イギーポッポさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

イギーポッポ

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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.0

これは君と僕の物語だ。だから主人公は“僕”で恋人は“彼女”なのだ。匿名性に託した、全ての夜明けを待つ、夜明けが来る若者に向けて。
などと言うスタンスで来られたら鬱陶しいけど、そういう訳ではなく、若さを
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テッド K ユナボマー 狂気の目覚め(2021年製作の映画)

2.3

天才とキチ○イは紙一重と申しますが、まさにそれ。やれ騒音がうるさいだの、自然をはかいしてるだの。それに怒る人はいるし普通。ただ、爆弾魔にはなりませんわな。
だから爆弾魔になる過程を延々と起伏なく見せら
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.3

タイムスリップ?いや母親の思い出の中に迷い混んだ?いやいや、まったく別種のパラレルワールド?
これ、子供の視点だとファンタジーだけど、客観的に考えたらホラーでもありえる。
燃ゆる女の肖像とはまた違った
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アンホーリー 忌まわしき聖地(2021年製作の映画)

2.5

ホラー以前に、人間の欲望や弱さ、だから信仰に救いを求めるのか、いやそれこそが弱さの表れか。を掘り下げていくので、ホラーとしてよりドラマとして見応えある部類の作品。
ルルドやファティマのように聖地(観光
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.5

俺が子供の頃に夢中になった(というか、当時は社会現象だった)セナのマクラーレンとプロストのフェラーリのライバル対決。その10年以上前にあった、伝説だけは聞いていたニキ・ラウダとハントのライバル対決。>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.6

まず、今や名前で客を呼べるレベルに登りつつあるエドガーライトの作品に下品な邦題をやめれ。しかも“俺たち”付けられたら、ウィル・フェレル?て思うやん、もう…。
さて気を取り直して観ると、このテンポ感、で
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長江 愛の詩(2016年製作の映画)

2.8

はて?どこまでが現実でどこからが記憶?妄想?観念的で掴み所がないストーリーはヨーロッパ映画の手触り。なれど、海のように広大で悠久の流れを刻む長江と、点在する港町のロケーションがどうしようもなく中国で、>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.0

もうさぁ、キャラ死亡時の静止画と“昭00.0.00 ○○死亡”のテロップが今や定番というかコメディとして通用する様式なんやもん。偉大ですよ。で、これただただ抗争を描くだけ!という不純物ゼロの潔さが古く>>続きを読む

ワーニング 地球最期の日(2021年製作の映画)

3.0

近未来の地球最後の日に、変わらぬ日常を送る人々。誰もが幸せになりたいけど日常に疲れてて…
とことんではなく、何となくのディストピア。うっすらとした絶望。
まず廃棄されるお爺さんロボが悲しい。買い換えた
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.3

はっきり言ってストーリーはほぼない。“家族”というテーマはあるものの、セリフも含めてもう寓話的というか表象的。だから重厚さとか、そういう意味でのリアリティーを求めたら全編ノれない作品。シンゴジよりシン>>続きを読む

チェルノブイリ1986(2020年製作の映画)

2.8

言うまでもなく我々日本人にとって密接過ぎる題材。観る前から気持ちが重いぜ…。
当然あのロシアがあのチェルノブイリをどう描く?どこまで描ける?という興味から入りましたが、まずオクサナさんがクソ美人でまず
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デモニック(2021年製作の映画)

2.5

SFサスペンスかと思いきや、ホラー映画でしたか。科学者のふりして本当はエクソシスト、しかも傭兵部隊みたい。てのが楽しいけど、上手く作り込めてない感じという、それだけ?な。
人の意識を映像化したのが、プ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.1

アントマンの良さはどんなに絶望的な現状でも作品が明るいところ。あと、己の力を頼みまくって暴走しない、性格的に一般人の良さを持っているところ。
さて今回、アントマン&ワスプ&ファミリーと名付けたいくらい
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Billie ビリー(2019年製作の映画)

3.3

いや、これ、ビリーの伝記であると同時に、ビリーの伝記を書こうとして、膨大なインタビューを残していた女性ジャーナリストのドキュメンタリーでもあるという。数奇なドキュメンタリー。
この急逝したジャーナリス
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.9

ええ~っと、実はハリポタを全然観たことがない。かまいたち風に言うと、俺は今からハリポタを観ることも観ないこともできる。
…とはいえ、このファンタビは1も2も観ているけど、いまひとつ理解していないのはそ
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仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏(2022年製作の映画)

3.0

まず、全部見てる平成~令和ライダーの中でも個人的にゴーストと並んでまったくハマらなかったセイバー。コロナでロケが中々出来なかったから脚本に縛りがあったから云々言われるけど、結局はキャラクターの魅力と人>>続きを読む

脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)

3.1

誰しも脳内で迷う事ありますよね、本当こうですよね~擬人化したら面白いかも?を映画にしちゃって2時間持つのか?
結論としては持ちました。友人役は一人いるけど、何でも話し合えて会話をスイングさせるのはこの
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トライバル ゲット・アウト・アライブ(2020年製作の映画)

2.2

ゾンビものとはまた違った、凶暴化した人間たちと戦う元軍人の二人とチームの面々。低予算を逆手に取った、“狭い・暗い・動けない”で恐怖を演出…しているとは言い難い。残念。
いやでも、ゲームの初代バイオハザ
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.8

人の記憶に進入って、さほど新しくもないような気もするが、じゃ具体的に過去にどんな作品?と言われれば出てこない。そな感じです。
ただ、近未来の海面上昇で海に没しかけの大都会ってシチュエーションが絶妙なデ
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合唱(2015年製作の映画)

3.2

子供時代は残酷でして。何せ大人の残酷さを客観的に残酷だと弾劾するだけの経験がないから。残酷さ理不尽さをそもそも世の中はそうなのだと全身で今までの人生人格をかけて受けとめねばならない。
そこで輝く少女の
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.3

全キャラ生き生きしてて、話の内容はさほどでもそこで面白かった。特に堤真一の狂気と大袈裟な演技じみた部分とのハイブリットな奥行きのある悪者。そして小者ではないけど人間らしい部分を残す殺し屋の安藤政信。そ>>続きを読む

一本の電話(2013年製作の映画)

3.8

映画の素晴らしさに長さは関係ないのだ。
何て事だ。この20分少々のほぼ一人芝居に人生の悲喜こもごもが網羅されているかのよう。
一本の電話での悲しくも正直な心の交流。電話で大切な時間と思いの素晴らしさを
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ディーバ 殺意の水底(2020年製作の映画)

2.8

“水”とサスペンスは相性良い。水が想起させるイメージは生命の根源でもあり死でもある。飛び込みの選手が水恐怖症になるという、ありゃりゃな展開も、全編に渡って入ってくる水のカットがヒロインの気持ちを代弁し>>続きを読む

スペル(2020年製作の映画)

2.8

兎に角、捕まった先のババアのトチ狂い方が最高にこえーっ!不吉なゴスペル最高ーっ!考えられる限り最悪なランチ最高ーっ!
これ、白人の物語じゃなくて、成功した黒人が、田舎の恐ろしい黒人集落に取り込まれるか
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アートのお値段(2018年製作の映画)

2.8

まぁ、狂った世界さ。トゥー・マッチ・モンキー・ビジネスよ。
芸術そっちのけで投機としてバブる世界が一つの批評として作品にフィードバックされ、さらに金額は吊り上がり??まぁ、クーンズのようなビジネス=ア
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

誰もがモブキャラのような毎日を送ってないかい?!てな尾崎豊チックなテーマの紐解きはゲンナリするので、そうではなく、AIの行き着く先は自我を持つだろうし、未来の人類との共存の1つの答え?の視点に立つとど>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

3.6

山田杏奈目当てで観て、芋生悠に釘付けになるという作品。
こじらせてはおらず、純粋な思春期ゆえの嫉妬からの暴走、いずこへ。
共感を呼び起こす青春ムービーでありながら、このグロさはサスペンスでありホラーに
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.0

明らかにボブが前作より老けてる?動きが鈍いような…。前作から4年、猫の4年は16年よ!老体には主演は重労働だったのでは?(もしかして動物愛護団体が怒ってたりして)
それはともかくとして、ボブの力で成功
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.0

恒松さん目当てで観たのに、後半に入るまで主演はハッキリ言ってサトエリ。いや、POV視点なので一番映ってたの本田さん。
とは言うものの、ゆっくり奇妙な世界に足を踏み入れる“静”のホラーかと思いながら観た
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.3

う~ん、元祖バイオハザード、それもプレステ1のゲームの方をなぞってるので、アレが大好きだった層には響くと思うけど、あらゆる事が中途半端。
ミラジョボのんが回を追うごとにただのスーパーバトルアクション映
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カタコンブ 地下墓地の秘密(2022年製作の映画)

2.4

地下アイドルとか、地下格闘技とかありますが、こちらは地下ナチス!
ドラクエみたいに楽しいダンジョン探検はレベル1のネズミからレベル3の飢えた犬からレパートリーは少ないけど楽しませてくれるよん!ちんけな
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

ヤングウーマンっていうほど、もはやキャリーマリガン若くはないやん。イタい若作りしてっけどよ。て冒頭でツッコミ入れてしまうあなたは(俺ね)既に本作の思惑に取り込まれているのです。過去の若い女の子に約束し>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

2.9

どうせヴィランどころかダークヒーローって感じでもないんでしょ?という予想しながら観たけど皆もそうですよね?
んでスーパーパワー無くても強いやんロック様なんやし。とか。
で、予想通りのロック無双映画。家
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君が落とした青空(2022年製作の映画)

2.2

ループものって好きなんやけど、これは…ぶっちゃけテレビの特番ドラマみたいな安っぽさ。兎に角毎月1日の映画の日には映画館に行こう!というTOHOシネマズの刺客、幕間の女こと福本莉子による映画プロモーショ>>続きを読む

シティーコップ 余命30日?!のヒーロー(2020年製作の映画)

1.7

くだらなさ過ぎて笑える…?いや、そこまではいかない。つまり笑えない。フレンチコメディでも、シティーハンターはまだ良かったのに…あれは原作のノリとマッチしたからアリやったのかも?
フランスのコメディって
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ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー(2015年製作の映画)

3.1

半世紀以上に渡って二人とも現役バリバリってのがまず凄い。そして半世紀以上に渡って二人ともラブラブってのがもっと凄い。もうメルヘンやファンタジーの域だと思う。映画という虚構・虚飾を“夢”という加工品にす>>続きを読む