hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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落葉の炎(1965年製作の映画)

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65年、モノクロ、シネスコ。前田満寿夫が監督した最後の映画。

独特のカット割で丁寧な作り。なんでやめたのか知らないけど本当にもったいない。冬子が走り去って行く横を電車が通るシーン、美しくてジーン

素ッ裸の年令(1959年製作の映画)

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モノクロ、シネスコ

赤木圭一郎はゲスト出演的な役柄。行き場のないローティーンたちの話で、中学生版「青春残酷物語」といった趣き。この作品はそれより1年早い。日活は先見の明がある。

流離の岸(1956年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

(ストーリーに触れています)
56年、モノクロ、スタンダード

ラブストーリーかと思ったら、成瀬巳喜男作品のような展開で、新藤兼人にしては普通っぽい内容(と思ったら原作があって、作者の自伝小説らしい)
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「無頼」より 大幹部(1968年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

面白い。多分、任侠ものと実録ものの中間のような作品(実録もののような内容をいち早くやっている?)。全体的にとても濃い。

ヤクザ映画は、主人公のヤクザが何を大事にしてるか?なぜ暴力を振るうか?が重要だ
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今日に生きる(1959年製作の映画)

3.8

59年、モノクロ、シネスコ、監督舛田利雄、撮影姫田真佐久

話は任侠もののような良い業者と悪い業者の対決、映像は黒シリーズのようなモノクロというのを、先にやっているので驚いた(ただ、裕次郎作品だから?
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錆びた鎖(1960年製作の映画)

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小高雄二ができのいい兄、赤木圭一郎はやんちゃな弟で、「エデンの東」を意識したような設定。赤木圭一郎のファッションもジェームズ・ディーン風。

赤木圭一郎が爽やかすぎて、アイドル映画みたい(ファン必見)
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天下の若君漫遊記 後篇 風雲高倉城の決戦(1955年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

55年、モノクロ、シネスコ、阪妻の「狐が呉れた赤ん坊」の丸根賛太郎監督。富士映画製作(初めて聞いた)、配給が日活。

前編の1/3ぐらいの高友子とヤクザのエピソードはイントロ。メインは高友子の父親が巻
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江戸の小鼠たち(1957年製作の映画)

4.0

57年、モノクロ、スタンダード。「人情紙風船」を思わせる長屋もので、津川雅彦と長門裕之など(兄弟共演)若者たちをメインに描く(父親の沢村國太郎も)。完成度が高くてびっくり。

うまく説明できないけど、
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男の怒りをぶちまけろ(1960年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

60年、カラー、シネスコ。盛りだくさんでかなり面白い(登場人物を生かし切れたら名作になったと思うのでもったいない)。

赤木圭一郎が拳銃を蹴り上げて網の上に乗せたり、ライトを壊したり、頭を使ったアクシ
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東京の孤独(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

59年、モノクロ、シネスコ。監督は井上梅次。この時代の梅次先生の作品には好きなものが多いけど、これも良かった。

プロ野球の名門・ディッパーズは優勝を逃し、監督は次のシーズン優勝しないと辞めることを約
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江戸の春 遠山桜(1936年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

36年、モノクロ、スタンダード。

登場人物が多く、本筋に絡まない人物のエピソードがこま切れに出てくるという脚本。最初はよく分からないけど、状況が分かってくるとグッと面白くなる。こういう趣向は現代の作
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七人の挑戦者(1961年製作の映画)

3.8

61年、カラー、シネスコ。ジャズバンド結成+ヤクザとの対決という設定で色物的な内容かと思ったけど、面白い。人気俳優が続々出てきて、それぞれに見せ場があって、もりだくさん。とても楽しい。脚本も凝っている>>続きを読む

拳銃無頼帖 抜き射ちの竜(1960年製作の映画)

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60年、シネスコ、カラー。日活の男優さんは男性受けするのか?、私にはいまひとつピンとこない人が多いけど(←知らんがな)、赤木圭一郎はいいんだな。

この作品での役柄もガンマンだけど、肩を狙い、殺さない
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2022年人口爆発したニューヨークを舞台にしたディストピアもの。殺人事件を端に発し、恐ろしい未来が垣間見える。

人があふれ、温暖化で一年中夏。社会は一企業に支配され、貧富の差が激しくなってるという設
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タランティーノの歴史修正(いい意味で)作品の一つ。

登場人物がバタバタと死んでいくけど、残念ながら俳優を知らないので、大胆な展開なのかは分からない。展開の意外性と、ガッカリさせたり、カタルシスを感じ
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「粘土のお面」より かあちゃん(1961年製作の映画)

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61年、モノクロ、シネスコ、新東宝。高峰秀子主演で映画化された「綴方教室」の作者・豊田正子の自伝小説の映画化(二木てるみさんが正子役)。戦後直後の職人一家の貧しい生活を描く。

劇中に出てくる「ラ・マ
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(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モノクロ、スタンダード、48年、木下惠介監督。戦後で物資がないので、オールロケ、キャスト2人で撮影されたらしい。

序盤が列車と俳優のアップ、傾けたカットなど独特だけど、中盤のトンネルが海外の作品みた
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影法師捕物帖(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アラカンさん300本出演記念映画。監督は中川信夫、59年、カラー、シネスコ(新東宝マークはカラーのゲジゲジ)。

アラカンさんの殺陣は誰が考えてるのか分からないけど、日活の鞍馬天狗の時と似ていると思う
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間諜X27(1931年製作の映画)

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映像の基本的なパターンとしては、この時代らしいもの。ひょっとしたら、この監督はセットの使い方に独創性があるのかも??

ライオン・キング(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ディズニーらしいエンタメ性の高い作品

びっくりしたのが大前提の「王の子が次の王になる」に疑いがないこと。昭和の時代劇ですら「家督相続」(長男が全ての財産を継ぐ制度)が批判されるのに、ここでは全くそれ
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歴史は夜作られる(1937年製作の映画)

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アマプラにフランク・ボーゼージがあったので鑑賞。

前半1/3と、中盤イントロの展開のおしゃれなこと。「ガス燈」のモラハラ夫のシャルル・ボワイエにこんなにチャーミングな一面があったとは! ジーン・アー
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嫁さがし千両勝負(1960年製作の映画)

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60年、モノクロ、シネスコ。東千代之介主演のSP。コミカルなヒーローもので、楽しい作品。

千代之介は田舎から東京見物に来た侍。すごいなまりで、抜けているように見えるけど、実は金持ちでできるヤツで正義
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白馬城の花嫁(1961年製作の映画)

5.0

61年、カラー、シネスコ。沢島忠監督作品と気づかなくて見逃すところだった。監督のノンシリーズでは「暴れん坊兄弟」と同じぐらい良い話で、とても良かった。

監督得意のミュージカルでもあり、美空ひばりと高
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ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

以前はこういう訳の分からない話は苦手だったけど、とても面白かった。常識に対する挑戦とでもいうのか?

意外なことに、アリス以外のキャラクターはかわいくない(ムーミンをかわいくなくしたというか、バカボン
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孔雀城の花嫁(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

59年、カラーシネスコ。脚本が黒澤映画でおなじみの小国英雄で、オリジナルストーリー。脚本の面白さの作品。

小さな大名の家に将軍の娘が嫁入りしたが、何かと格上を気取り、若殿は妻をもて余す。

全体の1
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ムーラン(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ディズニーアニメは複雑で、どんな構成か気になっていた。この作品は20分+30分+20分で三幕構成で、各パートの中では多分、起承転結。

さらにミュージカルで、どうやって内容を詰め込んでいるのか。盛りだ
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自来也/忍術三妖伝(1937年製作の映画)

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37年、マキノ雅弘監督、モノクロ、スタンダード。牧野省三監督「豪傑児雷也」(21)のリメイクのようだ。

主人公「自来也」は江戸時代の読本の人気キャラクターで、歌舞伎や講談にもなっているらしい。

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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

よくできてる作品で、監督・脚本はイギリス人の女性、もともとは俳優、これがデビュー作というからすごい。切り返しから、微妙に縦移動してたりして凝った撮影。色彩も計算されている。

目を背けたくなるようなシ
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人生劇場 続・飛車角(1963年製作の映画)

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63年、カラー、シネスコ。

前作の後日談なので、話のつながりはほとんどない。かなりびっくりの展開ながら、登場人物の魅力、描かれるロマンの魅力があるので、面白く見られる。

撮影は、長門裕之が襲われる
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美空ひばりの花笠道中(1962年製作の映画)

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美空ひばり・沢島忠のコンビ作品に似た味わいがあって、楽しい作品。「道中」なのでロードムービー。62年、カラー、シネスコ

「花笠若衆」から4年、内容的なつながりはなく、美空ひばりが男女2役というところ
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日本侠客伝(1964年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

64年、カラー、シネスコ。高倉健主演の任侠もののシリーズ第1作。ストーリーは「忠臣蔵」がベースで、オールスターの群像劇。

wikiによると、錦之助の主演の予定だったが、本人が任侠ものが好きではなく、
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人生劇場 飛車角(1963年製作の映画)

3.8

63年、カラー、シネスコ。東映で任期ものが作られるきっかけになった作品。

企画が岡田茂、監督は沢島忠(脚本家の選定も岡田茂)。任侠もの定番のストーリーをベースに、メインは飛車角、おとよ、常吉の恋愛(
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花笠若衆(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

58年、カラー、シネスコ

美空ひばり主演(2役)、相手役に大川橋蔵、ひばりの父親に大河内伝次郎。橋蔵はデビュー作がひばり作品で、共演作がいくつかあるようだ。

この作品は自分の知ってる東映オールスタ
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ブルークリスマス(1978年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

岡本喜八監督、78年、カラー、スタンダード。脚本倉本聰、撮影木村大作

wiki情報では、もともと倉本聰のオリジナル脚本があって、それを変えないようと言われて撮影したという。なんとなく「日本のいちばん
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若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大川橋蔵の「若様侍捕り物帖」シリーズ7作目。57年、カラー、シネスコ

監督は沢島忠だけど普通に撮っているので、言われないと分からない(祭りのシーンがあるのに、お約束の横移動がない)。若様がすすきの野
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