horryさんの映画レビュー・感想・評価

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ミニシアター系映画を見ることが多いです。

映画(46)
ドラマ(0)

ハートストーン(2016年製作の映画)

4.0

アイスランドの漁村を舞台に、自分のセクシュアリティや暴力的な父親の存在に苦しむクリスティアンと、彼の想い人であるソールを中心に、思春期の少年少女と、彼らを取り巻く大人たちが描かれる。

みっともない顔
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.0

見てきた。すごい、すごい映画だった。映画館出て、しばらく喋れず。
ドイツに今行ってる方から、レイシズムのことやヘイトスピーチのことを聞いていたのもあって、このファティ・アキンの怒りがどれほど深いものな
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.8

ずっと観たかった1本。

アンソニー・ホプキンスが、自分の心情を吐露しない執事役を、わずかな表情の動きや視線、身体の動き、台詞の溜めで表現していて、なんともそれが味わい深かった。

仕事や信じるべきと
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.0

うーん…という感じだった。
トランスジェンダー女性が受けるひどい仕打ち、彼女に心を添わせる幾人かとの交流、恋人の死を乗り越えて立ち上がる姿、が描かれているんだけど、なんというか、平べったい印象が残った
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.5

予想していた何倍も良かった。
本作が遺作となったハリー・ディーン・スタントンの演技や台詞、歌、ハーモニカなど、なにもかもが素晴らしいのだけど、何より心が震えたのは彼の身体だった。
90歳の男性の身体―
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

2.6

ホロリとする台詞やシーンがいくつかあったものの、正直、あんまりピンとくる作品じゃなかった。
母と子の対立の背景の薄さが原因かな…。

気になったのは、オクタヴィア・スペンサーの役どころ。タフで優しく、
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

3.8

中盤あたりまで、若干、冗長に感じられたものの、しっかり最後まで見せる作品だった。よかった。

賑やかで騒々しく、少し下品な結婚式のシーンからはじまり、質素で暖かな言葉に包まれた葬式で終わる。
三世代の
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.8

ACT-UPの映画ということで、かなり楽しみにしてたんだけど、わりと小粒な印象だった。

良かったのは、アクトアップのミーティングシーンにかなりボリュームが置かれていた点。運動の「あるある」がいっぱい
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

「人生はビキナーズ」をみたので、クリストファー・プラマーつながりで、軽い気持ちでレンタルしたけど、力のある作品でした。
アトム・エゴヤンは「アララトの聖母」もすごくよかった記憶。
記憶を描き続けている
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

再見。2回見ると、いろいろ腑に落ちた。
いくつもの不信と憶測による盲信がストーリーを進めており、人は何を持って何をどう信じるのか、ということが描かれる。

物語設定で対置されているのは、前近代的な農村
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

アーミル・カーンの魅力全開。
文句なしに楽しめた。

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.5

75歳の父が、母の他界後にゲイだとカミングアウトーータイトルとジャケットからコメディなのかと思ったのだけど、ゲイ・スタディーズのような側面と、複雑な人間関係の中で育った男の子が自分を取り戻していく、と>>続きを読む

GO!GO!L.A.(1998年製作の映画)

3.0

「希望のかなた」の余韻がまだ続いていて、カウリスマキつながりで見たつもりが「DEADMAN」つながりでした。

スコットランドの墓地と、L.Aショービス世界の対比なんだけど、バンバン挿入されるオールド
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.0

「スリービルボード」が良かったのでレンタル。怪作ですね、かなり好き。

シナリオ作家の書くシナリオと現実が入れ子のようになっているので、ややこしいと言えばややこしいのだけど、ブラックジョークがとにかく
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

とても美しい映画だった。普通からはずれた者に捧げられた作品。

なかでもストリックランドの指が壊死するエピソードは秀逸。
指=男根のメタファーなんだけれど、彼の男性性(常に「まとも」じゃないと失格とさ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

タイトルは最悪だけど、すごく良い作品だった。
パニック、ゾンビものはあんまり見ないので詳しくないのだけど、『哭声/コクソン』と同じく、そうしたジャンルから抜け出ていてる作品だと思った。

描かれていた
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息の跡(2015年製作の映画)

4.0

岩手県陸前高田で「たね屋」さんを経営する佐藤さんを追ったドキュメンタリー映画。
東日本大震災の津波で種苗店を流されてしまい、カップ1つしか手元に残らなかった佐藤さんは、自力でプレハブを建て「たね屋」を
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デッドマン(1995年製作の映画)

4.5

ずっと観たいと思っていたのに、なぜかタイミングが合わなかった。やっと観られた。

モノクロの美しい映像とニール・ヤングのギター、精悍なジョニー・デップ、どのシーンも絵画のよう。
詩人ウィリアム・ブレイ
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.5

こういう地味なテーマが取り上げられるのは、嬉しい。
女性に選挙権があることを、つい当たり前のように考えてしまうが、たくさんの戦いを経て得たものなのだということ、どのようなロジックで女性は人間扱いされて
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

『スリー・ビルボード』の流れでみる。
安っぽい言い方だけど、文学のような印象を与える映像、作品だった。

印象に残ったのは静かな町の美しさと、田舎の人間関係の近さの二面性。
町を歩けば知人に会い、「○
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

昨日『スリー・ビルボード』を観たので、こちらを。

一つ引き金が引かれてしまうと、恐ろしいほど簡単に次の引き金に手がかけられる。信じられないぐらい簡単な殺人。

劇中に登場するポール・バニヤンの像はア
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

完璧な映画でした。ひとつも無駄のない脚本が素晴らしかった。

レイプ、DV、余命いくばくもない人、同性愛者や障害者に対する差別、差別主義者の警官、イラク兵の暴行など、たくさんのしんどい話が盛り込まれて
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おじいちゃんの里帰り(2011年製作の映画)

4.0

1960年代なかば、「ゲスト労働者」(ガストアルバイター)としてトルコからドイツにきて50年間働いてきたおじいちゃんが、トルコに家を買い、家族とともに旅をする。

監督自身、トルコ移民二世らしい。二世
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恋とボルバキア(2017年製作の映画)

4.0

「みんなちがって、みんないい、ってみんな言う」というコピーがとても秀逸で、セクシュアリティやジェンダーが揺らぐものであることが、「心」を込めて描かれている作品だった。

「心」というのは、あまり使いた
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.0

邦題やトレイラーではFtMトランスジェンダーであるレイの物語のように思わせるが、原題がthree generations
であるように、三世代の祖母、母、息子(娘)の物語。
かつ、主人公は母ナオミ・ワ
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バーバー吉野(2003年製作の映画)

1.8

吉野刈りの少年たち、小学生男子のおバカな部分と、可愛らしい部分の両方がよくよく伝わってくる。
しかし、今見ると、おばちゃん役のもたいまさこはメロドラマ的ステレオタイプだし、ケケおじさんの森下能幸もしん
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

2.5

フードトラックでの、音楽と料理のロードムービー。
アメリカのいろんな地方の音楽と料理が楽しい。
ロバート・ダウニーJrがいい味だしてた。

裸足の季節(2015年製作の映画)

5.0

トルコの小さな村、囚われるように暮らす五人姉妹の物語。
美しい映像で、女の子たちが封建的な制度にからめとられていく様が描かれる。

自由を奪われ、結婚することだけがゴール。
処女検査や、なんでも「性的
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