ゆっくりさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

はちどり(2018年製作の映画)

3.8

劇伴がよかった。
とことん苦しい目にあって悩む顔が美しい。

マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

じわじわと長い時間をかけて人の生き方を描く。
人生は全て偶然かもしれない。
成功も失敗も偶然。
ただ自分を失い、他人を軽んじると、秘密はバレて、孤独に死ぬことになる。

薔薇の葬列(1969年製作の映画)

3.8

今よりもかなり尖っている映画。
ピーターが美しい。
現代版オイディプス悲劇というテーマはありつつ、映画でどこまでできるかという挑戦的なカットが多く、古さを感じない。

来る(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノレた。食らった。
よくできてるなーーーー。
バトル展開に切り替わって、強者が集まる所、絶対強いおばさん集団が死ぬ所とか熱くなれる。

空っぽな奴ら、うじうじした弱い奴らは、この先生きていけないぞ。
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

大きくてろてろのお札。
地味に那須の鄙びた町並みがよかった。
スケキヨと共に長い廊下を歩く場面もよかった。
坂口良子、美しすぎる。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

日差しに当たりたくなる。
人生の内にこんな期間があれば良いな、と羨ましくなる。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.9

「戻りたい!」と行って自殺する男の人生の崩壊点を過去に遡って見つける。

青い春(2001年製作の映画)

3.9

臭いすらしないくらいずっと渇いてる映画。
蕾の開かない九篠と影を焼き付けた青木はどちらが子供だったのか。
Thee Michelle Gun Elephantの楽曲がずばり合っている。

世界残酷物語(1962年製作の映画)

3.2

虚実ごちゃまぜ、というかほぼ嘘と演技の世界紀行。
先進国と発展途上国を比較しつつ、どちらの国の人間も残酷に生きているということを表してる。
しかしこれ嘘の部分、まっすぐな偏見と発想力で作ってる。すごい
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.5

そこまでごっつりのめりこめず、わからないまま進んでいった感じ。
暗く不安なまま失踪し疾走する。

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

真っ直ぐなストーリー。
主人公カップルも真っ直ぐにSEX暴力ドライブタバコメタル。
笑ってしまうほどダサくてカッコいい。
その合間に差し挟まれるキモい人物とイメージに目が離せない。
(笑顔で横切ってい
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

普段目にすることはない裏側をどうしても見たくなってしまう。
そういうものに憧れてしまう気持ちさえある。
そういう気持ちを妖しく、ショッキングに表現していて、引き込まれる。
最初の水やりのシーン、オカマ
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

全て絵みたいにカチッと決められたくすんだ空間でシュールなコントが繰り広げられる。
戦争などの歴史に対する皮肉や表現者の苦しみが伝わってくる。
ローリングファラリスが唐突すぎてギクっとした。

アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

天才に叩きのめされる羞恥と悔しさが存分に味わえる。
天才さに気付いてしまうのが何よりも悔しい。
闇落ちしても仕方ないと思えるほど圧倒的差を感じられる演出が良かった。
ラストの共同作業で生まれる楽しさは
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.0

夢と現実(そもそも現実かどうかもわからない)を行き来して誰が誰でどこがどこなのか頭が痛くなるくらいわからなくなる。
なのに、ずっと見ていたい。
俳優の顔や言葉がどれも取り留めなく不気味なのが癖になる。
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

ドラマ性を一切排除することで事件とか悪事そのものを体験できる。

(1997年製作の映画)

4.0

お互いを知らない冷えきった家族が、首の奇病と水漏りをきっかけに沈んでいき、それぞれが持っている欲望が暴かれていく。
首支え運転はインパクトがあって面白かった。
小康の首の痛がり方が尋常じゃない。
BG
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愛情萬歳(1994年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

マンションの一室の鍵を持った3人の心のすれ違い。

台詞、音楽ほとんどなし。
タバコ吸いすぎ。

前作であったカットから始まり、小康は同じように血を流す。

エレベーター、スイカ、冷蔵庫、風呂、など空
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青春神話(1992年製作の映画)

4.2

ザシネマメンバーズ台湾映画特集にて鑑賞。

冒頭から、大雨の中、金庫泥棒、ゴキブリ生け捕り、排水溝の逆流で水浸しになった部屋、自慰、と鬱屈したイメージが次々と出てきて、ベースブンブンのオープニング。
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劇場(2020年製作の映画)

3.6

登場人物がどう天才でどう凡人なのか描かれてなかったけれど、夢を追う弱い男の内面がまあまあ生々しく描かれていて、自分に当てはまるようなところもあって胸に詰まった。
一番近しい人間を楽しませることができな
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