Ichiroさんの映画レビュー・感想・評価

Ichiro

Ichiro

映画(216)
ドラマ(0)

白い花びら(1998年製作の映画)

3.4

サイレントでもしっかりカウリスマキ。ただプロットは普通のメロドラマで、他の作品に比べると見ごたえに欠けた。

人生タクシー(2015年製作の映画)

3.8

テヘランの街、意外と普通だな。ブエノスアイレスをなんとなく思い出した。

モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983年製作の映画)

3.7

パイソンズらしいナンセンスなスケッチの集合体。そして人生そのものもスケッチと同じようにナンセンスなのだ。パイソンズ好きじゃない人にはくどいだろうし万人受けは望めないだろうな。僕は好きでした。最後のまと>>続きを読む

奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

3.7

以前した無鉄砲な二か月の一人旅を少し思い出した。ロビンがした旅に比べればおままごとのようなものだけど・・・。その旅行でも感じたが、結局若者が望みがちな”一人で生きる”という夢は幻想でしかないのだ。

この自由な世界で(2007年製作の映画)

3.2

ケンローチの怒りをひしひしと感じた。お金のためだけに何かをやる人間の浅ましさ。それでも経済的な歪があればそこにつけ込む人間は必ずいるわけで、制度設計は難しいですね・・・。

ラッキー(2017年製作の映画)

3.8

ある老人の生活がアンチクライマックスに描かれる。避けられないことは、静かに受け入れるしかないのだ。恐れを乗り越えて漂う諦念が心地良い。

エリックを探して(2009年製作の映画)

3.4

少しうまくいきすぎな気もするが、前向きな気持ちにしてくれる良い映画。
イングランド北部労働者階級の喋る口の悪い英語は良いものだ。

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.5

序盤の嬉しそうに蘊蓄を語るセリグマン、結構好き。
急にこれ見よがしにかかるメタルは過激さを監督が自覚しているかのようで、陳腐に響く。vol.2最後にかかる穏やかなhey joeの方が余程良い。

ワッフル・ストリート(2015年製作の映画)

3.8

エリートが別の畑に飛び込む成長譚、みたいなのはありがちだけど好き。良作。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.4

忘れるわけではなく、受け入れるわけでもなく、ただ過去を乗り越えるということ。映画にありがちな安直な救いを排した、リアリスティックな脚本に好感が持てた。ケイシーアフレックの演技が素晴らしい。主演男優賞受>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.3

長い映画だが、引き込まれてまったく長く感じず。NJの変化にぐっと来た。過去の選択の肯定、必然性。
邦題は内容を反映できていないように思う。

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.2

久々にトリュフォーを見る。洒落ているが、B級感もある。こんなのも撮ってるんだな。

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.3

カウリスマキらしい人情味溢れるお話。シュールな笑いもいつにも増してキレキレ。これで監督引退なんて信じられない…。もっと見たい。
演歌が違和感なく映像に溶け込んでいて驚いた。マイナー調だからフィンランド
>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.3

抑えられた語りで映し出される無関心。ラストシーンはハネケ渾身のブラックジョークに見えた。

憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

4.1

どうしようもないゴロツキたちの気怠い日々をただ映す。それだけなのに引き込まれ、見入ってしまうのは侯孝賢監督の手腕の賜物か。台湾映画らしい映像を存分に楽しんだ。インダストリアルな音楽が無軌道で自堕落な登>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

3.6

カウリスマキ監督らしい、弱者への優しいまなざし。映像の色彩が素晴らしい。小津カラーの影響を感じる。

ターナー、光に愛を求めて(2014年製作の映画)

3.6

少し散漫な内容に思えたが、虚飾をなくした結果こうなったということだろうか。エンディングがマイクリー監督らしい。ティモシースポールの好演をたっぷり楽しめた。ただ彼の喋るしゃがれたイギリス英語は今まで聞い>>続きを読む

偶然(1982年製作の映画)

3.6

人生にはつきものといえる、"if"の映像化。社会主義時代のポーランドの息苦しさが感じ取れる。

サファリ(2016年製作の映画)

4.2

監督らしい、挑発的な作品だった。経済格差や自然とのパワーバランスを下に、アフリカにおけるトロフィーハンティングの場であぶり出される人間の業が淡々と描かれる。パンフレットにも書かれているが、監督は何かを>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.8

冴えない二人の男による、冴えないロードムービー。主人公の無口な男が仏頂面でコーヒーを飲む姿が妙に画になる。
タンゴぽい音楽が使われてるのがタンゴ発祥の国、フィンランドらしい。

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.6

ゆったりとした映像。ご飯が美味しそう。また台北に行きたくなった。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

カウリスマキの描く心優しいごろつき労働者が好きだ。悲惨な状況の中でも誇り高く生きているように思える。

ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

3.6

原作のハムレットは読んでいないが、違和感なく現代に当て嵌められていることは間違いない。バーでバンドが演奏しているシーンがカウリスマキらしかった。
ハムレット役の俳優ははまり役だったと思う。

がらくたヘリコプター(2015年製作の映画)

3.8

今年のノーザンライツフェスティバルで一番気になったこれを見に行った。なぜ気になったかというとロードムービーというジャンルが好きすぎるから、というそれだけ。結果、期待にしっかり応えてくれた。
低温のギャ
>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.6

素晴らしい青春映画だった。人生を無意味と喝破した上での生の肯定、自分の意思に従って生きることの肯定。青年期にこの映画の誕生に立ち会えたことは幸運だったと思うし、これ以降この映画は若者を救い続けるのだと>>続きを読む

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.7

見ている間、カフカやドストエフスキーの小説を読んでいるような気分だった。そういった小説を読んでいる間脳内に流れる映像を具現化したような作品。そのため、表現手段として映画である必要はあるのか?原作の小説>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.4

制度の欠陥に追いつめられる先進国の貧困者。福祉制度の機械的さへの怒りは十分に感じられたが、主人公たちに人間的な力強さは感じられず。力のない弱者を描こうとしたことは理解できるが、現状打破の手立てを彼らが>>続きを読む

残像(2016年製作の映画)

3.8

この映画の悪役ともいえる社会主義は、スターリンやレーニンを支持するに至った労働者には正義に映っていたはず。正義だと思うからこそ、社会主義の目的の下で芸術家を抑圧することが正当化されたのだ。目的の下での>>続きを読む

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.9

今作はミシェルゴンドリー作品の中では、映像美より脚本に力を入れて作られた印象。フランスらしい、洒落た青春映画でした。オドレイトトゥももう歳のいった母親役をやる女優になったんですね・・・。
コリアンタウ
>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.4

淡々と進む映像が相変わらず心地よい。でも恐怖分子ほど好きにはなれず。
主人公格の二人はメタファーとして上手に描かれていたと思う。タイトル通り、二人を通して当時の台北という街を描きたかったんだろう。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.8

主人公格のキャラクターの人種や性別からも分かる通り、新シリーズは前作から一貫して社会的マイノリティを描くことがテーマの一つになっており、そこに読解の面白みがあるように思う。どんなに未来的な世界にも社会>>続きを読む

プレイグラウンド(2016年製作の映画)

3.7

ストレスの発生源、そしてその出て行く先が淡々と描かれる。少年犯罪特有の無軌道で無邪気な凶暴さ。すべてが終わったあとの二人の退屈そうな顔が印象的だった。まるで翌日もルーチンで同じことをするかのような顔。>>続きを読む

気まぐれな唇(2002年製作の映画)

3.4

初期作品だからか、普通のラブロマンス然としていたのが残念。ホンサンス的なすれ違いがストーリーに欲しかった。それでも何気ない会話の描写、登場する映画監督のキャラクターなどはこのころから完成している。

>|