miyabiさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(925)
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

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二度目の挑戦
イ・チャンドンの映画の性描写の切ないリアリティー、何故か気持ちが共鳴して容赦なく痛みを与えられる。バーニングもそう、冒頭で心の膜を剥がされてむき出しになるので、自分は弱くて見つめられない
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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公開されて良かったと私は思う。
私情を抜きには見られないが、
画も時間軸の変動も、どうしてアカデミー賞?と疑問に思う。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

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劇中コマーシャルの入るココアみたいに暖かな色味をしていた。
脚本の面白さに感心して、
ふとした時にこのとてもかわいらしい映画を思い出すだろう。

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

光が落ちてきて夜になる。これから始まる夜を隣で一緒に見てみましょうというような寄り添い方で、部屋から始まるお話。聞いているようで逃している音に暗闇の中にある影に静かに体を預ける時間。ずっとこのままでい>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

4.5

A film byの後に続くのは全ての人々の名前 ひとりで作ったものではありませんと宣言するように、soupという文字が静かに浮かぶとき暖かい火が心に灯る。
エンドロールの後に続くわたしたちの人生に優
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

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男たちによるパリの物語
カウリスマキの映画系譜が垣間見えて嬉しい。割れたガラスにうつるしおれた顔に思いを馳せたなら

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

初Dolby Cinema!
DUNEという価値観
リンチもホドロフスキーも手をあげた壮大な物語を大変ロマンティックな映像美で見せてくれてありがとう。エンターテイメント映画の古典を観ているかのよう。親
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奇跡(1954年製作の映画)

3.8

奇跡 を観る為に電車に揺られる早朝の阪急電車 整理番号式飲食自由の今となっては珍しい部類のシネマにて。椅子の色は赤いベルベット。優しい傾斜 胸の高鳴り どきどきして脈が上がるのを感じながら。身勝手に>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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批評しづらい映画。
それは隣に座った男性が座席から大きくはみ出ていびきをかいていたからでもあり、雨音が響きすぎる劇場だったからというのもある。
繰り返される台詞さいごにはこちらも覚えてしまうみたいに、
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

鏡合わせに自分の背中を見ているような不思議な気持ちをもたらしてくれるエリセ。現代で、老いていて、それでも輝きをスクリーンの中に宿してくれて、ありがとう。みる者を信じていてくれてありがとう。
ハニカム形
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シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

5.0

凄い。自分の映画史に深く刻み込まれた。

オープニングからずっとどこか不安にさせる主人公と息子そして出来事。何度も別の顔を見せてくる演技力凄まじい。
ふと空を見つめ、息子あるいは夫あるいは神に語りかけ
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オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

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人生において忘れがたく忘れられない強烈な映画に、ごく稀に出会う。その体験は恐ろしく怖くもあり、かくしてその体験を得るために映画館へ向かう事でもある。あなたの泣き所はどこでしょうか。私は割れた鏡の蝶々、>>続きを読む

あるじ(1925年製作の映画)

4.0

はたらく女性の逞しきを格好よく描かれていて、なんと美しいこと!
コミカルなのにハートウォーミングからは程遠くて不思議。根源からのオートマチックそして戒的であるからにして男性は痛みを伴うだろうけれど、真
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怒りの日(1943年製作の映画)

4.0

カール・テオドア・ドライヤー念願の初観賞。
避けては通れない重要な映画史を目撃した気分。
美、美、美。
叫びの声、笑い声、風が吹く音が耳に残る。醜さ、おぞましさ、弱さ、情熱の矛先に沸き上がる人間の業を
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

傷口から始まる人類の冒険の物語
ベラ・バクスターの眼差しを持って世界を見る感激の美しい二時間半に溺れる
口を閉ざして当たり前と信じ込まされていたもの、役割や権利自分の体を愛すること魂を守ること。スクリ
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ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

3.5

エミール・クストリッツァは確実に私の血に流れている。念願の長編出世作
まずタイトルが良い
肝心のドリー・ベルを巻き込んだエピソードは自分にとっては残酷すぎて、雨のなか泣いてないよの強がりもシーンとして
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

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ぽこぽことしたフルートの曲が印象的なオープニング&エンディング
ケリーライカートの映す世界は、退屈と奇跡の間みたいな存在だ。
両者をするするとかわしながら抜けていく軽くて透明なリボンのよう。
こういう
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街の灯(1931年製作の映画)

5.0

自分にとって生涯ベスト級映画を記しそびれていた...。
この映画に出会えたことは幸運。
永遠大好き。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

2024年映画事始め
劇場は満席だった。
お金が無くてもささやかな暮らしで小さく些細な出来事で感じられる幸福の素晴らしさ、という殆どの人々が受けとるであろうそして人々が何度も何度も配置され再確認してい
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

5.0

もう観たくない傑作
きちんと汚いトイレ 腐って枯れている花たち
この二人を主演に抜擢するという事がまず凄いです
ギャスパー・ノエ恐るべし

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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促されてついにようやっと重い腰を上げて見た。家で毒づきながらまた一緒に観ている人の顔チラ見しながらツッコミながら半笑いで観る。見終わった後にキャラクターが心に住んでしまうというレビューに頷きながら、猫>>続きを読む

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