ズル賢い人間の底知れぬしたたかさと愛くるしさ、女という性を武器にする事、水川あさみの可愛さ、大竹しのぶの演技力とまつげ。そしてスーツケース。笑った。
誰も守ってくれないなら、自分で守るしかない。
それすらも許されない現実。
高校生の頃って割とこんな感じ。
こういう思考回路や言動って少なからず誰もが経験している気がする。
2部構成、後半。
仲里依紗は、暫くの間こういう役のイメージが自分の中では強かった。
公開時に観ようと何度か誘われた。
観に行っていたら、映画と思い出がセットになったのに、と少し後悔。
誰かと繋がっている気がして、これから何か始まる春のような期待に満ちた気持ちで公開を心待ちにしていた頃の事を思い出す。
それだけで、胸が高鳴って映画のスパイスになる。
モラトリアム真っ直中の主人公の葛藤は分かる、でも行動に共感は出来ない、と思ったあの頃。
今観たら、果たしてどう思うのだろう。
モリオの王冠が、落ちる。
小っ恥ずかしいオシャレ映画。
台詞無音声で観た方が世界観に浸って自分にとっては楽しめる気がする。
お笑い芸人の葛藤やコンビという他とは違う絆。
一時期、凄くお笑いに嵌ってコンビの形に興味があったので楽しめた。
多感な時期に母親を失った少女。
繰り返す刹那的な行動。
押し込んでいた想いが溢れ出す瞬間、抱き締めたくなる。
澄み渡った青空と湖、彼等。
人生全ての事に意味がある、音楽と爽快感、パワフルで笑顔になる。
思わず歌いたくなる。
良い事がありそうな気分になる。