たかちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

たかちゃん

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偽りの隣人 ある諜報員の告白(2020年製作の映画)

3.9

軍事独裁下の韓国。国家安全政策部が次期大統領選挙立候補者である野党総裁を自宅に軟禁、立候補を阻止しようとする。盗聴チームの3人を総裁の隣家に配置、監視させる。そして暗殺の手助けにも手を貸すことになる。>>続きを読む

子供の眼(1956年製作の映画)

3.6

木下門下・川頭の監督第2作目。脚本も門下の松山善三だから、川頭にしては結婚と残された家族の間に苦悩する娘(子供からすれば叔母)という、小津の描く娘の結婚とは違う切り口の力作とした。幸子(高峰三枝子)と>>続きを読む

サラリーマン無鉄砲一家(1963年製作の映画)

3.1

筧正典監督には、『新しい背広』、『トイレット部長』といった良い作品がある。本作のような押し付け企画でも真面目に取り組んでいるが、まるで脚本がつまらないから、主演の浜美枝が元気にカネをばらまいて飛び回っ>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.4

映画で新選組は善玉にも悪玉にもなる。近藤、沖田はあまり悪くは描かれないが、芹沢鴨が絡むと陰惨な話になる。本作では新選組にはあまり深入りせず、長州藩側に身を寄せる緋村と巴の話になっている。登場人物も前作>>続きを読む

胸が鳴るのは君のせい(2021年製作の映画)

3.4

東宝のキラキラ青春映画は金太郎飴のようで何を観ても変わり映えがしないので付きあいきれないが、東映と松竹の青春映画は新鮮。本作はヒロインが好きな男の子に振られながらも、友達から恋人に変わる経緯をきちんと>>続きを読む

シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

2.0

最初から、人物相関図が把握できず、状況設定が全く理解できないまま話が進むので、途中退席。テレビアニメの続編か何かなの?

カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.8

ギャングからの借金に追い詰められた映画プロデューサー。往年のスターを起用し、撮影中の事故死を装い、保険金を詐取しようとするが、老スターは不死身、というまるでカートゥーンのノリのコメディ。出演者3人も往>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.2

本、タバコ、自転車の使い方は巧いが、長回しでの人物の動きが面白くない。加藤泰、渋谷実のように、画面に人物を多数押し込んで、複数の演技をさせる面白さを今泉に求めるのが間違っているのかもしれないが、下北沢>>続きを読む

オグンのお守り(1975年製作の映画)

4.3

主人公の少年が不死身で、ギャングのボスが何とか少年を殺そうとする話はブラジル映画らしい宗教的で不条理な設定。母は子供の守護神であるということが結論。ドス・サントスの作品中、最も娯楽性に富んでいるコメデ>>続きを読む

主人の館と奴隷小屋(2001年製作の映画)

4.8

ジルベルト・フレイレの著書「大邸宅と奴隷小屋」についての考察。
本作はドキュメンタリーというより、ドス・サントスのポルトガル植民地に対する考え方を中心とした講義であり、ドス・サントスの「奇蹟の家」「私
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私が食べたフランス人(1971年製作の映画)

4.5

「主人の館と奴隷小屋」がブラジル先住民に対するポルトガル人の扱いを描いて、本作の補完的役割を担っている。食人族はなぜポルトガル人だけを食べるのか。主人公の青年はフランス人だが、ポルトガル人として食われ>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.8

ラブドールを扱った作品は佳作が多い。「空気人形」「ラースとその彼女」「大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート」。「荒野のダッチワイフ」の発展形「愛欲の罠」は腹話術人形だが印象に残る不気味な作品。
さて
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霧に消えた人(1963年製作の映画)

2.6

本作の最大の欠点は、説明ショットが多すぎること。表札、ビルの入居表示、カレー屋の看板等々のアップ。それは必要なのか。「カレーくろんぼ」の看板アップがなくても、店内で何を食べているかわかるし、別にわから>>続きを読む

美しき誘惑 現代の「画皮」(2021年製作の映画)

2.0

幸福の科学は映画製作に熱心だ。最近では年に3本程度製作しているがスタッフは内部の人が中心で、信者でないと面白さが伝わらないところがあるのが欠点。本作では、ヒロインの舞子が事あるごとに表情をニンマリさせ>>続きを読む

500年の航海(2015年製作の映画)

4.5

マゼランによる世界周航から500年。本作はマゼランとその奴隷エンリケの物語。
フィリピンの奇才キドラット・タヒミックが描く本作は、実はマゼランは旅の半ばで命を落とし、本当に世界一周を果たしたのはマラッ
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アタラント号(1934年製作の映画)

4.6

『アタラント号 4Kレストア版』
僅か4作品を遺して29歳の若さで夭逝した天才映画作家の唯一の長編作品『アタラント号』。敗血症に侵されていたヴィゴは編集作業に入ることはかなわず、編集者に指示を出しなが
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.7

クルーゾーの『恐怖の報酬』(53)を、フリードキンが77年にリメイクした本作は、わが国での初公開時は92分であったが、オリジナル完全版は121分と約30分長く、原題も『WAGES OF FEAR』から>>続きを読む

アマゾンの男(2000年製作の映画)

3.8

ベルモンドとドンバールが、アマゾンで宇宙人に遭遇。UFOや武器等を登場させずに、宇宙人が星に還るまでを描いているところは画期的だ。ドンバールとベルモンドが絶えず口喧嘩を交わしているのはホークスのコメデ>>続きを読む

ポルトガルの女(2018年製作の映画)

4.2

ワンシーン、ワンカットの長廻し。絵画のように美しい場面が続く。庭園では兎、犬猫、鹿が遊ぶ。物語らしいエピソードはなく、50分を経過して夫婦の入浴シーンを経て、戦争から負傷して帰還する夫のエピソードから>>続きを読む

J=P・ベルモンドの エースの中のエース(1982年製作の映画)

3.4

ベルリンオリンピックにボクシングのコーチとして訪れるが、ユダヤ人家族を救出することになる。それをヒトラー、彼の姉、ナチ将校などが入り乱れ、オーストリア目指し、カーチェイス。ところがヒトラーの屋敷に逆戻>>続きを読む

HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.5

橋本一の『劇場版 シグナル 長期未解決事件捜査班』は無残な出来だったが、本作はかつての橋本一の調子を取り戻している。しかし、本作の不満は、写楽と蔦屋を同一場面で登場させていることだ。10か月で姿を消す>>続きを読む

いのちの停車場(2021年製作の映画)

3.9

成島出=吉永小百合コンビの『ふしぎな岬の物語』は無残な出来であったが、本作は在宅医療という社会的問題を扱っていることもあって、見応えのある作品になった。
ただ、患者が同じように癌であったり、救うことが
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

4.0

西加奈子の原作にほれ込んだ明石家さんまのプロデュースによる2Dアニメ。ある意味、もう一つの『明日の食卓』でもある。しっかり者の小学生キクコと楽天家で惚れっぽい母親の生活を、キクコの視点(語り)で描いた>>続きを読む

人肉村(2020年製作の映画)

3.5

カナダ製『悪魔のいけにえ』。製作、監督、脚本、撮影、編集はテレビ演出家のエイドリアン・ラングレー。しかし『悪魔のいけにえ』のような狂気もなく、小水一男(ガイラ)の絶望感もない。しかし奇妙な味わいがある>>続きを読む

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

4.0

カルト・ムービー『屋敷女』は、妊婦の腹を鋏で引き裂くショックシーンと、クライマックスの出産シーンにボカシが入っていたが、本作は無修正完全版での公開。本作はホラーとしても、スプラッタとしても抜きん出た傑>>続きを読む

ファイト・ガール(2018年製作の映画)

4.2

ヒロインが自分のためでなく、兄を護るためにキックボクシングのジムに通いだす。兄を虐める連中に制裁を加えたらジム仲間から非難されるが、試合に選出される。しかし出場を辞退。自分のあり方に混乱するヒロイン。>>続きを読む

ユニコーンを追え(2019年製作の映画)

4.0

女性起業家が仲間たちと新しいデザインのヘルメット製造会社を立ち上げようと、投資家を募るが、巧く行かない。自動運転自転車を開発しようと投資家に会うと、即決で出資が決まる。ところが製品化が進まず、遅延金を>>続きを読む

フェアプレー(2014年製作の映画)

3.8

チェコスロバキアの女子陸上選手が、ロス五輪出場有力候補として、コーチからストロンバという筋肉増強剤を射たれる。しかし体調に悪影響を及ぼすので、射つのを止める。ところが国の圧力に負け、母親は薬を偽り、ス>>続きを読む

カラミティ(2020年製作の映画)

4.1

フランス=デンマーク製アニメ。あえて立体的表現を捨て、平面・絵画的に描くことで作家性を際立たせている。ドリス・ディのミュージカル映画『カラミティ・ジェーン』も楽しめたが、本作は冒険映画の面白さを備えて>>続きを読む

ココ・シャネル 時代と闘った女(2019年製作の映画)

3.9

孤児から晩年までのココ・シャネルを、アーカイヴとインタビューで描いたドキュメンタリー。男性遍歴、戦時中のドイツへの協力、香水戦争など若き日のガブリエルの強かな生き方を中心に構成。戦時下ではドイツとチャ>>続きを読む

ブルーヘブンを君に(2020年製作の映画)

3.3

岐阜県地方創生映画。青いバラを品種改良により生み出した、岐阜県大野町の実在の女性をモデルにした小説を、作者自身の脚本・監督により映画化。
癌で余命半年の宣告を受けたおばあちゃん(由紀さおり)が、生きて
>>続きを読む

野良人間 獣に育てられた子どもたち(2018年製作の映画)

3.1

神学者が監禁されていた子供(男の子2人、女の子1人)を救出、言語やマナーを教育するが、これが過剰な押しつけで虐待行為。神を教え、洗礼を受けされるのも強制。子供は神を拒絶し、神も子供を拒絶しているかのよ>>続きを読む

国境の南(1941年製作の映画)

3.7

ミッチェル・ライゼンは、作家性は乏しいが、優れた脚本に恵まれて、それなりの水準の作品にしている。悪人のボワイエをナレーションに話が進む。ボワイエは好きになれない人物だが、ラストで人間性を見せるので、ハ>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.9

現在アメリカでは、5月末にミネソタ州ミネアポリスで警察官が黒人男性を死亡させたとして、全米各地で抗議デモが続いており、その波は世界各国に広がっている。本作は差別意識が環境に左右され、一度植え付けられた>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.5

これは驚きの詰まった傑作。37秒間、出産時に息をしていなかったため障がいを持って生まれてきた23歳の女性の、自分探しの冒険譚。彼女を取り巻くデリヘル嬢、介護福祉士など多くの人たちが彼女を支え、そして自>>続きを読む

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.4

北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンオン)の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)がマレーシアのクアラルンプール国際空港出発ロビーで暗殺されたのは2017年2月17日であった。本作は監視カメラに収>>続きを読む

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