乾燥占地さんの映画レビュー・感想・評価

乾燥占地

乾燥占地

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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

思わず共感してしまった。
他人の夢を前に赤ペン取り出すやつ、どこにでも居るんだな。

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

観てからずっとドラムセットが欲しい。この世にドラムセットほど素晴らしいものはないんじゃないかという気持ちになっている。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

浅野いにおさんの漫画は、ドラマを載せるヴィジュアルとしてのキャラクターデザインが白眉だと思うのだけど、アニメーションにするとちょっと過剰かもしれない。漫画の方が時間が抽象的なところがあるからか、忠実に>>続きを読む

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

レンガ積みがキャラ立ての道具で終わってしまっていて勿体ない。
もっとシナリオやテーマに絡めた使い方ができたのではないかと惜しい気持ちになってしまった。

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

話がどこに転がっていくのか予測がつかなかったのだけど、最終的には弔いの話だったというところに落ち着いた。幼児期に父親の死に立ち会ったリンダが、成長して死の意味を理解したことで自主的に行われる弔いという>>続きを読む

クラユカバ(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

描きたい風景を全部詰め込んだ感が強くて、その意味では探偵ものの視点で社会風俗を描く方針は最適解とも感じられる。ただ、ドラマも進めて風景も描いてとなるとかなり忙しなく、緩急のない平板厚塗りな印象の作品で>>続きを読む

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

シナリオは「クラユカバ」に比べて手癖ぽくてこなれている。設定さえ吞みこめればこっちの方が面白いかもしれない。ただ、設定自体が過多気味な割に演出面はキャラクターとギミックの紹介に寄っているので、ちょっと>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

ジブリというとめちゃくちゃリソースつぎ込まれたリッチなアニメーションを想定してしまう。この作品もとても丁寧なつくりではあるのだけれど、一部カットの使いまわしなんかも見受けられて、そういう意味では普通の>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

あのあどけないティモシー・シャラメはもういない。彼は覇道を進む。
抵抗運動から虐殺にエスカレートしていく戦線で、もっとドラマ的に観客を共犯側に寄せていく演出はできたと思うし、その方が強烈だったと思うの
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

喝采に蝕まれる精神の話だった。
『ダンケルク』の逃げ回った挙句生き残ったということのみで英雄として迎えられる兵士たちのラストカットと同種のやるせなさが3時間の上映時間の中でこれでもかと突き詰められる。
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

非合法活動にはまっていく女性というところで『未来を花束にして』に似た印象だった。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「ライオン少年」のキャラクターデザインが吊り目でアジア系蔑視的だという批判があがったと記憶していて、今作でこれがアジア系のキャラクターデザインに対する大資本系スタジオのバランス感覚なのだなぁと妙に納得>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

殺された女の子は多くの人に愛されていた。犯人を探す目には、そのことは映らないのかもしれない。路傍に咲く花を見つけるためには、路を走ること。

関心領域(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

嘔吐に垣間見える人間性がアクト・オブ・キリングみたいだ。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

荒唐無稽
結局誰が何を求めて何をやり、どう判断して劇中冒頭の状態が成立していたのかが全然わからなかった。作劇の中でアクロバットを見せようとし過ぎて、着地するべき地面と重力を見失ってしまったように見える
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの佇まい、以前はは「不健康そう」という印象だったのだけど、二トラムあたりからそれに加えて「キレたら手がつけられなさそう」みたいな暴の空気を纏うようになった気がする。その>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

最後まで、のび太の奏でるリコーダーの音がちょっと浮いているのがすごくいい。奏者と聴者が楽しめればどんな音でも(たとえ屁の音でも)良い音楽だという価値観は本当にいいと思う。演奏の描写も丁寧で、運指なども>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

瞬きしない子供に苛まれる。

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

「異文化につっこむ主人公」という段取りは序盤くらいで、ある程度進むと観客にアウトソーシングする方向に舵を切ってテンポを稼いでいる。後半トンガ島民に対峙した時に顕になる(かなり動物的に描かれている)威嚇>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ドグラマグラっぽい。
画面に品とユーモアがあるから3時間どうにか観れるけれど、好きな感じではない。

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.4

エンターテイメントをやるために結構強引なことが起こるけれど「エンターテイメントをやるのだ」という意思は素晴らしい。

暗殺の様子が覿面に陰湿で強烈だった。めっちゃいい。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の「五年後」など、それまでのPMSの件に特に解決がないまま時間が飛んだので不意を突かれた。栗田科学という場での藤沢と山添の交流を軸にストーリーが進むのだが、作劇として出会いや第一印象を決定づけるエ>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

痛快である。ポール・ダノが主演なので警戒したけれど、悲しい最後じゃなくてよかった。

コロナ禍中のアメリカで、いかに人々が疫病に分断されることなく、強欲な富裕層を相手に一歩も引かずに、相互に信頼し合っ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ソフィアが折れているシーンがいちばん辛い。

犬人間(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

着ぐるみが必要なのは、狂っているからか、それとも幾分かはまだ正気だからか。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ベラは天才だが、もしベラが自前の肉体と共に成長していったとしたら、こんなに自由で挑戦的な人間に育つことは出来ただろうか。
成熟した大人の身体を持った主体を周囲の人間がどのように扱うかということにこそ意
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ちゃんと大人をやれない爺さんに共感してしまった。

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

なんて言うか、同じ世界観で連作がある中の1エピソードっぽい。ひとつだけだと情報的に不完全だけど、作り込まれてはいそうな雰囲気がある。

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