いろべるとさんの映画レビュー・感想・評価

いろべると

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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

直線状に伸びる畦道+橋を活かした同構図の舞台装置による動線とドラマの語り、右方向へと走るチェリー→画面奥へと走るスマイルの転換、やや定型的だが確かにハマるスプリットスクリーン→同一フレーム→切り返しの>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.0

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『夜の浜辺でひとり』『草の葉』以上に掴みどころのない見事な洗練。キム・ミニの眼差す玄関モニター→窓→映画館のスクリーン(→ラストカットへの収斂)に、窓を開ける動作への執着。玄関での長回しラストにてあく>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

1.0

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『マンディ〜』以降の反省が全く見られないニコラス・ケイジ。律儀な休憩ルーティンの外し具合やら前半でのドアの開閉音がいちいち馬鹿でかいのやらは良いけど、『ショーン・オブ・ザ・デッド』よろしくなボコボコ転>>続きを読む

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

2.5

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前作よりミニマムな構成としたことにより際立つアクションの充実とメロドラマの描出が見事。落下運動を中心としながら階段の奥行きと不安定な足場を活かした団地での無双アクションシーン(と木村文乃登場タイミング>>続きを読む

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

2.0

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結局ストーリー(=原作)の説明にしかなってないと思うのでなんとも言えないけど、股間に透明な管が接続されたレグの拷問シーンやカートリッジから溢れ出る体液などの悪趣味性が映画でも爆発していて楽しいし、レグ>>続きを読む

ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

2.5

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追われるリーアム・ニーソンが逃げ込む地下駐車場にて自動車の排気ガスがスモーク的なサスペンス効果を高めていたり、ケイト・ウォルシュに過去を告白する場面におけるロングショットにて静止していたブランコが微か>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

1.0

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ターナーの絵とのマッチカット以外拷問かと思った。稚拙なベロベロバー演出、唐突で脈絡のない展開に、魅力の欠片もないCG動物とキャラクター。驚くほどつまらん。

AWAKE(2019年製作の映画)

2.5

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『ソーシャル・ネットワーク』の音楽をまんまトレースしたような音演出には興醒めだが、クライマックスにおける吉沢亮と若葉竜也の外側切り返し→内側切り返しを昇華する将棋会館の廊下でのすれ違い、空港でのラスト>>続きを読む

ラバー・ジョニー(2005年製作の映画)

2.5

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ダウナーな『Begotten』と双璧を成すような極北のアッパー感。その分クレジットでの電車のショットの清涼感も尋常じゃない。

余りある(2021年製作の映画)

1.0

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『佐々木、イン、マイマイン』の萩原みのりパートを『ラ・ラ・ランド』in渋谷なテンションで語り直したって、短編といえどただの出涸らしにしか思えず。

No Return(2021年製作の映画)

1.5

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レストランから悪夢への連結がまんまリンチテイストなのはイマイチだし、ロング気味なカット群を昇華せんとする演奏シーンやラストも抜けが足りないと思うが、高低差の反転を対錦戸亮において先導する植田紗々のキリ>>続きを読む

パリのナジャ(1964年製作の映画)

3.0

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冒頭の建物ショットに端を発するショットの連鎖が鮮烈だし、低重力フォームで走るナジャがストンとパリの風景を眺めるラストショットの斬れ味も鮮やか。

#英語字幕

Ashes(原題)(2012年製作の映画)

2.5

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メカスのような断片ノスタルジーでは終わらない黒画面での語りとラストの花火がやはり素晴らしい。

#2回目

#英語字幕

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.0

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突然の宇宙船に『長江哀歌』を想起してたら(もちろん『トロピカル・マラディ』の反響でもありますが…)共同製作にジャ・ジャンクーの文字。

横たわる人、政治的メルクマールとしての兵士、食事の場での転調、病
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アパッチの怒り(1954年製作の映画)

3.0

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夜の曖昧な暗さだったり、アパッチ族の群衆バストショットを2回使いまわしたりしてるのは気になるけど、高低差/縦構図を活かした画面構成/アクション構成は流石に巧みだし、メロドラマを基調とした西部劇のサーク>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

2.5

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同級生だった銀行マンとの一連のシーンにおける、日なた→日陰→ブラインド越しに差し込む光、の語り口が見事。役の決まったヒロインの足取りが軽やかになっていく過程のアニメーション然とした躍動だったり、編集・>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

2.5

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『アイ,トーニャ〜』同様に技巧チックなぐるぐる長回しでも、フェリーニあたりを彷彿とさせる泉の反復へと至るエマ・ストーンの独白長回し(+直線的な縦構図)に昇華されていくので映画的に納得感があるし、エマ・>>続きを読む

モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.0

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古き良きハリウッド映画的なカット繋ぎでもって展開していく前半部(ネルスキュラの巣に連行されるまで)は素晴らしいが、ミラ・ジョヴォヴィッチがトニー・ジャーとジェスチャー/拳でもって交流するカーペンター的>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭/ラストの子ども演出、水に浮かぶピラミッドからの飛び込みなど、ブラックはやはり「階級」の作家なのだなと再認識。水面の諸相による語り口も流石なのだけれど、それなら『7月の物語』で完成されてるなと思う>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

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三浦透子が「私もあの車が好きです」と告げる前に投げ返すフリスビー(とその場を西島秀俊と共に立ち去るショット)に帯びる豊かさは『PASSION』で知ってるし、広島の公園での稽古にて発生する「何か」を掴ま>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

3.0

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最終盤にて、森が「再生」していく起点となるロングショットのダイナミックな「長さ」に息を呑む。

☆風が吹くこと

★『ブンミおじさんの森』

★黒澤明

インナー・ワーキング(2016年製作の映画)

2.0

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『インサイド・ヘッド』の臓器版といった趣で二番煎じがすぎるけど、墓場の天丼ギャグを交えつつノリと勢いでひたすら押し切ってみせる短編特有の感覚、オフィスシーンの描出におけるさりげない『未来世紀ブラジル』>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミュージカルシーンにおけるサイレント演出、クライマックスの島におけるモアナとテ・カァとの対面の見事な反復(左↔︎右)。再見しても、その英雄譚としての語りの無駄のなさ、海×帆引き船を中心としたアニメーシ>>続きを読む

アラジン完結編/盗賊王の伝説(1996年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』『天空の城ラピュタ』『黄金』など。決闘シーンのサイケデリックな色彩感は素晴らしいし、クライマックスにおけるミダスの手を中心に回転するカメラの演出も良い。『ロボコップ>>続きを読む

アラジン ジャファーの逆襲(1994年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

ジャスミンの動きがやけにトロットロで艶かしいし、実写版『アラジン』に継承されてる箇所に関する嬉しい発見も多々あったけど、キャラの動線・カット繋ぎがやたらに稚拙だし、純粋に展開が忙しなさすぎて、余韻とし>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

光の消滅が先行してシスーの死を提示するのが素晴らしいし、龍の像→ラーヤのオーヴァーラップや、『アベンジャーズ/エンドゲーム』的な展開・メッセージをコンパクトにディズニー単体で再構築していく語り口も良い>>続きを読む

リジェクテッド(2000年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

世界を創造し、自らの手で葬り去ること

#3回目

リム・オブ・ザ・ワールド(2019年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

トイレやキッチンでの『ジュラシック・パーク』オマージュ、音響や照明におけるスピルバーグ的なスリラー志向は素晴らしいし、女の子との距離を縮める橋などでのカット繋ぎ・転調の予感としての長回しへの意識も素晴>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

プロレス=ボディランゲージの手話=対話への昇華、『ザ・ゲスト』のクライマックスにおける学園祭のネオンライトを彷彿とさせるアダム・ウィンガード印としての香港の照明・ゴジラのビームなんかは素晴らしいし、出>>続きを読む

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルの『ジュマンジ』が持つ時間の残酷性を翻らせて現実世界からの救済(=馬のキャラクターでの飛翔)へと結び付けるラストの着地は肯けるけど、続編だからといってダニー・デヴィートとダニー・グローヴァー>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

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ラストでグループに最後に合流する女の子のマフラーが宝石と同じ色なのにはグッときたけど、ジャングルで四方に分かれて迎えるクライマックスのクロスカッティングはやっぱりうまくいってないと思う。

#2回目
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世界の質量(2015年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

男が昇った階段を下り、夜に洗濯物を干す女。夜/室内の陰影を見事に描出する柳島克己の撮影における、ファムファタール的な片山瞳(美バスト!)の身体を怪しく捉えていく絶妙なローポジション×長回しが素晴らしい>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.0

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オシャレでコンパクトだし、量子物理学を学んで以降二人が再会する朝のカッティングも的確でアガるけど、やっぱり『ハッピー・デス・デイ』シリーズが最近は最高に楽しかったナーと。

★『パッセンジャー』

任侠学園(2019年製作の映画)

1.5

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首を妙な角度で固定したまま会話を進める西島秀俊がコミカルな所作を披露する一連のシーンにて「寝違えた」ことを明らかにするタイミングの絶妙さ。中尾彬やら白竜やら光石研やらを捉えるキャメラはなんとなく柳島克>>続きを読む

RAP IN TONDO(2011年製作の映画)

2.5

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生々しくフィリピン。性的虐待を受けたこどもたちの赤いTシャツが鮮烈。

ジョギング渡り鳥(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴダール(河辺/草原/ジャンプカット)・ゲルマン(『神々のたそがれ』的構造)・キアロスタミ(虚実皮膜と『オリーブの林をぬけて』的ロングショット)・神代(撮影の氾濫と疾走の構図)の見事な邂逅。『ゾンから>>続きを読む

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