Isseiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Issei

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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.1

Jean-Luc Godardの長編第1作目

最初はキャラが濃すぎるな?!と思ったけど次第にその作品の中の登場人物としてユニークに、だけど更に人間らしさが際立ちながら没入していけた

それもゴダール
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.7

現代社会すべての人に見てほしい
やっぱり自然は偉大だ

この時代に映画館で観れたことがすごい幸せでした
ちゃんと原作読んでみます

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.7

お金のない女性が自身・愛・人生を探しながら娼婦になる

パリの街で色々な男と交わり自分を探す。
冒頭のシーンの、
"他者に自己を貸すことはできるが、自己を与えることができるのは自分だけだ"
がNANA
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.2

敬愛すべきグレン・グルドがとても猟奇的に見えてしまった...

シリアルキラー(建築家になりきれないエンジニア)の頭の中の芸術を見せているんだけど、半端ない数の事象が述べられすぎて全て拾いきれなかった
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秋のソナタ(1978年製作の映画)

4.6

母と娘の確執
[母の不幸は娘の不幸になる]
[娘の不幸は母の歓喜になる]

ピアニストの母に自分がショパンを弾いた時に、その悲しみを自分がどれだけ表現しようと受け取ることに気づけない母。そして分かった
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.2

ブラジル映画むっちゃ良い
ルンガかっこよすぎ
無惨さが容赦ない

むちゃくちゃ田舎なのに近現代な雰囲気たまにあるしすごいシュールな世界観やった

あのドラッグはなんやったんやろう...
謎だらけ

(1961年製作の映画)

4.7

ある夫婦、男と女の距離をたった1日で描写していく...。

男の傲慢と女の強さと愛情...
新しいものが見え隠れし、古いものが崩れ去っていく
それはまるでミラノの街のように...

虚無を描くって映画
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.7

まず映像美の素晴らしさだけでほぼ満点...。
舞台の華やかさと、その場所の複雑さ、そして何と言ってもキャラクターの人間味の深さ

その全てを今までに見たことない新しい見せ方で鮮明に丁寧に、かつ斬新に届
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.7

正義とは一体何なのか
正義は何に味方をするのか...。

ユゴーの"レ・ミゼラブル"の舞台になったフランスの街の現代。警官と貧困層の市民が敵対視し合う中で歪みがギシギシと増していく。
どの革命にも発生
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.7

やっと見れた...
こういう静かなさざ波の様な映画大好きだ...

建築にフォーカスをあてた話というだけあって全ての画がとても綺麗で美しく構成されてて素晴らしかった

田舎町で母と2人だけで育った少女
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.2

インディペンデント映画の鏡

スパイクリーの思いが本当に強い

暴力は何も解決しない
憎しみは何も生まない
だけどHATEに敵うのはLOVEで立ち向かうしかない
最後のMalcom Xの詩がものすごい
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ハードエイト(1996年製作の映画)

3.8

原題:Sydney

Paul Thomas Andersonのデビュー作
初作品でここまでも空気感をモノにできるのはやっぱり天才

ハードエイトの賭け精神と物語がマッチする瞬間、そしてポールならで
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.6

(再鑑賞)

箱の中身はコメディー要素満載で、臭いしダサイ演出のオンパレードで最高に面白いんだけど、
観賞後にその箱(コンテクスト)の外側からみるとコメディーとは1番遠い場所に置いてある、っていうそん
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反撥(1964年製作の映画)

4.2

"ローズマリーの赤ちゃん"の元とも言える作品

何に悩んでいるのかも分からずどん底で薄暗く蹲る女性の苦悩
男嫌いの中で反撥していく内面の暴走

"何故"が明確に言葉にされないけれどしっかりと所々で示唆
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.0

最高に面白い寸劇

登場人物は4人でアパートの一室"だけ"
なのにとてつもなく面白い会話劇...
さすが巨匠ロマンスキー
テンポ感がとてつもなく気持ちいい...

何度も展開が変わる中でアホらしくてど
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(1990年製作の映画)

3.9

黒澤監督が実際に体験した夢たち...
ものすごい気迫に襲われた

スコセッシがゴッホ役で出てたのがびっくり

赤く染まる富士山が1番印象的だったかも

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.5

お父さん...狂気の沙汰

ゾンビはタンポポだし、
プッシーは電球だし、
ビデオテープ手に巻きつけて殴りまくるし、
近親相姦するし...

あんな優しそうな顔して監督ヨルゴス怖すぎ

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.2

Denis VilleneuveのDUNE情報が上がってきたからつい興奮して鑑賞

ただただDel Toroカッコよすぎ...
Tyler, the Creatorが惚れるのも分かるわ...

軽蔑(1963年製作の映画)

4.8

初ゴダール

アメリカ人のプロデューサー(ハリウッド)が金を理由にアートを捻じ曲げようとする
女が察しろと訴える間に男は自分に溺れかける
男が愛せと嘆く間に女は自分に銃を向けて殺すか逃げるかを問う
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.7

再鑑賞

ひとり三役をこなすPetter Sellers.
ストレンジラブ博士、グループキャプテン、大統領すべてが全く視点は違っても他の登場人物に比べるとどれもニュートラルな価値観でかかれているという
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

何気に初鑑賞

東京(日本)という特異な場所で自分の居場所を見失う何の接点もない2人
タイトルにあるように通訳された言葉はどこか空虚に消えて自分には辿り着いてこない
そんな中で、2人は出会い、その目ま
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Greener Grass(原題)(2019年製作の映画)

4.6

設定もキャラクターも演技も全てが本当にクソでクソなんだけど、それが全て一周かそれ以上周り回って素晴らしい....。
こんなに怖い真実を含んだとんでもぶっとびコメディーが存在したとわ...
この映画の存
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

再鑑賞

新しい言語を習得する際に脳の働きが変わるというのは自分が英語を学ぶ時にとても感じられた
それがあるからとても現実味と人間味を感じてしまうSF

素晴らしい
始まりと終わり

よし、原作読もう

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

1.0

制作企画発表の段階からアマゾンとの争いを経てずっと楽しみに待ってやっと見れた、のに。

全体として全然良くなかった...

ティモシーが知的でピアノうまいってとこだけツボだったけど。
エルファニングは
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.5

労働格差社会で懸命に生きようとする男の悲劇
1948年の映画なのにものすごく現代に通じてた。
社会は何も変わってない

世界が成り立つ上でのとてつもなくどうしようもない格差システム、そして人間のシンパ
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.7

こういう素晴らしい作品が今の時代にもあるから映画は美しい

宗教、人間観、そして社会問題
それらを芸術に昇華した作品

50年代人間劇のようなレトロな雰囲気の中で進んでく青年ラザロの物語

外の世界(
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