自分が脳内で勝手につくりあげたイメージだけど、クローネンバーグの作品は切れ味の鋭い狂気(&凶器)をスタイリッシュに描くというイメージがある。今作はスタイリッシュというよりは全体を通してB級感が漂ってい>>続きを読む
ただならない。冒頭の刑務所の構図からしてめちゃくちゃ格好いい。ただならぬことがこれから始まる予感。こんなオスカー・アイザック観たことないと思うほど格好いい。戦争時にあんな経験を負っていたら、そりゃおか>>続きを読む
再鑑賞。自分が意識下へと抑圧して、平素は見ない/気づかないようにしてきたものが、暗示によってさらけ出される。あなたを憎んでいたことなんて、全く気づいていなかったのに。いつの間にかナイフを手に取って切り>>続きを読む
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とても繊細な映画で、やっぱりこの映画もわたしの言葉で汚してしまいそうな気がして書くことを怖れつつ、でも書きたいと思います。
映画館で予告篇を観ています。予告篇も慎重に言葉を選んで制作されていると感>>続きを読む
トウシューズに足を押し込んで、踊るララ。足の指は血だらけ。私はバレエにも全く詳しくないから全くの勘違いかも知れないけど、バレエというのは、身体を不自由な枠のなかに窮屈に押し込んで、そのうえで果てしない>>続きを読む
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〈追記③〉2023.08.01
3回目の鑑賞。
1・2回目で計20%くらい起きていたと思ってたけどそれは勘違いで、10%くらいしか起きてなかったことがわかった。3回目はほぼ起きていた(ウトウトしたの>>続きを読む
2日間で3回鑑賞。初回は高熱と微熱を行き来しながらほぼウトウト。2回目は微熱のなかで何回も何回も何回も、数え切れないほど戻しながら鑑賞。戻してもどこまで観ていてどこから観ていないのかわからない。どの場>>続きを読む
高熱でアタマがふわふわしている時には、平素なら手をのばすことのできない映画にも(挑戦なんて思わずに)挑戦することができます。1度目は寝落ちしながら。でも2度目はわりとちゃんと。頭部bombには思わず声>>続きを読む
序盤の凄まじい悪臭と、そののち追い求める究極の香水との対比。画面から匂ってくるわけではないのにちゃんと匂ってくる。そしてその匂いは自分の脳内で補完していると思うんだけど、悪臭はなんだか簡単に想像できる>>続きを読む
1年前の夏(*それは2017年夏のこと)。アニメ版打ち上げ花火を映画館で観ながら、アタシは、この映画のコトを一所懸命思い出そうとしていた。何回かやり直す話。アニメ版打ち上げ花火を観ながら、アタシは「ラ>>続きを読む
初鑑賞。ようやく覚悟を決めて観ることができた。怖いというよりも悲しかった。後ろめたさとか罪悪感とか、自分のなかの弱い部分を悪魔は挑発してくるのよね、きっと。オトナのそういった部分に少女が媒体となって照>>続きを読む
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過去作は観たことある作品と観たことない作品とがあったけど、今年4月下旬に過去作4作とにかく観ました。観たことある作品は、記憶のなかでは「とにかく面白い!」(5.0)だったのに、不甲斐ないことに再鑑賞し>>続きを読む
タイトルと長尺であること以外は知らずに鑑賞。おうち鑑賞はアタシには無理かなと思って映画館へ。古代か中世の映画かと思ってたら、いきなり大脱走のスティーヴ・マックィーンみたいにかっちょよくバイクで走るしビ>>続きを読む
映画『ベルファスト』でケネス・ブラナーが描いた北アイルランド紛争が、今現在へと繋がっていることを実感した。街は「平和の壁」(隔てるための鉄条網が「平和の壁」とは)で分断されている。このドキュメンタリー>>続きを読む
パリの公立幼稚園。4歳からの2年間。世界で初めて行われた、哲学入門の教育プログラム。先生がロウソクに火を灯すと、そこは特別な空間となる。さあ、輪になって話そう。
まず大事なのは、問いをたてること。>>続きを読む
幼少の頃、遅くとも思春期の入口までにディズニープリンセスにうっとりしていたら、アタシの人生は違ったものになっていたかもしれない。残念ながら、そういうふうに育ってこなかったのでこんなふうになってしまいま>>続きを読む
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完全に振り落とされました。完敗です。体調が悪かったのに、リザーブしてあるからと無理して行ったのが敗因です(言い訳)。途中で帰ろうと思ったくらい(フィルマやる前だったらとっとと帰ったのに、あさましい自分>>続きを読む
少年がひとりで自転車を走らせる映画はめっちゃたくさんあるけれど、40代の男性がこんなにも気持ちよく自転車走らせる映画をみるのは初めてかも。マイキーというこの男、頭のなかも10代のまんま、決して褒められ>>続きを読む
カラッとしたフロリダの空。明るく射し込む光。モーテルの壁の色は、明るいピンクやパープル。ディズニー・ワールドはすぐ近くにある。そこにいる者を祝福しているかのようなカラフルさだ。でも、その鮮やかな明るさ>>続きを読む
全篇にわたってドヤMAX。監督や演者たちにドヤされることが妙にカイカン。この独特な陽光から、ストリートを闊歩する人たちから、裏道のタクシーから、などなどから、アタシは「おまんの知らない世界がここにある>>続きを読む
これからの未来の話をしよう at 納屋の2階(女たちの白熱教室+ベン・ウィショー)
選択肢は3つ
A 赦す
B 残って闘う
C 去る
フィルムの色合いや農村の風景や女たちの纏う雰囲気から、時代>>続きを読む
これは本当にスクリーンで観て良かった映画。山々が取り囲む静寂さや、心のひだを、スクリーンを通して受け取ることができて良かった。あらすじなんぞでは語れない、言葉では表現できないものが、豊富にある。山に積>>続きを読む
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うまく言葉にできない。この映画の大事なところがわたしの言葉によって損なわれてしまうような気がしてそのことを怖れます。それでも書いてみたいと思ってしまうけれど、書いたことによってきっと本質から遠のいてし>>続きを読む
配信でみるのにこれもちょうど良いサイズ(わたしにとっては、ということですが)。セックスシーンいっぱいあってもちっともエロくない。ちょう健康的な映画。ミラ・クニスの肢体は健康美そのもので、イキのイイから>>続きを読む
双方ともに産婦人科医の一卵性双生児。ひとりは広報担当、ひとりは研究担当みたいな感じでうまくやってたのに、子宮が3つある女性があらわれてバランスが崩れていく。女性と出会ったことで、彼らの精神は結合双生児>>続きを読む
これも全くの誤読かもしれないけれど、自分が受け取ったように書きます。夫と別れて生活したくてそうするのだけれど、だからといって、自分自身の抱える孤独や、漠然とした不安が決して減じることはない。愛しい息子>>続きを読む
増村保造監督、若尾文子主演の映画を2作続けて観た(別日だったけど)。今作は日露戦争時の話。集落でつまはじきにされ蔑まれてきた〝お兼〟(若尾文子)。世間からつまはじきにされようと蔑まれようと、自分の愛を>>続きを読む
地検の前で待ち受ける報道陣
黒塗りの車から降りる〝奥さん〟
この始まりからして格好いい。他とは一線を画す映画だという予感でぞくぞくする。
①彼女が愛している人(〝愛人〟と称するのはちょっと違う>>続きを読む
入口は『インファナル・アフェア』
そこから2つのパートに分かれていく
インド版怒りのデスロードpartに於いて、攻めたドライブ技術を発揮しますのは、偶然居合わせちゃった囚人ディリ。優しい声と容貌で>>続きを読む
今作でのシャーロック・ホームズは、中世の修道士として活躍。演じるのはショーン・コネリー。凡人なら見過ごしてしまうような僅かなヒントから真相にたどり着こうとする。飄々とした可笑しみはカンバーバッチの前任>>続きを読む
時期:1968年
場所:テムズ川畔ダゲナム工場
(英国フォード社)
主役:縫製部の女性たち
要求:男女同一賃金
上記工場での女性労働者は187人(男性は55,000人)。フォード車のシートやドアの>>続きを読む
凄いけど怖くて。これから底なしの地獄絵図が展開されていくのだろうかと思うと恐ろしくて。いのたん無理するこたねぇんだよ観るのやめたっていいんだよと、甘い声が脳のどこからかアタシに呼びかけてきて、何度も諦>>続きを読む
2,3回追い越ししたらとんでもない羽目に。後ろからのアオラレのみならず、衝突、待ち伏せ、ぐるぐるまわる追いかけっこ。容赦ないことこのうえない。追いかけてくるのは熊っ熊熊・熊熊熊(ラッセル・クロウ)でも>>続きを読む
事実に着想を得たとのこと。猟奇殺人の怖さだと覚悟して行ったら、怖さの種類が想像していたのとは違うてた。妄信者の後ろにはもっと底なしのものがあって、それがどのくらいのものなのか計り知れない怖さ。底なしの>>続きを読む
それは深夜のラジオ番組のように、全篇にわたって、静かに 穏やかに 囁くような声で、眠れないあなた(わたし)に向かって届くといい。ささやかにそう願ってくれているような、そんな映画だと思う。
他の女性>>続きを読む
1979年宇宙の旅
ツァラトゥストラはかく語りきが鳴り響く。猿たちは骨角器を持ってモノリスの前で進化を遂げる。今作では、チャンスという名の庭師がTVのリモコンを持って街で暮らす人たちの前で進化を遂>>続きを読む