Huskyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.6

なぎさといちかの喜怒哀楽の表現全てが刺さりまくった。
傷つき苦しみながら毎日を生きる2人に感情移入してしまい最後は幸せになって欲しいと願った。
とにかくショッキングなシーンが多くその重厚な内容にエンド
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.1

利便性や合理性のみの社会では物理的に生きていけても心は生きていけないような気がする。
そんないまを生きる日本人が忘れがちな心を思い出させるような、まさに疲れた心の処方箋になる様な優しい映画。
まさか大
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

どの階層の人間だろうが幸せの尺度は自由か不自由かが全てな気がする。
硬い殻を破って外に飛び出した華子や美紀の生き生きとした姿を見ると胸に来るものがあった。

「どこで生まれたって最高って日もあれば泣き
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

当たり前やけどまんま村上春樹。
風景の美しさもさることながら、赤のサーブ、タバコのシーンなど味わい深く、俳優陣の語りと表情に心が持ってかれた。
そしてそれまでの緊張を一気に解きほぐすかのようなラスト。
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.2

事故で半身不随になった男とフィリピンから出稼ぎに来た家政婦の女が人生の不公平に苦しみながらも徐々に心を通わせていく。
シンプルでありがちなストーリーやけど、だからこそ主演2人や周りの人間の優しさや思い
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.8

ファンジョンミン×ノワールに間違いなし。サクサク殺していくのもとても痛快。
それにしても日本が関わる意味はあったんやろか。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

コリンファースがいないってのと過去作よりエンタメ性が弱く感じたことに少し物足りなさもあったけど、やっぱりそのスケール感やカッコ良さにワクワクしっぱなし。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.3

次から次へと作品をアップデートする唯一無二なウェスの創り出す世界観に興味が尽きない。
今作も今までに増して画作りがオシャレな上、作中アス比変えたり、モノクロになったり、アニメになったり自由で楽しすぎる
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

久々にあー、いい映画観たなーって思える心温まるストーリーでした。
音楽教師のキャラがいい感じ。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.9

これはキツイ。
しょっぱなで観るのやめようかと思ったけど、しばらくしたら兄妹が醸し出す世界観に目が離せなくなった。
世の中の不公平さをリアルに体感させられ、自分の環境に感謝したくなる。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.6

過去や背景に苦しみ、もがきながらも前を向く。彼らのスケボーのように熱い気持ちを持てるものを一つでも持つことで人生は変わるはず。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7

とても切なく雰囲気のあるいい映画。
ただ1ヶ月後には内容忘れてる気がする。
このストーリーには高円寺がすごく合う。

さがす(2022年製作の映画)

3.7

キャストもそれぞれハマってて内容的にもすごい好みな映画なはずなんやけど不快指数が振り切って楽しむことも忘れ鬱になった。

浅田家!(2020年製作の映画)

3.6

震災時にこんな瓦礫から見つかった写真を洗って展示し元の所有者に返すという行為を行ってたというのを知ってまだまだ日本にも素晴らしい人間が数多くいるんだなって思った。
何にしてもアイデアは技術を超える。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

ただでさえ怖いストーリーを音楽が増長してて、そこにパートタイトルやシンメトリーな画などのオシャレなデザインもマッチしててクール。
最終章は鳥肌もの。

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.2

ボケーっと観てたから途中意味がわからない部分が結構あった。
乃木3人のキャラが良くて笑える場面も多く浅草みどりがとにかくかわいかった。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

気持ちいいほどのクレイジー。人が死にまくるのに痛快で笑える。
超絶強いこの3人の背景をもっと掘りたい。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

あらすじを見ないとストーリーが全く分からないし、続編があると知らなければ不完全燃焼。
ただ、見たことのないクセの強い世界観が斬新で面白くて続編も楽しみ。
エンドロール笑ってまう。

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.2

「少年の君」と同じ監督のこれまたすごい作品。
女性2人の友情を超えた物語が、片割れが書いた私小説という形で出会いから順に進んでいく。
真逆の性格の2人。全く合わないはずなのに結局心の奥では繋がりあって
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

観終えてとんでもなく疲弊した。
まずは優しく真っ直ぐで、そして怒りの沸点が低く、そこから身勝手で短絡な性格がバーンと飛び出てくる。こういうタイプの人間を、役所広司演じる三上のキャラが的確に捉えていて、
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

うーん、、あんまおもんなかった。
歌多くて話に入り込めず。
NYを感じたくて観たけどやっぱりミュージカルは苦手だと再認識。

少年の君(2019年製作の映画)

4.8

イジメや受験戦争を題材にした社会派作品であり、究極のラブストーリー。
映像、音楽、ストーリー全てにおいて重厚で、作品の美しさと内容の重苦しさが相まって凄まじいエネルギーを感じた。
そして何よりも主演2
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.5

鈴木亮平怖すぎて逆に笑けた。名のある共演者を全員食ってしまったとんでもない狂気性と迫力。世の中理屈が通じない人間がいるってのを思い出した。
そしてもうインパクトのあるシーンが多すぎて何回巻き戻したか分
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空白(2021年製作の映画)

4.4

もう誰が悪い悪くないとかそういう次元ではない内容。
ただ、印象操作のために真実を捻じ曲げるマスコミや正義面して嫌がらせする無関係な一般人、これはもうゴミでしかない。
人間の醜い部分や脆さを存分に見せつ
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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

3.7

画風と違いマイペースで柔らかい人物像が意外だった。
クリエイター然とせず、写真やカメラというものを特別扱いしないその姿勢がかっこいい。
これだけ日本をかっこよく切り取れる人間はおらんね。
スナップシュ
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

物事には全てに終わりがあり、楽しかった日々はアーカイブされていく。
その上で今が一番楽しいと言い続けれる人生は素晴らしい。
なんか切なさが残る映画だった。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

彗星衝突を比喩として現代社会の構図をシニカルに表現するアメリカらしい作品。
そんな事態の時にあり得ないだろうと思うような政府の対応や民衆の行動だったが、コロナ禍の今すごく説得力があるように感じる。
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街の上で(2019年製作の映画)

4.3

THE脱力系というか、ここまでナチュラルな作品はなかなかお目にかかれない。
女性の部屋での男女の会話の長回しなんか自然過ぎてもし自分だったら〜みたいな妄想を抱いてしまった。
個人的感情としてはイハに行
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.5

柳楽優弥の魂のこもった演技。その目の奥に宿る狂気のようなものに圧倒された。
師弟関係のやり取りが笑いあり涙ありで素晴らしい。特にたけしがスターになってからの師匠の行為一つ一つに色んな意味で涙が止まらな
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音楽(2019年製作の映画)

3.8

アホとテキトーをまとめて一つの作品に昇華した感じ。
ただ、ゆるーく観れる中で主役たちの一つ一つの行動に音楽のルーツのようなものが感じられ興味深かった。

わたしたち(2016年製作の映画)

3.9

客観的に見ればソン以外のクラスメートは全員クソでどうしようもないけど、それこそ特に珍しくもないありふれた子供の日常ってのが残酷で恐ろしい。
大人の自分がイラつきまくるくらいなのに、それが当事者であり子
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

アンソニーの視点を自分として捉えるとゾッとする。最初観ながら訳わからんなーと思ってたけど当人もそんな気持ちなんやろね。
誰も悪くないのに関わるみんなにとってツラいことが多すぎる。

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.5

北朝鮮の強制収容所のことはなんとなく知ってるレベルだったが、映像として見るとその想像を遥かに超えた惨さに衝撃を受けた。
終わりの見えない地獄こそ最大の苦痛に思う。暴力や拷問、強姦など労働者へのゴミのよ
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.2

ボクシング映画にしては珍しく弱いボクサーの主人公を中心にボクシングの影の部分にスポットを当て、試合うんぬんよりもボクシングへの愛情や苦悩などの感情を前面に描いている。
マジメで指導力も抜群なのに試合に
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.7

自分の生き方を後悔しながらも流れに逆らわず歳を重ねてしまった中年男が、その人生を過去に遡って反芻していくストーリー。
歳が近いせいかその時代時代のカルチャーがとてもノスタルジックで切なく、また「普通」
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