乃木介さんの映画レビュー・感想・評価

乃木介

乃木介

(2023年製作の映画)

2.0

北野武監督作品が大好きなので余計にがっかり。

歴史解釈としては興味深いけど、映像作品としては非常に単調。トレイラーで十分だった。

130分という上映時間に対して、北野監督がよく言う「静止画でも成立
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラ作品の中で、ここまで人間に対する怒りと憎しみを表しているゴジラは初めてかも。

庵野秀明監督が「ツッコミどころ満載だけど面白い」と評してたけど(シン・ゴジラもツッコミどころ満載やがな)、それって
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ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン(2018年製作の映画)

1.5

祝日本公開。
私財を投げ売ってまで日本公開に尽力された粉川なつみさんに敬意を。

スタッフロールに掲載されてる自分の名前を見に、クラファンしてもらったチケットで映画館へ。

厳しめの点数をつけちゃった
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

全編に渡って、迷いながら作ったような印象。

アクション以外の色んなシーンは実写だからこその違和感。
アニメだったら持つ画になってたと思う。

あとシン・ゴジラやヤマトのように、原作やオリジナルを知ら
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.6

漫画版が好きで視聴。

さすが登山の国フランスの制作だけあって、細かな表現が素晴らしい。
山特有の、背筋がゾクッとするシーンが多かった。

ただテンポが良い分、ストーリーを端折りすぎた感があり、作品の
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

よかった!愛国心あふれるインド映画。
まるで「シュワちゃんの『コマンドー』のノリで、市川崑がアクションインド映画を撮った」ような作品。

■映像、編集がすごい
・立体感がすごい。光と影の表現がとても豊
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

良かった!たまらん!
個人的にはTop Gun AnthemのPV。

ストーリーは、よくあるわかりやすいUSAな流れで、捻りはない。「なんだけど、良かった!」と思う作品。

・1作目のリブート的なシ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.7

まるで庵野秀明大好きファンが作った映画、という印象。悪い意味で。
期待していただけに残念だった。

・個々のカメラアングルとストーリーはいいんだけどダレる、もったいない作品。
・全体的に起伏が弱い。
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.1

良い!

まずテンポが良い。にも関わらず説明セリフが少ない。なのに画に力があるので置いてけぼりになることがない。

それから各シーンや展開など作品全体に迷いがない。監督の撮りたいものが撮影前から頭の中
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

2.0

豪華俳優陣の無駄遣い。昔の大阪を知れる資料映像としては良い。

日本でロケしているにも関わらず『アメリカ人が想像する空想の日本』が随所にあり違和感だらけ。ラストサムライをもっと酷くした感じ。
SF作品
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プリティ・プリンセス(2001年製作の映画)

3.5

ディズニーらしい分かりやすいストーリー。気楽に見れる楽しい王道な作品。

ミアの脚が最初に跳ね上がったのはマイケルと結ばれた時ではなく、リリーと仲直りした時なのがさりげなくニクイ演出。

変身後のアン
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.1

おもしろい。まるで教科書な作品。
SFアニメのような内容を実写ベースで作っちゃったウォシャウスキー姉妹、恐るべし。

『主人公が選ばれた者』などアニメ作品によくある流れなんだけど、静止画でも成立しそう
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オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.3

ナチスの重要人物は、ヒトラーとメンゲレしか知らなかったので勉強になった。

肉親をナチスに殺されたユダヤ人と、ナチスでユダヤ人の強制収容を指揮を執ったドイツ人が対話するシーンがとても印象的。というかこ
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メタリカ:真実の瞬間(2004年製作の映画)

-

METALLICAのメンバー遍歴を知っていれば面白いと思う。

そして3分くらいしかないけど、20年ぶりにデイブ・ムステインとラーズが対話するシーンは見る価値あると思う。個人的にここが一番価値があった
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.1

モッタイナイ映画。

話の展開やテンポが良くダレない。
海中を進む潜水艦、陸上の潜入部隊、司令部、ロシア側それぞれで展開するストーリーをうまく纏めている。

が、全体的に描き方が大味。それがモッタイナ
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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(1978年製作の映画)

3.7

ヤマトの中でもっとも悲壮感と絶望感に溢れる作品だと思う。まるで太平洋戦争末期のよう(体験していませんが汗)。

たった一隻で、地球を背にした背水の陣状態で必死に戦うヤマトの姿は、子供ながらに胸に来るも
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.1

映像や無重力での動きなどがスゴイ。
が、ストーリーが単純すぎた。もうちょっとひねりが欲しかった。

原題はGravity。最後にGravityの大切を感じるんだから、邦題をゼロ・グラビティにしたのはダ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

映像、カット、編集、音楽の質がとても高い。大衆受けはしづらそうだけど映画監督からの評価が高くなりそうな作品。派手で分かりやすい作品が好きな人には非常に退屈な内容になるかと。

セリフの量は必要最低限で
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.2

最後まで真剣にバカを貫き通した映画。ぼけーっと見れるので好き。
関東に住んだことのある人なら共感、、、にも似た何かの感情を持ってしまうかと。

のだめカンタービレといい、日本の映像コンテンツはコメディ
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レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

4.1

よくできた映画!

サスペンスがベースでアクションが少し。13デイズのような政治的駆け引きが中心と思っていたら違った。

各キャラクターの性格やバックボーン、細かな設定がさり気なく表現されてて、それぞ
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.1

マクドナルドが他人のふんどしと名前を盗んで、自分のものにした会社ということがよくわかる映画。
損得勘定、勝つか負けるかのモノサシしかない人間が主人公。

マクドナルド兄弟が、店のアイデアを思いついた経
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

1.5

ストーリーとしては「そうだったのね」と知れて良いけど、撮り方、編集、演出が悪い。テンポも悪く途中で1度寝落ちした。

被写界深度が浅すぎて意味なくボケさせて見にくいシーンが多い。まるで初めて一眼レフを
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

1.0

深夜に放送されるB級SF映画のようなクオリティ。

複数のライターが1ページごとにリレーで書いたんかというくらい訳がわからない展開と、身の振り方がコロコロ変わるサイコパスなキャラクターだらけで脳が停止
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

1.5

まさに同人誌という形容がふさわしい作品。ひどい。ジョージ・ルーカスがぼやいたのがよく分かる。

良かったのはハン・ソロ、チューバッカ、ファルコン号が出てきたシーンくらい。ストーリの散らかり具合と軽さ具
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.4

エニグマ解読にまつわる実話だそうで。戦時中、エニグマにどういう影響力があったのかを知りたくて視聴。

史実をただ描くだけでなく、映画的演出っぽさもあるので映画としても見れます。

アラン・チューリング
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.3

史実に基づいた映画で、モガディシュの戦闘をかなり忠実に再現しているらしい作品。なので「こういうことがあったんだ」と歴史を学べるという点では良い。

ただ映画として面白いかというと別の話。アメリカン・ス
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.5

序盤はまだ見れるんですけど、以降は「ん?」となるシーンだらけ。

鈴木亮平のずば抜けた演技力以外に、映画としての見どころがない。
絵力のある構図のカットは少ないし、なんか意味深に思わせて何もないシーン
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孤狼の血(2018年製作の映画)

2.6

なんかうすい。
暴力的、グロいシーンやセリフがありシーン単位では印象に残るんだけど、映画全体が面白いかと言われると微妙。

竹野内豊と関取役の演技が良い。

役所広司はなんか無理してる感、江口洋介はそ
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.2

作品のテーマも相まって見てる側に問いかける内容かと。見てて辛いシーンが多い。

声優陣の演技が素晴らしい。ヒロインの感情が溢れるシーンの演技は特に。

個人的にはもう少しテンポがあると嬉しかった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.4

こんな映画は初めて。2~3回見ても理解が難しい映画。
「え?なんでなんで?」となりたい人にオススメ。よくこんなの考えたなと感心しまくりです。
たぶん素粒子に詳しい人はニヤニヤしながら見れる作品かと。
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

おもしろい!
とてもポジティブで素敵な映画でした。国を超えて力を合わせる素敵な世界がこの作品にはありました。
原題はThe Martian。


SFモノではどうしても設定の説明などで小難しくなりがち
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

相対性理論をここまで正確に映像化した作品は初めて。面白い、の前にすごいという感情を持った。

ざっくり独学してたのでアハ体験の連続。さすがノーベル物理学賞の受賞者が企画した作品。

重力レンズやブラッ
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.1

競馬場といい、変なおっさんといい『菊次郎の夏』にそっくり。舞台をニューヨークにして、さらに大衆受けしやすくした感じ。

ボブディランが流れるエンディングや、退役軍人の話など、実にアメリカ的。

ビル・
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.0

大泉洋が好きなので見ました。

うーん、、、展開に起伏が少ないので作品全体が弱い印象。
特にストーリーが面白いわけでもなく、印象に残るシーンがあるわけでもなく。ハラハラもドキドキもしないし、ケラケラ笑
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レスラー(2008年製作の映画)

3.7

天寿を全うできないレスラーという悲哀に満ちた職業を、真正面から生々しく描いた名作。

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