けんいちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

けんいち

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メイクアガール(2025年製作の映画)

3.5

天才科学少年と彼が創りだした人造人間の少女が織りなす物語。

作画から映画『メトロポリス』、ストーリーから映画『告白』を想起させられた。

行動学習をしていく日常パートは興味深く観れたが、自我を持ち始
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Welcome Back(2024年製作の映画)

4.5

ボクシングを通して幼馴染の関係を描いた話。

ボクシング映画が、復讐心をキッカケにロードムービーに転調する展開が面白い。

抱えたハンディを、決して卑屈に捉えない演出に好感。

どこか北野武監督作『キ
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.0

古ぼけたベンチを舞台に、人々の何気ない日常を切り取ったオムニバス長編映画。

殆どベンチを中心とした構図の撮影であるにも拘らず、会話の面白さと俳優の演技で引っ張る。

ある意味、舞台を観ているのに近い
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366日(2025年製作の映画)

4.0

沖縄と東京を舞台に20年の時を超えて織りなされるラブストーリー。

“カセットテープ→MD”に置き換えた、令和版『世界の中心で、愛をさけぶ』な趣。

ベッタベタな話に、ツッコミどころのある時代考証。
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型破りな教室(2023年製作の映画)

4.5

型破りな授業で子供達を全国トップの成績に導いていく教師の話。

平たく言えば、メキシコ版『3年B組金八先生』。

“子供に学ぶキッカケを与え、後は見守る”という姿勢に共感。

奇を衒うことの無いストレ
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

5.0

フィッシング詐欺で騙された知人の復讐に燃える養蜂家の話。

登場人物全員にケンカを売っていくスタイル。

ジェイソン・ボーンを彷彿とさせる、バイオレンス色強めの多彩なアクション。

やたらと規模が大き
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

5.0

前作に比べて格段に進歩したCG技術、とりわけ実写との合成による効果が目覚ましい。

妙にオカルト染みたストーリーも、今となっては受け入れ易い(公開当時は微妙だった)。

イリスが雲の上に出現するシーン
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

5.0

ストーリーが前作と続いている点が良い。

96年公開とあってか、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災、CG及びインターネット黎明期を反映した内容になっている様な気がする。

レギオンのデザインが秀逸で、怪
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

5.0

怪獣映画史を変えた90年代を代表する一本。

ガメラが飛翔するシーン、ギャオスが東京タワーの上で佇むシーン等、1つ1つのカットがしっかり作られているから、今観ても全く遜色無い。

エンドロールの【夏木
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

4.5

今年最初の劇場鑑賞は、文壇を舞台に不遇な新人作家の逆襲を描いたコメディ。

ツッコミ所が多く、時代錯誤で、長〜いコントを見ているよう。
でも、ソコが良い!

のんさんをはじめとする俳優陣のノビノビした
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

5.0

平凡な日本の家族像をユーモラスに描いたアニメ。

今年最初の1本は、私がジブリ関連で1番好きな作品をチョイス。

4コマ漫画をベースにしているため、どこから見ても楽しめるのが、本作最大の強み。

作画
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陪審員2番(2024年製作の映画)

5.0

ある殺人事件に関する裁判で陪審員をすることになった男の話。

イーストウッド版『十二人の怒れる男』という趣。

分かりやすい陪審員制度の説明、展開と共に明らかになる意外な人物設定が秀逸。

「完璧な人
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

5.0

映画好きな高校生の奮闘を描いた青春ドラマ。

主役のキャラ設定が絶妙で、トラウマによる情緒不安定な思春期の青年を丁寧に描出。

映画はあくまでも世界の一部に過ぎず、良くも悪くも人生を変えるのは他者との
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ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

4.0

若き日のムファサ王とスカーの兄弟の絆を描く。

キャラデザが似過ぎて、判別困難。

心情表現や場面転換が、中途半端。

動き過ぎるカメラワークや激しいカット割りに、観ていて疲れる。

脅威的な映像も、
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.5

ダンス大会優勝を目指す若者達を描いた青春ドラマ。

ストーリーはシンプルに、ダンスを魅せることに特化した構成。

“面白ければ何でもアリ”な演出は、唯一無二と言える楽しさ。

社会問題に触れ、祖国への
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ソニック × シャドウ TOKYO MISSION(2024年製作の映画)

4.5

シリーズ第3弾は、悲しい過去を抱えた者達との対決。

CGを巧みに使ったビジュアルやアクションは勿論のこと、新キャラクターの背景が丁寧に描かれるため、物語にも深みが感じられた。

音速のバトルは胸熱で
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ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い(2024年製作の映画)

3.5

『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚を描いたアニメーション。

前半のお家騒動がとにかく退屈で、LotRらしさが出てくるのは後半から。

要所要所で面白い画作りはされているものの、肝心な展開が唐突過ぎ
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太陽と桃の歌(2022年製作の映画)

3.5

カタルーニャで桃農園を営む大家族の夏を描く。

ドキュメンタリーを観ているような錯覚を起こすほど自然な演出が秀逸。

ただ途中、話が本題から逸れ過ぎている気が…。

ラストも衝撃的というより唐突な印象
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小学校~それは小さな社会~(2023年製作の映画)

5.0

日本の公立小学校に通う児童の学校生活を追ったドキュメンタリー。

時代は変わっても、自分が小学生だった時とそれほど変わっていないという印象。

また、客観的に映される子供達を見て、「大人にとっては何で
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.5

ホームレス3人組が捨て子の親捜しに奔走する話。

いつの間にか【クリスマス映画】扱いされている本作。

ご都合主義な展開だが、ほぼ全編ご都合主義が貫かれているせいか笑、ツッコむ気は起こらず。

20年
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

他人の夢をスキャンすることが出来るというセラピー機器を巡る話。

今や映画『インセプション』の元ネタとして有名な本作。

現実と夢、理解と不理解の境界を彷徨うイマジネーションの洪水。

時代の変遷(も
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.5

休職中の女性が幼馴染の新居を訪れる話。

メイキング(リハーサル)+本編という内容。

メイキングの途中に本編を挿入するという試みはユニークだが、メイキングが長すぎて作品に対する興味が薄れてしまうのが
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

グランピング場設営計画に関わる人々の動揺を描く。

序盤の実験的な撮影、後半になってその意図が分かる展開。

“こういう人がいてくれたら…”と思う人が出てくる意外性。

本音を態度で示したであろう、衝
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スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

5.0

一見仲のよさそうな一家の住む農場を訪れる家族の話。

オリジナルは未見。

決してサイコパスではなく、気さくだがどこか押し付けがましい「こういう人、いるよね?」と思えるキャラクター造形が秀逸。
(マカ
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クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

4.5

素手で猛獣を倒すほどの身体能力と五感を手にした男の話。

序盤の展開に説得力が乏しいのと、全体的にビジュアルが地味であることは否定出来ず。

ただ、人物関係やアクションの見せ方に工夫があって飽きない。
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

4.0

“首なし”連続殺人事件とそれを追う捜査官の話。

ハロウィンに見ようと思っていたら、いつの間にかこんな時期に(笑)

コスプレ要素の少ないデップと、独特の表情を浮かべる騎士の亡霊を演じるウォーケンが対
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インターステラ5555(2002年製作の映画)

4.5

エイリアンの音楽バンドが誘拐される話。

原色ギラギラでも品格を感じる作画。

セリフもSEもほぼ皆無だが問題無く理解出来るし、何より松本零士&ダフト・パンクの世界観には野暮というものだろう。

どん
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フード・インク ポスト・コロナ(2023年製作の映画)

4.5

続編は、コロナ禍云々は少しだけで、基本的には前作のその後を同様の構成で描く。

CGを多用した視覚に訴える演出により、エンタテインメント性が若干強くなった印象。

SDGsや代替食品、移民による労働者
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フード・インク(2008年製作の映画)

4.5

アメリカの食品産業の裏側に迫ったドキュメンタリー。

スーパーに並んだ多くの商品も、関与しているのは一部の大企業と穀物だけという実体。

加工食品が生み出す感染症や糖尿病等の人的被害。

2008年公
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テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

3.0

シリーズ第3弾は、クリスマスを舞台に巻き起こる惨劇。

前作までは恐怖演出も緊張感もそれなりに冴えていたが、本作はほぼ皆無。

ゴア表現と笑いの組み合わせという試みは面白いが、残念ながらドン滑り。
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

5.0

統合失調症の姉と両親の姿を、弟が20年に渡って追ったドキュメンタリー。

不可抗力な事象に対しても、何か(誰か)のせいにしたくなったり解決策を求めてしまうのは、人間の心理として当然なのだろう。

もち
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正体(2024年製作の映画)

5.0

脱獄した死刑囚の男とそれを取り巻く人々の話。

追いつ追われつのスリリングな展開に、久しぶりに手に汗握った。

逃亡を通じて男が人間性を取り戻し、社会性を身に付けていく様が興味深く、また冤罪についても
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サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

5.0

都会から宮城県南三陸に移住したサラリーマンの話。

震災やコロナ禍を背景に、都会と田舎、双方の本音がハッキリと描かれる点が好印象。

「見てるだけでいい。」という台詞に救われる想い。

ディスタンスな
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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

4.0

リアルを超えたリアルな映像(特に水)で、終始眼福。

かたや、昔ながらのディズニーのお家芸とも言えるミュージカルシーンも、愉快で楽しく。

往年のハリウッド映画へのオマージュも見事にキメる。


が…
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PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX(2024年製作の映画)

4.0

内容はよく分からなかったが(笑)、終始ビジュアルが賑やかなので結構楽しめた。

2Dと3Dアニメの融合、そこに何故かリアル路線のエフェクト(炎や煙)が加わった自由な作風は、将来的に私がやってみたいこと
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

5.0

平凡な大学教授がなぜか大勢の人々の夢に現れる話。

久しぶりにアイデアの面白さを堪能出来た作品。

もっとも、予告編から想像していたのとは大分違う展開だったが、コレはコレで面白い。

前半はシュールな
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