いのさんの映画レビュー・感想・評価

いの

いの

おわると みんな はくしゅかっさい。
「おどろいたなあ、フレデリック。
きみって しじんじゃ ないか!」

フレデリックは、あかく なって おじぎを した。
そして、はずかしそうに いったのだ。
「そう いう わけさ。」

絵本『フレデリック』より 一部抜粋

映画(461)
ドラマ(7)

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

4.2



これが小説なら、その帯には「珠玉の短編小説集」とか何とか、記されるだろう。(でもアタシは、本当は「珠玉の」とかいうのは好きじゃない。もっと知恵を絞ろうよって思う。)


ひとりの静かな夜に読む、上
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます



よく考えたら、若松監督作品を1作も観たことがなかった。観たような気がしていただけだった。


いちばん好きなシーンは、2階へ上りかけた山本浩司が足をとめ、1階のトイレに入ろうとする門脇麦に声をかけ
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.8



何と言っても、スター・トレックの制服?を着た犬のピートが超絶可愛い!ピート君、キミは健気さナンバーわん🐶

主人公のウェンディが、何故それほどまでにスポックが好きなのか。その理由が見えてきたとき。
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.1



最近映画館で観た予告篇のなかで、断トツ格好いい予告篇!


カンニング・ビジネスの成功なるか?


じあたまの優れた者が本気を出したら、凡人がいくら努力しても、ほとんどの場合には勝負にならない。じ
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バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

2.0



本当に申し訳ないが、私には合わへんかった。ウトウトしてもうた。仕事帰りじゃなかったとしても、同じようにウトウトしちゃったような気がする。わずか3人の観客しかいないガラガラの映画館だったのに、どうい
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ポルト(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます



ずっとウトウトまどろんでしまって、実のところよくわかっていない。だから感想を語ることなど、本来はできないのだが、どうしてもこれだけは言っておきたい。ルーシー・ルーカスがとても美しく魅力的。セックス
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0



1990年代初めのパリ。実在する団体「ACT UP PARIS」の活動。HIV・エイズに対する人々の偏見を打ち破りたい。啓蒙活動。ゲイ・パレード。そして、製薬会社や政府を相手に、挑む闘い。彼らの活
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ウエスタン(1968年製作の映画)

5.0



風に刻まれた文字のような映画だ。砂埃が舞い上がる。鳥は群れずに空を駆ける。列車は蒸気をあげながら、まだ知らぬ線路を求めて荒野を走る。風に刻まれた文字は、記録ではなく、人の記憶のなかに、深く刻まれる
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.1



楽しい!
“俺ちゃん”のおしゃべりと、口を慎まないジャクソン兄貴のおしゃべりとの相乗効果は抜群!楽しさは何倍にもふくれあがる。早撃ち競争も楽しいし。強い女サルマ・ハエックがステキすぎる!敵役はゲイ
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.9



長いこと、観るのは躊躇していた。この映画でエヴァ・メンデスと共演したことがきっかけとなって、ライアン・ゴズリングは、彼女を妻としたからだ。今作を観たら、私は嫉妬と憎悪にもえたぎり、何をやらかしてし
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SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

3.5



牛腸茂雄という写真家がいた
(1946-1983、享年36歳)


映画「寝ても覚めても」で、私ははじめてその写真家を知った。映画のなかで、写真に映っている人たちは、じっと私を見つめている。その写
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.3



「今、人々はとても怒りっぽくなっている」

そのような台詞があった。嗚呼、怒りっぽくなっているのは、わたしの暮らす国だけではないのだと、そんな当たり前のことにあらためて深く感じ入る。怒りっぽくなっ
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.4



大好きなシャーリーズ・セロン!
私は、ブレラン2049では、アナ・デ・アルマスよりも、マッケンジー・デイビスの方をご贔屓にしてる。この2人の対バン。どうしても映画館で観たい!


シャーリーズ・セ
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さすらいの一匹狼(1966年製作の映画)

3.1



衝動買いして泣いてた私におもろないけど諦めるな!と叱ってくれた(事実無根)コブラ修造アニキありがとう!(しかもこの文はrollinさんのを流用)


今日はいちにちじゅう、寝ても覚めても昨日観た映
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます



自分のために正直に書こうと思う。


川の流れと、最後の2つの台詞を聴いて、私は、自分の心のどす黒さを思い知らされたと思った。嫌な映画だ。しんどい映画。


「寄生獣」や「予兆」(「予兆」>「散歩
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レッド・サン(1971年製作の映画)

3.7



時は1870年
(明治3年)
日米親善のため
アメリカの首都を目指す武士たち
列車の音が大変小気味よい
ところがその一行を乗せた列車が
強盗に襲われ・・・


あれっ!? ちょ、ちょっと待ってくれ
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砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

3.7



これもまたおっぱい。どうしてこうもおっぱいが続くのか。監督ったらもうw!このおっぱいには、アオヤマ君じゃなくたって、誰だって惚れてしまうぜ。しかもステラ・スティーヴンスは、おっぱいだけじゃなくて、
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親密さ(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます



自分に正直であろうとして、自分の弱点とも仲良くなろうとして、あがく若者たちの、物語。そのあがきは、苦しいくらいに切羽詰まっているから、観ている私も苦しくなる。だからとても、キツい映画だ。だけど彼ら
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リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.7



「裏口は飽きた もう正面から行く」


ジョン・ウェイン。名前は聞いたことがあったけど、初めて観ました。もしかしたらコレは無声映画なのかと思うほどの、ゆったりとしたオープニング。保安官チャンス(
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.3



タイトルからしてすでに不気味だ。
この場合の不気味なものの肌とは、自己をさすのか他者をさすのか、それともその両者をさすのか、あるいは両者をつなぐものをさすのか、その境界をさすのか融合をさすのか。タ
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

-



私が観たのは43分のショートバージョン


先日観た『PASSION』に激しく心を揺さぶられ、未だに動揺している。愛と暴力について。自己と他者について。言葉について。もう少し先まで行くことができた
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7



特にこの頃、観ている映画は繋がっている。繋がっているようには見えなくても、私の中では繋がっている。法に基づく検視や、法の遵守などをめぐって、書類にサインを迫られる検察官やFBI捜査官。映画『PAS
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PASSION(2008年製作の映画)

4.6




『東京藝術大学大学院映像研究科 第二期生修了作品集2008』より


他の人がどう思おうと構いません(こういう言い方は、言葉の暴力かな)。きわめて個人的に好きな映画となりそうです。 自分でも信じ
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.2



白いスニーカー
片方なくしたら、うまく歩けない

もし 大きな権力に その片方を剥奪されたとしたら
(権力は 白いスニーカーさえ奪うのだ)
剥奪されたその人が 困って泣いていたとしたら

困って泣
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます



(この映画の感想としてはまったく的はずれなのかもしれないけど)


ねえ、ずっと3人じゃダメなの?
この3人でずっとやっていくんじゃダメなの?


店長と、バイトのもりぐちさん
バイトの女の子と、
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彼方からの手紙(2008年製作の映画)

3.8



うふふ
めちゃ良い物、見つけちゃったんだもんねー♪

えっへん!
『東京藝術大学大学院映像研究科 第二期生修了作品集2008』というDVDが存在すること、(私にしては)大発見! 瀬田なつきや濱口竜
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最後の追跡(2016年製作の映画)

4.5



お兄さんは言う
「愛してる。本気だ」

弟も言う「愛してる」


そこからいっきにもっていかれてまう


テキサスという場所は、
まったくもってして・・・
(ううっ、言葉につまる)


保安官が、
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.9



ティエリー・グエッタ
またの名(アーティスト名と言っていいのだろうか?)は、MBW
この人物が、このドキュメンタリー映画の柱となる。


彼は片時もビデオを離さないおじさんで、それがストリートアー
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哀しき獣(2010年製作の映画)

5.0



「ダサかっこいい」という言葉、もともとは、この映画を観た人が口にしたのが始まりだ。ご存じであっただろうか。だが、「ダサかっこいい」、だけではちと足らぬ。かなり足らぬ。牛骨分足らぬ。では、「どえりゃ
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます



泣きじゃくるフリダ
そこが安心して泣ける場所になったこと。涙をみせられる場所となったこと。涙を、自分を、まるごと受け入れてもらえる場所となったこと。そう自分が思えること。フリダだけじゃない、各々が
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.4



好みの豪華キャストが、揃いも揃って皆、超豪華臭を見事に消臭して、そのかわりに棋士臭を漂わせ、それでもほんの少しだけやっぱり役者臭をもれさせてくるあたりが、憎いぜって思う。流石だ。ところどころ、攻め
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.3



男の人はハンカチを持たなくてはならない
それは、涙を流している女の人に差し出すため


いつでも差し出せるように、いつでもハンカチを持っている。それが紳士の在り方。このような紳士が、女性の背中を押
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ブルーサンダー(1983年製作の映画)

3.5



この前観た『フレンチ・コネクション』の刑事“クラウディ”を演じたロイ・シャイダーが主演。そして、な・な・なんとなんと、脚本にダン・オバノンがいるではあるまいか!この作品にどれほど関わっているのかは
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます



極寒の闇の中、
覆われた雪の中、10kmひた走る少女の強さを、ちゃんと想像できる人になりたいと思う。その少女の強さを、心の中に留めて置きたいと思う。想像する力を手放さない勇気を、持ちたいと思う。そ
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます



あたたかく、ほっこり、おおらかな気持ちになる映画。なんか、優しい気持ちになるんだよねえ。小さき者を大事にしたいような。この頃、アリ君たちを全然見かけないと思ってたら、それは酷暑のせいだと思っていた
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.4



ここではないどこかはあるのか。どこに行ったら辿り着けるのか。私には、ずっと泣いているように見えた。まるで迷子になった子どものように。ずっと泣いているように思えた。


裕福とはほど遠い生活をしてい
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