ここでも趣里が活躍。…といいつつ今ひとついいようには思えなかった。
戦後間もない頃の話か。入手が難しい酒とともに体を売る女。この家に転がり込んだ青年。そして少年。不思議と3人の間に共感がが生まれ、>>続きを読む
中村ゆり、やさぐれた感じがまたいい。昔からなんか惹かれる。
市子。一緒に暮らす長谷川からプロポーズされる。涙を流して嬉しそうな顔を見せるが、翌日に失踪。長谷川は警察にも届出て、その行方を追う。かつて>>続きを読む
はじめ、「宮沢りえ」を認識できなかった。あの溌剌としてエネルギーあふれる「宮沢りえ」がこの悩み多く不安定な「宮沢りえ」にたどり着いたのかと…。女優としての変貌ぶり、そして成長ぶりに感動をおぼえる。>>続きを読む
最後の2分とエンディングロールで一気にグッときた。まさか泣ける映画とは思わなかった。極上のロマンポルノ(いや、ピンクか)。これまでの荒井作品のなかでいちばんノレた。
ピンク映画の監督をつとめるクタニ>>続きを読む
テレビドラマの『バイプレイヤーズ』や『今夜はコの字で』を見て密かに応援してきた北香那がなかなか頑張っている。
「春画先生」とも呼ばれる春画の研究者に出会い、春画の魅力に取りつかれていく弓子。春画にと>>続きを読む
ロックンロール・リバイバル。このライブでロックンロールの再生をはかったけれど、ビートルズは終わってしまったということか。
1969年のトロント。大がかりなライブイベントを企画しながらも、チケットが売>>続きを読む
フィルマークスを久しぶりに覗く。この映画を見たのもふた月近くまえで、よくおほえていない 笑
1988年、バブル末期。銀座、キャバレー、ジャズ…この設定には惹かれた。加えて、高橋和也と森田剛がいい味を>>続きを読む
鷺が導き、石に霊力がやどる。鏑矢が飛び、剣が草を焼きはらう。神話のよう。
火災によって母を失った眞人。工場を経営する父はその後、母の妹と結ばれ、母とその妹の実家となる田舎の大きな屋敷に移り住む。敷地>>続きを読む
福岡に住んでいたこともあって、20代前半は福岡のライブハウスにちょこちょこと行っていた。福岡のバンドには、独特のこだわりがあるなと素人ながらに感じていて、それが魅力的だった。その伝統を生みだしたのがサ>>続きを読む
一部の撮影が行われたとのことで、地元で少し話題に。地元出身の瀬々敬久が監督をつとめていることもあって。
途中、主人公・広岡(佐藤浩市)とその姪・佳菜子の生家の住所が馴染みのあるところ(母親の実家のそ>>続きを読む
いわゆるロードムービーというものは、クセがあるが「いいひと」たちと出会い、主人公はしだいに前を向いていく…というのが定番だと思うが、この映画ではなかなか「いいひと」に出会えない。でもこれは悪くなかった>>続きを読む
湯布院映画祭にて。井浦新、田中麗奈、柄本明ら俳優陣が参加するシンポジウムもあって。
森達也が劇映画を監督するということで、これは見なければと。しかもちょうど100年前、関東大震災のときにおこった朝鮮>>続きを読む
この映画を見ないひとは幸せだ。現実にあるんだろうこのとんでもない悲劇に向きあわずに済むんだから。…なんて感想をまずいだいてしまった。
「沖縄では中学生からキャバ嬢ってのは普通だよ」…沖縄・コザのキャ>>続きを読む
コロナ禍に入る前、香港を訪れた。そのときネットでおさえたホテルの部屋がとにかく狭く、驚いた。この映画では、狭い部屋が格差社会を象徴的にあらわす。
清掃会社を経営するザク。会社といっても作業に従事する>>続きを読む
宮沢賢治の作品の世界のよう。
18世紀後半、東北の山村。日が照らず作物が育たず、飢餓に陥っている。なかでも伊兵衛家は、盗みをはたらいた祖父のために土地を取りあげられ、貧困にあえぐ。最下層に位置づけら>>続きを読む
光石研に地元・黒崎を歩かせて撮った作品。ハマりすぎ。さらに、松重豊に同級生を演じさせていて。濃い。
定時制高校の教頭をつとめる末永周平。若年性の認知症を患い、不安が増す。そのなかで妻子との良好な関係>>続きを読む
もちろん評判は耳に入れつつ見に行ったが、そのまえに見た「波紋」が影響してか、深い印象や感銘にはいたらず…
早織は夫を失い、子の湊とふたり暮らし。湊は小学校5年生。早織は楽しく学校に通っていると思って>>続きを読む
傑作だと思う。少なくとも上半期マイベスト。ここのところ映画館から足が遠のき気味だったが、時にこういう映画に出会えるからやめられない。
手入れのため庭に出た夫がそのままいなくなった。数年後、子どもは就>>続きを読む
大雨のなかを走る車。母が危篤と聞き、妻から急かされて車をとばす。運転する男は刑事。これまで関わっていた不正への調査が入るとも聞き、ストレスと焦りが高まる。そのとき、突然飛びだしてきた男を轢いてしまう。>>続きを読む
1作目を見て2作目もと思っていたところに、いつの間にか上映が終わっていた。で、主張先の東京で見ることに。はじめての丸の内ピカデリー。
ということで、2作目も面白かった。1作目よりも…かも。そして、2>>続きを読む
「肥溜め」から始まるとは!
なかなかの怪作。でも、面白い。幕末の人びとの生活をリアルに想像して描き、そのうえで喜劇に仕上げている。
汚穢屋(おわいや)の矢亮。江戸で集めた屎尿を郊外に運んで金を稼ぐ>>続きを読む
薪能から始まる。それをじっと見つめる少年。霞のなかの村を俯瞰的に映す。丘のうえにそびえ建つ巨大工場。…一気に引き込まれた。これが面白くないはずがないと。
ひなびていく小村・霞門村。村を見下ろすように>>続きを読む
増子直純と久しぶりとなる町田康の映画出演が気になって見てみたけれど…まったくノレなかったな…
元パンクバンド「銃徒(ガンズ〉」のギタリスト・イチはスタジオミュージシャンとして細々と暮らす。そこに元メ>>続きを読む
血しぶきがとぶのか。子供に見せるつもりはない「仮面ライダー」ね。
ショッカーの手によりバッタオーグとなった本郷猛。本郷をそう変えたのは緑川博士。博士はショッカーを裏切り、殺されたが、娘のルリ子がその>>続きを読む
1作目を映画専門チャンネルでたまたま見て、あっけにとられた。このテンションに、何だこれと。女子が最強といった映画は邦・洋を問わず思い浮かぶが、これはどこか違う。
チサトとマヒロは殺し屋。「殺し屋協会>>続きを読む
あの『コントラ』の監督だったか!
またもや何とも言いがたい世界。引き込まれるけれど、受け入れてくれない感じもあって…
克と澄子は高校生の娘を失った。同級生の夏奈に刺されて。夏奈は未成年ながら懲役2>>続きを読む
罪な時計?
会社を追われ、タクシードライバーとなった高木。同様に新しくドライバーとなったダイゴや坂口とともに1枚の絵画を奪い、それを売って大金を手に入れることを目論む…
テレビ局や広告代理店の社員>>続きを読む
『復讐者に憐れみを』に大きな衝撃を受けて、パク・チャヌクの作品は好んで見てきたが、ここのところどうもハマりにくい。難解というよりも、「手が届きにくい」というか…
男がクライミング中に転落死。男の中国>>続きを読む
映像が美しい。色がいい。とくに月の色。闇もいい。ハッキリと見えないところが。まさにアートだなと。
池波正太郎原作のあの話。針医者の藤枝梅安は相棒の彦次郎とともに「仕掛け」の依頼にこたえる。「仕掛け」>>続きを読む
久遠チョコレート。「久遠」…「SDGs」か。
久遠チョコレート。700人の従業員をかかえるチョコレートの製造会社。従業員の6割が障害者。ほかの従業員も、性的マイノリティや子育て中の母親など、働くうえ>>続きを読む
似た話が最近テレビドラマであったなと。『今夜すきやきだよ』か。「恋愛」というものに違和感を覚えるひとがいて、逆にそれに違和感を覚えるひともいて、その価値観がぶつかるという、やはりここでも「多様性」がテ>>続きを読む
これもフィルムマラソンで鑑賞。『少年時代』を見たついでであったが、なかなかの怪作。
宮沢賢治「風の又三郎」を原作とする映画。父を亡くし、肺を患う母と暮らす少女・かりん。山里深くにある学校に通い、まわ>>続きを読む
フィルムマラソン日本映画名作選というイベントで鑑賞。4本上映されるうちの2本を見た。イベントに足を運んだのもこの映画を見たかったから。ずいぶん昔に見て、もう一度見たいと思っていた。最後にものすごい感動>>続きを読む
2022年最後に見た映画。今年は映画を見ていない。これまでの半分以下か。なんだろう、映画館に足が向かなかった。気持ちが大きく変わってしまったような。だから恒例としていた日本映画のベストテンを考えるなん>>続きを読む
「耳」ではなく「目」を、澄ませてか…
東京・荒川区のボクシングジム。戦後間もなく立ちあげられたこの老舗ジムも、幕を下ろす時期が迫っていた。このジムに通い、練習に励むケイコ。聴覚に障害がありながら、プ>>続きを読む
他人の人生を追ううちに、その人生に取りこまれ、自分の人生が変わっていく…この展開に既視感を感じなくもないが…
離婚して宮崎の実家で暮らす里枝。実家の文房具屋店を手伝いながら子供を育てる。絵を描くこと>>続きを読む