芦塚あきひろさんの映画レビュー・感想・評価

芦塚あきひろ

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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.1

『竜とそばかすの姫』を観てきた。池袋グランドシネマサンシャイン。最上階のIMAXシアターで。

映像は圧巻だった。いわゆる電脳世界の全方位的な空間の広がりと、無数のアバターが浮かぶ様子の表現と、主人公
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

1.1

⚠️このアプリはあまり嫌いな映画をこき下ろすような雰囲気のものではないと思っているが、せっかく感想を書いたので載せておきます。

以下、長い上に、この映画が好きな人には読むのが苦痛だと思います。お気を
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クリスティーン(1983年製作の映画)

4.7

車が意思を持って人に取り憑いて、次々と人を殺していく。というホラー映画。

そう聞いていたので、アイディア先行の、それなりに軽い作品かと思ったら、かなり面白かった。

クレジットを見たらスティーブン・
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

4.1

アメリカでは春休みに海なんかで若い男女が集まってハメを外して遊びまくるという、ヒップホップかなんかのイメージ映像のようなことを現実に行うらしい。

色んな意味で僕には取っ付きにくいが、7パーセントくら
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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

3.7

⚠途中からネタバレしてます

過去の画家や名画の模倣が得意だが、オリジナリティがない故に画家として成功しなかった主人公(アーロン・クオック)が贋札作りに手を染めていくストーリー。
主人公は、画家として
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人間の時間(2018年製作の映画)

3.1

以前は好きだったキム・ギドク監督作。シネマート新宿にて鑑賞。映画の日だったことを会計時に気付いて得した気分になった。
今作の主演は藤井美菜という日本人の俳優で、日本語で演じていた。オダギリジョーも、友
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HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

4.4

映画館で観られて良かった。

聞くところによると、このHiGH&LOWシリーズでは、演じる俳優自身のアイディアを役柄やキャラクター造型に反映させることが多いらしい。
今作のキャラクターでは、メガネと眼
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(2018年製作の映画)

2.8

どうにもハマらなかった。

まず、主演の村上虹郎、広瀬アリス、身体を超張ってる日南響子はとても良かったと思う。

拾った拳銃によって、主人公のくすぶる性欲と自我が暴走していく、という展開は、ステレオタ
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リベリオン ワルシャワ大攻防戦(2014年製作の映画)

4.4

ヤン・コマサ監督。

邦題は微妙だが、1944年8月のワルシャワ蜂起を扱った、圧巻の戦争映画。
ちょっと『アポカリプト』を連想した。序盤の爽やかな人間関係描写が、中盤以降の残酷極まりないシーンの布石に
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.8

ゲームボーイで出たポケットモンスターは、登場する151匹だっけ?のポケモンをコンプリートするくらい遊んだ。
だけどその後、アニメやらで媚びてるようにしか見えないピカチュウを前面に押し出していく姿勢が苦
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

4.3

【ドルビーシネマ 3Dプラスイン ハイフレームレート】とかいう形式で観るといいと宇多丸さんが言っていたので、MOVIXさいたまへ行って来た。
元々は1秒24コマで撮っている映像を、120コマだっけ?く
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VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

4.2

アマプラで見た。
VHSでしか残ってないような、つまりディスク化も配信もされないような、はっきりいうと残念な出来っぽい映画たち。見てから数週間経って、たくさん紹介されたうちの1本もタイトルも内容も思い
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

元になったシャロン・テートとマンソンファミリーの事件は、当時シャロンの恋人だった映画監督、ロマン・ポランスキーのドキュメンタリーだかで見聞きしたことがあって知っていた。アメリカではかなり有名な事件なん>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

池袋グランドシネマサンシャイン、IMAXシアターにて鑑賞。大画面が最高。全ての映画がここで見られたらいいのに。

そしてこのジョーカーという映画、とても考え抜かれ、丁寧に誠実に作られた映画だった。
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新REC/レック デッド・ビギニング(2016年製作の映画)

1.6

最後にも書いたけど、このタイトルで売ることに決めた人たちに抗議したい。
皆さん書いてる通り、あの主観映像のゾンビホラーシリーズ『REC』とは無関係の映画。騙された。これは腹が立った。

本来のタイトル
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友罪(2017年製作の映画)

3.1

瀬々敬久監督の出世作『ベヴンズ・ストーリー』と、同じようなテーマというか。
ベヴンズ〜は、被害者側の視点も入れて、5時間に迫る大作だった。

見終わって、色々考える。割と真剣に考えを促されるという意味
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

おしゃれで残酷で謎めいた雰囲気。常に漂う酩酊感。ロサンゼルスは映画の都なのだろうから、よく映画の舞台になっているが、ロサンゼルスに住んでみたいなあ、とこれまでで一番思ったので、僕にとってあの街の魅力が>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.6

MCUの振り返りもスムーズに進んで、アントマンまで来た。
2回目もすげえ面白く見た。
MCUの本道の物語がだんたん深刻さを増していく中で、肩の力が抜けた作品を用意する姿勢が素敵。

主人公は、これまで
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.1

あれだけの悲惨で残酷な目にあった小学生の子どもを、本人が望むからという理由で普通に接客業に従事させる、旅館の女将と従業員2人はおかしいんじゃないでしょうか。

という意見に対しては、ネットで無粋だとか
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.5

これだけたくさんキャラクターが登場しながら、誰がどこで何をしているのか混乱しないのはやっぱりすげえなと思う。

1回め見た時に、自分がいかにぼんやり見てたかが分かる。よく練られて整理されたシナリオだっ
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.6

俳優たちは軒並み素晴らしいと思う。

しかし、それにしても話が絶望的というか、辛気臭すぎる。

ゾンビが出てこない『ウォーキング・デッド』のようだった。

背景の説明を排しているのも、謎めいた雰囲気が
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.8

MCUの中で、今作だけ3回見た。1回めより2回め、それより今回の3回めの方が面白かった。最初は、ノリが良くて楽しい映画だなあ、という程度の印象だったが、繰り返し見るうちに、どんどんこの作品の特別さが染>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.8

2回めを見た。正直、1回めの鑑賞時は過去作の内容はうろ覚えだったので、硬派な雰囲気でなんとなくいい作品だった、と思う。みたいな感想だったが、改めて見てみると、これは、めちゃくちゃ面白いじゃないか!とな>>続きを読む

マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

4.2

ステラン・スカルガルドが全裸でストーン・ヘンジを疾走する姿に一番笑った。あらゆるスペクタクルシーンに匹敵するインパクトがあった。蛮勇は時に奇跡を起こすのかもしれない。

クリス・ヘムズワースの更にビル
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.5

『アベンジャーズ』の次が早くもアイアンマン3。MCUは、本当にアイアンマンに支えられたシリーズだと思う。ここまで7作あって3作でタイトルロール、アベンジャーズでももちろんメイン。
ここまで重要で、かつ
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.1

「日本よ、これが映画だ」というキャッチコピーに、うっせえよバカ、誰が考えたんだこの維新の政治家みたいな物言いは、と腹が立って劇場で観なかったのはもう7年も前なのか。
たくさん見てると、敢えて見なかった
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トラベラー(1974年製作の映画)

4.2

『大人は判ってくれない』を思い出した。1回しか見てないから、どのくらい内容に共通点があるのか分からないけど。

子どもが主役のハードボイルドポエトリー作品。
主役の子が首都テヘランでサッカーを見るため
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.8

まずは、原作のバレエ作品を3分で紹介してくれる動画を貼っておきます。分かりやすい。ありがたい。いつか観たい。
https://youtu.be/XgtboV5Ycnw

映画の監督はラッセ・ハルストレ
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

4.5

『エンド・ゲーム』に向けてシリーズを振り返っているが、MCUは面白いからサクサク見られる。

しかし、キャプテン・アメリカは、アベンジャーズの中で、見る前は最も期待が薄いというか、はっきり言うと印象が
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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

4.1

クリス・ヘムズワースの圧倒的な肉体と抜群の快男児ぶりが魅力。もう少し豪快なところや面白いところがあればより良かった。
この時に『バーフバリ』が既にあれば、参考になっただろう。『バーフバリ』イズムとクリ
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

4.0

基本的には楽しい映画だが、考えてみると物足りなさも感じる。

ミッキー・ロークの扱いが尻すぼみだろう。ストーリーにしろ戦闘シーンにしろ、倍は活躍してほしかった。『レスラー』のイメージが強い、当時のミッ
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

4.3

『エンドゲーム』に向けたMCU振り返り。
2作めだが、日本公開の1番手だったらしい、インクレディブル・ハルク。

ハルク、大好きなんです。キャラクターが。アン・リーの『ハルク』だって、それはそんなに手
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.7

『エンドゲーム』に向けて、MCUを振り返ってみることにした。

僕はこれまでのMCU全作の中で、1作めの今作が、実は1番好きかもしれない。『ウインター・ソルジャー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシ
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.3

天才プロレスラー鮎喰響の人情ドラマ。

もちろん嘘である。だが、主人公の暴力行為かつ過激な行動が面白い映画だった。

あの主人公のキャラクターに説得力を与えている平手友梨奈という人は、噂は聞いていたが
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KOKORO(2016年製作の映画)

4.1

大好きなクニジュンこと國村隼目当てで見たら、サッパリして綺麗な映画。

芝居も風景も丁寧に撮られている。場所が途中からずっと日本で、こんなふうに作れば大抵の映画は見応えが出るなあ、と思った。

門脇麦
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バンビ(1942年製作の映画)

4.4

もう80年近く前の作品。そこまで昔だとアニメの創成期みたいに思うが、この時期のディズニー映画を見る限り、技術的にも芸術的にもある到達点にあったように見える。恐るべし。

テーマの現代性やセリフの練り込
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