いろべるとさんの映画レビュー・感想・評価

いろべると

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映画(100)
ドラマ(3)

海が青くなるまで泳ぐ(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

微妙だけど、『活きる』の原作者が嬉々として語る図書館の女の子との初恋話、「江南の方言」による自己紹介を介した母親→息子のパンが良き。

アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

『エリン・ブロコビッチ』調で『ザ・ウォード/監禁病棟』やりました的な。iPhone撮影による地に足のつかない語り口はスリリングだが、信用できない語り手モノとしてのテイストをオミット/反転させてしまうス>>続きを読む

Days(英題)(2020年製作の映画)

3.0

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街中を移動するリー・カンションを収める手持ちカメラ、窓ガラスの反射によって捉えられる日の出、街の喧騒に対比するオルゴールの音色(『ライムライト』)!
マッサージ師の男が自身の身体を洗うシーン中にフレー
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新・仁義の墓場(2002年製作の映画)

4.0

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傑作。心が死んでも眼差しだけが物語る。三池崇史版『浮雲』?

ガチバン(2008年製作の映画)

2.5

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『犯す女〜愚者の群れ〜』の飛躍の原点はここ?トンネル×自転車(×エコー)による見事な反復/昇華、佐藤二朗演じるリビドー(スペルマ)の動線(襖での押し引き笑)/殴り合いなどの愚直なまでの描出は一ファンと>>続きを読む

れいこいるか(2019年製作の映画)

2.5

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秋→冬における8年の飛躍に驚く。『もぐら横丁』を想起させる阪神淡路大震災の追悼集会。神戸の海(須磨海岸)の反復。でもまあこれならジャ・ジャンクー観ればいいじゃんって感じはしますが…

☆ファーストカッ
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

2.0

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ドライヤー(『怒りの日』)、ゴダール、ファスビンダーの引用による順当な映画史の継承「感」、光(三原色)の点滅×スプリットスクリーンの帰結は楽しいけど、中編故の残尿感・『CLIMAX クライマックス』の>>続きを読む

マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

3.5

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残存する眼差し、そのための切り返し。ラストのセーフハウスにおけるコン・リーの外への瞬間移動!小津の『早春』っぽい横並び、成瀬的な別れの引き延ばし。

戦闘(2018年製作の映画)

3.0

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『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』の雪を想起させる花火(『結婚演出家』の花火は…笑)。『ヤコペッティの大残酷』を彷彿とさせるラストの川。こういうオブセッションをこういう編集で描かせたら流石のベロッ>>続きを読む

道化師(2016年製作の映画)

3.0

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『神曲』のノリで『ポケットの中の握り拳』を語り直した的な。アツい。

☆暗闇で光る瞳

静かなるドン 新章 Vol.2(2009年製作の映画)

2.0

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クラブでの言い争いシーンからラストの敵襲まで持続する画面奥でのアクションの徹底、会話シーンからロングショットへのつなぎ、長澤奈央が口ずさむ歌の反復とかは城定って感じがして良いし、悪〜い吉岡睦雄のシャブ>>続きを読む

Fabrika(原題)(2004年製作の映画)

2.0

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テロップに字幕を付けてくれないMUBI鬼畜。女性陣の映り出す石膏(?)の製造ラインパートはまあまあだけど、縦構図で歩いて行く男のショット、ベルトコンベアの捉え方、音響の感じ辺りは普通にあざとく感じてし>>続きを読む

コットンクラブ(1984年製作の映画)

2.5

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『ぼくと、ぼくらの夏』で、主人公が何度も観に行こうとして観に行けない映画。トップの座を駆け上がる黒人ダンサーとその恋人との馴れ初めにて現出するコットンクラブのステージへと続く階段と、終盤に黒人ダンサー>>続きを読む

無無眠(2015年製作の映画)

2.0

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安藤政信が出てくるまではそこそこ。なんか恥ずかしがらずにリー・カンションだけ映してればいいのにって思う。

☆サウナのリー・カンションのクロースアップ

☆安藤政信の入るカプセルホテルの光の点滅

勝手にしやがれ!! 逆転計画(1996年製作の映画)

2.5

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フレーム内フレームがシリーズ中でいちばん凄い。『クリスティーン』っぽいクライマックスの車の撮り方。

☆諏訪太朗:麻雀のプレイヤーの1人

☆哀川翔に追いかけられる前田耕陽→飛び去る鳩の群れ

☆川に
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勝手にしやがれ!! 黄金計画(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』的な哀川翔の「絶対やらねぇ」/「俺に任せとけ」→やってる/やれない、の繋ぎが連発。故にラストカットにおける、藤谷美紀のいる方面(右)に行く/行かないの2人の押し問答もいたく>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 脱出計画(1995年製作の映画)

3.5

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映像メディアを介して海外へ、ってまんま『スパイの妻』だった。舟の撮り方はこっちの方がやや大仰だが。

☆前作から反復されるOPとラストカットまわりの差異:自転車で階段を駆け降りる哀川翔が煙草をくわえて
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勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

菅田俊のでかさが可愛い。3度目のスローモーション格闘シーンはややイマイチな気も。

☆諏訪太朗:受取人

☆助監督:青山真治(『脱出計画』も)

#2回目

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

愛する人のアドバイスを受け容れること。ホラー要素のオミットや映像処理の軽さなど微妙なところもあるが、前作と甲乙付け難い感じでは好き。

☆母親との切り返し→もう会えない母親と共に誕生日ケーキのロウソク
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フレンジー(1972年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヘイズコードのないヒッチコック作品を初めて観たので、裸体やら死体やらの直接的な描写を「見せてしまう」ヒッチコック的演出の采配が興味深かった。殺害シーン後/前の長回しも凄いし、コンシェルジュがホテル前で>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

たまに挟まるズビャギンツェフみたいなショット。長澤まさみにすがりつかれる奥平大兼の握り拳→ジャガイモの皮を剥く長澤まさみの手捌き、の近距離/アップのカットに対して、差し伸べられる夏帆の手のほとんどは遠>>続きを読む

行者(2012年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

リュミエール的な路面電車の感覚は好きだし、ピントすら合わなくなったり超ロングショットになったりする後半も楽しいが、持ってたパンを食べるリー・カンションをアップで捉えるラストのちょっとした飛躍がいまいち>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

瀬田なつきって、『5windows』『あとのまつり』とかの短編でやってたこと/やれることをひたすら引き伸ばして長編にしてる感じが強くて、普通にキツくないですか?電球を変える大塚寧々を自殺だと思い込む山>>続きを読む

(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

三大欲求に誠実で健康的に発散していくミンリャンほんとすき。前半20分の完璧さに比べると後半のサウナ長回しが若干ダルい気もするが、サウナをゾンビのように動き回る男の群れの撮り方、母親の蛇口締めとラストに>>続きを読む

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)

3.0

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馬の反復が素晴らしい。ローラ・クレトンの存在感・説得力は言わずもがな。

☆窓を開けること

☆時間の変遷の提示:髪型(「ショートにしたい」→戻る)、日めくりカレンダー、建築現場の日付メモ

☆ローラ
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

風にゆれる木陰・選考結果の電話に応える内田滋の画面奥を通過する電車・動物園の入り口前で「仲直り」をする平手友梨奈の耳にスッと入ってくる鳥の鳴き声など、窓の外/フレーム外から画面内に干渉を及ぼす演出の変>>続きを読む

静かなるドン 新章 Vol.1(2009年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前半でやや心配になるも、『ソナチネ』な海辺の相撲シーン、ワンカットで捉えられる小林恵美の誘拐シーン、黒沢清的な段ボール×工場のクライマックスなど、後半でちゃんと盛り返してくれていてよかった。サングラス>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

後進する列車の運転席から右後ろを向き、司令室のロザリオ・ドーソンらと交信するデンゼル・ワシントンのアップショット。運転席に乗り込んで暴走列車を止めた後に、後方車両の遠方に立つデンゼル・ワシントンとの間>>続きを読む

北野武 神出鬼没(1999年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

発言ひとつひとつの誠実さにどこまでも肯ける。北野武の画集(?)に添えられる蓮實重彦の手や、机に置かれた煙草やライターがふとした瞬間に捉えられる鏡の部屋での一連の受け応え、もしくは、蓮實重彦のモノクロ写>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.0

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2>1>3で好きだけど、ラストで画家の塗り足す赤色と独り言(「無駄な一日じゃなかった」)にグサグサきた。1話目のカラフルさ(とオチ)、 2話目のままならなさ、3話目の靴音のでかさがすごい。

☆手渡さ
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地獄少女(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

階段での視認/すれ違い→堕ちていく森七菜をすくい上げる仁村紗和、として見事に視覚化される少女2人の関係性。『貞子vs伽倻子』以降の白石晃士では最良か。ダークヒロインというよりほとんど概念的な存在と化す>>続きを読む

河内山宗俊(1936年製作の映画)

4.0

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降り出す雪→原節子のクローズアップ(→雪と子どもと紙風船)、幾度となく反復される玄関口の破壊、徹底した縦構図の行き着く切なくも希望的なラストショットだけでもヤバいので、山中貞雄は本当にヤバい。

空に住む(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

堀禎一への弔いとして観る。破水後の階段を登る多部未華子(登るカットはこの一回のみ?)。平行線が一時的に交わる39階。両親の交通事故(父殺し)、「弱小」出版社に現出する畳などの作家性も魅力。

☆監視カ
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花と沼(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

フェティシズムに涎を垂らす七海ななの走るフォームが最高なのは『舐める女』で知ってるし、成就せぬ因果な関係に身をやつす悲喜劇の中心点としての麻木貴仁は『悦楽交差点』で知ってるし…と思って観てたのだが、七>>続きを読む

ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一見して伝わるルー・カステルの『時計じかけのオレンジ』的狂気。パオラ・ピタゴラのモニカ・ヴィッティ的魅力。煽り運転に乗ったせいで一家心中スポットを通り過ぎてしまった自分を悔やむルー・カステル→声をかけ>>続きを読む

3つの心 あのときもしも/ラブ・トライアングル 秘密(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ベタベタに古典的なストーリーの中でひたすら躍動し続けるカメラ、キレキレなカット繋ぎ。ブノワ・ジャコー作品でしか味わえないような移動の連鎖と独特の緩急に本作でも圧倒される。離陸する飛行機→砂漠の朝日→着>>続きを読む

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