスケールは宇宙規模の壮大さなのにその実情は非常に人間的で矮小。エターナルズの身勝手さが非常に醜く感じられる。それこそが人間らしさを表現していると言われればそうなのかもしれないが映画としては面白くな>>続きを読む
画面から溢れるパワーが凄い作品。荒唐無稽さのバランスも絶妙で終盤の見せ場までは話が破綻しないギリギリのレベルを攻めてくる印象。アクションを用いてそれぞれキャラクターを表象する手法も見事。
非常に丁寧な作りをしている作品。会計士と殺人者というウルフが持つ2つの面をしっかり描きつつ、話自体も序盤からの伏線をきちんと回収し意外な所へと帰結していく。様々なジャンルを複合してあり見応え十分。
話の盛り上がりに欠けるという実話ベース故の難しさを前半のセリフや描写をきちんと後半で回収する脚本の細やかさでカバー。終盤のフィルのセリフには痺れた。表情のアップのカットが多いのも印象的。画と音楽による>>続きを読む
他者との出会いを通して内なる自分と対峙する。劇中の風景は極寒の雪景色がほとんどだが、それとは対照的に時間が経つにつれてラウラとリョーハとの関係はじんわりと熱を帯びていくような、そんな作品。
当然ながら庵野イズム全開。側は仮面ライダーだが大筋というか芯はThe 庵野秀明。説明過多な部分と省略のアンバランスさやVFXのチープさに目を瞑れば中盤までは割と楽しめたが、終盤は何をしているかが非常に>>続きを読む
序盤からテンポよくストーリーが進行。必要最低限のキャラクターについての説明も挟みつつ中盤に差し掛かるまでは結構良かった。ただ途中から画の派手さを優先したせいか話運びが段々グチャグチャに。決着の付け方も>>続きを読む
わかりやすい王道ヒーロー映画。コメディタッチながらヴィランの強大さ故の絶望感を漂わせる前半と家族愛を押し出しながらド迫力のバトルを繰り広げる後半それぞれに見応えあり。ご都合主義的な展開が多いのは否めな>>続きを読む
随所に歪さを感じさせる作品。身勝手なんだけどどこか憎めない登場人物たち。特にサミーの母親。言動はかなりヤバいんだけどミシェル・ウィリアムズで何か中和されちゃってる。所々ぶつ切りになるような構成も断片的>>続きを読む
タイトルにもなっているダンブルドアの秘密は非常にあっさりと明かされ、また話自体はキリンの争奪戦を軸に展開されていくため、秘密が物語にそこまで深く絡んでこないため話の焦点が定まっておらず、143分という>>続きを読む
この映画に関しては音が与えられたというのが最大のポイントで、終盤の演奏シーンだけでも映画化した意味はあったように思う。ただ演奏シーンの3DCGのクオリティ、特に雪折と玉田の不自然さは気になった。大につ>>続きを読む
クリスマス×バイオレンス=最高。純白の雪には真っ赤な血が似合いますな。デヴィッド・バーバーはハマり役。髭、体格もあって説得力が凄い。
当たり前が当たり前である喜ぶとその当たり前を奪われる辛さ。ロバート・デ・ニーロはもちろん、その他の患者役も表情の演技が抜群。慈しみと哀しみを巧みに表現するロビン・ウィリアムズの澄んだ青い瞳の美しさにも>>続きを読む
1作目にそこまでハマれなかったので心配だったけどそんなものは無用でした。前作気になった点はそれなりにブラッシュアップされてたし、踏襲してる部分もただなぞるだけでなくちゃんと物語上の意味を持たせていて、>>続きを読む
今さらながら続編のために1作目を鑑賞。ザ・80年代の映画という印象。男たちの熱い友情と青春という感じ。想像していたよりストーリー進行が割と淡々としていたが、映像とそして何よりトム・クルーズが最高にかっ>>続きを読む
ヒーロー映画として素晴らしい出来。明快でテンポ良く進むストーリー、バックボーンがあり応援感情移入できる主人公、魅力的な周囲のキャラクター、迫力ある映像とヒーロー映画に必要なポイントはしっかり抑えていた>>続きを読む
試合と回想シーン、部分部分で観ると凄く良いのだけどそれを1本の映画にすると試合中に何度も回想シーンが挟まれるため熱が削がれていると感じた箇所がいくつかあった。劇伴も盛り上がりそうな所で切り替わったりす>>続きを読む
プロモーションからも明らかなようにこれまでのONE PIECE映画とは毛色の違う作品。それだけにライブシーンには特に力が入ってるのでそれだけでも劇場で観る価値有り。設定やストーリーについては突っ込み始>>続きを読む
戦場に兵が勢揃いするシーンなんかは近年の邦画では観たことないような迫力。流血表現がほとんど出来ないなりに戦のシビアさを描写しようという努力は所々感じられた。ただ心情をだらだらとそのまま口にしたり、喋る>>続きを読む
パレードのシーンや湯川が勤務している研究所のセットからちゃんと映画規模の予算になっていることがわかるが、チープな演出のせいで作品のクオリティがスペシャルドラマの域を超えていない。音楽の使い方やキャラク>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アクションはMCUでもトップクラスの格好良さ。ただ残念なのがそれ以上にストーリーの杜撰さが目に付くこと。キャラクターの掘り下げも不十分。それゆえキャラクターに感情移入できないし、各々がなぜその行動に至>>続きを読む
市街地でのカーチェイスや駅構内でのアクションなど近年のMIや007でみられたお約束をしっかり踏襲。デヴィッド・ハーバーが雪原の刑務所にいるのもストレンジャーシングスのオマージュ?ドラマ『ロキ』とはまた>>続きを読む
「空想と浪漫。そして、友情。」というキャッチコピー通り。ただ112分という上映時間で複数のエピソードを扱っていることもあり、人間ドラマの希薄さは否めず。その点を加味すると原作同様ドラマシリーズとして観>>続きを読む
ヒロインを好きになれないとその時点で一発アウトなタイプの作品。自分はヒロインに対してストレスしか感じなかったので評価も低めに。それ以外にも話の展開の不自然さや必然性が感じられない主人公の行動など色々と>>続きを読む
痛々しさと微笑ましさが絶妙に同居してる愛すべきおじさん2人をサイモン・ペッグとニック・フロイトが好演。名作のパロディ、オマージュ、小ネタが盛りだくさん。ストーリーに関しては無線傍受されすぎだろとかツッ>>続きを読む
ケネス・ブラナーの故郷への愛とリスペクトが画面からひしひしと伝わってきた。宗教対立による分断に翻弄されながらも逞しく生きるバディとその家族の姿をユーモラスに、ときにシリアスに描く。この作品は半自伝的作>>続きを読む
序盤のトレーラーを使ったシーンなんかは迫力があって良かった。が、デカかったスケールも終盤にいくにつれてどんどんどんどん尻窄みになっていったのが残念。新幹線でのシーンも安易に銃撃戦にしてしまったせいで安>>続きを読む
正直、ご都合主義的なのは否めない。終盤の展開は特に。ただそれを補ってあまりある圧倒的な世界観の作り込み。ここがしっかりしてるおかげで魔法が存在することに説得力があり、作品に没入できる。特殊効果も違和感>>続きを読む
妻を失った男性が目を背けてきた自身の抱える傷や弱さを直視しさらけ出すことで、それらを克服し、前進していくまでの過程を丁寧に描いた作品。一見、無関係にも思える劇中劇といくつかのエピソードが終盤に集約され>>続きを読む
原作未読。安楽死というデリケートなテーマを扱っているはずなのに登場人物、話の展開、演出など全体が非常に薄っぺらいし軽い。綾野剛の芝居のテンションだけでシリアスっぽさを醸し出そうとしている節があるがさす>>続きを読む
原作未読。前作は鑑賞済み。話として非常に平坦。冒頭から最後までほとんどテンションが変わらずに進行。犯行に関してはそれいけるか?みたいな杜撰さを感じるし、犯人に関しても乗客のほとんどが怪しげでそこは良い>>続きを読む
バットマンの探偵、そして異常者としての面が強調されている本作。まず前者に関して。映画としてこの方向に舵を切ったのは凄く良いと思う。んだけど肝心の調査パートで、んん?と思った部分があったのも事実。ただヒ>>続きを読む
雑誌の記事を映画の形式で表現するという斬新な発想。ウェス・アンダーソンらしい独特な世界観の構築と画作りのこだわり。語りが多いこともあって字幕で鑑賞した自分にとってはまさしく読む映画だった。
青春×音楽×ロードムービーという面白くならないはずがない組み合わせ。それ故に鑑賞前の期待値も高めだったが、それを軽々上回ってきた。ロードムービーとはこうあれ!というような作品。 メインの4人の表情がす>>続きを読む
ベーシックな王道アクション映画。一番の見どころはやはりトム・ホランドのアクション。序盤、中盤、終盤にそれぞれアクションシーンがあるが、特に中盤と終盤のシーンの迫力はIMAXで体感するべき。ただ、序盤と>>続きを読む
それぞれが疎外感や苦しみを抱えつつも、お互いを想いあっているのがスクリーンから伝わってくる。終盤、一時でもろう者の立場に立たせてくれる演出と手話を表現として映す演出が素敵。