普通の庶民を描くパートが気を衒い過ぎているような気がしたことやあざといセリフや描写が若干雑音だったところを差し引いても、記録を破棄したからって無かったことにはできないよという監督の思いを強く感じる作品>>続きを読む
脚本ノア・バームバック色強めのグレタ・ガーウィグ作品。バービー人形はおもちゃ屋で箱入りの売り物で見たことある程度で手にしたことはない。リカちゃん人形でさえ持ってなかったし遊んだこともないので配信でもい>>続きを読む
アフガニスタンを逃れ家族はバラバラになるが、それぞれが離れていても思い合い、宗教的な禁忌をも超えて理解し合う姿に感動。
人種差別や貧困や障害に対する偏見を正攻法で描くヒューマンドラマ。30年代のアメリカ南部アラバマを舞台に弁護士アティカスが暴行の嫌疑をかけられた黒人の弁護を引き受ける。
「その人の靴を履いて歩き回ってみ>>続きを読む
動物というか家畜を、擬人化したナレーションなど入れることなくじっくりと観察する。モノクロで劇判もなく。
子豚たち、ちょっとずつ顔が違うんだな。乳飲んでブヒブヒ寝て起きてブヒブヒ。
鶏の慎重そうに出され>>続きを読む
劇中、佳純(三浦透子)は真帆(前田敦子)の声が良いと言っていたが、確かに前田敦子の声もいいけど三浦透子の声の方が好きだな。歌も抜群に上手いし。テーマ曲も良い。
気が合えばその気もあるだろう的単細胞男と>>続きを読む
戦後間もない頃の大阪のパンパンたちのさまざまな人生を点描する溝口健二得意のジャンルの力作。溝口が低迷状態からようやく抜け出す足がかりとなった作品らしい。田中絹代が初の汚れ役に挑戦。日本語字幕で観ないと>>続きを読む
ビートルズの前にビートルズなし、ビートルズの後にビートルズなし。
来日公演関係者、公演に行った著名人、ファン、来日公演後に生まれたアーティスト、ありとあらゆる人が語るビートルズ。エンドロールでは一般人>>続きを読む
母ひとり子ひとりの濃厚な母娘の関係。何でも話せてぶつかり合ったり気を揉んだりという関係は自分からは遠い物語だったので入り込めなかったな。いつものバッチリメイクより娘の看病でおろそかになった薄化粧の母役>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アクション無しのスパイ映画といえば『フェアウェル』も家族模様を折り込んだ淡々としたストーリーだったが、こちらに至っては素人スパイ。何故引き受ける!ってなる。その英国人スパイ、グレヴィル・ウィン役のカン>>続きを読む
壮絶。
エラ(エラ・フィッツジェラルド)が"彼が行ったわ"というと"パンでも買いに?"と思うがレディ(ビリー・ホリデイ)が言うとその男は二度と戻ってこないだろうと思う。とインタビューで語られていた。>>続きを読む
窓ガラスアドベンチャー。風という天然の敵が少年の行手を阻み、窮地に追い込む。終盤のあと一歩!のハラハラ感が凄い。観終えると、この85分がとてつもなく愛おしい時間に思えてくるのだ。
このレビューはネタバレを含みます
確かに予想外だけども、何だかあのラストは受け入れ難いものがあったかな。その後再犯してないのであれば、あの経験が更生プログラム的な効果があったのかも。なんて我ながら面白くない捉え方してるな。
このレビューはネタバレを含みます
「彼女がその名を知らない鳥たち」に似た設定なので早々に大まかな展開は読めてしまった。
結婚式のツーショット写真はそういうことかとわかるラストが切ない。
相当危険な変態行為。
命の危機を感じてアドレナリンが出まくるってこと?クラッシュシーンからのSEXシーンの連続。セリフも何を言わせてんの!ってくらいエロい。
自分の車が廃車になる程の激突経験あるので思>>続きを読む
反戦活動家として指名手配されFBIに追われる両親と兄弟。17歳の兄ダニーを演じるのはリバー・フェニックス。親の主義に振り回される子供というところは自身の生い立ちにも重なる部分があるのかな。逃亡生活が身>>続きを読む
70年代アパルトヘイト政策下の南アフリカ。黒人運動家スティーブン・ビコを批判した記事を書いたことから、新聞社の編集長ドナルド・ウッズはビコと会うことに。ウッズはビコの人間性に魅せられ、現実のアパルトヘ>>続きを読む
静かな迫力のある佇まいとトレンチコートにクラッチバッグが恐ろしくカッコいいサンオク。
タバコを吸うは橋の下。それを待つ妹とのショットがなんだか滑稽。
昔住んでた家を訪れたときのどうでもいい小さな嘘の不>>続きを読む
心の奥の方がザワザワと騒ぐ。ちょっとした会話のちょっとした毒気や白々しさ。視線に見え隠れする本音のようなもの。冬の海から上がって抱きしめてくれる友人の、あれは抱擁?
それにしても酔っ払ってデカい声出す>>続きを読む
2020年8月20日、ナワリヌイは旅客機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、同年9月7日に回復するまで意識不明の重体となっていた。盛られた毒はノビチョク。リトビネンコ事件のようにポロニウム21>>続きを読む
オーディションでアレックス役を獲得した新人フェリックス・ルフェーブルの青臭さがハマり役だった。ダヴィドにどんどん夢中になっていく様子とか恋に溺れる狂おしさとか彼の持ってるピュアな雰囲気と演技の拙さも効>>続きを読む
イギリスの女流ミステリー作家サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)は、新作のアイディアが浮かばないスランプに陥り、出版社社長ジョン(チャールズ・ダンス)の勧めで彼の南仏の別荘に出かけることになる>>続きを読む
直巳役の人が甥に似ててなんだかずっとこそばゆかった。
想いを確かめ合うように身体ごとぶつかる2人。何度目か、というか最後の取っ組み合いで崩れたバランス。並走していた車が分岐で離れるシーンの切なさよ。
困惑。変な映画っていっぱいあるけどこの難解さは格別の味わい。17世紀から唐突に場面が変わって前半とどこをどう繋げていいのか戸惑ったわ。しばらく放心状態。
とにかく魔女裁判の拷問がきつい。
初めて観ました。シリーズ化されてたのも知らず。これでもかと盛り込んでくる怖がらせ展開には笑いが込み上げてくる。シャキーンの爪も細工した手袋よね。とりあえず壁と天井は這う。あんなに血が吹き出したら干物み>>続きを読む
多分観るの2回目。監督はトビー・フーパーだけどプロデュース・脚本スピルバーグの色が濃いめのホラー。父親は「before!after!」と腹芸やったり、他の家族も砂嵐画面のテレビが点滅眩しくやかましいな>>続きを読む
人種差別問題を訴えてきたサンフランシスコの白人家族のもとに娘の婚約者として現れたのは黒人だった。迎えた両親の動揺と狼狽、黒人のメイドも嫌悪感を示す。当時はどうだったかはわからないが今観るとそうはならん>>続きを読む
戦後、外地からなかなか戻らない夫を幼子と共に待つ時子(田中絹代)。貧しい暮らしのなか、息子が病気になり入院費が必要になる。そこで…。
小津作品には珍しいシリアスな展開と暴力シーンがありなかなかに衝撃的>>続きを読む
レア・セドゥの、とあるけどどうなのタイトル。現実なのか妄想なのか。12のエピソードはほぼ会話劇。レア・セドゥとの会話は特に哲学的でスリリング。小説家ってモテるけど本妻に詰め寄られると弱いって話し(違う>>続きを読む
“私がしようとすることはすべて私が望んむことではなく私の先祖の願いであるのでしっかりと私がしたならば先祖の心を楽しませる”
アイヌとして生まれアイヌとしてどう生きればいいのか悩む萱野さんがアメリカの先>>続きを読む
たった8分に監督らしさがギュギュと詰まったショートフィルム。PRADAとのコラボ。
上海からフィンランドへやってきた父子と小さな田舎町の人々とのふれあいが沁みる。かなり緩い展開ではあるけれど、フィンランドの雄大な自然とゆったりと流れる時間が心地よい。そして上海の料理人だったというチェ>>続きを読む
娘役だった原節子が今作では母として娘を送る。
夫亡き後、職業婦人として働く母秋子。長く伸ばした爪はギラギラとマニキュアが塗られ美しく整えられている。艶かしい。
亡き夫の友人達は酒を飲み交わしては下世話>>続きを読む
建売住宅喜劇。
自在にオナラを操り敬われる子とか、ついミまで出て母親に叱られる子とかいきなり楽しい小津安二郎作品。平和。公開の数年前に「もう戦後ではない」と政府が経済白書にて発表してますしね。そんな頃>>続きを読む
原作ものなのでいつもの小津安二郎作品とは少し趣が違う感じ。古い慣習に準じて生きる姉を田中絹代が、自由奔放な妹を高峰秀子が演じ、対照的な2人の対比が面白い。姉思いの妹の言動は大胆でかわいいが姉はあくまで>>続きを読む
メジャーデビュー当時から聴いていたサニーデイ・サービスのドキュメンタリーとあらばそりゃ観ますよ。2000年の解散まではガッツリ聴いたし、ライブにも足を運んだ。解散後の曽我部のソロやソカバンには気持ちが>>続きを読む