鮃サブロウ太さんの映画レビュー・感想・評価

鮃サブロウ太

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人生変装中

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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.2

数年前に初めて観たときは正直それほど感動しなかったのだが、2000年代のジブリを何作か観て本作を観直したら、そのひたむきな物語にすっかり魅了されてしまった。
ストーリーもセリフも主人公の振る舞いも全て
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

2.0


ジブリらしい高級なアニメーションはすばらしいと思う。細やかな色使いや繊細な描写など、それだけでも目のご馳走だ。迫力も満点。しかし、話が全く面白くないのである。
ワクワクもドキドキもハラハラもない、た
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

2.5

私事で恐縮だが本作は公開時映画館で2度観た。勿論積極的な気持から出掛けたわけではなく成行きで観に行く羽目になっただけだが、エンディングのユーミンの歌ぐらいしか印象に残らない映画だった。
そして今回レビ
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.6

素直で厭味がなく長すぎず。これまで敬遠してきたジブリを少しずつ観始めているが、これは世評通りのいい作品だと思った。
サツキとメイ、この姉妹ののびやかな子どもらしさがまず素晴らしい。そして、そんな姉妹を
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.8

ドラえもんでいえば『ドンジャラ村のホイ』の世界。
人間と小人、同じ世界でも見え方がまるで違う、その視点の切り取り方が巧みで観ていて飽きない。ジブリ特有の勿体ぶったところもなくて、物語の進行にもクセがな
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.0

教訓じみたところがそれほどないので面白くは観ることができたものの、ミステリアスな部分が多すぎてその世界観に始終翻弄され通しだった。
千尋(千)が関わることになるキャラクター(両親を含む)にもそれほど魅
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映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年(2015年製作の映画)

3.7

ちびまる子ちゃんを観るのは10年ぶりぐらい。他のアニメにはみられない独特なキャラクターと皮肉の利いたセリフというイメージが強く、ユニークだがちょっと悪ふざけが過ぎるのではないかというネガティブな印象を>>続きを読む

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

2.8

従来のドラえもん映画とは毛色の違う、面白いというよりは楽しい作品。
鈴にまつわるエピソードはあたたかい。明確な敵が出てくるわけではなく謎解きがベースなので展開としてはやや推進力に欠けるものの、時にはこ
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(1960年製作の映画)

4.3

TSUTAYAの発掘良品コーナーにて。
穴掘りに2時間はどうなのだろうと思い観始めたが杞憂だった。
一番惹かれたのは映像の潔癖さで、およそ刑務所や脱獄には不釣り合いな言葉だが、これは要らないなぁと思う
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.8

多感な少女の胸の疼きともいうべき毀れやすい心を幻想的な美しさと濃やかな感情描写で見事に表現している。
特筆すべきは、見方によってはいささか不似合いとも思えるリアルなエピソードをしっかり織り込み、本作を
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まく子(2019年製作の映画)

1.0

テーマがテーマだけに意欲作であること事は間違いないと思うが、その成功には作り手の相当な共感が不可欠で、それがないと観る側は物語の世界に没頭できないまま退屈な時間を過ごすことになる。
本作はまさにその典
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

2.5

最近月にまつわるアニメを3作観た。
1作目はセーラームーンSかぐや姫の恋人、2作目はドラえもんのび太の月面探査記、そして3作目がかぐや姫の物語である。
このなかで一番ロマンテックだったのはセーラームー
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映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年製作の映画)

3.7

本作に限ったことではないが、水田版のドラえもん映画を幾つか観て、家族や友だちの描き方が旧シリーズに比べるとずいぶん濃くなったなぁと思う。
以前も家族の絆や友情を描いてはいたし、特に後者はドラえもんの心
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.8

気宇壮大な馬鹿映画の快作。難しいことを考えなくていい単純明快なストーリーといい、観た後に何も残らない中身のなさといい、ある意味これほどスッキリとした映画も珍しい。
ブラザートムを軸とした車中の家族もい
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映画ドラえもん のび太の人魚大海戦(2010年製作の映画)

3.0

映画ドラえもんシリーズでは珍しくフィルマークスの平均スコアが3.0を下回っている作品だが、個人的にはヘンな諄さがなくて愉しく観ることができた。悪くいえば起伏に乏しく淡泊とも言えるだろうが、感情剥き出し>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の宝島(2018年製作の映画)

2.7

彩り豊かな愉悦感に富んだ出足に期待して観ていたら、しずかちゃんが攫われたあたりからアクセル全開。アグレッシブな展開にすっかり疲れ果ててしまった。
各キャラクターのセリフも多く、あまりにも内面を吐露しす
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映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011年製作の映画)

4.4

大山版との大きな相違点はオリジナルキャラクターであるピッポ(ザンダクロスの頭脳)の存在。代わりにスネ夫のロボットミクロスの場面は大幅カット。
これにより涙腺刺戟メーターが急上昇した結果、あらゆる場面に
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.2

この映画から浮かんでくる言葉。屈託、厭世観、鈍色。
タイトルとは程遠い印象をしか喚起しない無機質な巨大スーパーマケットとフォークリフトの交差する空間にはしかし、ささやかな人間の営みがあったように思うし
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メイクアップ! セーラー戦士(1993年製作の映画)

3.0

セーラーチームの紹介動画のような内容だが、先達てスターズまでのアニメ版を全て観終え、結局ここに出てくるキャラクター(ちびうさを含む)迄の初期メンバーがベストなのではないかと思った。
プルートやウラヌス
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海街diary(2015年製作の映画)

4.7

3年ぶりくらいに観て、作品の良さを改めて味わうことができた。
カジュアルで肩の凝らない現代版細雪といった趣で、ゆったりとした時間の流れが心地いい。勿論葛藤や衝突も描かれているが、それを家や土地が優しく
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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年製作の映画)

2.0

壮大な家出物語といってもいい『のび太の日本誕生』のリメイク版。
原作や大山版に忠実な展開に安堵しながら観ていたら、最後の30分で全てを台無しにする改竄とも呼びたくなるような改変が施されていて唖然とした
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映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(2007年製作の映画)

1.5

大山版や原作との比較以前に、これはもう魔界大冒険ではなく魔界大決戦。
大山版と異なり物語がかなり肉厚になった分、序盤からドラマティックな展開に驚かされる。それはそれでいいのかもしれないが、美夜子の母親
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小さな悪の華(1970年製作の映画)

2.8

TSUTAYAの発掘良品コーナーにて。
物語自体は悪童のアサハカな話に過ぎないのだが、それを信仰(反信仰?)と小洒落た音楽と衝撃的なラストで巧みに味付けすることで『作品』に仕立て上げる腕前はさすがフラ
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

2.5

大山版ドラえもんに馴染んだ旧世代の人間からすると水田版ドラえもんにはどこか抵抗があった。それは食わず嫌いのようなものだが、映画ドラえもんも代替わりから早十数年、今後もドラえもんを観たければそろそろ水田>>続きを読む

あ・うん(1989年製作の映画)

4.5

物語以前に適材適所の配役で8割方感動が約束された変わり種の名作だと思う。
他の出演作のイメージからは想像できない高倉健のダンディズムを筆頭に、天真爛漫な富司純子の美しさ、可憐な富田靖子、ぎこちなさの中
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美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋(1995年製作の映画)

3.0

劇場版SuperSの余白に入っていた短編映画。ドラえもんの短編映画と同じで、こういう作品をキチンとデータベースに入れているフィルマークスはエラい。サイトとしての良心を感じる。
それはともかく、セーラー
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情婦(1957年製作の映画)

3.8

はじめのうちはこのいかにも淫靡なタイトルで作品が損をしているのではないかと思ったが、最後まで観ると成る程これはこのタイトルしかあり得ないと思わせてくれるなかなかに業の深い話だった。
前半はやや冗長に感
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美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡(1995年製作の映画)

3.6

劇場版セーラームーン3作目。前作よりはメインストーリーがはっきりしていて愉しめたものの、結局Rを超えることはできなかった。
これはアニメ版にも言えることだが、仲間が増えアイテムが充実し技のレパートリー
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九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)

2.5

この種のミステリアスな不思議系作品の場合、虚構であっても一定のリアリティを獲得するために役者の切実さが不可欠だと思うのだが、本作からはそれがまるで感じられなかった。
ストーリーの面からみても空き巣事件
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美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人(1994年製作の映画)

3.2

二十数年ぶりにRの劇場版を観てからすっかりセーラーチームに骨抜きにされ、目下アニメ版をシリーズ順に集中視聴中である。
ちょうどS(スーパー)を観終わったので劇場用の本作も観てみたが、個人的にはRの劇場
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サムライマラソン(2019年製作の映画)

1.5

一言でいえば彫りの浅い映画。
時代劇なのか青春群像劇なのか、何を伝えたいのかがサッパリ分からなかった。竹中直人の役回りをみればシリアス路線の重厚映画でないことは想像がつくが、かといって最近流行りのコメ
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.3

いい意味で方向性の定まらない前半のほうが面白く、テーマがはっきりしてくる後半のほうが退屈という何とも不思議な映画だった。
後になればなるほど芝居がかった展開に拍車がかかり、そこをどう感じるかで評価も分
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.8

実に男臭い硬派な映画で色気なし。でも何とも魅力的で、観る度に引き込まれ、唸ってしまう。
大まかにいうと前半は事件編、後半は解決編だが、そこへ三船敏郎演じる権藤のプライヴェートな問題(会社の権力闘争)が
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.0

アニメなのに妙に現実的。実写とアニメの境界線がなくなりつつ昨今それ自体に違和感を覚えるほうが時代遅れなのかもしれないが、アニメだからこそ表現できるようなファンタジーに不足しており、物語としての魅力に欠>>続きを読む

美少女戦士セーラームーンR(1993年製作の映画)

5.0

20年ぶりぐらいに観て、不覚にも見入ってしまった。いい年をしたオッサンが観るのは犯罪といってもいい作品だが、今観ても全く古くさくないことに驚きを禁じ得ない。
ストーリーの展開も、ベタベタしない潔い終わ
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君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

1.0

『君の膵臓をたべたい』との類似性が指摘されている本作、一番の相違点は登場人物が多すぎて著しく興を削ぐ点だと思う。
キミスイが主人公の二人にスポットをあて、極力余分な人間を出さず残された余生を前提に濃密
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