pirokoさんの映画レビュー・感想・評価

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クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

3.3

たまたまクリムトモチーフのジュエリーとのご縁があったので鑑賞。

芸術の新時代を切り拓いた人達の時代背景とその人達を取り巻く陰陽が垣間見える芸術史的な映画。
 
こういうのは退屈になりがちな印象もある
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

折角ならIMAXで!とIMAX鑑賞したのは
大正解だった。
 
既視感あるアニメ画と共に
耳福な声優の声やサラウンド音声で堪能。
 
さて。。どこから語ろうか。
 
この作品「わからない」「難解」
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

何度でも観て反芻したり、
違う角度から眺めてみたくなる
the 是枝作品。
 
敢えて、観衆に解釈を委ねる感じのラストとかよく練られていて余韻を残す。
 
多面性に気付けない発言の暴力性だとか、
仕事
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.3

ホームビデオ感と家族愛と。
 
じんわり距離感のある家族との交わり
について考える一本。
 
個人的にはあまり前評判ほど
響かなかった。
 
ただ、親が子供に見せる顔と素顔の部分に
乖離があるのは
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.5

余韻がすごかった。
 
シンクロ要素が多い作品だったからなのと、
シネマ尾道で観れたからなのだろう。
そもそもの監督の涙の舞台挨拶に、
心震える瞬間があったので自分にとって
観なきゃいけない映画だと分
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.9

ストーリーの奇抜さは無いが
役所広司と菅田将暉の熱演が圧勝な映画。
 
父子の交わりと家族愛が沁みるように
泣けてくる温かみを感じる作品でした。
 
早くに亡くなり生前大して評価もされずじまいだった息
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

「銀河鉄道の父」のあとに
立て続けに観たのは間違いだった。
テンションギャップが凄まじかった苦笑。
単体で観るべき映画だった気がする。
 
それはそうと、
権力に纏わる映画なんだなと理解は出来たが
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

4.1

尊厳死がテーマのフランス映画。
ひとつひとつ、事実を元にした映画だけあり、描写が丁寧でグッとくる。
 
邦題は流石に酷すぎていただけないけれど、
信念を貫いて生きるということについて、考えさせられた。
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カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年製作の映画)

3.3

ウタモノ。
 
ラブストーリーよりも、
アーティストを食い物に金儲けする側の
ビジネスの作為的なシナリオ工作が、
どうしても気になってしまい、
モヤっとした感覚が残ってしまった。
アーティストとして生
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.1

スローで映し出される映像美。
 
なんとはなしに観てしまったけれど
自分にとって縁深い映画であったことを
エンドロールで知るという。。
 
不思議な余韻の残る、
最後の終わり方が最高に好き。
 
綺麗
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.9

映画の内容よりも、西野さんの舞台挨拶目当てで、
2020年最後のリアル映画館観賞の映画。
映画完成まで15年。映画が背負う月日を想うと、観る目が変わる。
 
声の配役が本当に素晴らしかった!特に芦田愛
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ママをやめてもいいですか!?(2020年製作の映画)

3.5

2021年の初映画でした。
2021.01.01. youtubeでの無料公開にて。
  
知っている顔もこの映画に関わっているので観た。
編集上、ママメインになってしまっているのが
自分的には納得い
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劇場(2020年製作の映画)

4.5

背伸び。恩返し。夢追い人。まぼろし。
 
光と陰がある人生の、
陰を徹底的に描ききっている作品だから、とてつもなく好きだ。
普段は明るみに出てこない、
陰があってこそ、輝くものがあるから。
大好きな又
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

やっと観に行けた。
 
長編予告が素晴らしかったから
ずっと劇場で観ると決めてた。
 
闇があるからこそ輝く光を纏っていて、
イチカのバレエは尊さがあった。
 
舞だけを観る人々には知る由もない現実が
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.1

続編なのに、面白い。
 
ここまで伏線あったかのように魅せつつ、
1話に負けない楽しさを持つ続編は珍しいと思う。脚本に拍手。
 
そして、マーティとドクのコンビが
癖になってゆく。
 
話し始めると止
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

言わずと知れた名作SF!
 
ですが、断片的にしか観た記憶が無く
ちゃんと観たのは、実は初めてかも。
 
本当に色褪せない名作とはこのこと。。
 
1話だけでは次週待てず、
2話も続けて観てしまったけ
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億男(2018年製作の映画)

2.2

人を変えるお金と、
信頼関係の構築と崩壊についての話。
 
ちょっと説教じみている感じで
お金を語る登場人物と共に淡々と進む
ストーリー。
 
お金にとらわれた男たちは
現実世界でも沢山出会ってきたけ
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

5.0

久々の満点映画!
 
母と言えば…とふと思い立ち、
今年の母の日に、実母に贈った作品。
 
実はその時点では観ていなかったのだけど
何となく母への感謝を伝えるなら、
しっくりくる気がして、ギフトにした
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.8

久々にしびれた!!見応え抜群!
やっと観れた、敏腕ロビイストの話。
息子寝たあと夜中に一気見。
 
アメリカらしい政治劇。
日本の政治には無い面白さがある。
 
如何にして政治と社会が動くのか、
緻密
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塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

2.8

ラプンツェルはじめて観たが、
このstayhomeのタイミングでこの映画を金曜ロードショーするセンス流石だなと。
 
展開は所謂ディズニーの典型的
プリンセスストーリーなので
個人的にはそこまで没入出
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.2

非常にパンデミックへの行動の取り方、
人々の恐怖との向き合い方が、アメリカ的だなと感じた。
 
去年、アメリカにも行ったから、
そう感じたのかもしれないが。。。
 
銃社会且つ情報戦の中で
善意ある人
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.5

子供を産んだ直後に、
息子を抱えて家族で観に行けて
映画のテーマと繋がれた気がした。

映画との巡り合わせは
運命、と思えるものばかりだ。

この映画もまさに。

そして、音声ガイドで
新たな映画の
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アラジン(2019年製作の映画)

3.3

去年産後初めて
赤ちゃん連れ鑑賞した映画。

抱っこdeシネマという取り組みは
もっと広がって欲しい。
たまに泣く子は授乳したりあやしたり、
周りの目を気にせず出来る環境は
とっても貴重。
ママに
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おしえて!ドクター・ルース(2019年製作の映画)

5.0

大好きなドキュメンタリーが
また一つ増えたな。

目指してきた理想そのものだった。

悲劇を悲劇のままにしなかった、
希望を捨てずに素直にまっすぐ生きている人の勇敢な物語。

自分が、ひどく
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.6

じんわり楽しめる映画。

観る前は、
最強のふたりっぽいなと感じていたけど
観た後は、
むしろちょっと質の違う観点を得たので
個人的には似て非なる映画だった。

湧いてきたテーマは、
「言語化されづ
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

3.9

開始2,3分で泣いていた。
予想通り、考えさせられる映画だった。

臨月にこの映画を夫婦で観て、
あれこれ家族像を話せたことをとても
幸せに思う。

当事者感のありすぎる内容が
それぞれのケース
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描きたい、が止まらない(2019年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーとして
素敵な映画でした!

ドキュメンタリー熱が再燃。
撮りたい。
主人公のアールブリュット画家の
古久保さんの独特の感性に吸い込まれて
人間というものの魅力を
改めて感じさせても
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.3

自由が奪われてゆく
筋ジストロフィーと闘病しながら
自由に生きる、
鹿野さんという方のノンフィクション。
大泉洋がハマり過ぎて最高でした。
あの演技は彼以外の役者では
なかなか出来ないし、含蓄でないだ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.5

2018年見納めに最適な映画だった。
この1年間の怒涛ぶりを総括してくれる
ような圧巻の歌詞とガガの歌唱力に、
涙腺は序盤から崩壊、
後半戦はもはや震えるほど嗚咽。。

久々に泣き腫らした映画だったけ
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.5

ほろり、綺麗な涙が流せる作品。

子供時代と大人社会の狭間で揺れる、
"大切なもの"を巡る論争は
いつの時代も変わらぬ定番ゴトではあれど
まさに子供を産み育てんとする
このタイミングでゆっくりと
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

『万引き家族』の先行上映を観てきた。

鑑賞後ふいに"宿り木"という言葉が脳裏に浮かんだ。どうしようもない現実の自分をそのままに受け入れてくれた、昔の"宿り木"の数々を思い出しながら帰った。。あ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.9

メリル・ストリープ&トム・ハンクスの
安定感ある名演技もさることながら、
この社会の情報戦線と勢力争いの中で、
報道と自由、政治と真実、
そして経営における決断の難しさ。。
に対して、自分自身がどう向
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