たむさんの映画レビュー・感想・評価

たむ

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カラビニエ(1963年製作の映画)

4.0

非常に珍しい戦争を舞台にしたゴダール監督の戦争映画です。
戦争が題材になっていることは多々ありますが、憲兵によって徴兵された兄弟が戦場で繰り広げる、フィクションと実際の戦争の映像をコラージュする手法で
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愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

4.5

キェシロフスキ監督熱がまだまだ冷めず、『デカローグ』の第6話の長編版を鑑賞です。
『裏窓』を思わせる一方通行の覗きが、繊細な、あまりにも繊細な感情を描き出していきます。
同じポーランド映画の『早春』を
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銀河(1968年製作の映画)

4.0

ルイス・ブニュエル監督の映画を観ると、映画は発想力がかなりの部分を占めていると思ってしまいます。
この映画もまさにそうです。

若者と初老の2人の巡礼者の物語が、時代を行き来して、キリストや聖母マリア
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殺人に関する短いフィルム(1987年製作の映画)

4.0

『ふたりのベロニカ』の興奮冷めやらず、キェシロフスキ監督の過去作も遡っていきたい衝動に駆られております。
『デカローグ』の一編を劇映画にしたもので、衝撃的な題材と映像で展開する、タイトル通り殺人を描く
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

5.0

ポーランド映画は数多くの名作を作り出していますが、想像力、映像美、難解さとイメージの甘美さで一つ頭抜けた最高傑作の一本です。
キェシロフスキ監督の作品は、まだ制覇できていないので、またこの映画も何度も
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ツリーから離れて(2021年製作の映画)

3.5

『ミラベルと魔法だらけの家』と同時上映された短編アニメです。
ディズニーもピクサーも、長編の前に付いている短編で修行している印象があるので、この映画の監督も今後を期待したくなる作品でした。

台詞なし
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愛の嵐(1973年製作の映画)

3.1

元ナチス親衛隊とかつて彼に弄ばれた女性が再開する事で始まる戦中から取り残された者たちのドラマです。
『ラストタンゴ・イン・パリ』の翌年であったり、肉体と性の葛藤が描かれますが、今だったらこの展開はない
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.3

久々のディズニーミュージカル、本作も音楽は、リン・マニュエル・ミランダさん!
今年は彼の年ですね。
ラテン系の音楽と物語のテーマも背景もあるため、歴史などを知っているとより楽しめるかと思います。

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ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.3

レオナルド・ダ・ヴィンチ幻の名画をめぐるドキュメンタリーです。
アートがここまで世界の勢力図にまで影響を与えるのか、という衝撃が次から次へと明らかにされる構成が見事です。

映画を観たあとよりも、世界
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続・黄金の七人/レインボー作戦(1966年製作の映画)

2.8

『黄金の七人』の続編ですが、前作の次回へ続く、はあまり関係なかったようです。
ある意味では正しい続編のあり方です。
スケールが大きく、観客にとって最も魅力的だったものを、大量投下する…と当然大味な映画
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.5

アカデミー国際長編映画賞にノミネートした現代アートをテーマに現代を描き出す、秀逸なアイディアを持った映画です。
シリア難民が、背中を現代アーティストに買われたことで、その背中をキャンバスにして、結婚し
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アンジェイ・ワイダ 私のインスピレーション(2016年製作の映画)

3.5

ポーランド映画の巨匠アンジェイ・ワイダ監督が自分自身を語るインタビュードキュメンタリーです。
ワイダ監督といえば、自由というテーマと題材。
本作は戦中の体験から美術についても語られ、映像の構成について
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トーキング・ヘッズ(1980年製作の映画)

3.6

町中で質問するテレビ番組の原点をみるようです。
同じ質問に対して違う回答の面白さ。
ラストの回答が秀逸ですね。

異なる年齢の7人の女性(1979年製作の映画)

3.5

バレエ団のドキュメンタリーで、短いですが、美しくも芸術の葛藤が描かれていますね。

ある夜警の視点から(1977年製作の映画)

3.5

夜警の視点から描き出す、社会と人生を描くドキュメンタリーです。
犬を調教する場面に色々なテーマが入っているようで、ゾッとしましたね。

黄金の七人(1965年製作の映画)

3.2

おしゃれ系犯罪映画の代表作です。
峰不二子にも影響を与えたというヒロインが登場します。
前半は、金塊強盗をスリリングに、ディテール重視で描き出します。
この盛り上げ方はすごいです。
ドキドキします。
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.3

製作20周年、当時はまだなかったIMAXデジタル3Dバージョンで復活上映です。
公開当時は、原作も読んでおり、劇場に観に行きました。
原作のダイジェスト版に思えてしまったり、同時期の『ロード・オブ・ザ
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誰も眠らない森 Part 2(2021年製作の映画)

2.1

NETFLIXオリジナルのポーランドホラーの続編です。
第1作とはだいぶ印象が違う作品になっており、第2作になるとギャグを入れ始め、恐怖から笑いを入れ始めて、何がなんだかわからなくなる事があります。
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囚人ディリ(2019年製作の映画)

3.5

歌なし、踊りなしですが、描かれる感情のアクションは、さすがにインド映画の真骨頂です。

麻薬を巡る3つのドラマが同時進行していくクロスカッティングな構成が魅力の作品です。
アクションと物語の怒涛の展開
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.7

マーティン・スコセッシ監督の最高傑作の一本が、午前十時の映画祭でスクリーンで公開です。
かなり前に観て以来ですが、ずっとスクリーンで観たかった、不朽の名作です。
2時間半を超える大作ですが、膨大なセリ
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クロース(2019年製作の映画)

3.5

アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートしていたクリスマスアニメ映画です。

ざっくりといってしまえば、サンタクロースの誕生物語をハートウォーミングに描き出す、この時期にピッタリのファミリー映画です。
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モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

3.3

実在の部隊を映画化した戦争映画です。
家族を殺され、SWAT舞台で任務につく主人公を描きます。
イラク戦争知られざる実話ですが、緊迫感が尋常ではないです。
市街戦、敵兵なのか、一般市民なのか、攻撃も突
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

本日配信開始のNETFLIX オリジナルで、ついにリン=マヌエル・ミランダさんが長編初監督となるミュージカルです。
『レント』で有名なジョナサン・ラーソンさんの半生を描き出します。

29歳から30歳
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地獄の門 4K レストア版(1980年製作の映画)

3.3

ルチオ・フルチ監督の血みどろ三部作の第一章です。
凄まじい名称の三部作ですね…。

神父の自殺から地獄の門が開いてしまうゾンビ映画ですが、物語よりも残酷描写に焦点を当てたトンデモ展開が魅力の作品です。
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.3

ルチオ・フルチ監督作品でフィルマークス4.0を獲得している高評価ジャッロ映画です。

オープニングで母親の自殺、それを海へ飛び降りてその過程で顔面が陥没するとんでもないシーンから始まります。
その少女
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女の秘めごと(1969年製作の映画)

3.3

ルチオ・フルチ監督の作品の中でもフィルマークス4.0と最高に高いエロティックミステリー映画です。
医者が主人公で、妻が亡くなり、保険金が手に入りますが、その妻にそっくりなストリッパーと出会い、殺人犯の
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.4

ホラーという言葉は、嫌悪感のある恐怖、ということです。
人種差別への嫌悪感を作品に取り入れると、ホラージャンルになりやすいため、最近どんどん増えていますが、またネタバレなしでレビューするのが難しい作品
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ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

3.6

ルチオ・フルチ監督の代表作である残酷ホラーの金字塔です。
内容よりも出し惜しみなしのディテールで迫って来る作風は、本作が一つの頂点にあるともいえます。
あの世と繋がっているホテルを舞台にした長年にわた
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王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

3.3

後の巨匠たちが名を連ねているGAINAXの初長編アニメーションです。
音楽は坂本龍一さんがクレジットされています。
作画と音楽の融合に圧倒される作品で、人と神、地球と宇宙など葛藤し、想像を超えるクライ
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

2.8

男だけ思った事がノイズとして出たり、視覚化されてしまう新世界での出来事を描くSFアクションです。
チャーリー・カウフマンさんが珍しく大作でシナリオを書いている、と聞いていたのですが、クレジットされてお
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.0

豪華三大スター共演でおくる、痛快アクションコメディです。
NETFLIXでこのような映画が配信されるとメジャーハリウッド大作の一角となってきた感も強くなってきます。
オープニングの追跡から凸凹コンビの
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.6

ホラー映画というジャンルが、突然変異したかと思う瞬間もある、ジェームズ・ワン監督の最新作です。
アクション映画の経験が、彼を進化させた事を知らしめる凄まじいテンションの映画です。

夢と現実が一致して
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ドーン・オブ・ザ・ビースト 魔獣の森(2021年製作の映画)

2.4

ごった煮のお祭りモンスターホラー映画です。
悪霊に取り憑かれたグールとビックフットの戦いを描きます。
きっかけは、このタイプの映画のパターンをしっかりと踏襲し、キャビンにやってきたおバカな大学生達。
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.3

リーアム・ニーソンさんは『96時間』の前か後かで分けられる印象がありますが、後の出演作の中では最高傑作の一本ではないかと思います。
『96時間』以前は『シンドラーのリスト』などもあるので…。

『ザ・
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

2.5

『イカゲーム』を観たからか、NETFLIXマッチ度98%の高さの脱出ゲームものです。
箱の謎を解いた6人が、1万ドルをかけた脱出ゲームに挑む事になりますが、実は命懸けの謎解きであった、というのが主な内
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ザ・クーリエ(2019年製作の映画)

2.7

元特殊部隊にオルガ・キュリレンコさん!
犯罪組織のボスにゲイリー・オールドマンさん!
この役柄でこの共演、期待値超高めのアクション映画です。
上2行のだけで期待を煽るプレゼンをやったら、そこそこ上手く
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