荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価

荒野の狼

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銀心中(1956年製作の映画)

5.0

銀心中(しろがねしんじゅう)は、田宮虎彦の短編小説を原作として1956年に公開された白黒映画。田宮は岩手県花巻市の鉛温泉「藤三旅館」で原作を執筆したが、本作で温泉旅館の番頭が来ている服に「白猿の湯」と>>続きを読む

人間失格(2009年製作の映画)

2.0

太宰治が原作である「人間失格」の映画化で2010年に公開された134分の作品。原作は、冒頭の部分が印象的で、主人公の少年期、青年期、成人期の3枚の写真の描写から始まり、それが奇怪であることから、読者は>>続きを読む

赤い夕陽の渡り鳥(1960年製作の映画)

4.0

1960年公開の小林旭主演の渡り鳥シリーズ第4弾。本作の一番の魅力は福島県の磐梯朝日国立公園の美しさで、吾妻小富士のある浄土平周辺と、会津磐梯山と周辺の湖の二つの領域が複数回登場している。映画の冒頭は>>続きを読む

仮面ライダー対じごく大使(1972年製作の映画)

2.0

「仮面ライダー対じごく大使」は1972年公開の34分の映画。ライダーの中では、仮面ライダー1号(新一号。演、藤岡弘)のみが出演しており、映画用の新怪人カミキリキッドがでる以外は、映画として特別なものは>>続きを読む

楽聖ショパン(1945年製作の映画)

5.0

「楽聖ショパン」はカラーのアメリカ映画で、主演はショパン役のコーネル・ワイルドとなっているが、事実上の主役はショパンの指導者のエルスナー教授を演じたポール・ムニ(「ゾラの生涯」などで主演)で、ムニの名>>続きを読む

愛の調べ(1947年製作の映画)

4.0

「愛の調べ Song of Love」は1947年のアメリカの白黒映画。主演はキャサリン・ヘプバーンで作曲家ロベルト・シューマンの妻で名ピアニストのクララ・シューマンを演じる。他にフランツ・リストやヨ>>続きを読む

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

5.0

『カジュアリティーズ』(原題:Casualties of War)は、1966年にベトナム戦争中に起こった米兵による戦争犯罪事件を映画化した1989年のアメリカ作品。映画化は二回目で、最初の西ドイツ作>>続きを読む

日本統一10(2015年製作の映画)

2.0

「日本統一10」は、前回が名古屋の一話完結の話であったが、今回は、舞台は四国。四国のヤクザを登場させたのに加え、右翼団体を登場させたところが新しいが、後者は描き方によってはユニークになったかもしれない>>続きを読む

日本統一9(2015年製作の映画)

2.0

「日本統一9」は、名古屋を舞台にした内容で、本シリーズには珍しく一話完結と言ってよい話。新登場の名古屋の暴力団組織の中の抗争が、本宮泰風らと広島の暴力団の抗争にからめて描かれているが、これに東京の哀川>>続きを読む

天と地(1993年製作の映画)

5.0

「天と地」はオリバーストーン監督の1993年の作品。『プラトーン』(1986年)、『7月4日に生まれて』(1989年)と併せて、ストーン監督のベトナム戦争三部作をなす。他の二作品が、ベトナム従軍兵士が>>続きを読む

星屑の町(2020年製作の映画)

5.0

2020年公開の129分の作品で、主演は6年ぶりの映画出演となるのん。私は、岩手県出身であるが、岩手出身者にとっては、心からサポートしたい気持ちにさせる映画。のんは「あまちゃん」のヒロインを演じて以来>>続きを読む

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

5.0

「7月4日に生まれて」は1989年のアメリカ映画で145分と比較的、長めであるが長さを感じさせない作品。DVDでは監督のオリバー・ストーン、主演のトム・クルーズ、原作者のロン・コーヴィックのインタビュ>>続きを読む

男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985年製作の映画)

3.0

『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』は、1985年12月28日に公開された『男はつらいよ』シリーズの36作目。マドンナは本作で二回目の栗原小巻で「二十四の瞳」に憧れて、式根島の小学校の先生となった設定>>続きを読む

仮面ライダー対ショッカー(1972年製作の映画)

4.0

1972年公開の劇場版仮面ライダー第一作。32分と短い作品であり、TVシリーズの二話連続の話などよりも時間的には短い。当時、映画用に作られた怪人ザンジオーは、映画を見れなかった子供たちにとっては幻の憧>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

2022年公開の139分の作品。さかなクンの自叙伝を原作とした映画。本作の主役ミー坊は、のんが演じるが、本人しかできない生き方、芸術のセンスなど、のん本人に共通する部分があり、本作は、のん以外の俳優で>>続きを読む

日本統一8(2014年製作の映画)

2.0

「日本統一8」では、山口祥行が本宮泰風との仲を戻して、本作からは共闘していく。山口は、乱暴者ではあるのだが、どことなく愛嬌のあるキャラクターになってきている。暴走にも一定の歯止めがあるようになり、他の>>続きを読む

日本統一7(2014年製作の映画)

3.0

「日本統一7」は、大阪に本宮泰風と山口祥行が進出する話で、前者が知的戦略で、後者は力で勢力を広げていく。見どころは山口が路上の闘いで、打点の高い後ろ回し蹴りを、かがんだ状態からの‐モーションで繰り出し>>続きを読む

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.0

ホビット三部作の映画の最後の作品。先の二編を視聴した一年後に鑑賞してみた。試聴の際に、第二部を見た後、もうほとんど結末が予想できたため2時間25分もかけて語るものがあるのかという不安はあった。実際、龍>>続きを読む

ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

4.0

映画ホビットシリーズの第2作で、第一作で概要がつかめなかったストーリーが説明されていき、かつ前作に比べスピード感があり、アクション満載の展開。逆に、この映画のラスト付近になると、今後の展開が、おおむね>>続きを読む

ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

3.0

映画『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』3部作の原作の小説JであるR・R・トールキンの小説『指輪物語』の前日譚『ホビットの冒険』を三部作として映画化した第一作。原作を比べると『ホビットの冒険』は、『指>>続きを読む

日本統一6(2014年製作の映画)

2.0

「日本統一6」は、山口祥行が出所し、久々に本宮泰風と再会・対峙し、双方が異なる道を歩み、所属団体は大阪進出を狙うという話。シリーズの新しい展開をはかるための設定作りの回であり、アクションも特筆すべきも>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

2022年のインド映画。複数の現在と過去のストーリーが巧みに盛り込まれ、徐々に謎が明らかにされていく展開。巧みなのは二人の主人公のうちのひとりビーマの物語は時系列に明らかにされていくのに対し、もう一人>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

「海街diary」は、映画の冒頭で亡くなった父親の葬式に山形県まで行く場面があるが、ロケ地に使われたのは岩手県花巻市の鉛温泉「藤三(ふじさん)旅館」。同旅館のロビーに行くと、色紙に「藤三旅館様」と書か>>続きを読む

日本統一5(2014年製作の映画)

3.0

本シリーズの魅力は、各回の内容が連続ドラマの1回分にみたないくらいの軽さと、反社会組織が舞台であるにも関わらず、抗争が暴力団の中だけで一般市民は巻き込まれず、アクションシーンも陰惨なものが少ないという>>続きを読む

(1985年製作の映画)

4.0

櫂(かい)は、宮尾登美子原作の小説を1985年に映画化したもの。高知市を訪れる機会があり、高知出身の宮尾は自伝的小説四部作『櫂』『春燈』『朱夏』『仁淀川』を地元を舞台に書いたことを知った。そこで旅の思>>続きを読む

釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!(2003年製作の映画)

4.0

『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』は、2003年公開の116分の作品。高知に旅行に行く機会があったので、本作が高知ロケと知り鑑賞した。私は「釣りバカ日誌」のシリーズは初見であるが、予備知識なく楽>>続きを読む

仮面ライダーV3対デストロン怪人(1973年製作の映画)

4.0

『仮面ライダーV3対デストロン怪人』は、1973年公開された東映の32分の映画作品。仮面ライダー1号・2号が登場するが、藤岡弘と佐々木剛が声のみを担当し、素顔での出演はない。私は2023年に四国旅行を>>続きを読む

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

5.0

2004年公開の映画で、主演は大沢たかおと柴咲コウとなっているが、実際は、柴咲の出演場面は短く、大沢、長澤まさみ、森山未來の三人が主演といってよい。遠い過去に亡くした愛する人を忘れなれない大沢が切なく>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993年製作の映画)

5.0

「男はつらいよ 寅次郎の縁談」は1993年シリーズ第46作で香川県が舞台。1995年の第48作でシリーズは終わるが、本作はシリーズの最終盤だが、マドンナの松坂慶子が、寅さんの人間的良さに魅かれ、いつも>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

5.0

2021年公開の121分のアニメ映画。舞台は高知県の越知町の浅尾沈下橋を中心とする地域。周辺を2023年に5月に訪れたため映画を視聴した。越知町の横倉山自然の森博物館の三階展望ロビーには、「竜とそばか>>続きを読む

猛獣大脱走(1983年製作の映画)

2.0

本作では、まずドブネズミの集団がカップルを襲う事件が発生するが、この時に主人公の獣医は狂犬病を疑っている。狂犬病の感染動物にネズミはない(設定をコウモリ、イヌ、アライグマなどにすればOKだったが)、こ>>続きを読む

日本統一4(2014年製作の映画)

3.0

「日本統一3」で、主だった3人の出演者、本宮泰風、山口祥行、哀川翔がすべて殺人で刑務所入りしたので、現実の世界であれば、3人とも何十年と出所できないので、このドラマはここで終わりになるところ。ところが>>続きを読む

プラトーン(1986年製作の映画)

5.0

1986年のアメリカ映画で、ベトナム戦争の米兵の行動を批判的に描いた最初期の映画であり、この映画自体が歴史といえる作品。アメリカがベトナムから撤退したのが1973年であるから、アメリカで、こうした作品>>続きを読む

仮面ライダーリバイス(2021年製作の映画)

3.0

2021年のTVシリーズ「仮面ライダーリバイス」の放送開始2カ月前に、劇場版として公開された23分の作品。主要な設定と、ユニークなアクション・変身パターンが含まれており、シリーズのよい紹介になっている>>続きを読む

日本統一3(2013年製作の映画)

2.0

「日本統一3」は、冒頭から3/4ほどが山口祥行が敵対するヤクザのトップの暗殺をはかる話で、最終版に本宮泰風が抗争に終止符を打つという展開。二人とも芝居の部分では存在感を見せるがアクションは、拳銃を数発>>続きを読む

エージェント・マロリー(2011年製作の映画)

3.0

総合格闘家のジーナ・カラーノが主演した2012年公開のアメリカ映画。94分の内容だがスピード感はあり、ストーリーはやや凝り過ぎていてわかりにくいが、展開が読めてしまうような脚本ではなく、この点は評価し>>続きを読む

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