スパイダーマンとして活躍を続ける一方、素顔の自分との同一性は不安定で、周囲との摩擦も絶えない。ありのままの自分自身でいられる場所を求めてあがき続けるマイルス、そしてグウェン。
そんな場所が、ようやく>>続きを読む
好きか嫌いかで言うと好き。
女の子6人のキャラが立ってるし、ギャルぶりがリアル。
国岡の恋バナは気持ち悪かったけど。
あと、なんかアクションが振り付けに見えてしまうのが、なんともかんとも残念なん>>続きを読む
ネポティズム、同調圧力。
胸糞悪くなる世界を変えるには、個人が目覚めなければならない。
組織は個人を簡単に切り捨てる。
「大きいものに巻かれれば、うまい汁にありつける」
「きれいごとを言うな。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大人と子供
組織と個人
嘘と真実
「普通」と「異常」
そして、ジェンダー。
分断された世界で、自分のアイデンティティに向き合う少年の苦悩。
薄皮を1枚めくれば、そこに真実が見えてくるのだけど、小>>続きを読む
肉体のぶつかり合いがこのシリーズ最大の魅力だけど、今作は「顔」にも唸らされた。
序盤、すべてを手に入れたアドニスとムショ帰りのデイムのコントラスト。
アドニス役マイケル・B・ジョーダンは、世界でも>>続きを読む
前作とは別モンじゃんか💢……という意見もわかる。
でも、そこが好き。
中盤からロードムービーだもん。
聾のお家にお邪魔するとことかたまらん。
あと犯罪者の卵とか因果応報とかビジネスでは割り切れん>>続きを読む
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顔 顔 顔
みんないい顔してる。
主人公のダメ刑事、工藤を演じる岡田准一はもちろん、工藤の上司役の杉本哲太も同僚の駿河太郎も、工藤の妻役の広末涼子でさえ、いい顔。
中盤以降は県警の監察官、矢崎を演>>続きを読む
学生のころにレンタルビデオ(!)で観て以来なので、三十数年ぶりの鑑賞か。
このころのルドガー・バウアーは無双だなぁ。何をやっても画になる。
彼が扮する殺人鬼は、若者に殺すことの悦楽を教えようとして>>続きを読む
テンポのいいSFコメディ。
結末が甘ったるいけど、あの人が出てきたのでよしとします。
人にはシェルターが必要。それは「家」でなくてもいい。
心を守ってくれるもの。
海に漕ぎ出したジミーは、彼なりのシェルターを築けたんだろうか?
愛国とは!
日本のネトウヨにも問いたい。
役者陣の熱演もあって、非常に楽しめたんだけど、コメディなパートとシリアスなパートのギャップが大きすぎて、なんだか銭湯の後に牛乳を飲んだ感じ。
あの映画と同じからくり。
偽札づくりのハードルが高すぎるのにその結末マジ?とか、いろいろと疵はあるけど、最後までおもしろく観られた。
最後の最後で、ようやく主人公の狂気の全貌が見えてくるのはおもし>>続きを読む
映画序盤は、シリアル・キラーはミソジニー(女性嫌悪)をこじらせて犯行に及んだのかと思ったけど、真相はもっとヤバくて、この世界には「殺しても構わない人たち」がいるという思想だった。
しかも、少なくない>>続きを読む
ミスター・ゾンビが息を吹き返す話。
映像も脚本も端正。そのせいもあって、エモーショナルな盛り上がりには欠けるんだけど、途中から主人公のミスター・ウィリアムズを演じるビル・ナイの佇まいだけで、泣けてく>>続きを読む
映画についての映画と言えば、『NOPE』が「観る/観られる」という関係における非対称性を描いていたけど、この作品で強調されるのは、カメラの「コチラ/アチラ」。
主人公サミーは。常に撮る側でカメラのコ>>続きを読む
終始、手に汗握る展開で、涙あり笑いありという娯楽大作。
……なのだけど、テーマは重めで、「人間はあまりに小さく愚かだし、生きることは無意味だ」という「虚無」に飲み込まれないように生きるにはどうすれば>>続きを読む
恋愛映画の秀作かつミステリーとしての完成度も高い。脚本が韓国でベストセラーになったのもうなずける。
どのタイミングでヘジュン刑事がソレに惹かれるようになったのか、思い返してもよくわからないんだけど、ソ>>続きを読む
デイミアン・チャゼル監督の作風の一つに「わざとらしい」ってのがあると思うのだけど、それが凶と出た感。
序盤のパーティのシーンの狂乱ぶりからして、いかにもで、テンションが下がってしまった。
その後は、>>続きを読む
久々の再観。
これっていまの日本。
人権無視のウォルターのクソ野郎をなぜか最後許す主人公。ネトウヨも友達だしね。
ドニーが死んでも気にしないのも、日本政府仕草。人権があるのがダメよね。
日本国民は「デ>>続きを読む
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オスカーへのノミネート効果か、映画館には年配の客が多い。きっと「思ったのと違った」と思いながら、劇場をあとにした人も多かったのではないかなぁ。
イニシェリン島の「精霊」は、ほぼ「死神」と同義だし。>>続きを読む
途中まで「これは傑作!!」と思ったのに、観終わった後の「コレジャナイ」感。
楽しければいい。
しかしだ、それが芸術につながるのか???
ハーモニー・コリンの願望丸出し。
ピューリッツァー賞を受賞>>続きを読む
怪獣の神々しさ。それにつきる。
人類は滅びるべきかもしれん。
エマ&マディソン母娘の軽率すぎる行動を見るに、それもやむなしかと思った。
「航空機内でバイオテロ」とか、「新幹線でゾンビ」に匹敵するヤバさ。逃げ場がないのは航空機の方か。ウイルスは目に見えないのもイヤだ。
映画としての完成度はかなり高い。ウイルスが徐々に乗客を蝕んでいく>>続きを読む
幼少の頃に読んだ気がするけど、こんな話だったか。
フェミニズムというテーマもあるんだろうけど、本質は個人としてどう生きるかという話。
そこには後悔も、哀しさもあるけれども、歩き続けようという話。>>続きを読む
主演・岸井ゆきののすばらしさ。
ひとつの「終わり」を経ることで、頑なに閉じていたケイコの心が、解きほぐされていく様子を丁寧に演じている。
ケイコが記していたダイアリィによって、彼女がボクシングを>>続きを読む
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1作目を未見のまま鑑賞するという荒技。
そのおかげもあって、映像美に圧倒された。
特に「くじら」。いっしょに泳ぎたい。そして、終盤の暴れっぷりは、怪獣映画に通じる痛快さ。「くじら」最高。持つべきもの>>続きを読む
いやー、脚本が雑すぎる。タイトルの意味はなんなのか。悪役も見え見えだし。
これが、チャドウィックの遺作とは。。。残念すぎる(香典の意味で0.5点
ブラックスプロイテーションってか、後味から言うとアメリカン・ニューシネマ。しかも、カタルシスなし。
黒人エリート警官vs白人レイシスト警官って設定は『夜の大捜査線』の6年遅れ。黒人エリート警官とかマ>>続きを読む
韓国映画を初めて意識した作品。
朝鮮の南北分裂の悲劇……がもちろんベースだけど、「羅生門」スタイルの脚本の水準の高さ。
俳優陣も素晴らしい。オールスター。見どころ多し。
原作を読んだときは、ぼんやりした感じで、「心に迫る」ような感動はなかったけど、このキャストで来られるとたまらん。ベスト・オブ・ベスト。
窪田正孝演じる「ある男」の過去は悲痛で、ある意味わかりやすい。>>続きを読む
残念ながらノレず。湿地は美しいけど、テレビの自然番組な視点で、観るものの心を飲み込むような描写はなし。
主人公カイアの孤独感がスクリーンから立ち昇ってこないし、湿地がいかに彼女を癒したのかも描ききれ>>続きを読む
マ刑事つよ!!!
極悪非道な犯罪者、カン・ヘサンの無敵ぶりもマ刑事に出会うまでのこと。素手なのに圧倒的な強さでKO勝利。
暴力反対。でも、スッキリ。
マ刑事の捕物に拍手したのに、紙面では叩く新聞記>>続きを読む
普通の映画3本分くらいの濃さ。
想像を絶するアクションに、んなバカな……と何度も心の中でつぶやいてしまったけど、インドだから、これでいいのだ。
総督のお祝いの夜に、故郷の「仲間」たちと殴り込みに行>>続きを読む
コミュ障のロマンチストがズルズルと不幸の沼にハマっていく。
ラストで手を取る女性は、かつて手紙をくれたのに破り捨てた相手。
そんな負け犬でも希望をもって生きていく。
戦火の絶えないアフガニスタンの砂漠を、本当に緑の大地に変えてしまうなんて、誰もが不可能だと思うでしょう。
それをみごとに成し遂げた中村哲さんの存在を後世に残すという意味で、非常に重要な作品。
その>>続きを読む