muraさんの映画レビュー・感想・評価

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日本映画を中心に見てます。よろしくお願いします。

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羊の木(2018年製作の映画)

4.4

映画を見ている方も試される。殺人を犯した隣人に心を許すことができるのか。

地方の港町に移住してきた6人の男女。受入れを担当した市職員は、彼らすべてが殺人を犯した受刑者だと聞かされる。偏見を捨て去り、
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ビジランテ(2017年製作の映画)

4.3

埼玉が舞台となると無敵。東京までわずか。にもかかわらず漂う田舎くさい人間関係。『サイタマノラッパー』で描いたものを今度はダークに見せてきたなと。

どす黒い川。先行きを暗示するような。川を渡り父から逃
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.5

毎度毎度の特異な映像世界に、言葉と音楽の嵐。これにハマると抜け出せない。もう…何とも言えない。

「序」「破」「急」の3部構成。この辺りのこだわりには感服する。舞台は大平洋戦争直前の佐賀・唐津。ひとり
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最低。(2017年製作の映画)

4.2

『8年越しの花嫁』とこの作品と、瀬々監督の作品が2つ同時に上映されているけど……振れ幅がデカいなと(笑)

かたや難病を乗りこえて夫婦になるっていう「美しい」話で、かたやAVに出演する女たちがそれでも
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

僕の住むところではこれから上映が始まるが、待ちきれずに東京で鑑賞。評判が高いので気になっていて。ということでほぼ満席。さすが東京。

引っ込み思案で人づきあいが苦手なヨシカ。妄想のなかで生きている。妄
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わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.5

ユーロスペースは満席。立見なんて何年ぶりか。それだけこの若い女性監督への注目が高いってことだろうけど、微妙にノレないところも。立っていて疲れたということもあるか。やっぱり映画はゆっくりと見たいなと。>>続きを読む

星くず兄弟の新たな伝説(2016年製作の映画)

4.2

新宿で見た。見終えて外に出ると大雪。こんなに積もるんだと驚いた。観客は3人。そのなかで…笑った。楽しかった。

ロックがダサくてクサくなってしまった時代。そのなかでロックスターを目指したふたりの男、ザ
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(2016年製作の映画)

4.3

閉所恐怖症になったのかと思う。この閉鎖的な社会と人間関係に息が詰まりそうになる。


海上にポツリと浮かぶ島、林のなかに広く根をはった大木、散って形を崩した赤い椿、鬱蒼として人の近づかない神社…不穏な
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

ドルビー・アトモス…。百円余分に徴収されてスタッフに「なんで?」と。何度も訪れている映画館なのに、この大作用スクリーンは初めてだったんだと(笑)

子供の頃から見続けていると、この宇宙を舞台とした壮大
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8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.8

事実に基づく物語…いつもならこのワンフレーズで敬遠するけど、監督が瀬々敬久っていう1点だけで見に行った。

今年最初の映画。ってことで、昨年の日本映画マイベストテンを以下に。

1 彼らが本気で編むと
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.8

ツチダの、そして臼田あさ美の思いがあふれるなと。

ツチダはセイイチと暮らす。セイイチは音楽をやっていて、働かずに家にいる。むしろツチダが音楽をやらせているともいえ、そのためにツチダはひとり働き、さら
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.3

久しぶりに新宿で映画。地元では上映が年明けになるのでこの機会に見ておこうと思って。

十和子は歳の離れた陣治と暮らす。陣治は誠実に尽くしてくれるが、ガサツで品のない陣治を十和子は毛嫌いする。むしろ以前
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

4.2

今回ははちみつぱいから始まった。このシリーズは音楽がとにかく魅力的。音楽が映画の世界に一気に導いてくれる。映画にとって音楽はやっぱり大事だなと。

札幌・ススキノを舞台とする探偵モノの第3弾。相棒の高
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.7

女子高校生のパンツから始まる映画なんて初めて見たような。

ヤンキー兄弟(兄役が「ケンとカズ」のカズか)が、父母も借金をする金貸しから金を奪おうとする。やがて父母も関わってきて、金貸しを家族も含めて殺
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

4.7

10年来ずっと見たかった映画をようやく。で、やっぱり傑作。めちゃくちゃ感動した。「心を打たれた」。

「伊勢佐木町ブルース」で始まる。ここで横浜のもつ危うい雰囲気にグッと引き込まれる。

横浜・伊勢佐
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.0

顔、顔、顔…。そしてみんなシワが深いわ。

3作目は韓国から始まるか。港から夜の街へ。いつものように、黒塗りの高級車を頭上から映して、タイトル「アウトレイジ」。冒頭からテンション激アップ。

済州島に
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.5

不思議。どうしてこんなに心が揺さぶられるのか。誰も幸せにならない、悲しい物語なのに。

因縁の相手を憎しみをもって倒した新宿新次。その新次と拳を交えたいバリカン健二は、ジムを移籍して勝利を重ね、ついに
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.3

でんでん演じる老トレーナーがふたりの新人ボクサーを見て言う…「毎日おもしれぇな」。それはこっちのセリフでもある。ホント「おもしれぇな」。2時間半があっという間。残り2時間半もあっという間の予感。

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三里塚のイカロス(2017年製作の映画)

4.3

げんとう…。何のことかと思ったら「現地闘争」か。僕も含め、そんな言葉を知らない世代にとっては、この三里塚闘争は衝撃的。でも、すでに生まれていたことを考えると、あながち遠い話とは言えない。

1966年
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エルネスト(2017年製作の映画)

3.5

ボリビア革命。世界は知らないことばかり。情けなくなる。それでも少しずつ、少しずつ、映画が教えてくれるなと。

キューバ革命の直後、ゲバラが広島に来たことも知らなかった。

映画はそこから始まる。外務省
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望郷(2017年製作の映画)

4.3

また菊地健雄…。先日の『ハロー・グッバイ』もよかったが、これまた面白い。演出は落ち着いていて、どこか古めかしいが、最後まで飽きさせない。テンポがいいのか。

冒頭、男が車に乗っている。表情は冴えない。
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米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

4.3

監督の舞台挨拶もあって。監督は『ニュース23』のキャスターでもおなじみの佐古忠彦。

戦後、基地建設のために沖縄の土地を強引に接収していったアメリカ。それに対し、理論武装して反対する瀬長亀次郎。市民の
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

4.5

重い。つらい。切ない。でも、勇ましい愛の物語。「不完全な者」同士が目指す「パーフェクト・レボリューション」。感動した。

とくにリリー・フランキーの表情が…。ホントうまい。すごいわ。

脳性麻痺により
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

4.0

映画のロケ地はよく知っている地方極小都市。とくにナミヤ雑貨店の場所は、昔よく飲み歩いていたあの飲み屋街の、あの駐車場の隣かと。当時はスナックによく行っていた…なんて郷愁にふけってしまい、なかなか物語に>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.0

あのひっついてくる実はオナモミというんだ。子供の頃、ついている友達に「バカがついている」って言ってたなと。

そのオナモミの配し方といい、ノートを見つける押入れの戸が少しだけ開いているところといい、ま
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

4.2

個人的には…水原希子には狂わされないかなと。『モテキ』の長澤まさみなら間違いなくやられるだろうけど(笑)

ラーメンのシミをつけたジーパンでミュージック・ステーションに出演した奥田民生を「ロック」の象
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

先日『シャブ極道』を見て、役所広司の「狂気」の演技はやっぱりすごいなと感心したが、それをここでも見せつけられた。

やり手の弁護士・重盛は、2度目の強盗殺人を犯し、死刑は間違いないと思われる三隅の弁護
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海辺の生と死(2017年製作の映画)

4.0

満島ひかりがすごい。一気にステージを上げたような。ヌードも神々しい。で、あの笑顔は何だ…

時代は、太平洋戦争末期。場所は、2つの部落だけの島というので奄美群島の小島(加計呂麻島と)。島の国民学校で教
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

愛が人類を救うか…。使い古されたこのテーマを、これまでに見たことがないような斬新な手法で描いてきたなと。

地球にやって来た3人の宇宙人。彼らは侵略前の斥候として送りこまれている。情報を収集するために
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獣道(2017年製作の映画)

4.3

まさか、まさかの恋の話。で、まさか、まさかの面白さ(笑)

次から次へと宗教にハマる母親のもとに生まれたアイ。自らも宗教団体のなかで育つ(アナンダと呼ばれる。釈迦の弟子ね。こういうセンス、大好き 笑)
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

4.2

ところどころ切りとられる横顔。それが素晴らしい。登場人物の心情に一気に引き寄せられる。

無口な優等生で、「委員長」と呼ばれるアオイ。明るく派手で、いつも友達に囲まれるハヅキ。ふたりはクラスメイト。で
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

4.3

彼女の人生は間違いじゃない…何としてもそう言いたかったんだ。優しさがあふれるタイトルだなと。

女子高校生妄想恋愛映画の巨匠と位置づけられても、譲れず撮りたいものがあって、そのために小説まで書いて、そ
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.3

湯布院映画祭のクロージング作品。シンポジウムは寺脇研の司会のもと、監督の三島有紀子と脚本の荒井晴彦を迎えて。

関係ないが、1つ前に上映された『空の瞳とカタツムリ』という作品が面白かった。フィルマーク
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ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.8

今年も湯布院映画祭に。毎年ここで秋を感じる。シンポジウムは廣原暁監督を迎えて。途中から揉めた。揉めるのはいいけど、秩序を失ったシンポジウムは参加していてつらい。

卒業式を前に、暴走族にめちゃくちゃに
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狂覗(2017年製作の映画)

4.3

「無垢の祈り」に続き、またまた強烈な映画を、同じ映画館で。

タイトルとポスターのエロい雰囲気はどこにいった。でも、この裏切られ方は悪くない。

あるトラウマを抱えて教職を離れていた男が、恩師に頼まれ
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

4.5

ずっと見たかった話題の映画が3日間だけ上映。急いで見に行った。

で、…あまりにも衝撃的。何度息を呑んだことか。

母とともに父(継父)の暴力を受ける少女。母はそれを前世の業(カルマ)だと理解し、祈る
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