綺麗な映像。
愛と友情と孤独。
人生が丸ごと詰まっているような映画。
マイヨールの実人生終盤を物語るかのようなラスト。
漂うだけなら気楽なはずなのに、潜る、深く潜ることに魅入られた者の宿命。
このレビューはネタバレを含みます
壮絶な姉妹喧嘩からの抑えきれなかったのは姉のほうだった。
そしてそれは母からつづくもの。
愛を可視化するとこんなにもグロテスクで激しいものになるのか。
スクリーン7 K9
どんな偉い肩書きがなくとも普通の女性が尊重される社会、同時に男性は背の高い美人を連れて歩かなくても自分は自分である存在意義を見出さなくてはならない。
ここでも鋭いのは子供たち>>続きを読む
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青春期特有の悩みとそこからの解放ものかと思ったら、それぞれに途方もない傷を抱えていた。それも自分自身にはなんの落ち度も責任もない。
過去は変えられない、だけど未来は変えられる、言うは易し。
自分自>>続きを読む
このドク・ホリデイもなんとも魅力的。
世捨て人が残り少ない命を世のため人のために使うとこんなにも惹きつけるのか。
相変わらずただただおばかで、ゲストは豪華で、アマンダはかわいくて、いくらでも眺めていられる。
これが欲しいときは弱ってる時か。
何にも考えずにただただおバカな内容を眺めて笑って、でも油断してると泣きそうになって。泣かないけど。
K 8
大人も子供も一人の人間として尊重され、自由と責任を持てるような印象のフランスでさえ、母親として正しかったか、ママと向き合えてなかったという葛藤がある。
犬は子どものよう、天からの贈り物とい>>続きを読む
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罪を背負って生きる少年の眼差しはどこまでも鋭い。
周囲の何気ない一言、常識と言われていること、固定観念が、純粋な人間の可能性を奪う。
学校のなか、アイスホッケー場の中、なんと狭いコミュニティか。人>>続きを読む
一番後ろの真ん中
658キロ、近いようで遠い。
スマホが使えなくなれば尚更。
新幹線がなければなお一層。
知り合いもなく免許も無ければことさら。
文明の利器があるから、人は一人でも生きていけるように>>続きを読む
J5
友人が、実家にいた頃夏になると母が毎日のように、冷蔵庫にアイスあるよと言ってきたが、そんな毎日食べるほどアイス好きじゃないし、と言っていた。
自分はできれば毎日アイスが食べたいし、冷蔵庫にアイ>>続きを読む
キムタクのような清掃会社のワンオペ社長男性と、中村ゆりと吉岡里帆と水曜日のカンパネラを足して3で割って10歳若くしたようなバイト従業員女性が主要な登場人物。
男性の、しょうもない世の中だが、それに流>>続きを読む
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演出、映像、音楽、こどもたちが特に良い。
災害級の何かが起こらない限り、本当に起こっている身近な生きづらさに気付けない大人たち。
坂元脚本は、設定や物語の展開は好きなのだが、台詞が苦手なことに気づ>>続きを読む
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眞人は亡き母が残してくれていた君たちはどう生きるか、を読んだあと、継母への思いを改めて行動に出る。
大事なのは本を読むことじゃない、読んでどう行動するか。
大叔父は読書に耽り自室に籠る。結果、世界の行>>続きを読む
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ストックホルム症候群か。
愛に恵まれず、理不尽な思いをしてきたから理不尽な行動で欲求を満たそうとする。
しかし、少年と心を交わし愛を知ることで、黒人家族の虐待父を殺さずに、ダンスをさせることで、逆に>>続きを読む
問題の根本から逃げては解決しない。
体勢を整えて、多少の犠牲を払っても逃げてきた道を戻る。その勇気。
戦いを鼓舞するギタリストと巨大スピーカー群はそのまま映画自体を盛り上げる。
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音楽がすばらしい。
それ以外は蛇足感というか、原作者がこれをつくる意義を聞いてみたい。
モーションキャプチャもぎこちない。
会社の同僚が、スラムダンクに原作以上(谷沢と花道の父)に死を持ち込むのが>>続きを読む
2002〜03年前後の東京を描く、二つの映画。珈琲時光とロストイントランスレーションは文字通り東京の表と裏、昼と夜、をそれぞれ映しているようでセットで観るとより面白い。
じゃあ東京でふつうに暮らす人>>続きを読む
2002〜03年前後の東京を描く、二つの映画。珈琲時光とロストイントランスレーションは文字通り東京の表と裏、昼と夜、をそれぞれ映しているようでセットで観るとより面白い。
じゃあ東京でふつうに暮らす人>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
無人島に流れ着き、立場は逆転してしまっても、それぞれの階級、役割が決まり安定するとだれも脱出しようと考えなくなった。人は役割さえ与えられて衣食住が与えられれば環境をあえて変えようとは思わない。
唯一、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映像美
死を選ぼうとしていたが、
子どもに自作の物語を語り、続きをせがまれることで、生きる気力を取り戻す。
物語をつくること、その反応を受け取ること、作り手も受け取り手も、双方が生きる糧にできるの>>続きを読む
高峰秀子が劇中で表情を一変させる。
静と動、緩急。
ほとんどセリフはないが、張り込みする刑事と同様に、観るものを釘付けにする。