鮃サブロウ太さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

鮃サブロウ太

鮃サブロウ太

映画(236)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.2

ジャケットの印象的な雪原、添えられたキャッチフレーズにひかれて借りたが実話に基づくという重さを加味しても今ひとつ心に響いてくるものが稀薄だった。
どこか私怨による復讐劇のような展開で、物語はアメリカの
>>続きを読む

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

2.8

舞台となった建物は今も残っているようだが、映画の中身自体はオーソドックスなホラーといった感じ。ただ、時代性も手伝ってか全体に抑制された恐怖感がなかなかに情緒的で、無内容なホラーに堕していないところが良>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

2.5

指導者亡き後の権力闘争をコミカルにテンポよく描いている。
やっていることは笑えないが、カラッとサラッと深刻ぶらないところがいい。終盤はややドタバタし過ぎる印象を受けた。

search/サーチ(2018年製作の映画)

2.8

良くも悪くもイマドキのサスペンスいった趣で、デスクトップの画面上で繰り広げられる展開にはじめのうちこそ斬新さを感じたものの、段々ピコピコカチカチという電子音が煩わしくなる。かといって、PCの前から離れ>>続きを読む

劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.0

コードブルーのコの字も知らないがそれなりに見応えがあった。
ストーリーにあわせるかのような設定の患者が都合良く並べられてゆくのにはいささかシラけたが、適度な緊張感とテンポの良さでうまくまとめ上げている
>>続きを読む

七年の夜(2018年製作の映画)

1.0

重くて暗いのは韓国映画のお約束で別に驚きもしないが、復讐する父親の人間性には?????まったく共感できないし引き込まれる要素も絶無、これほど韓国映画を観るのが苦痛だったのは初めて。

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWのドラマが良かったので映画版も観たが、本作は今ひとつと感じた。全5話5時間超のドラマと2時間の映画、当然変更点も多く、どちらが原作に忠実かは分からないがバンカー井崎の葛藤はほぼカット、沢田は>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

信仰や宗教には無縁でも骨太な人間ドラマとして引き込まれる。
2時間半超の長丁場だが弛緩することのない緊張感は見事というほかない。
世の中には厄介なことがたくさんあるが、思想信条ほどデリケートで面倒なこ
>>続きを読む

青夏 きみに恋した30日(2018年製作の映画)

3.0

「らしさ」を前面に出した節度ある青春映画として楽しめた。
過激なシーンは一切なくすべてがありのまま、なすがままに流れてゆく。
小賢しい演出や台詞回しもなく高校生らしいまことに清々しい姿が描かれ、厭な気
>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.3

時代設定とキャストが聊かミスマッチという気がしないではないが、男2人に女1人という取り合わせが功を奏しほろ苦さの中にも甘酸っぱさと爽やかさが同居した作品に仕上がっている。
これが女2人に男1人なら大変
>>続きを読む

ザ・メイヤー 特別市民(2016年製作の映画)

3.2

ジャケットをみて権謀術策のかぎりを尽くした韓国映画お得意のドロドロした内容を期待したのだが、ドロドロと言うよりドタバタという感じで結末もスッキリせずもう一押し欲しかった気がする。

クリミナル・タウン(2017年製作の映画)

1.3

全体的に作りが雑駁で琴線に触れる箇所も皆無。85分ですら長く感じられた。これを観ると邦画サスペンスのレベルの高さを実感する。

【追記】
主演女優が同じフィフス・ウェイブを観たら更に酷かったので本作の
>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.5

新参者シリーズの蓄積があるので安定感は抜群。
とりわけ本作においては加賀の母親に焦点をあて物語をより味わい深いものにしている。
東野作品特有の罪を憎んで人を憎まずといった感じの情感に訴える場面にも事欠
>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.0

スケール感のある映像だったが手に汗握るというほどでもない。
人間ドラマのほうは必要最低限に、サメ退治に特化した作りだったので飽きずに観ることはできた。

ドント・ヘルプ(2017年製作の映画)

2.5

冒頭の強盗シーンの杜撰さに目を瞑ればそれなりにみられる。
人間の弱さや恥部に付け入る悪魔は悪魔的と言うより人間的な感じが強く、こうやって洗脳してゆく悪徳スピリチュアリストも実際にいそうだ。
ラストは賛
>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

2.8

一言で言うと胸糞悪い映画。
同じ作者のテレビドラマ(乱反射)でも妻夫木が主演だったが、今作でも人間の裏の顔というか心の闇みたいなものの表現の仕方がうまい。
最終的にここまで悲劇的な結末には至らなくても
>>続きを読む

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

1.0

善人しか出てこない映画ほどつまらないモノはないが、善人が出てこない映画というのもいかがなものか。
猟奇的なシーンもそこに至る物語が説得力を持ちあわせていないため悪趣味で観るに堪えない。

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.5

こうした理不尽なテロリズムに目下無縁でいられる身からすると感情移入して観ることはなかなか難しいかもしれない。
いかにもドイツという感じの手堅く生真面目な作りのせいか、ラストの衝撃も静けさの中に吸い込ま
>>続きを読む

沈黙、愛(2017年製作の映画)

3.3

ラストの種明かしの部分、映画を芸術と捉えるなら要らないが娯楽として捉えるならあったほうが好ましい。
韓流サスペンスとしてはやや切迫感に欠ける気もするけれど、やはり引き込まれるものがある。

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.4

まずタイトルがいい。いかにも体育会系という感じのあきらの一本気な性質を大泉演じる近藤が終始節度ある態度で受け容れており、たいへん爽やかで気持のいい作品に仕上がっている。

【追記】
原作を読んで本作を
>>続きを読む

|<