ひやしぐまさんの映画レビュー・感想・評価

ひやしぐま

ひやしぐま

美しい映画が好きです。セリフでも、映像でも、物語構造でも、音楽でも。例えばバイオレンス映画も、純度の高い言語化される前の衝動を写し取ることに成功していると美しく感じます。

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キャバレー(1972年製作の映画)

3.8

人生はキャバレー。

時に天に舞うほど喜び、
時に烈火の如く怒り、
世界の悲しみを全て背負ったように泣き、
そうかと思えばイタズラな笑みで男性を翻弄する、、、

この上なく魅力的なヒロインを
ライザ・
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.0

死を想う男のある美しい一日。
コリンファースの上品さ。
映る物や人の静かで整然とした美しさ。
死を想う事で知る、柔らかな光を帯び生の悦びに満ちた世界。

眼福。
観た後に残る切なさと幸福感。

何度も
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.3

変てこで切なくてロマンティック。
映る映像全てがアートで密度が濃い。
かなり気に入った。

血と骨(2004年製作の映画)

4.0

観てよかった。だがもう二度と観たくない。ビートたけしのの圧倒的な怪物の演技の陰で、地味に若い新井浩文の演技も光っていた。
とにかくビートたけしの存在感。演技。
神がかっている。
ストーリーや人物設定は
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.1

緊張感の中で信仰への疑義に惑う一人の男の極限状態を目撃させられていたような感じだった。
長い上映時間だが、常に緊張感があるため眠くなるどころか夢中で見てしまった。

音楽が無く、過剰な演出もないため、
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

スコセッシ強化月間。実話ベースの男の栄枯盛衰を描かせたら天下一品である。
セックスとドラッグをガソリンにして、リミッター外してハイテンションで走り続けて金を稼ぎまくる男をレオ様がドヤァーーッと見事に演
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.4

マフィアに憧れて登りつめていく1人の男の一代記。実話ベース。周りがみんな人間臭くてカッコよくて、、、好きすぎる。夢がある。

マフィア映画は話の筋ははっきりいってどうでもいいのだ。
テンポが良く、カッ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

とても良い佳作。ストーリーがシンプルなので、主人公の心の動きを推測しながら入りこんで観ることができた。
海の情景が綺麗。
主人公の最後のセリフが素晴らしかった。

思ったこと。
人は大人になると見た目
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

5.0

大好きすぎる愛しい作品。恋愛映画として一番だ。

一見バカなブロンド娘のコールガールだが、実は純粋で一途で愛する人のためなら無敵に強くなれる超可愛いヒロインのアラバマと、プレスリーに心酔して脳内会話し
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

初の園子温監督作品鑑賞。
パッケージの雰囲気から、静かでジメッとした変態的な狂気の物語かとイメージしてたけど、描かれていたのは湿度0%のアクティブで積極的でマッチョイズムな威勢の良い狂気だった。チンド
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

さまざまな場面での暗闇と子供の手にはいささか大きな懐中電灯が印象的だった。

撮ろうとしてカメラを向けているというより、うつってしまった感じだった。
暗闇だったりアングルだったりが敢えて見えづらかった
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

5.0

人生で一番何回も観たお気に入りの宝物な映画。

①ビジュアル・音楽の芸術性の高さ
衣装はジャンポールゴルチエ、音楽はマイケルナイマンが手がけ、ワンシーンワンシーンが舞台美術のように美しい。
キッチンの
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レザボア・ドッグス(1991年製作の映画)

5.0

私がこの作品について語る時、大学時代の親友に関しての「ある個人的な出来事」抜きでは語ることが出来ない。
作品自体のレビューというより、なぜこの作品が私にとって人生の救いとなったのかという経緯について記
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

5.0

アクション&コメディ部門マイベスト映画!!
コメディ、サスペンス、アクション全てがバランスよく混ざっててすごいよくできて非常に面白かった!テンポも早くて飽きさせないし、観てて笑いながらも伏線の回収の鮮
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.9


時間軸としては短いひと時の交流という感じで、丁寧で優しい映画だった。
生田斗真の母性の演技が素晴らしかった。女性より女性らしく私も見習いたいと思ってしまったw

あと田中美佐子が生田斗真のお母さん役
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.6

ケイトブランシェットの、過去の栄光を忘れられず、現実を直視しきれずどんどん手遅れになっていく姿の演技が素晴らしかった。
救いようのない映画なのに後味が不思議と悪くないのは、ウディアレンの「いくら他人よ
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.5

主人公の2人の魂は傷つき、もがき、絶望の淵にあった。物語の前半、2人のそれぞれが抱える受け入れがたい悲しみや深い絶望は、マグマのような怒りとなってそこかしこで爆発、反発しあってしていたが、「ダンス」と>>続きを読む