kyosukeさんの映画レビュー・感想・評価

kyosuke

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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.6

とてもよかった。ひくひく揺れる毛と、作り物なはずなのに輝く瞳。セリフと表情が物語る複雑な心情と覚悟。コミカルな映像を交えた独特のリズムと、魅力的なキャラクターたちが、余韻に残る。

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.2

通底して流れる抑圧と焦燥感。ダイヤモンドと血でキラキラした画面が眩しい。名演。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.8

やばすぎる。こんな映像見たことがない。本当に人が好きな監督なのだと思う。滲み出て、滲み出て、最後はすべてが溶けあって。

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.3

名作すぎる。アニメとしての映像も、主題も、世界観も素晴らしかった。

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.1

とてもよかった。一見多くを語らない映画だが、とても多くの要素を散りばめている。ひとつひとつに暴力性とニヒリズム、からっぽな希望が見えてとても好きだ。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.1

予想以上によかった。大人ってなんなんだろうね。今見ても十分な強度がある。子供向け映画でやったということもすごい。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

池袋imax ゆったりとしたリズムと映像、音楽が素晴らしかった。最初の上から弾丸降ってくるシーンが気持ち良すぎる。ストーリーとかではなく、映像体験としての映画の良さが沁みる。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

ちょっと前だけど。よかった。あの辺りの年代の異様な空気はどうやったら生まれるのだろう。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

めっちゃ村上春樹っぽい。言葉と肉体が主たるテーマのような気がしたけど、そのあたりは良いなと思った。言葉によって感情が引き出されてしまうこともあれば、逆に言葉が感情を殺してしまうこともある。言葉がなけれ>>続きを読む

凶気の桜(2002年製作の映画)

4.0

良い。プロレスそんな分からんから、どいう引用なのか分からんけど(アメリカならマッチョ白人男性的な政治イメージあるけれども)。
すごくギクシャクした映画だった。思想も反米なのか親米なのかも分からんし、で
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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.1

めっちゃ良い!この映像の質感でしか出せない、リアリズムな触感もすごい心地良いし、本当に可愛らしくて面白い。自意識と表現の対象をここまで切り離して、あっさりとした仕上がりにできるのも、映画だからこそ?た>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

概してとても楽しめた映画だった。随所でのパロにも笑ったし、テーマとしてもニヒリズムと超人的なところだと思うけど、良いと思う。でも一昔前のポストモダンっぽいのかなと思った。構造わかれば今までの世界と見え>>続きを読む

バッド・チューニング(1993年製作の映画)

4.2

すごく良かった。あえて年上の役割を引き受けること、そこに対して年下は全力で抵抗すること。でも結局は全てひっくるめて共同体になっていて、強制的に社会化される圧力へ抗おうとする、とても純粋なシーンをひたす>>続きを読む

ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

4.1

ビリーアイリッシュ良いなあ。思わずうるっときてしまった。そしてちゃんと歌詞聞かなきゃダメだなと思った。女の子たちの熱狂的な盛り上がりが本当にすごい一方で、日本の映画館はガラガラでおっさんしかいなかった>>続きを読む

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

1.0

クソ映画すぎるだろ……。意味のわからない映像が突然出てきたり、音楽も全然魅力的でないし、あんなに魅力的でないベッドシーンの初めてみた。人間関係の裏は実はこうなってるんですよーって露悪的に見せることはア>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.1

すばらしいパフォーマンスと、歌詞の表現だった。言葉とは全く逆のことを言っている感じとか、すごい良い。あと最後の終わり方と、希望の持ち方がとても素朴でよかった。あと観客へのトーク好き。どちらを持ち上げる>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

圧倒的質感!!水滴が特にたまらなかった。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

映画の構成めちゃくちゃ良くできるんだろうなと思った。2階、1階、半地下、地下の使いわけがすごい。妹が殺されるのも納得。

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.2

長くて敬遠してたけど、ついにみた!個人主義って結局は他人の存在を抹消するよなって思うと同時に、主人公の見せる任侠感に惹かれる部分もあった。対人関係は個人主義なのに、価値基準が任侠的だからこういった悲劇>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.3

名作すぎる。資本主義社会との自由主義の申し子である主人公の演技といい写し方といい完璧だと思う。言葉の持つ力の恐ろしさよ。そして誰かの言うことを疑うことなく行動できるクソだけが生き残るという、空虚な現実>>続きを読む

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.9

あまり期待しないでみたけど、すごくよかった。女の子の底知れぬ狂気をよく描いていると思う。狂乱の様子の写し方もすごい好き。そしてその狂気から覚める女の子の写し方、表情もすごい良い。

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

妻の狂気よ。しかしどの人物にも焦点のあたらないこの独特の浮遊感が心地よかった。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.7

庵野監督苦しみすぎでしょ……。最後の現実の画像とか終わり方とか、異形すぎる。アニメ版見たくなった。

紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

久しぶりにみた。こんなよかったっけ…!!ロマンチシズム全開の映画で、世捨て人はかっこよくなくて豚くらい醜いのだという姿勢が良い。あと飛行機に対するフェティッシュをすごく感じる…笑
こういう場所はもう失
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.9

画が美しすぎる。じわじわと侵食されていく狂気にやられた。皆普通にやっていることに乗り切れない少女の瞳からみる景色が、とてもグロテスクだった。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

よかった!レースコースに親子で座る場面は本当に良い。視点の切り替えがめちゃくちゃ上手な映画だなと思った。ラストまで最高でした。描いている社会的な構図もすごい良いけど、脚本がスムーズすぎる気はするなとは>>続きを読む

ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.6

世界観めっちゃ好き。当時はなんとなく日本の存在をエイリアン的に感じてたのかな…?という邪推が働く。

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.3

素晴らしかった!ただの説教くさい話に終わらずに、ラグビーチームと国の状況を丁寧にまとめ上げながら、カタルシスも用意しつつ、誰しも楽しめる物語になっている。
終盤のカメラは本当に天才だと思う。1人の男の
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ボギー!俺も男だ(1972年製作の映画)

4.0

ウディアレンのコミカルな魅力がとても出ていて大好き。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.1

映像作品としても、セカイ系の克服としても、圧倒的な実力を見せつけてくれた。自分も頑張ろうと思わせてくれる映画であった。終劇後は周りの反応がキモくてイヤホンしたくなったけど、堪えた。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.4

またかよ…って感じ。設定についてもこれだけではなんとも言えないな。

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