いののんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

いののん

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サスペリア(2018年製作の映画)

-

怖がりで超ビビり。
堅牢な小部屋に引きこもっていた私を、
ホイホイと引きずり出してくださったのは、
皆様でした。
ありがとうございます!


思い起こせば、(多分)5歳の頃。母と兄に連れて行かれたオバ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

もうめっちゃ好みの映画!
好き好き大好き!
私はもうどうせ甘ちゃんなんだからそれでいい。


クソ真面目で融通がきかないドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と、嘘つきじゃないけどデタラメなトニー
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.4

我が愛する○○県民よ、
これはいったい、どゆうコト?
これ人気の映画だったの?
なぜに平日こんなにたくさん観に来てるんじゃあ-?
我が愛する○○県に、
映画館に来る人がこんなにいるとは、
不覚にも知ら
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許されざる者(1992年製作の映画)

4.5

「人殺しは非道な行為。
人の過去や未来を奪ってしまう。」

そういう映画なんだろうなと私も心からそう思う。



だけど。だけど、
それでも、やらざるをえないこともある。
地獄に足を半分突っ込んでいる
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

-

仕事帰りに滑り込みセーフ!
座ったところで、瞬間考える。「あれっ!?、アタシ今、なんでここに来て、ちゃっかり座っちゃってるんだろう」 自問しながらも、アタシは既にその答えを知っている。「それはね、そこ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.8

開始の瞬間から好き。スクリーン1文字目から好き。美しくてうっとりしてしまう完璧な文字。お洒落で可愛くて孤高で気品にあふれてる文字。何というフォントなんだろうか。黒のスクリーンに白い文字たちが、最高に美>>続きを読む

じゃりン子チエ(1981年製作の映画)

4.0

コレ、高畑勲監督じゃあないですかっ!
なんで今まで知らずにいたんだろう。


「ぴかぴかでしゅー」は、映画:大阪物語での田中裕子の名演!

「明日はまた明日の太陽がピカピカやねん」は、チエの名言!
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.5

なんらんら、これは!
じぇんじぇぇん、う゛ぁらりましぇ-ん!!
ぶりゅがりい---!!!
(注:ラリって舌がもつれてハッキリと言えてない)
(注:しかも歯が抜けて笑いながら叫んでる私)


葉っぱでラ
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.2

熱い熱い1日。男たちは、顔中から、体中から、汗を噴き出させている。炎天下の夏。そして、彼らは、自身の内側からも、熱い血潮を吹き出させる。「あっ、汗染みが!」「あっ、脇汗が!」などとほざこうものなら、即>>続きを読む

東京裁判(1983年製作の映画)

4.5

東京裁判。米軍が170時間・50万フィートを超える記録フィルムを撮っていて、それが1973年に公開されたとのこと。その映像プラスその何百倍もある裁判の速記録。この厖大な史資料に、ニュース映像なども加え>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

-

ヴィクトール・E・フランクルの著書『夜と霧』は、新訳版で読んだことがある。感動とか、そういった言葉では到底言い表すことができない、人間の根源とか生きることそのものとか、うまく言えないけど、魂の奥底にふ>>続きを読む

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

エンドロールに入る前、哀悼の意を表す文を読んだ時の、なんとも言い難い、心にずっしりと重い石を置かれた感覚が、今も残っている。「嗚呼、知ってしまった」と思った。映画を観ながら、それは想像していたことでは>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

ひと晩経っても、途方に暮れている。月面着陸の一連のシーンと、ラストの場面、私の心のなかに、いつまでも残ると思う。


言い訳しない映画だった。だから、ここはひとつ私も言い訳せず(ウトウトしてたから、観
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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.2

「だから俺に革命の話はしないでくれ。
これからだって同じことの繰り返しだ。」


革命も戦争も、所詮はおなじこと。どちらにしたって。上に立つ者は頭脳を働かせることこそ偉いと思っていて、汗臭い労働を軽く
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

-

🔫初見時の感想🔫
2019年2月映画館


この映画への愛を楽しそうに語られる皆様が、マジで心底うらやましいっす!!!できれば、監督が誰とか知らない頃に出会って、ものすごいもんに出会っちゃったってコー
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

最高に格好いいウォンビンと、めちゃんこいけてるキム・セロンが、インドに行くとこうなるのかもしれない。インド版『アジョシ』(多分、ちがう)(ちょっと、そう)。


とてもとても親しみやすい、敷居の低ーい
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.2

初観賞。しかも完全版!
セルジオ・レオーネ監督作品を映画館で観られるだけで、もう胸が一杯。感慨もひとしおどころじゃなく、ふたしおもみしおも。そういえばたくさんの塩が役に立っていた。


アヘン窟のデザ
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.3

好きになれたらいいなって思って観に行った。んで、そんなこと関係なく好きになった。気づくと大好きになっていた。帰る頃には、めちゃんこ好きになっていた。幼き頃から繰り返し見ていた夢、おうちの2階の窓から空>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

4.1

とにもかくにも。
まずは冒頭の10分だけでも!
映画ファン必見!


所狭しと並べられたVHS、レンタルビデオ店で働いているレニー(マッツ・ミケルセン)、お客さんから「オススメは?」と尋ねられて、それ
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大阪物語(1999年製作の映画)

5.0

どうもどうもどうも
よう来てくれはりましたな
頼みもせんのに


開店したスナックが入っているビルの屋上で、若菜(池脇千鶴)がお父ちゃんのりゅう介(沢田研二)につぶやいたところから、私の感情は決壊した
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.3

さて、そこで問題です。
変態ストーカーは、以下の2人のうちの、どちらでしょう-か?(注:ストーカーというものは往々にして変態です)


変態ストーカーは、
A警察官のハリーだと思う人?
Bそれとも犯人
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

2.9

企画・原案・主演の阿部さん、プロデューサーの山田孝之をはじめとするスタッフや、キャストの熱いおもいは、秋田の風景とともに、確かに伝わってきた。それは本当にそう。


父の日記やキャストの台詞を通して、
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.2

くそじじいなめんなよww!


残りの人生は短い。最後に、どうしても会いたい人がいる。渡したいものがある。アルゼンチンから故郷ポーランドへ。たどり着くまでがえらく大変なんだ。ドイツの地を踏むことは断固
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マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)

3.2

1992年のロサンゼルス暴動が起きるまで、と、起きた日のこと。


なんだかあれこれ惜しい!
少年の揺れ動く心情も私なりにわかるような気がしたし、台詞で心情を語らないように監督が心掛けたことも、私なり
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アストラル・アブノーマル鈴木さん(2018年製作の映画)

3.5

松本穂香三日会わざれば刮目して見よ!



今現在の松本穂香を映画館で観る。
この映画は、それだけで十分だ。と思う。


突っ込みどころはモチロン満載。
でも、ところどころ、ついうっかり笑ってしまう。
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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

-

私は、沖縄のことはどうしても “他人事” にはしたくない。沖縄を思うことは、私にとっては、“アタシの良心” の最後の砦だ。だから、近くの映画館で沖縄関連のドキュメンタリーが上映されれば、なるべく足を運>>続きを読む

マーダー・オブ・キャット(2014年製作の映画)

3.3

filmarksの評価が低いって、すんごい気がらく。期待しないで観ることができる。これが、思わぬ掘り出し物だったらサイコーだぜ!


ママが大好きなボクちんが主人公。フィギュア作って、自宅前で売るのが
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

-

殺しは静かには、やって来ない


仕事で疲れ果てた先週の平日は毎晩、この映画の冒頭、黄色いクレジットとモリコーネ大先生の音楽に包まれ、それだけで満足して眠りにつきました。あー、好み。もったいなくて、先
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シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

4.1

filmarksのつわものであらっしゃる、レビュアーさんたちにあやかりまくった結果、観ることができた作品。timeline、丁寧に追っかけしてると、思わぬ幸せが訪れるってよ! 桐島は部活辞めるけど、マ>>続きを読む

キックス(2016年製作の映画)

3.4

それは、小銭を貯めてようやく手に入れた、特別なスニーカーだったのに。少年は、果たして、奪われたスニーカー(エアジョーダン1)を奪い返すことができるのか。


少年の、モノローグで始まって、モノローグで
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ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.0

いいからガルシアの首持ってきて!



村上春樹が最初に書いた小説、『風の歌を聴け』。その小説の最後の方で、次のようなことが語られる。主人公である「僕」と妻は、サム・ペキンパーの映画が来るたびに映画館
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3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.5

そのひとことが、命取り


ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)の言葉は、悪魔の囁きのよう。吸い込まれてしまう。知性があり、品と風格がある。叙情的だし、合理的でもある。そして実に冷酷だ。余計なひと言には
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決断の3時10分(1957年製作の映画)

4.0

見てるしかなかった。
そんな男が、自らの人生の主人公となるまで。


エルモア・レナードの「三時十分発エマ行き」を原作に、1957年に映画化。『3時10分、決断のとき』(2007年)は、本作品をリメイ
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.9

渋いオトナの映画。高貴なお方のお屋敷に、生涯を捧げた執事の回顧録。利発で正論を吐く、賢い女性にやられてしまったお話。


徹底したプロ意識を持つ彼らは、自らの気持ちは隠さねばお勤めできないと、気持ちを
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21グラム(2003年製作の映画)

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生と死はとても近くて、21グラムの差が、いったい何処にあるのか、私にはわからない。
決してそうだったわけではないのに、観終わってしばらくしてから、カメラがずーっと円を描いていたような錯覚に陥る。ショー
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アンダーグラウンド 完全版(1995年製作の映画)

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「昔、あるところに国があった」


第二次世界大戦からユーゴ内戦まで、激動のユーゴスラビア。この映画では、史実にファンタジーや御伽話や神話や大河ドラマを交えて、「あるところにあった国」に生きるものたち
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