ほぼオリジナルと同じストーリー。イギリス紳士なので立ち居振る舞いがとってもスマートでそこが黒澤版との違い。カズオイシグロが拘ったところなのかな。職場の若い女性も黒澤版より落ち着いていて食欲旺盛なシーン>>続きを読む
原作は2部の途中まで既読という中途半端さ。
いきなり東京からスタート、仙台時代は回想シーンで。違和感はあまりなかったんじゃないかな。
ジャズ論を小難しく語るのではなく感覚的に「カッコいいべ」と突き進む>>続きを読む
難しいテーマに挑む監督さん。被害者も記憶がなければ被害者では無く。滝のように流れ落ちる花火はナイアガラに似て非なる。
うん、わからん。
ドキュメンタリーなのだが、社内にカメラを向けるという恐ろしく勇気のいる行為は様々な人間模様を想像していたたまれない気持ちが湧き上がる。テレビの顔として矢面に立たされるアナウンサーには同情を禁じえないと>>続きを読む
噺家さんの軽妙な語りと川平慈英のテンション高めナレーションでテンポも良く見やすいが、沖縄の戦前戦後返還までの道のりは険しく、それは現実の重さにも連綿と続いている。
ナレーションが耳に心地いい。
沖縄出身ではない女の子が、とある事情で単身沖縄で暮らすことになる。そんな菜の花さんと同じような驚きと戸惑いと気まずさを感じながら観た。まずは知ること。
昔、片手に追いかけられる夢を見たことがある。
夢診断によると過度のストレスって、まぁそうだろなってことが書いてあった気がする。それを思い出したってだけ。
ギリシャの奇妙な波。哀しみを受け入れて生きるってことはつらい。逃れてもまた虚し。林檎の咀嚼音が心にも響く。
主人公の軽やかなツイストが印象的なダンスシーン。そこだけフワッとあたたかい。
ギリシャの奇妙な波。マットな色調とパチっと決まった構図は好きですよ。周囲の善意を繋ぎ止めておくために少しずつ歪んでいく男。ブラックユーモアに浸された空気の重苦しさったら。ケーキねだるなよ。
約1億5000ポンドにも及ぶベルンハルト作戦(偽ポンド作戦)において、ザクセンハウゼン強制収容所の囚人たちは偽札を製造させられた。
こんなことまでしていたのかナチスは。偽ドル作戦は頓挫。
贋札作りで生>>続きを読む
監督自身の経験を元にした作品らしく身内の距離感とか伝えきれなさとかとかリアルでヒリヒリする。
死と向き合う1年の長さ短さ重さ濃さ。
男前なのに何故か情けない役が似合う中島歩。菊池亜希子との長身カップルの婚前ゴタゴタを大騒ぎせずに描くあたり、岨手由貴子監督の脚本の巧さ。
実家に置いてきた過去恥部遺産は危険よね。
2度目の鑑賞。
あの有名なシーン以外は例によってまったく覚えていなかった。
「どこかにたどり着けると思っていた」
大不況の30年代。時代に後押しされるように悪行を繰り返す2人。というか一味だよね。>>続きを読む
何十年かぶりの再鑑賞。ラストのブランコのシーン以外はすっかり忘れていたが、中盤の偶然居合わせた誰かの誕生会と主人公の感情が重なるシーンには激しく心揺さぶられた。
志村喬はどこか泥臭い雰囲気でもって真面>>続きを読む
連作短編ということね。ラストのあれが『君の名は』ではああなるのか。
苦手な新海誠監督の恋愛描写。+SF…なのかな。よくわからないし入り込めなくて、ながら見してしまった。
死にたい女を救ってナイフ投げの的にする。なんてスリリングな御伽話とおもってたら貫かれる純愛にグッとくる。パトリス・ルコントが撮る純愛は純度高い。
娘を持つ親は正視できないのでは。主人公もその友人もふわふわと不安定で大胆で臆病。その昔少女だったはずの自分なので「わかる!」と言いたいところだが、もう遠過ぎて、そして親の気持ち過ぎてざわざわと胸騒ぐの>>続きを読む
何も変わらないでよしとする者と人生を振り返り見つめ直す者(ただし頑固過ぎ)と。
対岸の内戦は遠い音で知るのみ、行くとこはパブと教会、指折り数えて待つ吉報も無い。指なんか要らないとばかりに放り投げれば、>>続きを読む
舞台は1980年代初頭、イギリスの静かな海辺の町の映画館。ファイ現象の解説がここにも登場。残像という現象の切なさが物語と重なる。
精神のバランスを崩し危ない橋を渡るように生きるヒラリーをオリヴィア・コ>>続きを読む
これはショートフィルムらしくて良い。美しく能力のある先生の欺瞞。賢く勇気のある子供達。その結束が爽快。
覚悟を決めても、最後に想いを聞いてもらいたかったということか。オペレーターとの会話が切なくも楽しげで、旅立ちを軽やかなものにしたのだろう。そういうラストだった。複雑な気持ちにはなるが。
2回目の鑑賞。
原作既読。
鈴木いづみのSF小説も何冊か所蔵。鈴木いづみから阿部薫を知り、それぞれの評伝なんかも読んだ(ずいぶん前のことだけど)。よって思い入れからスコアは甘め。阿部薫は井之脇海を悪>>続きを読む
寒々しい映像と物悲しい劇判の『裏窓』といったところか。
主人公への共感部分は全くないし、こんな愛され方は嫌だと思いつつ、なんだろうか、その屈折した純愛が沁みてしまった。
同監督の『ディアスキン』の珍妙な世界観がわりと好きだったので、こちらも鑑賞。『ディアスキン』に比べると設定も展開もオチも地味ではあるかな。日本にとある手術を受けに行く設定だが、むっつりスケベ(死語)な>>続きを読む
ところどころ面白かった。
何故か。ところどころしか起きてなかったから。
ということでスコアはなし。
「ぼくは母と父についての物語を撮りたいとずっと考えてるけど、怖くてとてもできないんだ。いつかそれを作ろうと思う。けれどそれは難しい。」以前、映画評論家リチャード・シッケルのインタビューにこう答えている>>続きを読む
キューブリック原案を彼の急逝後スピルバーグが脚本を書き欠落部分を埋めた作品。母の愛を求めるレプリカントのディビット。オスメント少年の切ない表情と相まって苦しくて苦しくて。そしてハッピーとはいえないハッ>>続きを読む
原作未読。
眼鏡のポジ直しはブリッジ派、リム派、テンプル派?西条くんはブリッジ派。神経質そうに見える所作。この手のラブストーリーと一線を画す甘さを感じないセリフがいいですね。
量子世界で私の脳は迷子に、迷子の私に付きまとう睡魔。寝てませんよ。
フェーズ5、ついていけるんだろうか。スーパーヴィランのカーンもよくわからなかった。『ロキ』も観てないしなぁ。
男梅みたいなのとかタコ>>続きを読む