たむさんの映画レビュー・感想・評価

たむ

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映画(2725)
ドラマ(97)

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.2

ソ連に原爆の情報を流していたという疑いをかけられる老女の実話です。
衝撃的でありながら、未確定な未来に向かって行動した女性の物語として、スリリングな作品です。
現代から過去を思い出していく構成は、観客
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EVA エヴァ(2011年製作の映画)

2.6

スペイン産のSF映画です。
ロボットや人工知能をテーマにした作品で、開発に関わる博士の葛藤を描きます。
その博士と交流を持つことになる少女のエヴァですが、物語の構成が非常に残念です。
オープニングから
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.0

スタンリー・キューブリック監督の絶賛評が載っているパッケージから、すでに映画ファンには罠がはられていた、という事ですね…。
そんな事を知ったら、観たくない映画ファンはいないでしょうし、その「知りたい」
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.1

自分が住む街の人々の生活を描き出すドキュメンタリーです。
それぞれの肖像が奇術師によって結び付けられる、これまた不思議な構成の物語です。
一人一人の顔のドラマであり、優しい作風は監督の視点によるもので
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.0

不思議な鑑賞感覚にとらわれる、戦火の中の物語です。
精神病院の患者やサーカスの動物達と生活する中でいかに戦争ばかばかしいものであるかが描かれます。
そんな環境を経験したうえで、主人公が下す決断も共感で
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白い酋長(1951年製作の映画)

4.2

フェデリコ・フェリーニ監督の単独初長編映画です。
デビュー当時はネオリアリズモの監督かと思ってましたが、スクリューボールコメディの過激な映画作家でした。
デビュー作品には作家の全てが入っていると言われ
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.5

シャイア・ラブーフさんのセラピー映画で、彼の活躍やゴシップを知っているか、いないかで若干観る側のインパクトは変わる作品です。
私は『トランスフォーマー』や『ディスタービア』でスターになって、第2のイン
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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.5

社会派ホラー映画作家としてのロメロ監督らしさ全開のパンデミックものです。
ある町に軍事目的の細菌兵器が漏れ出し、住民は何も知らされないまま、軍隊による戒厳令が始まり、徐々に感染が広がっていく、という大
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(1955年製作の映画)

4.3

生誕100年を迎える映画史上最高最大級の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の4Kリマスター版です。
ネオリアリズモの極致である『道』、新しい映画の地平を切り開く『甘い生活』に挟まれ、若干不幸な立ち位置です
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.0

いちおう、ミステリーということでしょうけど、監督が『スイス・アーミー・マン』を撮っているので、まともではなかったですね。
タイトルがスラングに詳しい方はすぐパッとわかるかもしれませんが、劇中で出てきて
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

4.1

映画には、エンタメビジネスを超えて、社会的なテーマやメッセージを伝えられるメディアだと思っています。
当然娯楽映画としても、社会的な映画としても成功する映画はありますし、二元論的に考える必要もないです
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ドリラー・キラー 劇場公開版(1979年製作の映画)

3.5

アベル・フェラーラ監督のスラッシャーホラーで、振り切った怖さのある作品です。
韻を踏んだ不思議なタイトルをそのまま映画にしてしまったので全編が狂気の塊です。
ヤバかった時のニューヨーク、そこで生活する
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.5

チャッキー、記念すべき第1作です。
80年代らしさ全開で、ちゃんとホラーをやりながら、随所に笑わせてくれるシーンもたくさんあり、シングルマザーとその子供の孤独といった社会的なテーマも描かれています。
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The So-called Caryatids(英題)(1984年製作の映画)

3.5

フランスの町にある像をテーマにしたドキュメンタリーです。
フランスという街は、街そのものが芸術であることを実感出来る短編です。

オペラ・ムッフ(1958年製作の映画)

3.2

実験的な短編映画で、ドキュメンタリーと作為的な描写のある作品です。
スローモーションの使い方は、フッとジャン・ヴィゴ監督を思い出させます。

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

4.2

26歳、アニエス・ヴァルダ監督の自主制作による長編デビュー作品です。
ヌーヴェルヴァーグ誕生前に誰よりもヌーヴェルヴァーグな映画を撮っていただけではなく、ベルイマン監督にも影響を与えたという驚異的な映
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ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

3.2

アカデミー賞作品賞受賞監督の超豪華キャスト勢揃いしたサスペンスです。
出てくる人出ている人みんな有名な方々。
物語も強盗犯、その未亡人たち、さらに街の議会などなど、物語がかなり広がり方です。
広がりす
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イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

3.0

イップマンシリーズのスピンオフで、第3作目の続編に当たります。
イップマンに敗れ、詠春拳をやめた男の復活の復讐劇です。
このサーガに出てくる外国人は徹底的に悪役で、悪いヤツです。
プロパガンダ級の描き
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.5

大林宣彦監督の遺作となってしまった厭戦三部作のその後の地平を切り開く作品です。
映画作家は集大成の先に何を作るのか、で真価がわかります。
大林監督の三部作はこれまでの全ての大林監督作品を超えて、観る目
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

1.9

岩井俊二監督がコロナ緊急事態宣言中に作った映画です。
今後、資料映像としては価値がありそうですし、リモートで映画を作るという意味でも試行錯誤のあとがみえます。
ただ、園子温監督の『ひそひそ星』と一緒で
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.0

ニコラス・ケイジさん主演はもうジャンルですね。
それがアクションでも、SFでも、ホラーでも、ニコラス・ケイジ‼という刻印が尋常ではない力で刻まれています。
さすがオスカー俳優。
つまりB級ジャンルに普
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フォーエヴァー・モーツァルト(1996年製作の映画)

4.0

ゴダール監督が戦車を撮っている、という視覚的なインパクトのある、ただそれだけで難解さを脇に置いて超重要な瞬間です。
映画、音楽、文学を取り上げながら、サラエボでの紛争の描写が直接的な表現で戦場での芸術
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ホイールマン -逃亡者-(2017年製作の映画)

2.7

渋めのアクションを見せてくれるフランク・グリロさん主演のカーアクションです。
NETFLIX オリジナル作品との事で、ハリウッドメジャーの超大作というよりは、アイディアで勝負した中規模作品となっていま
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カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.0

サンアンドレアス断層で史上最大の大地震が発生するハリウッドディザスター超大作です。
基本的には『ランペイジ』監督と主演によるトンデモパニック映画です。
大自然のディザスターによって、富裕層の作り上げた
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ポゼッション(2012年製作の映画)

3.2

サム・ライミ監督製作の憑依型ホラーです。
実話を基にした悪霊憑依ものは、『エクソシスト』以降かなりの数がありますが、多くが家族もので、本作もその例にもれず、テーマとしては、家族関係に再生でもあります。
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フィアー・インク(2016年製作の映画)

2.5

ホラー映画オタクが本当にホラー的な体験をする、というドタバタのホラーコメディです。
オープニングからアビゲイル・ブレスリンさんを『スクリーム』のドリュー・バリモアさんばりの使い方をします。
その後は様
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ロボット2.0(2018年製作の映画)

2.5

あの衝撃の『ロボット』、続編です。
やり過ぎ度はさらに上がって、何故か携帯や環境問題への警鐘は明確に、ドタバタ騒ぎが繰り広げられます。
さすがに前作より驚きは減りました。
CGアクションが似たようなも
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ストレンジャーズ 地獄からの訪問者(2018年製作の映画)

3.0

『海底47m』とその続編の間にヨハネス・ロバーツ監督が撮った、田舎に行ったら襲われた系のホラーです。
一番怖いのが、最初の字幕「実話を基にした映画」とでてくるところです。
『悪魔のいけにえ』以降、とん
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.5

『鮮血の美学』(もっと言えばその原型となった『処女の泉』『羅生門』)以降、山のように作られたリヴェンジヴァイオレンスを、これまでこう撮った作品はなかなか無いのでは無いか、と思うニコラスさん案件です。>>続きを読む

7Wish セブン・ウィッシュ(2017年製作の映画)

2.5

『アナベル』の監督が描く、願いを叶えると誰が死ぬ系のホラーです。
ザティーン向けのホラーで、願いが嫌いな女子への復讐であったり、モテたいであったり、高校生らしいもの。
母親の自殺を目撃するというトラウ
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グレイハウンド(2020年製作の映画)

3.5

トム・ハンクスさんが脚本も手掛けた第二次世界対戦の艦vsUボートの戦いを描いた作品です。
俳優としても、制作者としても多くの第二次世界対戦の作品を手掛けてきたトム・ハンクスさんの思い入れはかなり強いで
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ヘッド・ショット(2016年製作の映画)

3.0

インドネシア版『ヒストリー・オブ・バイオレンス』とも言える裏社会格闘アクションです。
『ザ・レイド』のイコ・ウワイスさんが主演しているので、アクションも容赦なく、ギャング映画としても面白いです。
実際
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パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

4.4

劇場公開の時に鑑賞出来なかったモノクロヴァージョンですが、ブルーレイ特典で鑑賞できました。
カラーヴァージョンは鑑賞済み、作品自体は2度目ですが、1回目の時に爆笑できていた事が、全て伏線となっていて、
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冷たい水(1994年製作の映画)

3.8

68年の革命後、その挫折の時代を生きる遅れてしまった少年少女の生きづらさを描いたフランス映画です。
閉塞感と虚無感、でも自分の中には抑えられない衝動があり、結末に繋がっていきます。
青春時代の普遍的な
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スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!(2012年製作の映画)

3.6

インド映画版の『ハイスクール・ミュージカル』といった印象の最優秀生徒を狙うミュージカルです。
バックボーンにはインドの家父長制度や格差社会があります。
『きっと、うまくいく』でもそうでしたが、学生時代
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ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.2

ブルース・リー4Kリマスター復活祭の最後を飾るのは、『燃えよドラゴン』の前に撮影されていたフィルムから製作された遺作です。
時間軸的には、『燃えよドラゴン』の方が最後になりますが、内容としては、ブルー
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