荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価

荒野の狼

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ノリャン―死の海―(2023年製作の映画)

4.0

『ノリャン -死の海-』(英語題名 Noryang: Deadly Sea)は、2023年公開の153分の韓国映画。丁酉倭乱(慶長の役)における1598年12月の露梁(ノリャン、ろりょう)海戦を描いた>>続きを読む

ハンサン ―龍の出現―(2022年製作の映画)

4.0

『ハンサン -龍の出現-』(原題:한산: 용의 출현 英語題 Hansan: Rising Dragon)は、2022年公開の130分の韓国映画。キム・ハンミン Kim Han-min 監督が2014>>続きを読む

バトル・オーシャン 海上決戦(2014年製作の映画)

5.0

『バトル・オーシャン 海上決戦』(バトルオーシャン かいじょうけっせん、原題:명량 英語題名 The Admiral: Roaring Currents )は、2014年公開の韓国映画。オリジナルは1>>続きを読む

ASTROBOY 鉄腕アトム 特別編:イワンの惑星 ~ロボットと人間の友情~(2003年製作の映画)

4.0

2003年の21分の作品。AIが感情を持ちうるか、ということが現実味を帯びてきた現在、本作はロボットと人間の心の交流を描いており近未来の起こりうることを実感する作品。ロボットのイワンの声にならないよう>>続きを読む

ASTROBOY 鉄腕アトム 特別編:輝ける地球 ~あなたは青く、美しい…~(2004年製作の映画)

4.0

2004年の21分の作品。他のアトム作品にも時々登場するロボットと人間の対立を描いた作品だが、AIが進化している現在、内容は近い将来に起こりうる現実味を持ったものになっている。国家間の戦争兵器としてA>>続きを読む

鉄腕アトム~地球最後の日~(2001年製作の映画)

4.0

2001年の16分の作品。内容は1964年の映画「鉄腕アトム 宇宙の勇者」の第三話『地球最後の日』(テレビシリーズ71話より)にきわめて近く、登場する少年ロボットの名前もベムと同じ(形状は異なる)。本>>続きを読む

鉄腕アトム 青騎士の巻(1999年製作の映画)

4.0

1999年の11分の作品。ロボットと人間の対立を描いた作品だが、AIが進化している現在、内容は近い将来に起こりうる現実味を持ったものになっている。当初は、アトムと青騎士が人間の攻撃対象となるが、後半に>>続きを読む

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

4.0

『遙かなる山の呼び声』は、1980年公開の124分の山田洋次監督作品。高倉健は1931年生まれであるから当時49歳、倍賞千恵子は10歳下なので39歳、吉岡秀隆は10歳、ハナ一肇は50歳。吉岡は本作には>>続きを読む

悪名(1961年製作の映画)

3.0

「悪名」は1961年の94分のカラー映画。主演は勝新太郎で1931年生まれあるので、公開当時30歳。共演の田宮二郎は1935年生まれなので26歳であり、二人とも若い。田宮は長身が目立つが180㎝で、勝>>続きを読む

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡ(2015年製作の映画)

4.0

『The Crossing ザ・クロッシング Part II』(原題:太平輪 彼岸 / The Crossing 2)、の主役はチャン・ツィイーと金城武。1949年に発生し1000人が死亡した太平輪沈>>続きを読む

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ(2014年製作の映画)

4.0

『The Crossing ザ・クロッシング Part I』(原題:太平輪 / The Crossing)、『The Crossing ザ・クロッシング Part II』(原題:太平輪 彼岸 / Th>>続きを読む

さらば箱舟(1982年製作の映画)

4.0

「さらば箱舟」は1984年公開の127分の作品。ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』の映画化作品ということであるが、最も似ているのは舞台設定で原作はコロンビア、本作は沖縄の、架空の地域社>>続きを読む

好男好女(1995年製作の映画)

3.0

『好男好女』(英題:Good Men, Good Women)は、1995年に制作された108分の台湾・日本合作映画。日本語字幕版が入手困難なため英語字幕版を視聴。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『>>続きを読む

鉄腕アトム 宇宙の勇者(1964年製作の映画)

5.0

「鉄腕アトム 宇宙の勇者」は1964年のテレビシーリーズの三話をまとめた映画だが、これを2025年にNHKがカラー化したものを視聴。私は幼少より長年、ヒーローもののファンであったが、恥ずかしながら鉄腕>>続きを読む

あ・うん(1989年製作の映画)

5.0

映画『あ・うん』は、1989年公開の114分の作品。映画監督の西川美和が、エッセー「映画にまつわるXについて」の中で、向田邦子について「足りない女 向田邦子に学ぶ、やせ我慢の色気」の題名で、向田が描い>>続きを読む

戯夢人生(1993年製作の映画)

4.0

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『戯夢人生』(英語題:The Puppetmaster)は1993年の台湾映画。日本語字幕版が入手できなかったので、英語版を視聴。英語の字幕に多少の問題があるものの、>>続きを読む

サヨンの鐘(1943年製作の映画)

1.0

「サヨンの鐘」は、1938年に台湾台北で起きた事故を題材として1943年に公開された李香蘭(山口淑子)主演の75分の白黒映画。当時、台湾を占領し植民地としていた日本は、台湾の先住民(日本は長年、戦後に>>続きを読む

カミカゼ野郎 真昼の決斗(1966年製作の映画)

3.0

『カミカゼ野郎 真昼の決斗』は、1966年の日本・台湾合作映画。私は2025年に、台湾旅行をしたが、本作は台湾の観光地が協力しているとのことで、ロケ地に興味があったため本作を鑑賞。ロケ地は台湾の南北に>>続きを読む

悲情城市(1989年製作の映画)

4.0

悲情城市(英題: A City of Sadness)は、1989年製作で侯孝賢(ホウ・シャオシェン Hou Hsiao-hsien)の台湾映画。2025年現在、本作は、日本語の字幕あるいは吹き替えの>>続きを読む

無宿 やどなし(1974年製作の映画)

3.0

『無宿』(やどなし)は、1974年に公開された97分のカラー作品。公開時は高倉健(1931年 - 2014年)と勝新太郎(1931年 - 1997年)が43歳、梶芽衣子(1947年生)が27歳であり、>>続きを読む

健さん(2016年製作の映画)

4.0

高倉健(1931年 - 2014年)にゆかりの人物のインタビューにより構成される2016年のドキュメンタリー映画。高倉自身の映像は、初期の任侠映画の短いシーンがある以外は、写真と、音声のみ(高倉の好き>>続きを読む

壁あつき部屋(1956年製作の映画)

5.0

「壁あつき部屋 (英語題名The Thick-Walled Room)」は、1956年公開の110分の白黒作品。反アメリカ的なシーンのカットを日本政府が要求し、これを小林正樹監督が拒否したため1953>>続きを読む

おとし穴(1962年製作の映画)

4.0

「おとし穴」は、安倍公房の原作・脚本の1960年のTVドラマ「煉獄」を、1962年に映画化したもの。予告編は、本編に含まれていないシーンもあるので貴重だが、田中邦衛が演ずる殺し屋Xの本編未収録の殺人シ>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

4.0

「他人の顔」は安部公房の1964年の小説を1966年に映画化したもので、脚本も安部公房が担当。原作と映画はラストなどが異なる。英語の題は「The Face of Another」で、ネットの検索は英語>>続きを読む

丘を越えて(2008年製作の映画)

4.0

菊池寛を演じる西田敏行が主演とした2008年の114分の作品。人物として懐が深く大きかった菊池寛を西田は好演し、シリアスで暗くなりがちな内容にも関わらず、西田の存在自体が映画全体を明るくしている。DV>>続きを読む

源氏物語 浮舟(1957年製作の映画)

4.0

1957年公開のカラー118分の作品。薫の長谷川一夫は1908年生まれなので49歳、浮舟の山本富士子と匂宮の市川雷蔵は共に1931年生まれなので、26歳。この三人が主役といってよい作品だが、ナイーブな>>続きを読む

リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル(2013年製作の映画)

5.0

19世紀初頭に南米諸国をスペイン帝国からの独立に導いた英雄シモン・ボリバル(Simón Bolívar 1783年 - 1830年))を描いた2013年のベネズエラ・スペイン映画。原題「Liberta>>続きを読む

奇傑パンチョ(1934年製作の映画)

3.0

『奇傑パンチョ』は、1934年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。原題Viva Villa!(ビリャ万歳!)は本作の主人公パンチョ・ビリャ(Pancho Villa)から。ビラ(ビージャ、ビ>>続きを読む

革命児サパタ(1952年製作の映画)

5.0

『革命児サパタ』は原題「Viva Zapata!」である1952年の113分の白黒作品。米国が悪名高い政治的な「赤狩り」を行っていた時の作品で、監督エリア・カザンも対象になり、友人の劇作家・演出家・映>>続きを読む

アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

4.0

「アナと雪の女王/家族の思い出」は、2017年の作品なので、2013年の『アナと雪の女王』、2015年の『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』に続くシリーズ3作目。原題はOlaf's Frozen A>>続きを読む

釣りバカ日誌2(1989年製作の映画)

3.0

「釣りバカ日誌2」は1989年の作品。第一作から一年後の公開。登場人物は重なるが、設定は微妙に異なり、西田敏行・石田えり夫婦と三國連太郎の関係も家族同然のように深くなっている。

石田が、第14回日本
>>続きを読む

戦うパンチョビラ/戦うパンチョ・ビラ(1968年製作の映画)

4.0

『戦うパンチョビラ』(原題、Villa Rides)は、1968年のアメリカの映画。パンチョ・ビラ(ビージャ、ビリャ、1877-1923)はメキシコ革命(1910-1917年)で活躍した歴史上の人物だ>>続きを読む

続網走番外地(1965年製作の映画)

3.0

続 網走番外地は、『網走番外地』シリーズの第二作。第一作は白黒作品で会ったのに対し、本作はカラー作品。両作品とも1965年の公開で同一の出演者も多数出演しているのだが、カラーになるだけで、時代が一新し>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.0

『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』は、2023年公開の57分の作品。アンサンブルコンテストは、全日本アンサンブルコンテストのことであり、少人数で演奏時間が5分以内の吹奏楽部の一>>続きを読む

網走番外地(1965年製作の映画)

3.0

網走番外地は、1965年公開の白黒作品。主演の高倉健は1931年生まれであるので、公開時は34歳。一方、本作では20代後半の設定であるが、高倉は若々しく20代の若者として違和感はなく、後年の貫禄のよう>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

「ゴジラ-1.0」は、2023年公開の125分の作品。高評価であることが多い本作であるが、長年、特撮映画を見てきた私にとっては、神木隆之介の抑えたリアリスティック演技だけが本作をかろうじて支えて見ごた>>続きを読む