オープニングから素晴らしい。階段を下りて上を見上げる少年の視線を追うようにカメラがゆっくり上昇していくと風に揺れる真っ赤な風船がフレームインしてくる。少年の視線と上昇するカメラがもたらす空間の拡張、拡>>続きを読む
主人公の男が同僚に手を叩かれ小鳥を逃し、怒った男が同僚の胸ぐらを掴み崖の下に落とし、男が浅い渓流の傍に落ちるする一連のショットの、驚くほどに簡潔で的確なことに驚く。女の顔のクロースアップや男女の顔を寄>>続きを読む
『群像』5月号の新連載「ショットとは何か」で蓮實重彦が言及していたため鑑賞。『ヒッチハイカー』や『その女を殺せ』が誰にでも見られるというこのご時世に(おそらくコズミック出版の10枚組で見れるということ>>続きを読む
男が女と喧嘩して部屋を出るも、建物の外に出てすぐに振り返り窓枠から男を見る女の顔を認め、翻意して部屋に戻る一連のショットだけは良かった。男が扉を開けると自殺した弟が開けたドアの隙間から唐突に映り込む最>>続きを読む
ほとんどが顔のクロースアップで覆われ窮屈な印象を与え、むしろ湖畔のリヴ・ウルマンや列車の席に座るバーグマンなど家の外のシーンの方がよく撮れているように思う。しかし娘の家に到着して障害を持つヘレンと会話>>続きを読む