IMayuさんの映画レビュー・感想・評価

IMayu

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

ヴィム・ベンダースが描く、禅の思想に生きる日本人(平山)トイレ清掃員の日常。
朝、隣人がほうきで掃除する音で起きて、布団を畳んで、歯を磨いて、植物に水をやる。淡々とした変化のない毎日のようで少しずつ変
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(2023年製作の映画)

3.7

狂気が過ぎる信長と、エテ公呼ばわりの秀吉と、臆病狸の家康と、そして面白みのないハゲの光秀。戦国の化かし合い、愛し合い。
信長の後継者ポジションと首に執着する武士の物語。首に執着しない秀吉と家康は生き延
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

とにかくゴジラが銀座の街で暴れて破壊し尽くすシーンが楽しめたからよし。海で登場するシーンでは、何か違う生き物な感じもあったけど、迫力はあったのでオッケー。映画館で観てよかった。
途中浜辺美波がイーサン
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

トム様、今回もたくさん走っておられる。そして飛んでる。
昔の作品と比べると少しばかり若さは減ったけど、60歳超えて全力疾走は凄い。
AIモノでこの展開はどこかで聞いた感がなくはないけど、アクション満載
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

受け継がれてきたもの、いま、自分、将来に向けての選択
戦争、不条理、喪失感、そんな世の中をどう生きるか

怪物(2023年製作の映画)

4.5

「真実は見る者の目に宿る」

ある出来事を人は自分の都合の良いように解釈してしまう。個人の先入観、認知の歪み、背景にある社会通念や固定観念。偏った見方の増幅装置としてのコミュニティやSNS。

「誰で
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.1

エヴァを除く庵野監督の「シン」シリーズの中では一番好きかな。
本郷猛が過去の記憶、トラウマを抱えながら、仮面ライダーになる事で得られる超人的なパワーに対しても戸惑いと苦悩を抱いて生きていく様が良かった
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

映画館でライブを聴く。
上原ひろみの演奏をdolby atmos のスクリーンで聴いて、その迫力に大満足。
ストーリーは漫画の一部を端折って展開してるから少し軽くなってしまったかな。でもいい話だよ。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

忘れるのではなく、乗り越える。自分だけではなく、多くの人が不条理と悲しみを抱えて、乗り越えて生きている。
鈴芽は草太とダイジンを追う旅路で経験し、成長する。廃墟を巡りミミズの動きを封じる旅路は鎮魂の旅
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

キル・ビルっぽい世界観。くだらない会話劇とアクションが面白い。ブラピ演じるレディバグがセラピー通いで禅(?)にハマってるのが笑った。
キャラ同士の関係性を追うのが大変だけど、最後一気に伏線回収してくれ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

個性の尊重、最近で言う多様性。優しさに溢れる作品で良かった。少し現実味に欠けるけど。
さらに、のんが演じるミー坊(さかなクン)がハマり役だと思う。なかなか味わい深い。無邪気さ、ピュアな感じ。
さかなク
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.1

おもしろかった!クレイジーなスパイアクションが爽快だ。ライアン・ゴズリングはラ・ラ・ランドやブレードランナーとも違うキャラ設定で新鮮。マッチョで不死身、でもあの繊細そうな優しい表情は健在。ドローン?と>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

家族の再定義を求めるザ・是枝監督作品の韓国版。テーマについては考えさせられるところが多いけど、コミカルなシーンやファンタジックな映像などエンタメ感もあって楽しめた。
ソン・ガンホは韓国映画たくさん出て
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

マーヴェリック、マーヴェラス!胸熱!
IMAXでF18の華麗な飛行と爆音、そしてGの圧迫感を堪能した。
最後ミッション・インポッシブルかと思うような展開、細かいこと考えずに映画館の大スクリーン、大音量
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

『真実はそれほど恐ろしくない、恐ろしいのは真実を知らないでいること』
全てはここに集約される
「真実」は「現実」に置き換えても良いのかもしれない。そして真実から目を逸らしているうちに大切なものを失って
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

ふとしたきっかけ、偶然によって起こる変化、人生の転換、そして想像(妄想)が生み出す新たな展開。
テンポの良い会話劇が心地良い。濱口監督って言葉をかなり大事にしてるんだろうなと思った。
コント劇みたいで
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

ドライブ・マイ・カー繋がりで濱口竜介監督の他の作品も観たくて。
非現実的と思わせるようなストーリーの中に人間の性(さが)であったり衝動のような本能的な行動原理を描いていた。
それはクリソツなイケメン2
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

エヴァっぽいウルトラマン。ラスボスのアイツは使徒にしか見えない。
庵野監督のウルトラマン愛、特撮愛は存分に感じられた。
エヴァほどの繊細さや儚さ、ある種のエモさはなかった。もちろん観終わった後のカタル
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ピーター・パーカーのヒーローとしての苦悩、弱さや幼さからくる身勝手さと言った人間味が感じられる展開で良かった。
アベンジャーズや最近のMCUシリーズの壮大過ぎるギラギラな作品に食傷気味だったからな。。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

ルビーと家族が困難を乗り越えて成長する物語、そこで生まれるピュアな愛に心打たれた。耳が聴こえないことを一方的なハンディキャップと捉えず、明るく生きる家族の姿として描いてるところも良かった。一部卑屈にな>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

暗っ!ストーリーも映像も音楽も暗くて重い。バットマンにはダークさを期待してるからそれで良いのだけど。闇と病みね。
TENETのロバート・パティンソン演じるバットマン=ブルース・ウェインは繊細さと内省的
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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

4.2

「こんなもの不要だろ?治安妨害だ」
ライブを止めに屋上に上がった警官の前で繰り広げられたのはDon’t Let Me Down、したり顔で俄然やる気を出すポール、寒風にシャウトするジョン、鳥肌モノの演
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.5

モフモフでカワイイのがハチャメチャするのが楽しい。
前作のインパクトには及ばないけど。
マグレガーのダメっぷりも憎めないねー。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

上林(鈴木亮平)の狂気たるや!こわっ。奴に顔面掴まれたらもう終わりだよね。彼の刺青は般若の方が良かったかな。
警察、ヤクザ、マスコミ・・善悪など一律で定義できない。探り合いと化かし合い。
前作の役所広
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.2

久しぶり映画館、IMAX鑑賞はブラック・ウィドウ。
人身売買、洗脳、テロ、そして虐げられてきた女性達の復讐劇。ヘヴィなテーマを内包しながらも、マーベルならではのエンタメ感、アクション満載。雪崩の監獄か
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

固定された家に住み続ける安定か、移動しながら価値観の合う人との出会いを楽しむノマド生活(心の安定?)か。生きることに対する価値観を問われる。それが高齢になって、死を迎える時の在り方だからなおさらだ。>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.3

大ヒットの波に押されて、遅ればせながら鑑賞。
鬼退治のストーリーが分かりやすい。情熱、感動に加えてトラウマとか不条理さといった闇の部分も盛り込まれていて楽しめた。
キャラクターが面白いのでそれぞれの生
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マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

3.6

クールの裏側にある苦悩と狂気、孤独。まさにブルースだな。
カインド・オブ・ブルーはジャズを聴き始めるきっかけになった作品で未だ最高だと思っているし、勝手にマイルスの到達点なんじゃないかと思い込んでたけ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

ノーラン監督はいつも映画を映画館で観ることの楽しさを教えてくれる。
冒頭、コンサートホールの銃撃戦から圧を感じる迫力と緊張感、スピード感、ダークナイトライジングを彷彿とさせる。
時間軸と往来の概念、そ
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