hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大川橋蔵の「若様侍捕り物帖」シリーズ7作目。57年、カラー、シネスコ

監督は沢島忠だけど普通に撮っているので、言われないと分からない(祭りのシーンがあるのに、お約束の横移動がない)。若様がすすきの野
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妖刀物語 花の吉原百人斬り(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

60年、カラー、シネスコ 

圧巻。巨大なセットと凝った美術、多くのモブ、それを誇るようなカメラワーク。俳優の動き、表情、とても丁寧。カットは長めで、こういう場面を見せたいと思ったらカットを割ってる印
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ミス・マープル カリブ海の秘密(1989年製作の映画)

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シーズン2の「復讐の女神」に登場する、富豪ジェイソン・ラフィールとの出会いを描いた作品。俳優は違っていて、こちらではドナルド・プレザンス。今回の警官役は現地の人で白人ではない。

話はクリスティにはよ
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緋牡丹博徒 一宿一飯(1968年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第2作。68年(「野麦峠」の原作が出た年)、カラー、シネスコ

・物語は4部、または5部(起承転転結)構成

・内容・映像が60年代後半以降らしい、生々しく刺激の強いテイスト(この時代は既に普
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一日だけの淑女(1933年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

キャプラって、単に「いい話の人」かと思っていたけど、いろんな面で独創的だし、巨匠と言うべき人なんだと気付かされた。

この監督はいつも話が複雑。この作品は5部構成(起承承転結)?

コメディの表現の仕
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群衆(1941年製作の映画)

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いい話で泣いてしまった。キャプラの「群衆」41年、モノクロ、スタンダード

長尺で構成がよく分からないし、普通の映画の3倍ぐらいの情報が詰め込んであるって、見るのは難しいけど、とても面白い(映画館で見
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忠臣蔵 櫻花の巻菊花の巻(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

59年、カラー、シネスコ。まさにオールスターキャスト。錦之助、千恵蔵さんの力の入った演技が見どころ

浅野内匠頭切腹まで前半1/3。錦之助が浅野内匠頭を演じ、家臣との絆をエモーショナルに描く。「忠臣」
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少年三国志 第二部(1958年製作の映画)

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途中まで個性豊かな仲間が集まってくる、東映の中編の王道の展開で楽しかったのに、肝心のラストが尻切れトンボで、バランスが悪い。がっかりした。

北大路欣也は凝った動きの殺陣をワンカットで演じていて、すご
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警視庁物語 自供(1964年製作の映画)

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荒川に浮かんだ行李の中から死体が発見される。シリーズ23作目。64年、モノクロ、シネスコ

映像や人の動かし方がよくできていて、カメラマンも、監督もうまい人だと思う。ただ、後半がドラマぽさが強く、ドキ
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狂へる悪魔/狂える悪魔(1920年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ジキル博士とハイド氏」の映画化。20年、サイレント

主演はジョン・バリモア。見ている間は全然分からなかったけど、ジキルとハイドはメーキャップを使って1人で演じている。全くの別人に見えるのがすごい。
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鞍馬天狗 江戸日記(1939年製作の映画)

4.5

シリーズ第20作。39年、モノクロ、スタンダード

監督は松田定次。鞍馬天狗シリーズの魅力、戦後作品にはない荒削りな魅力に加えて、面白い作品を作ろうと力が入りまくってる魅力。

映像は俳優に動きをつけ
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少年三国志 第一部(1958年製作の映画)

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北大路欣也の初主演作。中編。58年、モノクロ、シネスコ

舞台は戦国時代の日本。安芸の国の毛利と尼子の戦い。侍の服装は黒澤の「羅生門」のよう。

シネスコ画面に、大きなセット、広いロケ地を生かしたダイ
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奇蹟の処女(1931年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

フランク・キャプラの比較的初期の作品。バーバラ・スタンウイックが女性のキリスト教伝道師を演じているのが珍しい(俳優さんはみんな何でもできるのがすごい)。31年、モノクロ、スタンダード

この監督にして
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壮烈新選組 幕末の動乱(1960年製作の映画)

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60年、カラー、シネスコ。大映時代劇のようなシックで大人っぽい雰囲気で、東映時代劇としては珍しいタイプ。

新選組の結成、芹沢鴨との対決、池田屋事件、伊東甲子太郎との対決という史実を軸に、フィクション
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雄呂血の秘宝 完結後篇(1955年製作の映画)

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「雄呂血の秘宝」の後編。55年、モノクロ、スタンダード。東映マークがカラーのとは違うもの。

この作品、割と好きだな。人物の撮り方は素朴な感じだけど、カメラワークのあるシーンが普通の作品よりもダイナミ
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新選組(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

東映のオールスター時代劇。盛りだくさんで豪華。58年、シネスコ、カラー

近藤に千恵蔵、土方に山形勲。対する尊皇攘夷派には月形半平太(大友柳太朗)、鞍馬天狗(東千代之介)というフィクションのキャラクタ
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警視庁物語 十代の足どり(1963年製作の映画)

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22作目。多摩川で10代の少女の遺体が見つかる。63年、モノクロ、シネスコ。

少女の足取りの捜査から、当時の高校生や大学生の風俗が描かれる。「17歳以下(=高校生)というと、みんな終戦後に生まれたわ
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ルース・ベイダー・ギンズバーグの半生を描いた作品。

作品の中心になるのが、男性が不当に排除された法律に関する裁判で、この話がすごく面白い。舞台は70年代だけど、判事や相手の弁護士の発言内容は、いまだ
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ブラックブック(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ナチス統治下のオランダを舞台に、戦争に翻弄されるユダヤ人女性を描いたサスペンス。

ユダヤ人女性がレジスタンス活動に身を投じるまで→潜入→戦後という構成。

キモは戦後があること。戦争中に起きた事件の
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デッドラインU.S.A.(1952年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ボギーが売却目前の新聞社の編集長を演じる作品。

テンポよく、複数のストーリーが展開して気持ちよく見られる。ただし、最初の1/3で膨らませたキャラクターやエピソードが後半に生かし切れてなくて、ラストも
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過去を逃れて(1947年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モノクロ、スタンダード、47年。甘さと切なさがあるノワール。

セリフがしゃれていたり、チャンドラーの作品の世界の雰囲気があって、ロバート・ミッチャムはマーロウに見えると思ったけど、別の作家の原作だっ
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雄呂血の秘宝(1955年製作の映画)

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前後編の前編。義経の息子・東千代之介の活躍を描く伝奇ロマン。55年、モノクロ、スタンダード。

見どころは変化球の設定と豪華キャスト? 時代は鎌倉? 東千代之介は青森県のアイヌの里に隠れ住んでいる設定
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逆襲 天の橋立(1961年製作の映画)

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「怪獣蛇九魔の猛襲」の続編で、豪傑・石見重太郎の仇討ちを描く。モノクロ、シネスコ

前半は仲間が集まってくる楽しさ、後は短い説明セリフでつないで、ほぼアクション(ひょっとしたら、逸話の名場面集的な構成
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お世継ぎ初道中(1961年製作の映画)

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61年の里見浩太朗主演作。里見浩太朗はハンサムで性格もいい若様で、得意の歌も披露。モノクロ、シネスコ。

内容はロードムービーのドタバタコメディで、東映時代劇っぽくない。出演者にいつもの俳優が少なく、
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姫君一刀流(1959年製作の映画)

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大川恵子さん主演の復讐劇。

大川さんのチャンバラシーンも。特に中盤のお座敷で、後退しながらあいくちで立ち回りするシーンが、ワンカットなのによくできている(アクションは吹き替えもあるけど、大体は違和感
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怪獣蛇九魔の猛襲(1961年製作の映画)

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里見浩太朗主演の中編(主演は割と珍しいと思う)。蛇九魔で「ジャクマ」。モノクロ、シネスコ

里見浩太朗が演じるのが石見重太郎(講談のキャラクターで、伝説の豪傑らしい。狒々退治の逸話があり、それを映画化
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鴬城の花嫁(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主演の2人が好きなのに、大友柳太朗が活躍するのは最後の1/3ぐらいと、出番が少ないのが残念。

さらに、明朗な東映時代劇にしては、少し下品というか、下世話で気になる。

ただ、最後は大友柳太朗の将軍姿
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警視庁物語 全国縦断捜査(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ21作目。80分の長編。刑事たちが沖縄、秋田、三重県四日市に飛ぶ。

シリーズのいつもの作品とは趣きが違って、当時の風景ではなく、近代化していく日本が収められている。テーマは過去・未来への期待
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二発目は地獄行きだぜ(1960年製作の映画)

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千恵蔵の「地獄」シリーズ3作目? いつものメンバーがどんどん登場して、今回はどんな話?と考えるだけで楽しい。

佐久間良子、久保菜穂子、小宮光枝の女性陣や、三島雅夫、柳永二郎、南庸、堺駿二などの助演陣
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女渡世人(1971年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

藤さんかっこ良すぎ。藤さんに任侠やらせようと考えた人天才。同性が見て違和感がない女性で素敵

ストーリーは大道の任侠もので、見せ場が盛りだくさん。ところどころ西部劇(マカロニ?)のテイスト。娯楽的な内
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警視庁物語 ウラ付け捜査(1963年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

20作目。18、19作が夏だったけど、今作は冬。キャストが前回と同じで、監督が新しい人に交代。撮影はシリーズの「十五歳の女」などの中沢半次郎

今回は刑事たちは警視庁にいる。警視庁の部屋のセットは多分
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警視庁物語 19号埋立地(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ19作目(なので19号?)。埋立地から数珠を手にした死体が見つかる。

キャスト・スタッフは前回と同じ(2本撮りしているらしい)。星美智子が久しぶりに出ている。

脚本は長谷川さんが以前別の番
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警視庁物語 謎の赤電話(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

18作目。オリジナルの画像が悪くて、長らく幻の作品だったもの。初期の作品に似た構成で、見どころも多い。

誘拐事件→科学捜査→捕物の構成。中盤で描かれる逆探知の方法がすごく原始的でびっくり(警視庁のレ
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警視庁物語 十二人の刑事(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

17作目で長編。監督は村山新治。松島のホテルで女性が殺され、宮城県警の刑事が捜査のため東京へ向かう。

歴代の出演者が刑事役でゲスト出演してるのが見どころ。浜島進と木村文武は宮城県警の刑事で、なまりが
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続・道場破り 問答無用(1964年製作の映画)

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前作の「道場破り」と話のつながりはなし。原作は山本周五郎(短編「大炊介始末」)。道場の若殿が乱心した原因を探るサスペンス。

非常に先が気になるストーリーでそれだけで見てしまう。監督・撮影と経験豊富な
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めくらのお市物語 真っ赤な流れ鳥(1969年製作の映画)

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いつも見ない時代の作品なので、いろいろよく分からない。

この時代の流行りなのか、被写体がカメラに近くて、テレビに似てる。セットで撮影しているので、大映時代劇のような不思議な雰囲気。

1/3がお市の
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