おざわさんの映画レビュー・感想・評価

おざわ

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飛行士の妻(1980年製作の映画)

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浮気相手を尾行しながらもあちこち視線が逸れていくような物語の求心性のなさ。物語を開始するお約束的な偶然かもしれないが、映画自体はショットの連鎖においてそれ以前に始まっている。楽しい。

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

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花火の前に女の子がいきなり即興ダンスしはじめるシーン、本当にそれそのもののためだけに身体を動かしてて泣ける。晴れた日に散歩するような、ふと過去を思い出すときのような自己目的性。

焦点がズレた花火のシ
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ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

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色々と表現全般について考えることが多いのだが、例えばこの作品のなかでは、無機質な機械仕掛け世界のなかに、肉や内臓といった有機的モチーフや、溶けた氷といった液体的なモチーフがほとんど異物のように挿入され>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

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監督が小津のファンとのことで題材的にも晩春みたいな感じかなと思って観てたらなかなか一筋縄ではいかないラスト。登場人物の内面がハッキリ描かれないので若干ホラーみもある。

解釈が別れるラストとはいえ、こ
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過去のない男(2002年製作の映画)

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映画への愛を静かに歌いあげるような作品で、冬の日に暖かい部屋で観るにはサイコーだった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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これ観て映画館から出てTwitter開いたら能登半島で地震が起きてるの、完璧な日々が暴力的にバッドエンドを迎えたみたいで最悪。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

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にしても子供というのは凄い。画面にいるだけで一気に景色がやわらかくなる。

晩春(1949年製作の映画)

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父と娘についての平凡なファミリードラマに視線の交錯にまつわる異様なドラマがときどき潜りこんでくるようだ。旅館で枕を並べて眠る場面がとてもいい。

旅館のシーンで挿入される壺が何の象徴なのかといったこと
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

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ナショナリズムと結びついた武士道はなかなかに滑稽だ。花を食うシーンがいい。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

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列車という舞台を活かしたポップなショットの連続。音楽もヴィジュアルセンスも楽しい。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

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シンプルで王道な話の割にはそれなりに味わい深いラストでもあるが、テーマ性がハッキリしすぎてるだけ思考に広がりがないとは思う。ぬるっとしたナイフの刺さり方はいい。

他者との交流で意識が発生するという社
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

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アイデアの詰め込み方、アクションがないのに緊迫感溢れるラストバトルがめちゃくちゃ面白い。
敵役ジャック・ニコルソンだと思ってたんだけど違うのかよ。

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