ikumatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.5

親も1人の発展途上の人間。
その生々しさを、14歳の多感な少年が受け止めるには辛過ぎました。
観ているこちらが発狂しそう。

もがいてもがいてぐちゃぐちゃになった後、少しずつ自分のやり方で平静を取り戻
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ムンバイのバイオリン弾き(2016年製作の映画)

4.3

好きなんです。
たまにふと観たくなるんです。

むわっと立ち込める熱。
豊かではない暮らし。
身近にある芸術。

過ぎ去った向かいのホームから、ジッとこちらを見つめる1人の男性。

まだ見ている…
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Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.2

なんてお気楽なイタリアコメディ。

大人になると、環境の変化に気が重くなることがある。そんな頭のカタさがバカらしくる映画でした。

ある日突然、自主退職を迫られる主人公ケッコ(本名だし笑)。何が何でも
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96時間(2008年製作の映画)

4.3

日曜夕方、初老不足によりレンタル店へ。
ここで補充しておかないと、火曜あたりに初老切れが予想される。

そうコレ。
初老の名作だというコレ。
しかし、“初老”というにはまだ若く、リーアムダディ、まだ“
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赤い風船(1956年製作の映画)

4.5

青みがかった灰色の石畳に、可愛い男の子。
ぷるんと大きい真っ赤な風船。

それだけでもう、満たされた。

なぜ風船が子供に懐くの?
なぜ最後はああなったの?

大人の「なぜ?」なんて捨ててきた。

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彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.0

キタ!
これぞ居心地の悪さ。

そう、これなんです。
ありがとう、ファルハディ監督。

ほんの些細なことが、
良かれと思い口をつぐんだことが、
歪みを生んでいくんですよ。

今回は、集団対個人や多数決
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

4.1

“余命”系の作品はできる限り避けて通ります。辛過ぎるから。でもこれは避けて通れないフランソワ・オゾン監督。

やけに早い死期を悲観的にも捉えていないし、無理矢理に感動させようとする罠も伝わってこない。
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ニューヨーク 最高の訳あり物件(2017年製作の映画)

3.0

青山シアターオンライン試写会にて。
友人を誘って鑑賞会。

エビとホタテとアスパラのアンチョビ炒め、茄子とシシトウの梅肉ソース、だし巻き卵はお昼寝し過ぎて間に合わず…浅漬けまで全然届かず…泣
寝坊でシ
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.7

金曜夜、いつもより早く部屋についた。明日は早起きする用事もない。こんな夜は、真っ向から自分と向き合えるような映画を観ることにした。

性依存症の兄と、恋愛依存症の妹。
なかなか抜けられない暗闇の中で、
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ハイテンション(2003年製作の映画)

4.5

お気に入りのTシャツに穴があいた。

この間買ったばかり、まだ3回しか着ていない。義務感に溺れたいちご狩りの日と、初老の運転する除雪機に轢かれた日と、今日だ。ふわっと空気を含み、サラッと涼しい、わたし
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.8

休日の午後、観ながら気持ち良くお昼寝をしてしまった。昨日の夜、観ながら気持ち良く寝落ちしてしまった。

穏やかな日常と、ほんの少しの事件、決して手の届かない過去が、とても良い塩梅で混ざりあっている。そ
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

4.0

先日、台湾まぜそばを待ちながら友人に相談した。もういい歳のわたしが“おじさま”が好きと言うのは、おこがましいのではないか。導き出したワードは“初老の男性”。

ということで観てきました。
初老の男性を
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人生に一度のひとめぼれ(2010年製作の映画)

3.8

その人が自分にとって今後どんな存在になるのか、一瞬で分かる時がある。

男女問わず、合うか合わないかの問題ではなく、人生で深く関わるかどうか。

俗に言う“直感”だ。

顔や体型、そんなものではない。
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.5

不安定な天気で、雨の音が忙しい。
でも、こちらは安心、安定コメディ。

アダム・ドライバーが大好きなフォロワーさんが可愛すぎて鑑賞。

これはゆるい。
全員可愛い。
力を抜きたい休日の午後にはもってこ
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.7

予定がある前は絶対に避けたい感動映画。予告やポスターを観る。泣かない自信は、ない。

子供と大人の狭間にいるであろう少年少女。親から見ると大切な子供。なるべく傷付かず、良い未来を切り開かせたいと思うは
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

落とし所がそこだった。
わたしの中では、そうなった。

とっても深い何かがあるのかもしれない。けれど、わたしのオツムじゃ分からない。呈示されたものを咀嚼して、自分でパッケージすればいいと思っている。
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セリ・ノワール(1979年製作の映画)

3.6

大嫌い。
絶対に一緒に居たくない男の人だ。

口から出まかせ嘘ばかり。
すぐ怒るし、すぐ怒鳴る。
女の人にも手を上げる。

なんでこんなの借りてしまったんだろう。

もう大きな声を出さないで!と耳を塞
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マッド・ダディ(2017年製作の映画)

3.2

ニコラスが笑う。(ちょっとキモい)
ニコラスがキレる。(だいぶキモい)
ニコラスが泣く。(相当キモい)

そして、

ニコラス炎で飛んでったー!(最高にキモチいい)

とにかくニコラスが狂っている。
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危険なプロット(2012年製作の映画)

4.3

小さい頃に考えた。
夢を見ている夢、その夢を見ている夢。
テレビが映っているテレビ、それが映っているテレビ。

どこが1番外側なんだろう?
ここは本物なんだろうか?


1人の少年に入り込まれた、ごく
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

5.0

奇跡のような世界。

あのゴッホの絵が動いている。
雲の流れや水の揺らめき、目の中の曇りまでも。全てに見惚れて何度も繰り返しました。

わたしはもう、これだけで満足です。


今日はゴッホが大好きだっ
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

1.5

山菜なめこ蕎麦を食べたかったのに、インドカレー屋さんに入ってしまった。

そんな気分だった。

舌の奥にまとわりつく山菜のえぐみと、口の中いっぱいに広がるなめこのぬめり。大人になって良かった。そう思え
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.4

泳ぐゴジラ…♡

怪獣さんたち、大迫力!

わたしは前作を観ておりません。∴ 怪獣さん達をほとんど存じ上げません。ファンの方、こんな者が参加して、大変申し訳ない所存であります。

しかし、無知なわたし
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.3

春にピカピカの店舗に移転した映画館。
ここは、座席の座り心地が悪い。
深く腰掛けると挟まるのだ。

ずっと楽しみにしていたアスガー・ファルハディ監督。わたしは彼の作るどうしようもない居心地の悪さが大好
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リミット・オブ・アサシン(2017年製作の映画)

2.7

危なかった。
色気に殺されるかと思った。


イーサン・ホーク

彼の上着の中に手を入れて背中まで回したら、どんな温度なんだろう…
あの目に見つめられたら、わたしの心臓は止まってしまわないだろうか…
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.9

爽やかな青春、ゾンビソース煮込み
〜エログロの香りを添えて〜

…旧作レンタル100yen



始まりから、これは絶対におもしろい!と確信。

思春期真っ
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

4.0

雨が降ってきた。
傘はなし、洗濯物は出しっぱなし。
目の前にツタヤ。もう戻れない。

自分の気分と向き合いつつ、ねちっこく観るものを選ぼうと思っていたのに最大の緊急事態。10分以内に選び終わり、後ろ髪
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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.0

どこへ行こうと、必ず同じ場所に帰ってくる“フォックストロット”。

息子のそれはとても楽しく、
祖母のそれはとても愛らしく、
父親のそれはあまりに悲しい。

人生全てタイミング。
誰のせいでもない不幸
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

まず、レザボア、オーシャンズ11を完全に捨てていきました。それを期待する作品ではないというのはわかっていたので。華やかさもスタイリッシュさも要りません。どんな人達がどんな気持ちで何を起こしたのか、それ>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.3

何が本当か。
何を信じるか。

科学には限界がある。
かといって、人間の想像を超えるものを信じることは難しい。

証明されていることが全て?

身内の死期に自分の体に異変が起こったり、危機を感じた時に
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オペレーション:レッド・シー(2018年製作の映画)

3.5

脳天直撃。カチ割られました。

銃撃戦がすごい。
爆破がすごい。
狙撃にカーチェイスに…
とにかくアクションてんこ盛りです。

何度も言いますが、とにかくドンパチがすごいです。あまりにすごくて、涙がこ
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.7

That's Entertainment!!

「ノルマンディー上陸作戦がスゴイから観ろ」上映館が少なく迷いましたが、上司命令です。少し足を伸ばしてでも行くしかないんです。

迫力満点。何度も声を上げ
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.3

チークにブラシが付いていないのはストレス。美容部員は逆効果。あはは。わかるわかる。

とっても可愛くてオシャレな子も、背筋が曲がっていると野暮ったく感じてしまう。

姿勢にあり!所作にあり!

自分の
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

手法が斬新なだけではみなさんの評価がここまで良いはずがない!と、ハードルを上げての鑑賞でしたが、噂通りでした。フィルマークス嘘つかない。

スパパパパーーーン!と進み二転三転し、人間模様も丁寧で、お見
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

開放感あふれる金曜夜、なぜわたしは会社の決起集会にいるんだろう。冗談と本音を聞こえの良い程度に混ぜ、笑顔で社交辞令の2時間半。

終わった…疲れた…

ビールがサッポロ黒ラベルだったこと救いだった。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.8

バチバチにキマッた映像にガツっと外した音楽。その音楽の入り方。

これだけで観る価値ありでした。

セリフが少ないので、ストーリーは映像から汲み取るしかなく、観ている側が能動的にならないと成り立ちませ
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.4

プリプリお尻のかわい子ちゃん、覚醒!
クズ男どもをぶっ飛ばせー!

目を細めないと直視できないようなグロ描写、溢れんばかりのB級感。良いですね。そこらじゅうが血だらけです。

無防備な土日だと凌辱シー
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