horryさんの映画レビュー・感想・評価

horry

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たくさん見る時と、全然見られない時の差が激しいです。

映画(81)
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ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

3.8

フライヤーの印象とはずいぶん異なる作品。歴史と向き合う方法を新しい視点で描いた意欲作だと思う。

ナチ親衛隊の祖父を持ち、ナチ・ファミリーであるからこそホロコースト研究に没頭しているトト。
ナチスの犠
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

面白かった。声出して笑っちゃったシーンも何度か。

この女の子の描き方は、これから増えるだろうなあ。『フランシス・ハ』系というか。
台詞メインのキャラ説明が結構長いのが(『フランシス・ハ』も長かった)
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

ホラー映画に黒人差別というテーマが入った作品。珍しい。

黒人に対するステレオタイプ(身体能力、性的能力)の差別が、「自分はレイシストではない。黒人に憧れている」という白人によって行われているのが現代
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.6

娘を失った父親、居留地区の酷さが淡々と描かれる。
ハンターである父親の抑えた演出と、銃の持ち方などのリアリティー(意味はあんまり分からないのだけど)が、良かった。心を閉ざしてる妻の存在も。

ただ、居
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ショー・ミー・ラヴ(1998年製作の映画)

3.6

レズビアン青春映画って感じで、よかった。
ラストシーンはまさに coming out of closet

原題が示している田舎の町の閉塞感と、中高生がその行き詰まりなような状況を受け入れていることが
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

監督が監督だし、タイトルも、やたら明るい(でもよく見れば奇妙な)フライヤーからも、「嫌な感じ」の作品だろうと思ってたけど、やっぱりキツかった。

ふんだんに映画のテクニックが使われてる。何回か出てくる
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.5

自分の父親もふざけた人だったし、自分自身ワーカーホリック的なところがあるので、ちょっとツラい気持ちで鑑賞。

よく出来てるなあと思ったのが、二人の感情をベタベタと説明する撮り方でなく、淡々と出来事の積
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コンタクト(1997年製作の映画)

3.0

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

実証と実証できないもの、どちらに対する信頼も成立するけど、神はどうなんだろう。
神が存在するとは認められないということは、神を信じる人を否定することだ、って
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.0

若い頃に見ていたら、好きだったかもしれない。

フランシスのソフィーへの執着をどう捉えればいいのか、悩む。
繰り返される「私たちは似ているの」という言葉は、フランシスの一方的な欲望であってソフィーは応
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

セリフを切り詰め、映像で物語を見せる作品(といえば、『サウルの息子』にも通じるものがある)。

陸、海、空と、あらゆる方向から追い詰められる兵士たち。中でも、まだ少し幼さの残る兵士たちの顔に胸が痛む。
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.8

『ザ・ロード』を観たので、ヴィゴ・モーテンセンつながりで。泣き笑いして、じんわりする、とてもよい作品だった。
ヴィゴも子どもたちもよかったけど、衣装とセットが素晴らしかった。

社会と遠く離れた森で暮
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ザ・ロード(2009年製作の映画)

3.3

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

なんともしんどい作品だった。
弱肉強食が文字通りに行われる世界。人が人を騙し、喰らう。
地獄のような場所で、生きることを選んだ父と、そのような世界で子どもを
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.5

『戦う姫、働く少女』読書会用。
独りよがりというか、いつも同じパターンを繰り返してしまう主人公が、自分好みに設定されたAIと恋に落ち(そりゃ、まんま自分を受け止めてくれるのだからそうなるだろう)、また
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

安藤サクラが素晴らしかった。冒頭のシーンで見せるたるんだ腰、安物の下着をまとった虫刺されのある肌、傷んだ髪、人を下から覗き見る猫背。
やけっぱちのような彼女の姿は、他人事ではなく、突き刺さる。

残念
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

2.8

『戦う姫、働く少女』読書会用。
背景の美しさに驚く。
翁の「ひーめー、おいでー!」には泣けた。
月に帰る前の捨丸と空を飛ぶシーンは、『オン・ザ・ミルキーロード』にもあった。高揚感と幸福感にあふれ、だけ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

あまり期待せずに観たのだけど、良かった。
笑いのポイントはあざとらしさを感じないし、主人公のジェームスも、彼らを取り巻く人々も自然な感じで。

ストーリーはわりに一直線で、悪人が出てこない、悪意がない
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

4時間という長さを感じさせないのは、たくさんのキャストのそれぞれのドラマが魅力的だからか。

映像の美しさ、さり気ないけれど印象的なカメラアングル、立体感のある町や教室のざわめき、歌声、異様な圧力の戦
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恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

3.5

アメリカのピアニスト、エンターテナーのリベラーチェをマイケル・ダグラス、彼の若き恋人をマット・デイモンが演じる。

エイズが「ゲイの癌」と言われていた時代の映画はいろいろあるけれど、この作品はとにかく
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

再見。ストーリーを知っていても、まったく飽きることなく楽しんだ。

女性同士の繋がりと性的関係の連続性、フェミニズム的に批判するな男性性、支配する日本と植民地である韓国という関係のなかで日本人になろう
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10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002年製作の映画)

3.6

クロエ・セヴィニー見たさにレンタルしたのだけど、すごく面白かった。
アキ・カウリスマキは始まって20秒でカウリスマキと分かる。あの色、あの質感。
ヴィクトル・エリセの重みは、10分とは思えない。
ジャ
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.8

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。
見応えのあるハードなSF。面白かった。
仲間の裏切りや、家族愛、地球を救うとか、みっちり設定が詰まっているけど、あんまり鬱陶しい感じにならないのは「愛」がサラ
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.0

アメリカ映画の黒人表象(そして、英雄である白人男性表象、トロフィーワイフである白人女性表象)を軸に、「誰が差別を必要としたのか」が、黒人作家ジェームズ・ボールドウィンの言葉(語りはサミュエル・L・ジャ>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.0

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

まさに働く少女、なんだけど、千尋のキャラが「良い子」過ぎて、なんでそんなに自己犠牲的なの?と思ってしまう。
ナウシカには姫という役割があり、キキは食べていく
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.6

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

大きな地震のあとに観たこともあって、これまで「説教臭いなあ」と感じていたのだけど、「それも必要か」と思ったり。
揺れが止まらないのに、原発は動いているこの国
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

やっぱり文句なしの1本。戦う姫のイメージは私の中でナウシカがベースになってる。

集中して何本かアニメ映画を見ているのだけど、『ナウシカ』は観客に求めるレベ
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.8

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

よくできた作品だし、本当に素晴らしい映像だと思う。
でも、田舎の家の苦しさや、「先祖」とのつながり、大人数の集まりのために女が料理にかりだされ、男は戦いって
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.5

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

かなり細かな設定がされている。考えて作られているのだなー、とは思うのだけど、そういう「キャラ設定」だと見えてしまうのが、余計にしんどいというか…。

言葉は
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.0

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用に再見。

プリンセスに王子はいらないってのはすごい。

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

2.5

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

『高慢と偏見』がベースになっているのだけど、なんともブリジットに魅力がない。
何もかも上手くいかない32歳という設定は好きだけれど、その「ありのまま」の彼女
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高慢と偏見(1940年製作の映画)

3.5

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用に鑑賞。
1940年の作品で、かなり長いけど、テンポがよく飽きさせない。それぞれの台詞が凝ってるせいかな。衣装やセットも豪華。

キャサリン夫人役のエドナ・メイ・
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.5

強烈な作品だった。
同時にみた『ラジオ・コバニ』は、シリアの町コバニで暮らす人びとのために制作されたラジオだったが、こちらはラッカで暮らす人びとがISに追われて国外から海外に向け発信するネットメディア
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.7

ISによって壊滅状態にあるシリアの町、コバニ。トルコからコバニに戻ってきた若い女性(ディロバン・キコ)が、友達と一緒にラジオを立ち上げる。

印象的だったのはISと戦う女性たち。男性と同じように機関銃
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

2.0

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

うーん、非常にマッチョな視点から作られたのではないか、という感想。
田舎での暮らしが、都会に比べて美しく描かれていることや、シングルマザーの孤立した子育ても
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

2.0

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会用。

うーん…、『戦う姫』では女の子が働く、それも腕のいい料理人、という設定がピックアップされていたので期待して見たのだけど、そういう映画ではなかった。
ディズニ
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.5

河野真太郎『戦う姫、働く少女』読書会のために再見。
封切り時、その頃よく一緒に遊んでいたAくんと神戸の映画館で見た記憶。
大人になって見直すとずいぶん、印象が変わっていることに自分でも驚く。

キキが
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ハートストーン(2016年製作の映画)

4.0

アイスランドの漁村を舞台に、自分のセクシュアリティや暴力的な父親の存在に苦しむクリスティアンと、彼の想い人であるソールを中心に、思春期の少年少女と、彼らを取り巻く大人たちが描かれる。

みっともない顔
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