あやさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

罪と罰(1983年製作の映画)

3.5

食肉処理場で肉をぶった切るシーンから始まり、虫のアップ。
毎日同じ日常を過ごすラヒカイネンは、ある男を銃で殺した日から徐々に変わっていく。

終始暗い色調でおさえられた画面と、不穏な空気が漂っている。
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

高評価だから期待していたけど自分には合わなかった、、、ドラマ版先に観ればよかった?

なぜ合わないのか考えてみたら、全体的に男らしさ"を押し出しているところが合わなかったのかも。
昭和に描かれた漫画み
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

最初のシーンから二人とも既に別れていることを知らされるので、幸せだった時の映像を見せられてもお腹いたい。

麦と絹は明大前でお互い終電を逃したことがきっかけで出会う。
音楽や映画の趣味が合う二人は付き
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.2

面白かった…。
安藤サクラの、無職→フリーターの演じ分けがすごい。
猫背で、挙動不審な様子をフリーターの一子として演じ、ジムで習得した素早い動きを練習し、親に一瞬見せる明るい表情をボクシングに目覚めた
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.7

クビになったビリーとニックがgoogleのインターンに参加する

2人は営業だったころの話術(?)を活かして面接を突破するのだが、googleのインターン生は天才少年少女ばかりで年長者の2人は場違いな
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

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タブー視されている"障害者の性"に切り込んだのはすごいと思うけど、ひたすら落ち込む。

「どうですか、いい子います」と言い足を引きずりながら妹を売る気持ち悪さや、障害者と知りながら買う客の気持ち悪さに
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

友達とダラダラ喋りながらコンビニでお酒を選ぶ夜、朝まで喋って雑魚寝、女性1人男性2人が恋愛関係に発展するかどうかは不確かだけど、どうかこの日常が終わらないで、、、と思いながら観ていた。

佐知子演じる
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

評判通りめちゃくちゃ面白かった、、、
地上波で放送されていたのは知っていたけど、cmを挟みたくないのでNetflixにて鑑賞。

家族の地下のにおいに反応したり、大雨で住む場所がダメになってしまっても
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

肖像画家のマリアンヌは、貴婦人から「散歩相手のふりをして娘の肖像画を描いてほしい」と依頼される。

年の瀬にとんでもない映画を観た。
もうなにも言えません。
今でもこの映画のシーンを思い出すだけで胸が
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BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(2020年製作の映画)

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まだARMYとなって日が浅いですが、、
とても良かった。そしてもっと彼らが好きになった。

ツアーの裏側だけでなく、それぞれが抱える"ステージ上の自分"と"個人としての自分"をどう切り離して生きるかと
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女経(じょきょう)(1960年製作の映画)

3.9

増村保造、市川崑、吉村公三郎がオムニバスでそれぞれ3人の悪女を描く。

①の「耳を噛みたがる女」の若尾文子×増村保造のタッグはやはり最強。
キャバレーに勤めてる女が男を騙してお金を巻き上げるのだが、川
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.2

夫婦間の性暴力は罪に問われない、女性は住宅手当を受けられない、主夫は母親が受けられる福祉を受けられない、女性は教育の機会を与えられない、など法律によって作られていたガラスの天井を"like knitt>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2日前に観たのにまだ自分の中で消化しきれなくて、ずっとテネットのことを考えている、、、そして「ニール、、、ニール、、」と呻いている。

悲しそうに微笑んで振り向くニールくんの表情が忘れられません。壮大
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

サブスクで観ず、情報も入れず、初見でIMAXで観て本当に良かった。
泣きすぎて顔がグチャグチャになった。
「愛と信念を持つ者だけが勝つ」というストーリーはベタだけど、映像の凄さも相まって泣く。

宇宙
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.2

両親が離婚したことをきっかけに兄弟の生活が変わり始める

周りを見下し、屁理屈ばかりこねる父親と浮気性な母親のどちらもイライラして、大人の都合で振り回されるのはいつも子どもばかりだな、、と思った。(そ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.7

闘病しながらあのエレガントな動きを出せるのが本当すごいと思う。
白人が多いヒーローもののなかで、黒人の子どもたちが憧れるヒーローを提示した作品の意味は大きい。弱きものを助け、国民を守る陛下かっこいいな
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

家電量販店に勤めるショーン。恋人のリズに振られ、親友のエドと飲み明かす。
そんな中街ではゾンビが大量発生しているニュースが流れ、、

個人的に『ゾンビーワールドへようこそ』並にコメディー含むゾンビ映画
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

盲目のレオと幼馴染のジョヴァンナは親友。クラスにガブリエルが転校してきたことで3人の関係に変化が現れる。


今の季節にぴったりで、甘酸っぱい映画だった。何気なくNetflixで観たけど当たり、、、
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.5

天使のダミエルは、解散するというサーカス団にいる女性のマリオンに恋に落ちる。
下界の人間と恋に落ちたら天使は死んでしまうのだが、、

ラブストーリーというよりかは人間讃歌に感じた。
天使の目線でただよ
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.6

物体転送装置"テトラポット"を発明したセスは、自らが装置の中に入ったことでたまたま装置の中に入り込んだハエと融合し、ハエ男になっていく


恋人のヴェロニカとその元彼の仲に嫉妬して、酔っ払いながら自分
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モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.8

モディリアーニとその恋人ジャンヌとの自伝的映画。

アル中で、ジャンヌと出会うまでは女たらしでどうしようもないクソだな、、と思って観ていたけど、顔の良さでお金がなくてもその日暮らしを続けられていたよう
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

自粛明け初の映画館。

冒頭で、出版社を出たジョーがNYの街を駆け抜けるシーンで「あ、傑作だろうな」という確信は最後まで観ても正しかった。

観ている間何度も泣いた。
ジョーがベスに過去を"I mis
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.5

父親の入院がきっかけで帰省した大学生のジェフリー。ある日芝生で片耳を拾ったことから異常な世界へ引きずり込まれていく。

ツインピークスが大好きなので、ジェフリー演じるカイル・マクラクランを見て「クーパ
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.3

メトロポリスとよばれる未来都市では、労働者階級と指導階級の2つの階級社会が存在していた。
支配者の息子とフレーダーは、労働者階級の娘マリアと恋に落ちる。危機感を抱いた支配者のフレーダーセンは、マリアそ
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犬猿(2017年製作の映画)

3.8

印刷会社で働く真面目なサラリーマンの和成に片想いする由利亜。和成は由利亜と外見も性格も正反対である、妹の真子を好きな一方で、和成の兄が出所してくる。


同監督の『ヒメアノ〜ル』も『愛しのアイリーン』
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ハピネス(1998年製作の映画)

3.3

離婚を考える熟年夫婦の娘たち・三姉妹を中心に物語が展開する。

息子の友達を性的な目で見る精神科医を夫に持つ長女、リアリティーのある作品を生むためにレイプ願望に取り憑かれる次女、キャリアもうまくいかず
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エデンより彼方に(2002年製作の映画)

3.5

上流階級の主婦であるキャシーは夕飯を夫の会社に届けに行く際に、夫が職場の男性とキスしているのを目撃してしまう。
一方で、キャシーは庭師のレイモンドとの距離も急接近していく。

50年代のアメリカが舞台
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

5.0

2019年ネオ東京。金田をリーダーとする不良少年のグループのひとり、鉄雄が高速をバイクで走行していたところ、顔が老人のような小男を避けきれず転倒してしまう。その後倒れた鉄雄は謎の集団に連れていかれてし>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

暴漢に襲われ記憶をなくした男。
港の岸辺で倒れているところをコンテナに住む一家に拾われる。
自分の生活を立て直そうとする中で、食料を配給する救世軍のイルマと出会う。

ゆっくりとしたテンポで、ちょくち
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北の橋(1981年製作の映画)

3.5

前科者のマリーとバチストが出会い、マリーの恋人ジュリアンの鞄から見つけた謎の地図を手にパリの街を駆けめぐる

『セリーヌとジュリーは舟をゆく』でも同じことを思ったけど、冒頭のバチストがスクーターに乗っ
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昼顔(1967年製作の映画)

3.7

美しい人妻のセヴリーヌは友人から聞いた、上流階級の婦人が客をとる娼館で働き始める。

みんな、根っこは変態だと思う。
セヴリーヌはイケメンで医師というハイスペの夫を持ちながら、夫以外の男性に鞭で打たれ
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.9

井の頭線沿いに住むある家族。
父親はリストラされたことを家族に言えず、長男は米軍に入隊志望、次男はピアノを習いたいことをなかなか言い出せずにいた。

それぞれが秘密を抱え、作中でも形容される"ゆっくり
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.3

うわ、、良い、、
アダム・ドライバーますます好きになった。本当に出演作にハズレないよね。

ニコールとチャーリーがお互いの好きなところを話すシーンから始まる。
しかし話している場所は離婚調停前のセラピ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

幼い頃からマフィアに憧れていたヘンリーは、次第にマフィアの世界に染まっていく

男くさすぎるけどめちゃめちゃ面白かった、、

一番怖いのはジミーみたいな人間だよね、間違いなく。
よく頭が切れて、口数が
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

4.6

それぞれ違う国で同じ日に生まれ、同じ才能を持ち、瓜二つの顔をもつ、二人の女性"ベロニカ"


胸をつかまれるような映像美と、おとぎ話のようなストーリーにただただため息。
バスと古い写真でもうひとりの自
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