IRIさんの映画レビュー・感想・評価

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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.9

ストーリーはなんてことはないんだけど、画とテンポがとにかく良い。自然の音やたまに入ってくるWilliam Tylerの音楽、暗闇がすごく心地が良い。

夢を語り合い友情を育むのはどの時代でも普遍的だか
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

2.5

音楽は名曲たくさん流れてテンション上がるし、心地よいシーンもまあまああったけど、ちょこちょこ違和感あるシーンがあってノリきれなかった。

ヴィム・ヴェンダースの中の理想の東京暮らしを映したという感じで
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

都会にいると、小さい頃から迷いなく突き進んできた人と出会って、なんで自分はああいう風に努力し続けてこれなかったんだと落ち込んだりする。

でも、この映画ではそんな超人的なところとは対局の、もっと無計画
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メルビンとハワード(1980年製作の映画)

3.5

日本語字幕のDVDも無く、数少ない上映チャンスも逃してきてしまってたけどやっと観れた!

そして、全体通してすごく軽やかで良かった!ここ最近、人生の選択を少し重く考えすぎだった気がするし、この映画の人
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.0

宮崎駿のやりたかった世界観はバシバシ伝わってきたし、最後かもしれない作品でここまで生煮えの状態で出せる勢いも素晴らしいと思う。

ただ、彼の世界観は僕には平凡に思えてしまった。未来に向けた視点もなく、
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

2日連続で観に行ってしまうくらい面白かった。2回目観ての感想。

ターの視点に立つと、彼女は常に正しいことをしていたと思う。音楽に対して常に真摯な態度で取り組み、健康維持を心掛け、家族を守り、好きな人
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

5.0

現代の狭い見方や常識が強固なものだと信じ込まさせられていることをときほぐしてくれる素晴らしい映画だった。

僕らは無意識に、ほとんど全てのことは頑張ればコントロール可能で、ほとんど全てのことは頑張れば
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

PTA大好き過ぎて公開初日の昼と夜2回観てきた。

正直1回目は、観ているだけで幸せでありつつもピンとこなくて間延びしているように感じられる部分もあった。

2回目は、変なシーンも個性的なキャラクター
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ZAPPA(2020年製作の映画)

4.0

良過ぎた!かなり技巧的かつマニアックなのに、あそこまで大局を見れるザッパという人は本当に稀有な存在だったんだなあと改めて気づかさせられた。

彼の、自分の可能性に対してオープンである姿はホントかっこよ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

1.3

気軽に観れて良い。大泉洋も劇団ひとりも映画の人じゃなくて、舞台で笑いを起こす人(またはテレビの人)なんだよね。

街の上で(2019年製作の映画)

3.3

なんか居心地の良い映画だった。こんな日常が下北で起きてるなら20代をここで過ごしたかったなあと思わせてくれる心地よい怠さ。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

もう自分のコントロールする余地すら与えられてない相手に対して、その余韻に対して、何か出来たんじゃないかと永遠に思考を巡らす2人、、その余韻がちゃんと映像に乗ってたし、個人的に最近暗い気持ちだったのを救>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

酔っ払って観たので、ちゃんと考えながら観れてないけど、良い映画だった。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

おっさん2人が秘湯に向けてドライブするだけの映画だと思って観に行ったのだけど、大人になるにつれて別の道を歩む2人の一瞬の邂逅が見られる最高の映画だった。

大抵の人は極力ニュートラルに生きようとしてい
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.4

うまくいかない時はほんと全てうまくいかない。痛いほどウェンディの悲しみが伝わってくる、、、停滞は苦しく、移動は救済。

最後(に救済の可能性)が開かれてるのが良い。ケリーライカートの撮る移動のシーンは
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

アメリカの荒涼とした土地を移動するのをひたすら映し出していて、映像と音楽も相まって瞑想的な映画だった。

そういえば前にPOPEYEで、ピーター・サザーランドが自転車に乗ることは瞑想だって言ってたけど
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.8

ジョン・カーペンターっていつも最高だよね。バランスが良い

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.5

僕は未だに投票の力を信じてないし、政治が良くなるなんて希望を持って生きてないんだけど、世の中にはこんなに実直に政治の力を信じて、実行している人がいるのかと感心してしまった。

小川淳也は経歴が華やかな
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.1

この時代の実効性への問題意識は本当にすごいし「(全共闘の運動は)社会風潮に拡散してしまった」という木村修のコメントが印象に残った。今の時代は、言葉に力はないし、勝手に何かが突き進む気持ち悪さがあるよな>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.3

カメラワークも音楽も良い。それによって、映画全体を通して、どの登場人物にも感情移入させない宙吊り状態が保たれていたような気がした。あと、バリー・コーガンがとにかく不気味で素晴らしかった。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.2

ジョナサン・デミ大好きだし、スパイク・リーはいまいちハマらないし、さすがに「ストップ・メイキング・センス」を超えることはないなと思いつつ観に行ったんだけど、ライブの演出だけでなくカメラワークも完璧で、>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.0

エンディングは無理矢理にドラマチックになってて「現代でのヤクザの生きづらさ」みたいなテーマと合っていないように思えた。あんな派手な死に方できるならヤクザも悪くないんじゃない?

正直、個人的には『ヤク
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.7

日曜の夕方でちょっと気持ちが落ち込んだので(サザエさん症候群)部屋の電気を消してベッドに入ってiPhoneの小さい画面でこの映画を観た。

全体通して夜明けのような青に覆われててなんかスッと身体に入っ
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花様年華(2000年製作の映画)

2.5

カメラワークも編集も展開も無駄な振る舞いが多過ぎて笑った。トニーレオンとマギーチャンの2人がすれ違うだけで色気がすごい。映像の色と衣装を楽しむだけの映画。

親密さ(2012年製作の映画)

3.5

いきなり個人的な話なのだけど、僕は現代美術が好きでここ10年ほど色んな作品を観てきた経験を通して、確信をもって言えるのが「面白い作品にはどこか『親密さ』の要素が含まれている」ということである(放言)>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.2

てるちゃんの言葉のチョイス最高にダメだし、最高だった。

ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

3.9

久しぶりに観たけど、テリーギリアム節全開でやっぱりすごく面白い映画!低評価なのが全然わからない。

ナブアの亡霊(2009年製作の映画)

4.0

映像が観たいのか音が聴きたいのかわからないけど、すごく落ち着くので時々観る。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

とにかく良い作品だった。映し出される画は美しく、眠くならない適度なテンポで場面は切り替わる。さらに、(日本映画やドラマに溢れてる胡散臭い)過剰な演技や音の演出は一切なく、全てが心地よい。

こういうの
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.1

天啓を受けて急遽チケット取り、パンフレットとキーホルダーを買い、天啓を受けて寝た。

一言で言ってしまえば、これはサン・ラー版ノアの箱舟なのだと思うんだけど、意外とサン・ラーは本気で宇宙に行くことは考
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.0

久しぶりに子供向け映画観たけどなんか懐かしい楽しい気分になれた。ロバート・ゼメキスが今もこういう映画を作ってるというのは良いことなんだと思う。

Dr.Tと女たち(2000年製作の映画)

3.3

とにかく女性がたくさん出てきてやかましい!でも、オチはスカッとした爽やかさに満たされて終わるし、アルトマンの優しい視点が常にあって良い作品だった。

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.4

小学生か中学生くらいの時に観なきゃって思ったままずっと放置してた作品。ロバート・ゼメキスだけあって安定感あった。

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.4

普通に生きてるだけなのに、苦しいし、救いがない。最後のシーンはクール(救いなし)

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